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大誤植あれこれ [お詫びと訂正]

もしかすると、この世間に何の役にも立たない無責任私設電子壁新聞で唯一役に立つカテゴリーかもしれない「お詫びと訂正」です。始めるとキリがないのカテゴリーなんだけど、ちょっとガッツリ落ち込む酷いやつが連発してしまったので、記させていただきます。

まずは、この週末くらいからニッポン国津々浦々書店に並んでいる(のかなぁ…)「音楽の友」誌11月号、やくぺん先生の世を忍ぶ仮の姿の人間体が商売作文を入れているページに、こんな妙な誤植がありました。
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お判りかな。リード部分に「弦楽五重奏二百出版騒動」とありますね。これ、なんじゃらほぃ、でしょ。

こういうもう誰の目にも明らかな「校正ミス」系の誤植って、この媒体では案外珍しいんだけど(某浅草橋の専門系出版社では年中行事、というか、校正のやりとりをする度に間違っている場所が新たに出現する、という謎の校正校閲セクションを誇り、流石に付き合いがあった編集者さんが別の会社に移ってからは限りなく同人雑誌のあそことはもう商売はしてません…いやはや)、これはなかなかですな。なんせ、刷り上がってきた現物を見た瞬間らしき担当編集者さんから、「ごめんなさあああああい!」という悲鳴のようなメールが来ましたから。なかなかないことです。

正直、報告を受けてからさっきまで「弦楽五重奏作品29出版騒動」の数字の部分がおかしなことになったんだろうと思い込んでいて、お嫁ちゃまには「だから半角数字使っちゃダメでしょ」と叱られたんだけど、原稿のワードファイルを眺めてみたら「弦楽五重奏出版騒動」になってら。うううううむ、なんでこんな不思議な誤植が起きたんだろうなぁ。

まあ、幸か不幸か、これは「なんだこれ?」と思われるだけで、それ以上の被害はないから、ゴメンナサイと言えばオシマイ。特殊な場合を除き書き手に校正チェックはまわってこない媒体なんで、こちらとしては字数をけちって半角数字は使わないようにしましょう、と反省するしかないわね。

んで、もうひとつはかなりマズく、発見以降、大いに落ち込んでるもの。去る水曜日に新浦安駅前の浦安音楽ホールで始まったクァルテット・エクセルシオのベートーヴェン弦楽四重奏全曲演奏会の総合プログラムであります。これ、コロナ下での日程混乱だけでも済まない諸般の事情があり、作業が進まねばならぬ時期に誰が編集責任者かよくわからない、奇妙なお見合い状態になってしまった。で、これはしょーがないなぁ、とたかが作文担当者が勝手に動いて、ともかく事態を進めなければならないことになってしまったお仕事だったんで、本番開始前日に納入されるまでいろいろと不安がありました。最後の最後にも校閲レベルの事実関係間違いを発見し(無論、一種の誤植なんですが、校正さんには直せない)、それはなんとか修正が出来、あとはそう酷いものはなかろうと思ってたら…ウルトラ級の「校正」ミスがありました。これ、まあ、校正レベルのミスなんだろうが。

隠すも隠さないも、第2回の日付が間違ってるんです。

ああそーですか、で普通ならオシマイなんだけど…この演奏会の日はベートーヴェンさんの250回目のお誕生日なんですよぉ!選りに選ってそんな「日付」に大きな意味がある日の演奏会の日程が、何故か一ヶ月ずれて11月になってる。

これ、終演後に発見し、腰を抜かしました。何人もの人が何度もやりとりをし、目を通した筈なのに、看板にでっかく書いてあるよーな数字の間違いに誰も気付かなかった。こうなるともう、心理学の問題になっちゃうんでしょうねぇ。みんなまさかこんなところを間違えているなんて考えもしなかったので、視覚の中に入っていても見えなかった、ってことなんだろーなぁ…

これに関しましては、次に配布される前に浦安の事務所に行き、在庫のプログラム全てを手書きで直すしかないだろうとマジで思ってます。いやはやぁ…

ついでに、終演後に聴衆の方から指摘されたもう一カ所、「校閲」レベルの数字の間違いがあります。こっちは判る人なら一発で判るんで、そんなに心配はしてません。とはいえ、これは避けられたよなぁ。ま、敢えてどこのどれとは言いませんので、お手元にブツがある方は探してみて下さい。絶対に判りますから。

以上、これでもう落ち込むのはやめよう、前向きに生きていこう、という「お詫びと訂正」でありました。商売作文まで「書いてあることはみんな嘘、信じるなぁ」になったら困る。

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