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バンフはトーキョー2020から何を学んだのか? [弦楽四重奏]

まるまる一年先、2022年レイバーディ前の夏の終わりに遙かカナディアン・ロッキーで開催されるバンフ国際弦楽四重奏コンクールの要項が発表されました。今はどのような立場なのか判らないけど、21世紀10年代に向けたバンフ大会を作ったバリー・シフマン氏が自身のFacebookで"Inspired by the Olympics..."との前置きを付け、数時間前に詳細な要項を発表しています。簡素なものではなく、細かい本番日程を除けば実質現時点での最も詳細な情報が上がっておりまする。こちら。
https://www.banffcentre.ca/bisqc-2022-competitor-info?fbclid=IwAR0vh_CSk7exbJSFLga8Q57hVXZLwmKca5lDzuF7SJRcKLruP7DFHoCT_x4

関心のある方はきちんと読み込んでいただければ良いので、じっくりどうぞ。ざっとRules and regulations を眺めて、へえ、と思ったり、おいおいおい、と思ったりした部分を拾っておくと…

★First and second prize winners of any previous Banff International String Quartet Competition (BISQC) are ineligible to apply. For the purposes of this rule, this includes quartets or individual members of quartets.
→へえええ、こういう規定があった大会って、これまでにあったっけ?

★Quartets that have already competed twice in BISQC are ineligible to apply. For the purposes of this rule, a quartet will be considered the same group if 50 percent of the personnel are returning.
→上の規定と並べて、要はバンフは「あがりの大会」ではなく「今後教育育成していく若手を発掘する大会」であることを明快に示してきました。

★A resume of the quartet’s history including repertoire list and performance history for the period covering January 2019 to October 2021. Please include all booked concerts that may have been cancelled due to pandemic as well as any online concerts.
→コロナが最も大きく影響を与えている項目ですな。コロナのときの活動をどう評価するか、なかなか難しいところです。

あとはまあ、このところのバンフと基本はかわりません。予選でのヴィデオでの扱いなど、いろいろ細かいところもありますが、なによりも面白いのは以上の三点

うううむ、バンフは腹を据えた、ということですか。これをあの聴衆がどう受け止めるかですねぇ。「バンフは直ぐに使えるお安い即戦力供給ではなく、フィショッフのひとつ上の育成団体発掘になったので、使い物にならない」と判断する地方主催者さんが出てきても不思議はないですな。

このような動きに、大阪やメルボルンが何か対応する必要があるのかしら。うううむ…

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