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室内楽としての《イタリアのハロルド》 [演奏家]

どういう因果か知らないが、大分県知事さんが「アルゲリッチの日」なんてもんを制定なさり
https://www.argerich-mf.jp/Argerich_day.shtml
その記念イベントがこの初夏の「別府アルゲリッチ音楽祭」でご本人迎え賑々しく祝われる筈が、ご多分に漏れずコロナ禍で中止。世の中少しは落ち着いてきたんだかなんだか、少なくとも事実としては本日今頃に大分市内のスタジアムでは日本ナショナル・チームとオーストラリア代表のラグビー親善試合が行われる迄に日常が戻ってきている今日この頃、皆様いかがお過ごしでありましょうか。

さても、やくぺん先生ったら、昨日朝っぱらに佃縦長屋を出て、別府経由の通勤時間がっつり9時間、温泉県盆地の新オフィスに到着し、なんのかんの雑用。今も熊本復興音楽祭の原稿やりながら、地元工務店さんがリフォーム前の最後の打ち合わせに来るのを待っておりまする。どうも昨日の半島先っぽ空港は、まるで日常が戻ったかのような賑わい。別府から由布岳登山口を超えて盆地に下ってくる路線バスも、半分は観光の老若男女で、ああ紅葉まだなんだぁ、って空気が漂っておりましたです。

かくて…なんだか知らんが羽田空港にまでアルゲリッチ様のポスター出しちゃって、すっかり「温泉県観光大使」っぽい空気すら醸し出していた現代ピアノの女帝を記念する演奏会も、やっと開催されます。ほれっ。
https://www.argerich-mf.jp/haus/2021/2021_10_24.shtml
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なんと、アルゲリッチを顕彰してモダンピアノがバリバリ鳴ると思いきや、何の因果か我らがヴィオラの賢人川本いねこさんが、突拍子もない作品を披露してくれるというでないの。

数年前のベルリオーズ記念年にだって、いかにもこの類いのものをやりそうな人がやったかどうか、ってくらいの貴重な楽譜、「リストが編曲したベルリオーズ作曲ヴィオラ独奏付き交響曲《イタリアのハロルド》のヴィオラとピアノの二重奏版」の貴重な生演奏でありまする!

なんでまた、と思わんでもないが、そんなこと言ってる暇があれば、さあ、今からでも遅くない、ANAJALやらソラシドエアには乗れない貧乏な貴方でも、成田朝発のももさんやジェット★で空港から大分駅行き直行バスに飛び込めば、明日日曜日の公演だってがっつり間に合います。明日は流石に無理という方は、もっと条件が良いこんな演奏会も月曜日にあります。
https://www.argerich-mf.jp/haus/2021/2021_10_25.shtml

さあ、このまたとないチャンスを逃すことなかれ。考えてみたら、ベルリオーズの弦とピアノの二重奏って、他にありますかね。 Youtube 上に、どっかのフェスティバルで弾いてるライヴがあるから、お勉強にどうぞ。こりゃピアノさんが大変だなぁ、まあ、リストの曲だもんね、実質。
https://www.youtube.com/watch?v=iMa-NO3xutk

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