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コルバーン音楽院の学生レジデンシィって [弦楽四重奏]

クァルテット・インテグラの公式Facebookでこのような告知があり、マニアさんの間で話題になっております。
https://www.facebook.com/QuartetIntegra/

最初知ったとき、ホントか、と声を挙げてしまいました。まんまコピペします。

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[ご報告]
今年の9月より、クァルテット・インテグラはロサンゼルスのColburn Schoolにレジデンスアーティストとして2年間在籍する事になりました。これからはコンサートのたびに、日本とアメリカを行き来する生活になります! これからも応援よろしくお願いします!

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まあ、さらっと書いてますが、これって、もの凄く下世話な言い方をすれば、「東大文一に合格しました」とか「MITに9月から行くことになりました」とか言ってるようなもんです。いや、もっととてつもなくハードルが高い、世界に同世代でひとつしかない席です(だと思う、コロナでどういう風に情勢がかわっているか、クライヴに尋ねてみないとわからんけど…)。

意外だったのは、ある音楽好きの方から「コルバーンって、どういうとこなんですか?」と訊ねられたこと。うううん、業界的には「西のカーティスになるべく、お金持ちがディズニーホールの真ん前にどーんといきなり建てた超エリート校」としか言いようがなく、ともかく今世紀になって突然出現した世界最高の音楽院と思って間違いない。室内楽のトップは元東京Qチェロのクライヴ・グリーンスミス氏で、第1ヴァイオリンのマーティン・ビーバー氏も行ってる。エベーヌQもある時期は教えていたけど、メンバーが交代した今はどうなのかな。

あ、こういうサイトがあった。ほれ。
https://www.ongakuryugaku.com/program/834-the-colburn-school-conservatory-of-music.html

インテグラのコメントでは良く判らないのだけど、コルバーンの学生レジデンシィといえばあのカリドールQだったわけですからねぇ。呆れかえる程完成度の高い連中で、やくぺん先生は個人的にはコンクールの舞台の上と、あとはザンケルホールでエベーヌQが演奏会やったときに楽屋に行ったら、中になかなか入れず、一緒に外でどーなってるんですかねぇ、なんてブツブツ言いながら外で待ってた連中がカリドールQだったなぁ。あのときしか喋ったことないけど、もう北米ではしっかりマーケットに乗っていて、パーカーとかドーバーとかと並んでるくらいの世代(…かな、ちゃんと調べてない、ゴメン)。この連中が出てきたとき、あの話題のコルバーンがクァルテット業界に送り込んだ刺客、とかいう下劣な言い方をしながらコンクールギャラリーは盛り上がってたなぁ。ともかく上手で、完成度が高い。それで文句あるかぁ、ってね。

そんなところでやってくことになったんだから、これはもう日本のマネージャーさんや主催者さんにはどんな不義理をしようが、もう2年間は日本には一切帰ってこない方が良い。ってか、クライヴの下で死ぬほど弾いて来い、としか言えぬ。

アマービレのYCA合格もビックリだったけど、コロナ禍でチャラになっちゃった今、東京Q以来の「日本出身で、北米の教育システムに入り込み、大学レジデンシィのステップをきっちり踏み挙がり、最後はメイジャー大学レジデンシィをとって世界最難関の北米弦楽四重奏業界で骨を埋める」道が開けた団体です。なにがあっても、太平洋上に巨大な壁を立てて、大阪フェスティバルホールで帰国リサイタルが出来るようになるまで戻るな、と言い続けるしかないぞぉっ!間違ってもLA成田のLCCで行ったり来たりなんでしないでくれよぉ。

土曜日の王子ホール、残念ながら紅葉坂の訳の分からぬ現代物イベントに行くことになっていて、やくぺん先生は行けません。皆さん、聴いてきてちょ。
https://www.ojihall.jp/concert/lineup/2022/20220702.html

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