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由布院盆地の飛ぶものたち:遭遇編 [ゆふいんだより]

新オフィスを遙か温泉県の盆地に移し、引き渡しと家財搬入で二度の滞在、なんのかんの総計2週間弱を過ごし、遙か東は新帝都に戻ろうとしている朝であります。朝っぱらに、ゴミをきっちり纏めて、10日弱後にまたくるまでがらんとしたなにもない部屋で大人しくしてくれよ、と新オフィスの鍵をかけ、夜明け前の田圃の中を駅に向かって歩いて行くと、目の前を青いものが朝の光を振り撒きながら線路の方にすっ飛んで行く。おおお、翡翠色のスター、カワセミさん、それもご夫婦じゃあないかい。
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観光地の方の川辺では盛んに見るけど、大分川ももっと南、こんな線路際にいらっしゃるのは、綺麗な湧き水を使った養魚場がお目当てなんでしょうなぁ。

そう、まだまだしっかりと目を凝らしてる暇はないんだけど、この盆地はたくさんの小さな、大きな、飛ぶ方々の影に溢れている。当電子壁新聞を長く立ち読みなさってる皆様ならご存じ、「飛ぶものたち」シリーズをきっちりやらんとマズいんじゃないのきききききぃ、っていきなりのスターからの叱咤激励かいな。

では、あんまり寝てなくて頭パー、夏が戻ってきたような暑さの中、石武オフィス開設以来出会った飛ぶものたちをご紹介しましょうぞ。

まずは、なんといっても駅前に乱舞するこの方々。
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新オフィスの近辺は、駅周辺のような大量のアパートみたいな住み方はしてないみたいだけど、それでも高く低く、お天気を教えてくれるように舞っておりますじじじじぃ!

と、新オフィス到着の夕方、雨が落ちそうな中を聞き慣れた轟音が渡っていくぞ。おおおお、この盆地の町のもうひとつの主役、マシン猛禽の中でもお馴染み中のお馴染みの鷹くんシリーズ、陸自鷹ではあーりませんか。
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我が陸軍の先鋭海兵隊が駐屯し、山の向こうには「満州に似た地形」ということで戦前から使われ続けている日出生台演習場が広がる盆地の空、西の佐賀は目達原からやってくる鷹シリーズにっぽん版が舞っていて何の不思議があろうや。佃縦長屋の目の前ではヤンキー海鷹黒鷹が新帝都上空を乱舞し、陸自猛禽通勤路の葛飾旧オフィス上空にも陸空、時にはヤンキー鷹も頻繁に顔を出していた奴らが、ここでもいきなりご挨拶かい、うううむ…

翌朝になると、別府からの山越え、道の向こうから吹っ飛んで来て、ぐるりと盆地を巡り、中学の向こうの方に降りていこうとしてる機械飛蝗がおるわい。
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へえ、ここ豊後の国を縦横に走り回るドクターヘリくんですな。その後、何度も顔を出してくれ、日本全国共通ドクターヘリカラー、瞬く間に見慣れてしまいましたです。

あれ、また来たよ、と思って眺めたら、ちょっと違うぞ。へえ、大分ポリスはドクターヘリと同じ奴なんか。
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国東半島先っぽの空港を基地に、こいつも散々に九重の山の彼方までを我が物顔で跋扈してら。盆地の空の頼もしい、でも出しゃばらない、賢いぽりーすまんであってくれよ。それにしても、通常高度が2000フィート以上の新帝都JA-〇〇MP軍団に比べると、ホントに這うように飛んどるなぁ。

なんだか騒々しいわねぇ、と見上げては、刈り入れが済んだ畑でノンビリと憩ってる方が。
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たぶん、数だけでいくと、雀たちや鴉、はたまたムク共と並んでこの盆地の最大勢力であるやも、って鷺さんでありまする。養魚場の周囲にはすっかり植わっており、森が真っ白に見えることも。

おっと、俺たちを忘れるなギャー、と雄叫びを挙げるのは、ニッポン固有種ヒヨちゃんだぎゃぁ!お、なんであんな場所で得意の急旋回スペシャル空中マニューヴァーを披露していたのかと思ったら
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蜘蛛さんをご飯にしてるんだぎゃぁ!へええ、一見最強生命体に思える蜘蛛さんだけど、ヒヨちゃん相手ではあっさりご飯にされちゃうんだなぁ。

最強、最凶な飛行体といえば、やはりこいつでしょう。
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湾岸から10トントラックで家財が搬入された朝、搬入作業がテロに襲われぬように上空から警備してくれるのか、ぐるんぐるんと新オフィス上空を200メートル台の低高度で飛び回り、一息ついたな、って駐屯地へと降りてった。我が陸軍の最強飛ぶもの、たった半ダースしかない虎の子猛禽、アパッチくんでありまする。葛飾巨大柿の木上空では、質実剛健先輩コブラくんたちの半ダースくらいの大編隊がシジュウカラ・レストラン上空を盛んに往来していたけど、ここ温泉県盆地では新パーシモン・ゲート上空を単機で完全制圧してくれようというのかっ。なんであれ、あんたが本来業務で役に立つようなことなんぞ、ないように祈ろうかい。

やくぺん先生新オフィスの周辺を「俺んち」にして、誰よりも大声からしてるホントの主ってば、この方。百舌鳥さんでじっっじっ!
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この盆地、百舌鳥さん達はたぁくさんいらっしゃり、もう数百メートル毎に縄張りの大声あげて領地確認飛行を繰り返してらっしゃいます。久大本線始発よりも早く、夜明けを告げてくれるのもこの方でじっじ!

もうひとつ、高いところからステキな声で鳴いてるのは、埼玉県民なら一瞬ドキッとしそうな、とっても美人のこの方でほーほー。
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町の方にはどばどばたちもいるようだけど、田圃と森の境のこの辺りじゃ、高い杉の林のてっぺんからノンビリ歌ってるでほーほー。

そして、マシン猛禽らご挨拶のトリといえば、やっはりこいつ。
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今時珍しい二枚ローターの轟音を盆地全体に響けとばかり遙か彼方から響く伝統と格式の「ヘリコプター音」振り撒いてやってくる、余りにも余りにも馴染みの空のハイエース、陸自イロコイくんでありまする。あああ、俺は基地の町にいるんだなぁ。

この盆地上空、海の向こうの岩国空域の筈なんだよねぇ、とFlightraderを眺めると、上空で響いているけど姿は見えぬ爆音は、ぁああ、やっぱりこいつかい。
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国東半島抜けて九重の山をグルグル、我が庭にしているらしい岩国のマリンコまいてぃ・はーきょりー、でありましたとさ。

てなわけで、まだまだホントのスターは姿を見せてなさそうな盆地の空、まずは常連連中の顔見せ、ってとこかな。数年後には確実に温泉付き駐屯地にミサゴくんがやってきて、全国ニュースの大騒ぎになるだろーなぁ。

きくところでは、南の森の向こうにはブッポウソウさんもいらっしゃるというこの盆地…いつ出会えることやら。「由布院盆地の飛ぶものたち」まずは第1弾、遭遇編でありました。

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