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大阪大会優勝団体NYで最先端を走る [大阪国際室内楽コンクール]

もういい加減にしなさいとお嫁ちゃまには言われるのだけど、やっぱり「ホントならば今日は大阪大会も佳境に入り、ファイナル前の大盛り上がり」と言っていた日曜日。現実逃避じゃないけど、このコロナ禍の現実でホントに頑張ってる大阪大会優勝団体をご紹介しましょうぞ。

去る金曜日、前回の大阪大会弦楽四重奏部門の覇者アイズリQが、NYはマンハッタンの日本領事館からライヴをネット中継しております。日本領事館がコロナに苦しむNYの日本に縁のある演奏家を招待し、数人の聴衆を前に演奏、中継するというもの。昨年10月から始まっているそうな。なんせアイズリQは、現在のパスポートがどうあれ、第1ヴァイオリンとヴィオラが血としてはニッポン列島。この映像の頭でも、日本領事が「ミホさんは私と同じ北九州出身です」などと仰ってます。何故かYouTubeのアクセス先が見つからないので、NY日本領事館のFacebookページからどうぞ。視られると思うんだけど。
https://www.facebook.com/JapanConsNY/videos/285125993324263

冒頭に領事の演説があり、演奏は8分過ぎくらいから。プログラムはこちら。
https://issuu.com/cgjny/docs/_fnl521__hq_print?fbclid=IwAR05pBuc3ibNqYHxtUJchRHGwya6suUSc2zPfvg1BVh8ETjbAh8dAyg58w0
まずはベートーヴェンの作品127の第1と3楽章。続いて25分過ぎくらいから、2019年に生誕記念年でちょっとだけ話題になったバロック期に数少ない女性作曲家バルバラ・ストロッツィ作品の弦楽四重奏用編曲をふたつ。続いて40分くらいからドヴォルザーク《糸杉》から3曲。Rhianno Giddensのこれまた声楽作品の弦楽四重奏版をやり、最後は大阪や以降の日本公演でもお馴染みのアイズリQお得意のポール・ビアンコ《リフト》で大盛り上がりでありまする。流石にちょっとぶっ飛びすぎたと思ったか、「皆さん、お付き合いするのが大変だったでしょうから…」と笑いながらアンコールで《故郷》を披露するのは、いかにもニッポン領事館向けコンサートでありますな。

もうひとつはニュースのみで、音はまだ無し。アイズリQの前の前、思えば311大震災と312フクシマ事故の直後に最初に日本で開催されたメイジャー国際大会となった2011年の大阪弦楽四重奏部門で優勝したアタッカQの新譜のご案内です。なんと、SONYから出ます!
https://www.prnewswire.com/news-releases/attacca-quartet-sign-exclusively-to-sony-classical-and-announce-label-debut-with-genre-defying-album-real-life-available-july-9-2021---preorder-now-301296999.html
独占契約の第1弾はクロスオーバーもの。最初のトラックのプロモーションヴィデオはこちら。
https://attaccaquartet.lnk.to/reallifePR
年内に出る2枚目の演目は、グラス、ペルト、それにルネサンス作曲家だそうな。こっちの詳細はしばしお待ちを。

それにしても両者とももの凄く攻めた演目で、これが現代の弦楽四重奏業界のひとつの最先端、と思わせてくれるんですから、やはり何のかんの言っても「NYはアートの最先端」ってことなんでしょうかねぇ。

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