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合宿所までの道 [たびの空]

魚津に来ております。先程、ニックたちのセミナーからサントリー室内楽アカデミーの合宿まで、この10数年、無数の若者達が研鑽した場所で、葵トリオがトリオなのに始終相談の練習を終えたところ。
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交流館合宿所隣の森は、数年前にまたいろいろ手が加えられたようで、あの頃はまだ走っていなかった新幹線が足下から地下を抜けて神通川の平野へと出てくる辺りから、ヒヨちゃんの夕方の雄叫びの彼方に、無骨な騒音が響いてら。
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来年度には介護施設かなにかになってしまうという話も流れる交流館
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あらためてつらつら細部を眺めると、確かに維持管理もきちんとは出来ていない感は否めない。こういうバブル期の建物は、決して美しく古びていくことが出来ないんだわなぁ…
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朝っぱらに新帝都を出て、昼前に魚津市が差配している黒部宇奈月温泉からの予約制1000円現金のみの送迎タクシーで、いきなり金太郎温泉に乗り付ける。葵トリオの面々も、東フィル若きコンマスも、仙台フィルのヴィオラを辞してまた帝都に戻ってきたダンディくんも、今や若き人気チェリストとして大活躍の美女も、先頃地元で楽聖のヴァイオリン・ソナタ全曲一挙演奏なんて大仕事やった二児のパパも…あんな顔こんな顔、ほんの数年前に、この大広間で風呂上がりの夕飯を喰らっていたっけ。
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そんな場所も、GOTOってもやっぱりコロナには勝てず、ノンビリ閑散、秋の午後。

温泉を出れば、流石に刈り入れも終わったけどまだまだ緑色の田んぼや畑の向こうに、低い光が射し、まるでPhotoshopで弄ったような鮮やかな秋の色。
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ドバたちとお米大好き雀たち、たまにセキレイさんがピチピチ叫ぶ中を、シンカンセンが真下を貫く辺りまで高速道路越えてまぁあっすぐダラダラ登ってく。そして、半里向こうの熊も出るという裏山の足下に、若者達の合宿所が広がってる。

振り向けば、西に見えるあおい海。あの彼方、遙かシベリアの向こうから、帰ってこれない奴らもいる今日この頃。
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今晩の演奏会は、「アフターコンサート」と題されてます。
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魚津の人達は、敢えて「オカエリナサイ」と言わないのかな。葵トリオは、今晩はどんなに遅くなっても絶対に温泉に浸かるぞ、と申しておるそうな。

湯本への 半里の道を 秋が往く

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