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藤倉新作映像 [弦楽四重奏]

恐らくはコロナ時代に最も活発な創作活動、というか、新作創作物の発表が続けられている作曲家が藤倉大氏でありましょう。昨年、あの状況で国立劇場クラスの場所で完全新作が初演されているのは、世界でもこの方だけなんですから、普通に考えれば「なんでやねん?」でありますが、ま、いろいろな事情があるんだろう、でオシマイ。

一昨日だか、今、ニッポン国音楽業界でいちばん注目されてる若手弦楽四重奏団たるアマービレが、藤倉作品の新作初演を行っております。その音と映像が一般に公開されました。こちら。

やっぱり、21世紀の作曲家さんにとっての弦楽四重奏という媒体の最大の魅力は、「五線譜の音程を外れた音による厳密なアンサンブル」なんだろうなぁ、というのが良く判る作品ですな。

長さも適当だし、楽譜へのアクセスと演奏の制度的、経済的な壁を下げていくことが出来れば、そこそこ弾かれる可能性があるかな。

昨年来、コロナの中で世界初演にストップがかかっている邦人作曲家の弦楽四重奏の世界初演作品は、望月京と細川俊夫の2作があるのは皆様ご存じの通り。他にも、コロナ禍のオーケストラの様々な生き残りをかけた試みの中で生まれた日本センチュリー初演シリーズの薮田翔一作品とか
https://www.century-orchestra.jp/wp/wp-content/uploads/2020/10/d04af4ae7568ea314f943e47c310492e.pdf
この媒体のレパートリーになるものが出てくると良いんですけどねぇ。

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