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ボルチアーニ大会はやれるのか? [弦楽四重奏]

本日は朝の8時半に新帝都某所で某若いクァルテットのインタビューをし(メンバーのひとりがオケに入っていて、練習が昼からなんで…という極めて現実的な理由)、近くのやくぺん先生レギュラーノマド場のひとつに移動し延々とテープ起こし。昼過ぎに流石に電池がなくなり、地下鉄で代々木上原駅に移動してホーム下スタバで電源を確保し、なんとか6時半にJASRAC本部隣の立派なホールで開催されるソレイユQの演奏会までにテープ起こしを終えないと明日予定している税金作業に支障が起きると必死になっていると、どこにいるか知らぬダネルQのマークから連絡が入り、彼らがクフモ音楽祭で面倒をみた日本の若い某クァルテットのことなどで話があるので電話して良いか、などと言ってくる。なんだか「若手クァルテットの日」になっておるなぁ。

大阪の大会がキャンセルになったのは狭い業界のあちこちに影響を与えていて、困ったことがいろいろ起きているわけだが、とにもかくにも弦楽四重奏のメイジャー国際大会が2019年秋のバンフを最後にひとつも開催されていない状態が延々と続いているのは事実。昨年の大阪、ボルチアーニ、ミュンヘンが全てキャンセル。今年も本来なら今頃はロンドンの真っ最中で、この週末に本選があるくらいだった筈。その先に延期となって予定されていた大阪がなくなり、となると次の動向としては6月の溜池室内楽お庭に日程がモロにバッティングしているボルチアーニがどうなるか、なんせ課題曲は細川俊夫の新作ですからねぇ、知らんぷりも出来ぬ。

って、Webサイトを眺めに行くと、相変わらずのイタリアっぷりというか、ノンビリッぷりというか、特になんの変更もありません。これが現在発表されている参加団体。
https://www.premioborciani.it/en/admitted-quartets/
オンドレ氏率いる審査員の方は、大阪から掛け持ちのマーチンやら、我らがヤーナ・クス様やら、お馴染みの顔ぶればかり。マーチン、カリフォルニアから来られるのかしらね?

うううむ、これはもう、シンプリーにぶっちぎりで勝ちを取りに行って貰うしかない顔ぶれ(って、現役引退を表明しているやくぺん先生とすれば、最後に直接判ってるのがボルドー優勝の彼らくらい、というのが実態なんでありまするが…)。日本の団体がないのはいまさらながらだけど、やはり前回のロンドンでエスメが勝ったのは韓国の連中には刺激になったようで、こんな情勢下に参加してきてますね。欧州拠点にも見えないのだが、どうするつもりだったんだろう?

開催に関しても、なんせ今やディレクターがパリのオンドレ氏というすっかりEUイベントですから、地元ロンバルディア地方のコロナ情勢などが反映されない筈ないとはいえ、グィド爺さんがやってた頃みたいな良い意味での猛烈なローカル感とはちっと違うものになってるみたいだし。

とにもかくにも、現時点では「中止」は発表されておりませぬ。ジメナウアーおばちゃんとの繋がりはなくなったとはいえ、オンドレ氏がトップということは優勝団体や素晴らしい演奏を披露した団体はパリのクァルテット・ビエンナーレへの登場も大いにあり得るわけで、やっぱり中央は強いわよね、と大阪からは思わざるを得ないでありまする。さても、どうなることやら。現場仕切ってるの作曲家のにーさん、ぶっ倒れていないといいんだが。

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