SSブログ
たびの空 ブログトップ
前の10件 | -

薫風香る相模湖より [たびの空]

一昨日から、爽やかな薫風香る相模国は北の外れ、武蔵と甲斐の国に挟まれた飛び地のような相模湖の畔の相模湖交流センターに通っておりました。少しでも家庭内でのコロナ感染リスクを減らすため、東京湾岸は選手村ほど近い佃大川端からの通勤は避け、八王子駅南口のビジネスホテルに連泊特別価格6600円也で宿泊。そこからでも高尾乗り換え含め三駅西の相模湖駅まで有に30分はかかり、330円也もするものの、湾岸からバス代+JR代金で片道1370円也もかかることを考えれば、これはどう考えても泊まっちゃった方が安いわい。ホントは相模湖駅近辺にしたかったのだが、なんせ20数名もの打楽器奏者や関係者が周囲の宿に泊まっており、もう空きがない。演奏家さん優先ですから、こればかりは仕方ない。

取材対象はこういうもの。
https://www.e-sagamihara.com/news/news-2427/
現状では表の媒体がどのように取り上げるかきっちりとは決まっておらず、ひとつハッキリしているのは相模湖でのセッションを経た6月の目黒パーシモンホールでの本番とのセットで記事にする、ということくらい。だから、中身に関してはこんな無責任個人電子壁新聞に気楽に書くわけにいかないのでありまするがぁ…この若手演奏家のためのプロジェクト、参加者個々人のSNSやらでの告知や情報拡散も21世紀20年代の情報伝達の真っ当なあり方として積極的に展開しているようなので、紙世代で校閲校正者が別にいないと「原稿」が「記事」になったとは感じられない旧世代の爺としましても、少しだけ参加してもよろしいのかな、ってね。とはいえ、毎度ながらきちんとした表記事ではありませんので、ま、どーでも良いこと中心に、いつもの如くにダラダラと、ってね。

ええ、ともかくイベントそのものでありますが、過去5年に渡って続いてきている打楽器奏者加藤訓子さんが主催する若手プロ打楽器奏者のためのワークショップであります。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2020-08-17
いわゆる「教育プログラム」という括りにしてしまって良いのか、ちょっと微妙なところがあるのですが、ま、要はサントリー室内楽アカデミーとかと同じ、学校は卒業して音楽家として最低限のプロの技量は身に付けたくらいの世代の若い奏者が、ストラスブール・パーカッション・グループがストラスブールの劇場で舞踏作品として上演するためにクセナキスが6人打楽器奏者の作品として書いた《プレアデス》というウルトラ難曲を素材に、演奏ばかりか楽曲分析、必要とされる楽器作りまでがっつり勉強していく、というもの。参加者はホントに学校を出たばかりの若者から、留学も終えてオペラシティの「B→C」への出演も決まっているクラスの方まで様々です。

どのようにして運営しているか、楽器の割り振りはどうやっているか、等々は、ここでは敢えて触れません。ともかく、5年間の累計参加者は50名にもなるとのこと。最終的に18人のチームがまるまるふたつ出来るくらいの数の若者が関わっているそうな。日本の若手打楽器奏者人口がどれくらいなのか知らんが、そうとうな割合になってるんじゃないかしらね。

で、初日は録音セッション。この作品のひとつの難関となっている「ジクセン」なる金属打楽器を楽譜の指定に従って手作りしズラリと並べたアンサンブルを、加藤さんが指揮台から指導
01.jpg
このセッションでは実質的に加藤さんが指揮をなさったんだけど、目黒パーシモンホールでは指揮無しでやる予定だそうな。

2日目は、まずは朝の10時から一般の皆様向けワークショップ。100年前の時代物マリンバを子供とお父さんが叩いたり
02.jpg
参加する若者達がロビコンで一曲づつ披露したり、選抜メンバーのホールでのリサイタルがあったり、最後には元マリンバ奏者だったというソプラノ歌手丸山里佳が4人打楽器を従える権代《リベラ・メ》を披露する演奏会があったり。
03.jpg
この写真じゃ判らないと思いますが、権代氏が学生時代に書いたというこの作品、マーラーハンマーが3つも出てきてドッカーンと打ち鳴らされたりするとんでもないもので、これが聴けただけでも遙々相模湖まで通っただけのことはあったと思わされたでありまする。

最終日は連休最後の曇り空、午前中には一昨日に収録したセッションを若者達が初めてスピーカーを通して聴くセッションがあり、本職は録音プロデューサーの館長さんに叱られたり褒められたり、なかなか興味深い時間を過ごし、午後にはホールで《プレアデス》の本番。最後はご苦労様でした、と加藤訓子さんがお得意の多重録音でのライヒを披露し耳のご褒美。かくて打楽器の日々は無事に終了。

無事に、とはいえ蔓延防止措置がとられる神奈川県相模原市ですから、センターは実質上の休館。客席に座る聴衆も関係者やプレス、それに参加者のご家族やら良く知った方のみの、実質上のクローズドになってしまうのは時節柄致し方なかったことでありましょう。それでも交流センター名物のダムカレーが供される食堂はやっていて、ほれ、これが相模湖ダムカレーじゃわい。
04.jpg
金500円也、って学食値段。ただ、良くも悪くも関係者のみだったからか、はたまた背景に広がる皐月の新緑と麗しき湖の風景故か、東京都心部のピリピリした感じはありようがなく、食堂内はちょっと大丈夫かと思っちゃうくらいのノンビリさでありました。

※※※

目が潰れそうなクセナキスのスコアを収めたパッドから視線を上げれば、湖を臨むホールの周辺は、夏の初めの産めや増やせやの小さな飛ぶ方々で溢れかえってら。駅舎から交流センターまでの道中は、あらゆるところで燕が子育て用のご自宅造成中。頭の上を低く飛んでは、あちこちの軒先に突っ込んでく。
05.jpg
ギシギシ、ジジジと歌い合う燕らの声の中に、澄んだ素敵な雄叫びを挙げているのは、見目麗しい青光りのイソヒヨ男子でちゅるるぴぃー!
06.jpg
んでもて、お相手の地味っこ美女ったら、駅のホームで遊んでら。
07.jpg
若者の打楽器の響きも静まり、遠き甲斐の国の山の彼方に日が暮れようとする頃、駅前の電柱はムクならぬハクセキレイさんの集合住宅になってます。
08.jpg
そして、春に浮かれる小さな飛ぶ方々の上を渡っていくは、多摩から相模の空の真の支配者、駐留軍は横田ベースのヘラクレス大王だったとさ。
09.jpg

かくて、若者達の打楽器の日々は目黒は柿の木坂へと続く。
https://www.persimmon.or.jp/series/20210317153046.html
無事に1ヶ月後が迎えられますように…誰に祈れば良いのやら。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

ぐぁんばれ千歳空港 [たびの空]

昨日木曜日、朝の5時起きで葛飾オフィスを出て羽田に至り、札幌で葵トリオ取材にならん取材をし(これに関しては、「売文家業」カテゴリーでいろいろ言いたいこともあるのだが、コロナ禍の異常事態が収束するまでは口をつぐんでおきます、いずれ「コロナの頃の笑い話」になったら思う存分記しましょうぞ)、本日は午後4時までに、エクの公開リハーサルの司会という妙なお仕事のために新浦安まで戻らねばならぬ。真冬の北の大地たびの空のドタバタ話で、冷たい心を温めておくんなせーなぁ…って、あったまらんわいっ!

てなわけで、本日は「千歳空港の除雪は偉いぞっ!」というどーでもいい話をするのじゃよ。

緊急事態が発令されていようがいまいが有用至急の用事で札幌に向かい、現地でやれることはやった本日朝、昨日同様に爺は朝の5時に目が覚めてしまう。と、iPhone画面には「千歳は暴風雪となります」とアラートが踊ってら。このたびの空、東京を出る前から「金曜日は豪雪が予想されるので便の変更をしてください」などという訳の分からぬ脅しのようなメールがANAさんから来ていた。んで、昨日午前10時前に千歳に到着するや、ANAの出発カウンターにいるおねーさんに「昨日、こういうメールが来てるんだけど、明日ってそんなにヤバそうなんですか?」と尋ねたら、まだ判らない、現状はなんとも言えず、昼過ぎに次のアナウンスがあるので、もう少しお待ちください、とのこと。

仕方なく空港の飯屋で延々過ごし、昼過ぎに状況を確認に再びカウンターに行くと、「夕方に発表があるので待ってくれ」。うううむ、こりゃラチがあかないぞ。いずれにせよ、ここには書けないいろいろなすったもんだで練習は眺められないどころか、演奏家に会ってコメント採ることすら出来ない状況だと判ってきたので、これなら朝にホテルに押しかけ取材ということもないだろう。じゃ、ともかく、少しでも早い便に変更しておくか……と、当初の予定では午前11時半千歳発だった便を朝9時半発のひとつ前の便に変更(羽田千歳便のほぼ半数が間引かれていて、10時半発は運休中)、葵トリオの三重協奏曲をしっかり聴くべくOnちゃんタワー隣の新設ホールに向かった昨日木曜日なのでありました。

そんなこんな、札幌駅徒歩6分の宿を出るのは今朝の午前7時半くらいの予定だったのだが、iPhone画面眺めて、これはマズいと判断。飛び起きて慌てて荷物を纏め、まだ真っ暗な午前5時半に宿を出て、JR札幌駅まで急ぐ。途中、凍った歩道に足をすくわれないようにしながら、ANA公式画面から再びの便変更を行います。混んでたら嫌だなぁ、と思ったけど、午前7時半の千歳発羽田行きのANA朝一便は、可哀想になっちゃうくらいガラガラで、難なく13Aという席を確保。うううむ、縁起が悪そうな席番号じゃなぁ…なんて思ってはいけんのじゃよ。うん。

午前5時35分くらいに改札前に到着、5時50分の空港快速に乗ろうとするが、まだ改札が開いてません。
IMG_9372.jpg
待つうちに開場し、ホームに走り、定刻通りに小樽方面からやってきた朝一の千歳空港行きに乗車。日本でいちばん東の大都市とはいえ北緯40度越えの北半球の冬とあって、まだ真っ暗な中をガラガラな車内でウトウトしつつ、6時半前に新千歳空港地下駅に到着。なんのかんので午前7時前、ようやく薄ら白んできた曇り空、もう雪雲はそこまで迫っている下に、我がANAさんの長くデッカい777が雪もないスポットに駐機してら
IMG_9378.jpg
あたくしめを乗せてくれようと待っている巨体を目撃し、大いに安心したのであった。

優先搭乗が始まる頃には、ハラハラなにやら空から落ち始め、翼の辺りには凍結防止液をぶちまけるクレーン車が来て作業をしてます。
IMG_9380.jpg
10分も眺めているうちに、スポット周辺はどんどん白くなっていくぞ。

7時10分に無事に搭乗し席に着き、窓から眺めると、一生懸命凍結防止作業をやってら。
IMG_9381.jpg
7時15分くらいには乗客全員が搭乗したのか、ボーディングブリッジが外れ、すちゅわーですのおねーさんが目の前の扉をロックし、おおおお、雪が酷くなる前にさっさと離陸させてしまうのだな。
IMG_9386.jpg
そうこうするうちに、あっという間に窓には雪が付着し、外がまるっきり見えなくなってしまったぞ。

さああいけぇ、さっさと離陸してくれぇ、という客らの無言の祈りを知ってか知らずか、我らがながぁーいトリプルセブン、動く気配はありません。やがて、「現在、除雪作業中で、完了を待って離陸します」との無慈悲なアナウンスが。

ここで客は一斉におねーさんに「電話、まだ使える」と尋ね、電波制限が一時的に解除になるや、人々は一斉に連絡を始めるのであった。ホントに、全員が携帯弄って連絡してたんじゃないかしら。無論、やくぺん先生もしましたよ。

外にはしんしんと雪積もり、あっという間の大雪原。隣のスポットがグラウンド・スタッフが一生懸命雪をかいたりしているので、どうやら羽田を出た朝一番がもうすぐ到着するみたいじゃわ。おお、フライトレーダー24に拠れば、もうANAの短い78くんがアプローチしているでないか。これ、昨日午後の時点でやくぺん先生が搭乗すべく変更した戻り便になる奴ですな。午前8時半過ぎ、雪の壁の向こうに到着しスポットインする78くんが見えたり見えなかったり。
IMG_9392.jpg
さあ、わらわらと地上要員皆さんがこっちにやってくるぞ。さあ、いよいよ大雪貫き、やくぺん号の出発じゃ!

雪の壁の隙間から覗いていると、千歳のオジサンおねーさんたち、一生懸命働いてくださっております。あ、転んだぁ、気をつけてくれよぉ。皆さん含め、人命第一ですからね。そういえば、シカゴはミッドウェイ空港で似たような目に遭い、延々と半日間、空港の雪かきシフトが把握出来るまで外を眺めていたことがあったなぁ。オヘアからラグァーディアに向けて離陸したら直後に雪で閉鎖になったこともあったっけ。その後、数日シカゴ近辺空港閉鎖になり、ムーティが足止めになった、とか言ってたっけ。

もといもとい、400人もが乗れる筈の機内に座る我ら4ダースほどの乗客、もうさっきから妙なまったり感も流れていた機内も
IMG_9405.jpg
いよいよ動くとなるとこの大雪かきわけての離陸にちょっとは緊張も走ります。お願いだ、無理せず、でも頑張って飛ばせてくれよ。だって、外はなんもみえない真っ白な雪嵐なんだからさ。

延々とタキシングしていく間も窓に雪積もり、どこにいるかも判らない。千歳の民間滑走路の最南端まで行き、まずは前を行っていたJALの737が先触れを切って離陸していく。雪吹雪で赤い鶴丸もろくに見えないが、無事に出て行ったようじゃ。

かくて午前9時前、我がながあああいトリプルセブンもつるつるの滑走路をちょっと走ったと思ったら、瞬く間に離陸。下の動画、真っ白な画面が続くだけですから、そのつもりで。
上がれども上がれども雲は切れず、やっと青空が見えたのは津軽海峡も真ん中辺り、千歳のイーグルが札幌を壊滅させたレギオンを追いスパロー命中させ墜落させた古戦場辺りでありましたとさ。

福島上空辺りからは、空っ風吹く北関東の空。百里、成田と下に眺め、横浜ベイブリッジ向こうに冬の霊峰富士が聳え
IMG_9415.jpg
スッカラカンに晴れた新帝都に無事到着、なんのかんのなんのかんので今に至った次第。

結論:偉いぞ、千歳空港!シカゴどころか、トロントにも、はたまたミネアポリスにも負けない、世界一の雪害対策空港じゃっ!

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

ゆふいん遙かなり:亀の井路線バス編 [たびの空]

先程、新帝都は大川端縦長屋に戻って参りました。新公民館がオープンし、音楽祭がどうなるのか、空気を読みに行った、というだけ。

さても、朝から旧音楽祭ボランティア・スタッフのマダムの車に揺られ、クラスターが発生したとローカルには誰も騒がない騒ぎになっている我が陸軍駐屯地を横目に町内を動いたりしてなんのかんの。町民が天下の上野は東京文化会館小ホールに登場するというのに新帝都に来られない元音楽祭実行委員長なんぞにバイバイし、列車が走ってないのに何故か観光客が三々五々やって来るJR九州由布院駅の手前のバスターミナルに至ったのは午後2時前。ここから由布岳の足下ぐるり、別府経由で遙か国東半島の先っぽ、頭の上の空域は治外法権岩国のヤンキーマリンコが支配する大分空港に向かうのであーる。

定刻の2時5分に、何故か若いカップルをいっぱい乗せたがっつりローカル路線バスっぽい亀の井バスは、さらば旧公民館、ぐぁんばれ新公民館と両方に挨拶するように間を抜け、土曜午後の湯布院町を由布岳に向けてノンビリと走り出す。K先生のお宅を眺める町外れまで来て
IMG_8596.jpg
金鱗湖を右手に眺め、いよいよ右へ左へ、ヘアピンカーブを重ねながら高度を取っていくと、由布院盆地が右手左手にどんどん深くなっていく。
IMG_8597.jpg
このゆふいん行きを決めた日に貼り付けた当電子壁新聞で引用した、中谷宇吉郎の「由布院行」の続きの部分。これを反対側から100年後にやってるわけですわ。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2020-12-07
由布院の盆地の斜面にかかると、自動車はエンジンを止めて、緩ゆるやかに降り始める。由布院が見える頃になると、この斜面一帯に牛が放牧されている。自動車の行手ゆくてにも平然としていて、怪訝けげんそうにこちらを見ていることもある。そしてずっと近くになってやっと愕おどろいて逃げ出す。時には、道の反対側で草を喰くっていた仔牛こうしまで、親の逃げる方へ飛び出して轢ひかれそうになる。運転手は慌あわててブレーキをかけながら、「馬鹿!」と大声でどなりつける。その仔牛の周章あわて方には思わず吹き出させられる。」(中谷宇吉郎)
IMG_8600.jpg
牛が寝てた辺りを、1日一本の中谷号とは逆向きに、亀の井バスやくぺん号はクネクネと昇り盆地を去って行くのであった。さらばゆふいん、また直ぐに来なきゃならないんだけどさ。

由布岳登山口の近辺がバスが至る最も標高がある場所のようで、数日前に降ったという初雪がまだ消えずにのこってら。誰も乗らず、誰も降りず、モノレール乗り場やらゴルフ場やら、観光地っぽいバス停名をどんどんスキップしていると、亀の井バスの運転手さんの肩越しに、短い冬の光をキラキラ映す別府湾が見えてくる。
IMG_8604.jpg
市内に入り、今日は朝と昼に藤森氏が率いるチェロ四重奏で空港ロビコンを仕掛けていたアルゲリッチ音楽祭の本拠地、ビーコンプラザが聳える横を抜け
IMG_8606.jpg
ずーっと坂を下ってる感じのままに、JR別府駅西口に到着したのは2時56分。思えば30年近く前、未だ福岡から久留米を経て大分に至る高速道路が完成していない頃、初めて由布院盆地を訪れ空港からのお迎えの車で辿ってから数年の間は使ってた山越え表道、ホントに久しぶりにこっちの道を通ったなぁ。
IMG_8609.jpg

さても、とはいえまだまだ空港は遠い。だらりだらりと大分からの大分交通空港行きバス停まで歩くと、次のバスは直ぐに来るではないかい。だけど、このまま1500円也払って1時間弱で空港に行っちゃっても、なーんにもないわい。眺めてるヒコーキも、勝手に飛んでる小さな飛ぶ方々も殆どおらぬ場所。まだ時間もあるから、ここでなんか喰らっていくかいな。で、その次の空港バスは…なんと1時間5分後かぁ、いやはや。

かくて大分ローカル大デパート地下フードコートで元祖とり天の店の「とり天定食」800円也を喰らい
IMG_8614.jpg
大阪弁の若いカップルやお嬢さんらばかりで、ホントにこんなにみんな乗れるのか心配になった行列を飲み込んだ大分交通リムジンバス(バス停の切符売りおばちゃん、行列を見るや即座に連絡し、別府発の臨時便をさっさと出しておりました!流石に大観光地、手慣れておるわい)は冬至も近い別府湾を眺めつつ、ほぼ海上空港へと突っ走るのであった。

結論。直行の空港バスが運休中の今、大分空港を利用し由布院に出入りするなら、やっぱりどう考えても実質走行時間1時間を切り、幸か不幸かあまり渋滞もない亀の井路線バス940円也のご利用をお勧めいたしますです。天気が良い昼間なら、ほぼ観光バスですぅ。

っても、やっぱり毎度ながら、ゆふいん遙かなり。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

ゆふいん遙かなり:JR久大本線編 [たびの空]

諸事情で、ゆふいんに来ております。寒いですけど、温泉入ったから大丈夫。

大分県は別府の奥、今は「由布市」になってしまって市役所は一山向こうの庄内という町にある湯布院町。去る7月の大雨で天ヶ瀬温泉を跨ぐ久大本線の線路が流された惨状は、コロナ騒動も一息吐いたように思えたニッポン隅々にまで流されたものの、あのときに崩れたのは久留米側だけではなく、反対の市役所に向かう湯平近辺にも及んでいて、なんとまぁ、大分からの久大本線は庄内駅までしか届いておらず、そこから由布院駅までは代行バスが出ている、という話はこちらで記した通り。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2020-12-07

とにもかくにも、所要でどうしてのこの場所に来る必要があり、GOTO凍結だのなんだの世間も御上も上を下へに騒ぎになっていようが、ともかくあたしゃ行かねばならぬ。てなわけで、ベートーヴェンのお誕生日を祝い終わった次の午後、新帝都をひょいっと飛び立ち、まあ半分乗ってるかいないかの737で横浜はノースピア真上飛び越え、遙か江ノ島を眺め、先週半日を過ごしたセントレイアを臨み
IMG_8408.jpg
暮れなずむ九重の山々を眺めつつ、国東半島先っぽのほぼ海上空港たる大分エアポートに着陸したのは、新帝都ならそろそろ夜の帳という4時25分くらいのことであった。

荷物を拾い、慌ててバス案内所に走れば、「ええ、由布院行きはないんですよ」と、こんなものを手渡されます。
IMG_8479.jpg
うううん、なんだかリュック背負って楽しそうなご一家だけど、要は、大分行きの空港連絡バスで別府の中心部まで行き、駅の西口から出る山越えの由布院行きローカルバスに乗り換えてくれ、ということでありまする。

ああそうですか、上手い具合に接続していれば…ってわけだが、おっとぉ、バスの出発予定は4時35分で、JR別府駅最寄りのバス停まで夕方の渋滞があるかもしれないので50分くらい。そこから10分くらい歩いて駅の下を潜り、由布院行き発は5時半という。おいおいおい、ギリギリじゃんかぁ、ってか、定刻に動いて、走れば間に合うぞ、ってことじゃんか。それを逃すと次の最終バスは1時間後、って…うううむ。

かくて1500円也、って由布院直行便と同じくらいの大枚払って乗り込んだ空港バス
IMG_8422.jpg
まあ、そこそこの混雑っぷりで4時40分をまわった頃に出発。別府湾を眺め、新帝都よりも30分くらいは日暮れが遅い感じの冬至も近い夕方を眺めつつ
IMG_8430.jpg
別府港へとひた走る。

市内に近づくとしっかり渋滞し、別府北浜バス停に到着したのが5時28分であった。これはもう、どう頑張っても駅西口5時半発には間に合わない。別府大分を結ぶメインストリートからちょっと曲がって数百メートル走ってくれればJR駅なんだが、大分交通はJR駅まで客を連れて行く必要はないと思っているようだ。ま、駅前まで連れて行ってくれたとしても、ギリギリ目の前で由布院行きが出発、ってところだったろうがなぁ。由布岳越えは亀の井バスなんで、由布院に行く客がいるから待ってくれ、とも言わないだろうし。

荷物をバスの下から引っ張り出すともう5時半は過ぎ、ダラダラと登っていくかつての観光メインストリートをズルズル荷物引っ張りながら由布院の要件先に電話、明日の動き方を決めながら、マスクしたサンタの像が楽しげに迎えてくれる別府駅に到着したのは5時39分であった。
IMG_8436.jpg
由布院行きバスは、今頃もうアルゲリッチ音楽祭のメイン会場たるビーコンプラザの前辺りを走っていることであろーに。

湯布院町内での飯はもう食いっぱぐれ決定。なんせバスなら1時間弱も待ち時間があるんで、JR別府駅の駅弁を探すが、ありません。このまま6時半だかの終バスを待つか、いっそのこと久大本線周りにしてしまうか、みどりの窓口に行き、暇そうなおねーさんに尋ねると、今、庄内から代行バスなんですが…と想定時刻表をプリントアウトしてくれる。直ぐに来る大分行き各駅停車に乗って大分駅で乗り換えれば、到着は7時27分。で、バスだと7時25分。うううむ、こんなところであと半時間以上待ってるのはいやだなぁ、JRの方が200円弱高いけど、えええい、これも勉強、代行バスに乗ってみましょうか。
IMG_8442.jpg
かくて、5時57分別府発大分行きで二駅。大分で久大本線庄内止まりに乗り換え、そこからは代行バス、総計1130円也。

ソニックなんぞ優等列車が行き来するホームにやってきた各駅停車は2両編成で、何故か乗っているのはうら若きマスクの女子大生ばかり。
IMG_8446.jpg
わずか数分の乗換で立派になったホームを降りては上がった久大本線のジーゼルカーも、これまた二両編成。おいおい、高校生8割通勤客2割で、溢れそうなラッシュアワーではないかぁ。これは失敗した。

ともかく荷物引っ張って、6時18分発ギリギリに列車に飛び込み、流石に西とはいえすっかり夜となった途切れた鉄路を、えっちらおっちらと昇っていく久大本線各駅停車なのであった。高校生は三々五々降りていくが、途中駅でまたごっそりと乗ってくる。どうやら市立由布高校が終点のふたつ前の駅にあるようで、大分から乗って来た通学の生徒らとは中学時代の友達どおしばかり。車内はコロナの恐怖なんぞどこ吹く風の喧噪状態で夜を往く。

定刻6時56分に庄内駅到着。学生達はだだだっだだだぁ、と降りて跨線橋を渡る。連絡バスの出発は7時10分となっているので、何を焦ってるのやら、と思ったら、おおおおお、待っているのは亀の井バスの普通の路線バス仕様車が1台のみ。
IMG_8459.jpg
やくぺん先生がノンビリやってくる頃には、車内は既に満杯。外で待ってる2人の高校生はなんなのかと思ったら、次の駅湯平で降りる連中。先に乗ってしまうと降りられない、と知ってるわけでんな。それにしても、これは三密必至のちょー危険な乗り物であるなぁ。

真っ暗な道をぐるぐる曲がりながらバスは行く。途中、道の修復工事で片側一車線になったところで対向車待ちをするも、
IMG_8465.jpg
信号もなくジーゼルカーよりウンと速いぞ亀の井バス!湯平でさっきの高校生男子2名、その次の東由布駅でおねーさんひとりを下車させ、バスはゆるりゆるりと由布盆地へと降りていく。かくて、定刻ぴったりの7時27分に未だ健在の中央公民館横バスターミナルに到着。
IMG_8467.jpg
別府からのバスが先に到着していたかは、まるで判らず。

新帝都は羽田を発って正味5時間、国東半島の空港からでもまるまる3時間…ゆふいん、やっぱりホントに、遙かなり。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

名古屋で最高のノマド場は… [たびの空]

やくぺん先生一押しの若手指揮者、敢えて身も蓋もなく「天才」(=「教えられなくてもみんな判って知ってる人」、だから、全然正しい使い方ではないんだけどさ)という安易この上ない形容詞を付けよーぞ、「電子音楽オーケストラをマーラーやシュトラウスの後期ロマン派型オーケストラのように扱う21世紀の世界の大巨匠」我らがマキシム・パスカルくんったら、10月末に正に奇跡的にパリで《光》チクルス第3回となる《火曜日》を無事に上演し、池袋のアパートでの2週間の監禁を承知で遙か極東の《光》チクルス生誕の地へとやってきて下さった。自分の会社は大丈夫なのか、って気もするが、そもそも華の都じゃお仕事やれない状況になっちゃってるので、何故か音楽業界が細々とはいえ動いているニッポンやら中国に出稼ぎに来るしかないのだろーかなぁ。

残念ながら、パスカルくん新帝都でのお仕事たる「世界でいちばん部数がある新聞社」のオーケストラが賑々しくお祝いした池袋ウエストゲート横のヴェニュ30年目のお誕生日演奏会は所用があって見物出来なかったんで、こりゃ仕方ないわい、21世紀の真の大都会、ニッポンの真の中心ナゴヤのオーケストラで、ちっちゃなヘ長調の交響曲をお振りになるのを見物にいくしかなかんべぇ。まさか、このまま正月を極東の島国で過ごして《サムソンとデリラ》振るなんて、知らなかったもんね。
http://www.nikikai.net/lineup/samson_et_dalila2020/index.html

んで、今が2020年1月頃と同じ状況だったなら、池袋は本番はダメでも練習見せてよ、うん、しょうが無いからナゴヤ行くけど、せっかく行くんだからGPとか眺めても良いかなぁ…なんて話になるわけだが、なんせ現状、公共ホールは「裏に関係者以外は入れません、練習眺めに来るなどもっての他」ってピリピリ状態。終演後に楽屋に挨拶にいくことすらままならぬ。

とはいえ、話題沸騰のGOTO日帰りでナゴヤに行こうという貧乏人、神の如きJR東海様が設定してくれるフィックス格安列車は朝っぱらと深夜しかない。ま、そりゃそーだわね。車内換気に怯えながら5,6時間も東名高速バスに揺られるのは初期高齢者爺には危険すぎる。んで、なんとなんと、朝7時のシンカンセンに乗り、名古屋発最後の東京行きのぞみで戻ってくる、というアホこの上ない行程になった次第。

こうなると、朝の9時前に名古屋に到着し、素晴らしい名古屋朝ご飯で昼前まで粘り、昼には「ともかく行けば毎日なんかやってる」を目指す神の如き宗次ホールで昼間の演奏会でも拝聴し、あとは栄のきっちゃてんで夕方まで粘って…なーんてすーぱーうるとら情けないノマドな1日を考えつつ、始発が6時40分過ぎというたわけた時刻表設定で都バスが使い物にならぬ大川端から新帝都中央駅まで歩く、睡眠時間3時間弱のやくぺん先生なのであったとさ。

幸いにもシンカンセンは朝7時の新大阪行きという切りの良い優等列車なのにそれほど混んではおらず、新横浜を過ぎて、数年前までは世界のシンカンセンの上を空母ロンの超蜂くんたちが朝からギネス認定世界一煩い飛行機の面目躍如、車内からも頭の上を横切っているのが判る程の轟音たててたクリスマス休暇前ってのに、今やすっかり静かになった小田急線の下を潜る辺りを過ぎても、二人がけの隣席は空いてます。やった、三密回避、と喜んで、動かない頭を動かしてテープ起こしを続ける勤勉さ。

頭を雲の中に突っ込んで、麓のミサゴくんの遠征塒の辺りだけが臨める辺りで、頭の上はどうなってるじゃろか、と興味本位にフライトレーダーを覗いてみると、おおおお、こんなもんがナゴヤに向けベーリング海を渡ってくるではないかぁあああ!
IMG_8248.JPG
思えば€1,000くらい出せば羽田成田からちょろっと半日で世界のあちこちに気楽に行けた頃、丁度今くらいの寒くなり始めくらいの季節だったっけ、ハンブルクで細川氏のアフター原発オペラ初演を待つ昼間に、地下鉄が地上に出る河口にあるエアバス工場対岸の公園に座って平田オリザのリブレット読みながら、ベルーガくんがお腹いっぱいになにやら詰め込んでよっこらしょと上がっていくのを眺めてたっけ。
123.JPG
やっぱり、これは最大にして唯一のライバル、夢運びくんもこの目でしかと眺めておかねばならぬぞよっ。風向きによっては葛飾や大川端から、大宮や浦和上空10キロを渡っていく姿を眺められるとはいえ、見えるだけ凄いとはいうものの、レンズの埃みたいにちっちゃいもんなぁ。

というわけで、8時半過ぎににゃーごやぁ駅到着するや、在来線ホームに向かい駅立ち食いきしめん屋で濃厚ナゴヤ味きしめんで朝ご飯。
IMG_8253.JPG
やってきた上り東海道線で金山駅まで一駅、名鉄に乗り換え、ホームに入ってた特急セントレイア行き特別料金不用席に駆け込み、ゆったりクロスシートをひとりで占領して、殆ど寝てない頭ガンガン、遙かお伊勢様を臨む海の上人工島に辿り付いたのは9時40分のことであった。
IMG_8261.JPG
佃大川端からにゃーごやぁ人工島まで、徒歩&朝飯時間含め3時間って、羽田から数少ないセントレイア便で至ろうとするよりもよっぽど速いじゃないかい。

さてもさても皆の衆、あらためて説明してしんぜよーぞ。空港という公共施設は、実はノマド仕事には最高の場所のひとつなのじゃよ。列挙してみよーかい。

※どこに行くにも便利。わからなければ懇切丁寧に教えてくれるおねーさんも控えておる(凄く暇そーだけど)。
※半日座り込むなんて深夜ファミレスの高校生みたいなことはせず、ちゃんと1時間とか2時間くらいでお店を変えてそれなりの場所代を払うつもりがあるなら、潜り込む快適な場所はいくらでもある。基本、放課後の学生街や昼過ぎのサラリーマン街とは違って席の回転は速いので、場所の確保も難しくない。小腹が空いても、食いっぱぐれることはない。
※無料のWi-Fiが飛んでいる。ヘタすれば、空港会社が提供する無料Wi-Fi、地域の無料Wi-Fi、喫茶店や店舗の専用Wi-Fi、ことによると航空会社のラウンジのWi-Fiなんぞも拾える可能性があり、ひとつがタイムアップしても簡単に別のものに乗り変えられる。
※今や空港にとって最も重要なインフラたる携帯なんぞの充電用電源は、家電会社提供のデカいマークがある下のあちこちに備わっている。
※作業に煮詰まったら、気分転換をするためのランチスポットやら、ひこーき見物の露天席も用意されている。なんせセントレイアにはスーパー銭湯もあって、もうホントにやめだやめだ、って気になったら、風呂入って湯上がりにビール煽ることだって可能(残念ながら、千歳みたいな空自イーグル眺めながら温泉三昧、という訳にはいかぬが)。天気さえ良ければ、滑走路眺めるベンチにずーっと陣取ってもいられる。マニアさんの動きを視界にいれておけば、フライトレーダーもエアバンドもなくても、なんか妙なもんが出入りするのは気配で一目瞭然。
※線路だろうが空港電源車だろうが怖いものなしセキレイさんとか
DSC_2837.jpg
実はヒヨちゃんとは親戚じゃないぞいそひよさんとか、はたまたミサゴくん、ノンビリと入り江に浮かぶ鴨類やら鵜くん、バンさんなんぞ、生身の飛ぶ方々もいっぱい見物できまするぅ。雀どもやら鴉、ドバなんぞは案外とおりませぬ。

ほれどうじゃ、施設はバッチリ整って、でも羽田やオヘアみたいにぐちゃぐちゃに混んではいない空港って、格好のノマド場なのじゃよ。そういえば、住所を持たず空港で生活してる奴の映画って、どっかの機内で観たことあったなぁ。

かくて、まずはスタバで1時間半作業。ナゴヤ飯屋のランチで地元産業育成GOTOセット飯1時間弱。
IMG_8270.JPG
昼過ぎからはデッキに出て、ちょっと雲が出てきて良い按配の緩い逆光になってきた冬の暖かい日差しの中でウトウトして三時間しか寝てない前頭葉を少しでも夜に向けて治していると、マニアさんたちの動きが慌ただしくなってくる。午後2時半前、小牧空港の真上を突っ切って市内を横切り、やってきました
DSC_2860.jpg
セントレイアとシアトルはエヴァレット工場名物、空の超大型専用トラック夢運びくん、御到着でありまするぅ。

うううむ、正直、ベルーガくんみたいなビックリ感がないのは、お腹にデッカすぎる腹巻きつけちゃってるけど、顔そのものはお馴染みのジャンボまんまだからなのかなぁ。

南風着陸だったので、残念ながらギャラリーの目の前を威風堂々横切ってはくれなかったものの、海の向こうのお伊勢様を背景に滑走路をいっぱいに使って南の端まで行き、名古屋市だかに造らせちゃってる専用の78部品搬入スポットへと真っ直ぐ入っていきましたとさ。

さても、冬の日はどんどん傾くぞ。ノマド作業もそこそこ出来て、明日明後日頑張れば、なんとか月曜朝にver1.01納入も成りそうだ。さっさと名鉄で金山まで戻り、地下鉄で栄へGOTO!コロナ大減便がなければ、栄までの直行バスもあるんだけどねぇ。

おされなナゴヤ高校生がたむろする栄のスタバで薄暮の時間を過ごし、食いっぱぐれのままにここまでやってきたお目当てのパスカルくん指揮するベートーヴェンのあんたなんでこんなにヘ長調が好きなのさちっちゃな交響曲を堪能し(あたしのお気に入りは、第1楽章展開部後半の第9第1楽章のテストみたいなところさっ)、夜の9時を過ぎて駅弁半額もってけどろぼーやってるキオスクで「なごや三昧」なるえげつない弁当530円也で購入し、ホームで空いている唯一の売店でビール買って
IMG_8297.jpg
朝と同じくらいの感じのガラガラのシンカンセン最終列車で新帝都に到着すると、もう深夜まであと少し。シンカンセンホーム掲示板には、もう先の列車がありません。
IMG_8298.jpg
なぜか始発は遅いくせに、夜は深夜過ぎまでお値段倍額都バスが走ってる。大川端まで、あとちょっと。テープ起こし仕事は…まだまだ先は長し。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

ゆふいん遙かなり [たびの空]

急な用事で、来週末にゆふいんまで行かねばならなくなりましたです。

隠すようなことではなく、前、というか、元湯布院音楽祭実行委員長のKさんが、お隣さんの小林道夫先生の年末恒例、上野での《ゴールドベルク変奏曲》演奏会のために出てくるついでに話をする予定だったのだけど、それが急にキャンセルになった。道夫先生の演奏会がキャンセルになったのではなく、Kさんの新帝都状況がキャンセルになった。「キャンセル料1万6000円もとられちゃいましたよ…」と仰ってる。実はK実行委員長夫人は大分の病院に勤務するお医者さんで、そちらからの強い要請で上京中止となったとのこと。えええ、なんじゃらほい、と思ってたら、昨日、こんな報道が。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2d9dfabcdd5d48c42d8362a896d0882c60a9642
http://www.kamenoibus.com/topic/pdf/20201206203128.pdf
ううむ、大分市内や空港と湯布院を結ぶ大動脈たる亀の井バスの運転手さんがコロナ陽性と判明したそうな。なるほど、これは大事だなぁ。

てなわけで、しょうがないからこっちから出かけて、でもK氏宅には泊まらずちゃんと別に宿を取りさっさと用事を済ませ、道夫先生の演奏会の日に間に合うように戻ってくるべーか、ということになった次第。考えてみたらアドヴェントの頃にゆふいんに行くなんて…そうだなぁ、いちどだけあったっけ。かつて音楽祭ボランティアスタッフが寝泊まりした亀の井別荘の別館というか、社長宅の隅っこに転がり込んで、冬の盆地の寒さを痛感したっけなあ。

かくて、飛行機と宿がついた格安パックを慌てて物色し、実質1日仕事にするために木曜日の午後の半端な時間でいちばん安い便で行き、土曜日の午後に戻ってくる手配をちゃっちゃっと済ませてしまう。んで、夕方になって雑務終えて、ええと、大分空港4時半着だから、6時には到着しますとKさんと宿屋には連絡を入れておこうか、飯もKさんの家に行って酒飲みながら喰らうわけにはいかんコロナ情勢だからなぁ…と空港から解体中の(多分)湯布院中央公民館の隣のバスターミナルまで行く亀の井バスだか大分交通だかの時間をチェックするかぁ、と空港のホームページを眺めたら…あれ、湯布院行きの時刻表、ページはあるけどスッカラカンじゃないの。大分駅方面行きの時刻表はちゃんと出てくるのにさ。

バタバタ調べたら、なんとまぁ、緊急事態宣言が出された4月頭から12月20日まで、湯布院バスターミナル行き空港バスは運休中だそーなっ!おおおおおお…

空港連絡バスというのはどういう時刻表表記をするのか知らないけど、定刻4時25分着となってる便に4時半と4時35分の大分行きバスが接続しているのだろう(これは荷物は預けられないなぁ)。で、別府まで行き、湯布院行きのバスに乗り換える、ということになる。ところがこれ、時刻表を見る限り別府での湯布院行き乗換は考慮されていないようで、かなり厳しい。うううむ。ちょっとでも飛行機が遅れたり、荷物出てくるのを待ってる団体さんとかいたら、空港連絡バスはいくらでも待つだろうけど、乗り継ぎ予定の湯布院行きはそんなこと知ったこっちゃなかろーに。別府で1時間の待ちになってしまうかも。

じゃあ、少し面倒だけど大分駅まで行き、久大本線に乗ってしまおうか、どうせこの日は着くだけだからさ、と思ってそっちを調べたら…ななな、なんということでしょう。
https://www.jrkyushu.co.jp/railway/notice/index.html
由布市役所がある庄内までは走ってるけど、そこから先はバス代行になってるじゃあないのぉおお!

コロナ騒動が一段落ついたかに見えた夏休み前、天ヶ瀬温泉を抜ける久大本線が大雨でやられたのは報道されましたけど
https://www.youtube.com/watch?v=tELo9mQJ51A
まさか夏休みも過ぎ秋も終わり師走になっても、まだ久大本線が復旧していないとは。観光列車で稼ぐ気まんまんのJR九州にしてこれだから、JR北海道だったらそしらぬ顔で廃線にしてしまいそうな勢いだなぁ。

庄内から湯布院までバスに乗り換えるとなると、ここだけで延々半時間もかかるようだ。そもそも久大本線はここから先は観光と免許がない高校生の通学だけの路線ですから、ある時間を過ぎればそんなに走ってないし。

てなわけで、新帝都は羽田を3時前に出て、半島隅っこの半分海上空港に4時半前に到着してから、別府の向こうに聳える由布岳麓の盆地に至るのは、上手くいっても7時前くらい。ヘタすると8時を過ぎることになりそーな。

うううううむ、なんだか、バブルの終わり頃に湯布院に通うようになった頃、まだ福岡から大分に向かう高速道路が湯布院に到達していなかった懐かしい時代に戻ったような気分になり、思わず青空文庫から中谷宇吉郎の「由布院行」なんぞ引っ張り出してしまった師走の晩なのであった。

「この道位、自動車で馳はしって気持のよい所は少いだろう。何しろ三千尺じゃくの峠を越して、由布院の盆地が二千二百尺の高さなのである。六里の高原を、一時間半自動車が走りつづける。山が急なために、道は色々に折れて、渓たにに沿いながら登って行く。アメリカの活動によく、広々した高原を見渡しながら、自動車が山腹を縫って走るところがあるが、丁度あのような所なのである。大きい岩の蔭かげで急に道が折れる時など、自動車が丁度天へ馳かけ昇るような気がする。岩を越して、その裏に脈々として続く道を見るまでは、随分冷や冷やすることもある。時々ふり返ると、別府湾がだんだん低く小さくなって行く。登りつめた頃から、周囲は茅かやの草原になる。鶴見山つるみさん、由布山のなだらかな麓ふもとに、針葉樹の黒い密林が望まれる。そして緑の高原が遠く続いて、ゆるやかな起伏に沿って、所々に黒土の道があらわれている。自動車は安心したように全速力を出す。ここまで来ると、急に空気の冷ひややかさに気が付く。」(中谷宇吉郎)
https://www.aozora.gr.jp/cards/001569/files/53209_49816.html

ゆふいん、100年経っても、やはり、遙かなり。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

四谷市ヶ谷師走入り [たびの空]

金曜日に人前で喋る仕事があり、その調べもので上野まで行ったら、なんとまぁ、火曜日から土曜日までは空いているとホームページに記してある音楽資料室が今日明日はお休みだそーな。うううむ、そもそも今は8人しか入れないなんて規制があるうえに、なんだか半分は閉まってるし。そんなに図書館は危険認定されてる場所なんじゃろかね。

しょーがないから、小春日和とは言わぬが風もない午後、その先の人と会う用事から考えて、あのノマド場で短い原稿の仕上げをするべぇか。って、山手線乗って、中央線に乗り換えて、お堀に沿ってちょっと走り、四谷見附にやってきたのであった。

オリパラに向けたインバウンド需要の周辺整備事業なのかしら、やくぺん先生の都内にいくつかあるノマド場のひとつ、上智グランドと紀尾井ホールを眺める迎賓館前公園が整備されており、そのままコロナの日々になってしまい、どうなったか知らないけど、いくらなんでももう工事は終わっているだろーに。んで、葉っぱも落ちた銀杏並木をノコノコ擬似バロックというか、中途半端ロココというか、なんとも得体の知れぬ館の方に歩いて行くと、おおおお、流石に整備は終わって公園は復活しておるよーじゃ…がぁ
IMG_8159.jpg
なんということでしょー、公園の真ん中にあって、年がら年中ジャブジャブと水が流されていて、周辺の雀やらカワラヒワ、はたまたドバたちの貴重なお風呂場兼水飲み場だった噴水が、跡形もなく撤去されてしまっているじゃああーりませんかぁああああ!

ううううむ、これは困ったなぁ。迎賓館の中には水場になる場所はあるのかしら。この四谷見附近辺、紀尾井ホール横にはやまちゃんもお住まいになられていて、話題の5000円でパーティが出来る格安コースで近年名高いニューオータニの向こうにはカワセミさんもいらっしゃる池があるのだけど、あれだけいつも壮大に綺麗な水がまわっている場所は、案外とありそうでなかった。困ったでちゅんちゅん!

唖然としながらパソコンを開き、日陰よりも日差しを探しながら作業をしていると、遙か迎賓館の向こうから聞き慣れた雄叫びが
DSC_2632.jpg
恐らくはハクジュホールの真上辺りを抜け、新宿御苑の上辺りでぐるりとまわって、幻のオリンピックスタジアムの真上から銀杏並木上空を真っ直ぐ、ニッポン新帝都の最後の紅葉風景を満喫しながら日本学術会議脇へと降りていく、冬の新帝都の機械鳥ヒェラルキー頂点に君臨する最強にして最凶猛禽、ヤンキー海鷹くんではあーりませんかぁ。
DSC_2643.jpg
逆光で先月頭に塒に戻ってきたロンの奴か、全然仕事しない旗艦ブルーリッジの奴かはわからんけど、サンクスギビング休暇も明けて、あとはクリスマス休暇までひたすらお仕事に励む季節。ニッポン帝都上空を治外法権で好き勝手にとびまくり、今日もエンペラーのご住居(なのかな、もう東京駅前に引っ越したのかしら?)かすめる無礼講っぷり。いやはや…

おっと、そろそろ待ち合わせの小石川に行かねば。慌てて四谷見附の坂を下り、市ヶ谷堀のかいつたちがけれれれれれえぇ、と歌いあうのを眺めながら、地下鉄入口に降りようとすると、おやおや、お堀のボート乗り場で、夕ご飯を物色してらっしゃる方が
DSC_2668.jpg
夕方の光にキラキラ映える神々しいお姿、公園にでもいらっしゃればカメラおやじの大スターなだけど、ここ市ヶ谷堀に急ぐサラリーマン軍人学生さんは見向きもしないわ。ま、その方がいいんだけどさ。ほれっ、ご飯じゃ
DSC_2675.jpg
二度三度と飛び込み、たらふく夕飯を喰らい、どっかに消えてゆきましたとさ。

JR鉄路よりも騒々しい音がすると思ったら、振り向けば誰か偉い人を運ぶお仕事を終えたVIPピューマくんが、塒の木更津に向けて戻っていくところ。
DSC_2660.jpg
ホントによく働く連中だなぁ。新人のミサゴにカツを入れてやっておくんなせぇな。

四谷見附市ヶ谷堀、夕方に飛ぶ者たちもなんとなく忙しげに、コロナの新帝都も年の暮れ。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

たびの終わりに北関東のスタバでマンハッタン厄遍庵を思う午後 [たびの空]

世界史に「以後の世界経済を変えたコロナの年」として記録される2020年唯一の2週間の国内ツアーの最後、遙か佃縦長屋勉強部屋から天気が良い日には姿が眺められる関東と東北の境は白河の関まであと一歩、東北新幹線が頭の上を通過するJR西那須野駅から延々とバイパスを真っ直ぐ歩いて半時間ほど、那須野が原ハーモニーホールに来ております。
IMG_7948.JPG
ここ、バブル後に竣工された頃は、某著名音楽評論家先生が何故か館長だか顧問だかをなさっていたこともあり、その頃に尋ねたこともある筈なんだが、ホントに久しぶりに訪れたら、こんなところだったっけ、と思ってしもーた。なんだか周囲はこの季節なら百舌さんやらヒタキの方々が縄張りを巡って歩いてるようなノンビリした田舎だと思ってたら、うううむ、駅からの道は単なる地方の郊外。バイパス沿いに車屋や拉麺屋、そしてコンビニの隣にはスタバまであるわいな。
IMG_7963.JPG
どうやらこの辺りでは思いっきりオシャレな場所のようで、いるのはここは渋谷カロッポンギか、って若い子ばかり。勤労感謝の日の午後、まるで地方都市の図書館みたいに参考書積み上げてお勉強してる奴も。入口に、「今日は勉強しないでください」って張り紙があって、意味が分からんと思ったのだが、こーゆーことだったのね。

思えば昨晩は、京都駅新幹線口前のスタバで、同じようにパソコン開いて「京都の観光地は三密の危機」と騒ぎ立てられた観光客がお土産満載で新幹線に吸い込まれていくのを眺めてたっけ。

ニッポン列島、狭いんだか広いんだか…

2週間前の日曜日に北九州は黒崎でベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲1日で演奏会というとてつもないイベントで始まったコロナの年唯一のツアー、京都でのエクの五重奏、静岡での長老らの《ガリツィン・セット》全曲、その間に初台のナショナルシアターでの世界初演なんてもんも挟み、富山から名古屋、びわ湖とまわる葵トリオのツアーも無事に終了。そして最後は、アンコールのようにちょっと北関東、やくぺん先生大川端ノマド場からヘリを出して貰えば30分くらいの関東外れで、どうやら木枯らし一号ではないか、って北からの風に赤くなった葉っぱが飛ばされてるのを眺めてます。

実質上の世界第一線取材から引退を表明したら実質上の鎖国状態になってしまい、神様は「お前がちゃんと見てこなかった奴らを、これからはしっかり眺めるのじゃ」と仰っているような今日この頃。ツアーの最後は、思えば10数年前の大阪大会で聴いて以来、驚くなかれ一度たりとも聴いたことがなかった昴21Q。あのベネヴィッツQが文句なしで勝った年に、確かセミファイナルまでは行ったのかな、あのときの連中でどれだけが今日まで生き残っているかは知らぬが、「団塊の世代」一斉オーケストラ退職後に次々とそのポジションを得ていった世代らしく、今はN響やらのメンバーになってるようです。
IMG_7955.JPG
[追記:大阪のあと、昨年まで同じメンバーでやっていて、広響コンマスだったりN響だったり。で、N響で指揮も始めてるヴィオラが昨年辞めて、なんとまぁ、シェンクさんにドイツで習っていたというヴィオラが加わったそうな。どうやらチェロさんがこの辺りの方で、年に一度、この会場で演奏会がやれるらしいです。]
んで、聴かせてくれるのは、《アメリカ》と、作品127。この先なーんにも予定が入っていない、お嫁ちゃまの扶養家族必至のやくぺん先生に、「まだまだこれから始まりなんだよ」と仰ってくれるような、変ホ長調の和音がまたどっかーんと響いて、半月のツアーが閉じられる。

日差しがあるからなんとかなるもの、日が陰ったらひたすら冷たい風になりそうな北関東のからっ風に吹かれ、刈り取りも終わった田んぼの中のバイパスを風に吹っ飛ばされる雀たちに頑張れと呟きつつ歩いてくると、お嫁ちゃまから連絡が。なんと、やくぺん先生のマンハッタンの定宿、マンハッタン厄遍庵が廃業になったとのこと。これとか。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2011-01-11
うううむ、思えば20世紀最後の10年くらいから、いったいどれだけあの宿に寝泊まりしたことか。恐らくは、全部を数えれば半年くらいにはなるんじゃないかしら。社長が交代し、でもカウンターで働くにちゃんたちはいつも同じで、JFKからズルズル荷物を引っ張ってきたり、はたまたボストン辺りから誰かの車に乗せて貰って表に乗り付けたり、どんな形であれ到着すりゃ、「はーい、やくぺん先生」と迎えてくれ、サインひとつで部屋が出てくる。クリスマス季節のどうしようもなく混んだタイミングで飛び込んだときだって、カウンターにいた知らないねーちゃんが部屋がないというのに、奥からイタリアンの二枚目店長が顔を出し、いよぉ、って顔をし、ねーちゃんに頸を縦に振ると部屋が出てきたり。世界がインターネットで繋がる前は、到着するや「スピルバーグくん」と呼んでたにーちゃんがあちこちから来ている連絡物や広報資料をごっそり出してきて、さあ仕事しろ、って顔をする。

向かいのアパートにはかつてはミドリさんが住んでいて、ブロードウェイの世界一のスーパーに向かうとスワナイさんが彼氏と歩いてたり、エレベーターの中で上海Qの先代のチェリストにばったり出くわしたり。南にはトスカニーニとホロヴィッツが住んだアパートが聳え、その向こうの72丁目をセントラルパークの方まで行けば、バーンスタインのアパート。そう、林光さんが名曲ヴァイオリン・ソナタ《72丁目の冬》を書いたのもこの辺りという。

北関東の木枯らしに吹き飛ばされるムクドリの群れたちを眺めながら、マンハッタンの家がなくなったことを哀しむ。

あと1時間もしたら耳にする《アメリカ》は、なにか特別にきこえるかしら。

秋のたびの終わり。実は、昨晩、人生最期の大きなたびの始まりを告げる連絡もあったしさ…

楽聖が 往けと背を押す Es-dur

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

合宿所までの道 [たびの空]

魚津に来ております。先程、ニックたちのセミナーからサントリー室内楽アカデミーの合宿まで、この10数年、無数の若者達が研鑽した場所で、葵トリオがトリオなのに始終相談の練習を終えたところ。
DSC_1940.JPG

交流館合宿所隣の森は、数年前にまたいろいろ手が加えられたようで、あの頃はまだ走っていなかった新幹線が足下から地下を抜けて神通川の平野へと出てくる辺りから、ヒヨちゃんの夕方の雄叫びの彼方に、無骨な騒音が響いてら。
DSC_1948.JPG
来年度には介護施設かなにかになってしまうという話も流れる交流館
IMG_7585.JPG
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2020-07-25
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2020-05-10
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2020-04-17
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2019-09-23

あらためてつらつら細部を眺めると、確かに維持管理もきちんとは出来ていない感は否めない。こういうバブル期の建物は、決して美しく古びていくことが出来ないんだわなぁ…
IMG_7582.JPG


朝っぱらに新帝都を出て、昼前に魚津市が差配している黒部宇奈月温泉からの予約制1000円現金のみの送迎タクシーで、いきなり金太郎温泉に乗り付ける。葵トリオの面々も、東フィル若きコンマスも、仙台フィルのヴィオラを辞してまた帝都に戻ってきたダンディくんも、今や若き人気チェリストとして大活躍の美女も、先頃地元で楽聖のヴァイオリン・ソナタ全曲一挙演奏なんて大仕事やった二児のパパも…あんな顔こんな顔、ほんの数年前に、この大広間で風呂上がりの夕飯を喰らっていたっけ。
IMG_7563.JPG
そんな場所も、GOTOってもやっぱりコロナには勝てず、ノンビリ閑散、秋の午後。

温泉を出れば、流石に刈り入れも終わったけどまだまだ緑色の田んぼや畑の向こうに、低い光が射し、まるでPhotoshopで弄ったような鮮やかな秋の色。
DSC_1924.JPG
ドバたちとお米大好き雀たち、たまにセキレイさんがピチピチ叫ぶ中を、シンカンセンが真下を貫く辺りまで高速道路越えてまぁあっすぐダラダラ登ってく。そして、半里向こうの熊も出るという裏山の足下に、若者達の合宿所が広がってる。

振り向けば、西に見えるあおい海。あの彼方、遙かシベリアの向こうから、帰ってこれない奴らもいる今日この頃。
IMG_7571.JPG


今晩の演奏会は、「アフターコンサート」と題されてます。
IMG_7583.JPG
魚津の人達は、敢えて「オカエリナサイ」と言わないのかな。葵トリオは、今晩はどんなに遅くなっても絶対に温泉に浸かるぞ、と申しておるそうな。

湯本への 半里の道を 秋が往く

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

GOTOキャンペーンを使ってみたら [たびの空]

いろんな意味で話題のニッポン国政府GOTOキャンペーンを利用し、東京湾岸から九州は福岡県黒崎に1泊で行って参りましたです。

なんせ一部では「旅Blog」と思われ、そういう方面から広告を出したいなどという素っ頓狂な依頼もあったことがある当無責任私設電子壁新聞、「書いてあることはみんな嘘、信じるなぁ」というモットーもアベトランプのお陰ですっかり「そんなの当たり前じゃん」になってしまった2020年コロナの秋も深まる今日この頃、せっかく通産省内閣時代だったニッポン御上がやっちゃった後先考えぬ緊急財政支出策、実際に旅行業界にどう効果があったか、目の前のウルトラ・ミクロな状況をお知らせしておきましょうぞ。

まずは、今回の取材ツアーで利用したのは、楽天トラベルの飛行機と宿のパックであります。まだ御上が「出張にはGOTOを使うな」などという焦りまくったコメントを出す前の9月末に決めた利用です。羽田北九州スターフライヤー、黒崎駅前のビジネスホテル素泊まり1泊、翌日の岩国羽田ANAがセットになって、楽天側にキャンペーンによる税金の助成があり、やくぺん先生が払った額は16575円也。これに、「GOTOキャンペーンクーポン」という福岡及び周辺県の指定施設でのみ利用できる金券が4000円分付いてきます。交通系YouTuberの皆さんなどはこれも割引き額に入れてるようなので、真似をすれば「東京から北九州に飛行機往復と宿で実質12575円」という謳い文句になるわけですな。後述のように、これは非常にトリッキーな物言いですけど。

さて、この行程、なんで岩国なの、と思うでしょ。そりゃ当然で、ぶっちゃけ、いちばん安く見えたから、です。どうしても本日の夕方前に新帝都に戻り、午後7時から浜離宮に行かねばならなかった。ご利用なさった方はよくご存じのように、このような「飛行機と宿パック」みたいな商品って、使用便によって値段が極端にかわってくる。どうやってあんたは空港に来るんだ、って呆れるような朝一の便とか、逆にどうやって空港から家まで帰れというのですか、みたいな遅い便は、当然、滅茶苦茶安い。で、パックを選択すると、この最安値値段が出てくるんですね。

でも、実際に自分の都合で現実的な利用時間を選び始めると、瞬く間にお値段がアップしていく。今回、行きは朝一の7時45分羽田発を選ぶしかないので有無の言いようがなく、佃はどういう無茶な時間の選択も可能なために塒としているわけで、5時起きすれば全然余裕。ちなみに成田でも、葛飾巨大柿ノ木下からなら、それほど無茶なく朝一の便が使えます。だけど、これを朝8時台とか9時台の便にすると、もう5000円くらいは簡単に値上がりしちゃう。

帰りも同じで、朝一便ならば北九州空港でも博多は板付空港でもお安い。最終便も案外高かったりするんだけどさ。ま、なんであれ、利用しやすい時間の便は、最安値値段から数千円は違ってくる、というのが自由行程選択式パックツアーの常識であります。

てなわけで、帰りを安くしたままに無茶のない時間に羽田に戻ってこようとすると、福岡ばかりか近隣の佐賀、大分、山口などの空港を探しまくるに、岩国空港2時過ぎ発という便がいちばんの底値だった。このところ、やたらと秋吉台に行ったりしていたもので、我らがあべちゃん県は妙な親近感があったりして、「ああ、岩国なら駅からターミナル近いし、延々と山陽本線乗ってるだけで良いんだし、ええんでないかい」とポチっとしてしまったわけでありましたとさ。

問題は黒崎から岩国への移動なんですが、山陽新幹線の事前割引もあるし、ダラダラ山陽線各駅停車乗って来ても2時間半くらいで着くんじゃないの(実際は山口県内山陽本線を甘く見ていたわけで、なんと乗換2回、4時間弱かかりました)、それにGOTOクーポン4000円があるんだから、それを黒崎駅のみどりの窓口で使って切符買えばいいわけだしさ、なーんて思ってた。調べたら、黒崎から岩国まで在来線乗車券だけで3470円もするようだが、なんとGOTOクーポンだけで購入可能な山口県JR乗り放題チケット3500円というのがあるぞ。
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/200930_00_gototravel.pdf
おおおおお、数十円の違いなら、これをクーポンで買っちゃえばいいじゃんかぁ、と思った次第。

で、その後、結果として2020年唯一の実質2週間に及ぶ国内ツアーが出来てしまい、なんのかんのなんのかんの。ふと気付くと、JR西日本の新幹線早割フィックス切符購入可能な2週間前を切ってしまい、小倉から新岩国、若しくは福山まで新幹線ワープ作戦は不可能になっていた。アホじゃわい。

そんなこんな、昨日の朝っぱら5時起きで真っ暗な佃縦長屋を出て、地下鉄京急乗り継いで羽田に至り、ホントに久しぶりに第1ターミナルに到着して朝っぱらなのに案外と人がいるのにビックリ。眠たい海鼠頭を必死に覚醒させスターフライヤーの一番前の列右窓側に座り、客は半分以下かなぁ、とひろびろ三人掛けを独占すること1時間半、猛烈な向かい風で対地速度600キロなんてリニアどっこいどっこいのノンビリさで真っ黒な320は東海道、山陽道を西に進み、去る金曜日にロンから塒に戻った超蜂の群れがびっしりターミナル前に並ぶまりんこー世界最大の航空基地岩国見下ろし
IMG_7332.JPG
防府基地眺め、山口宇部空港に相変わらずなーんにもひこーきが居ないのを横目に、北九州空港に無事到着。MRJ計画頓挫でせっかく作ったハンガーがどうなるのか心配になりながらボーディングブリッジを降り、空港セブンイレブンで鶏飯おにぎり230円也をPASMOで購入。ぴーかんの九州の光に照らされつつ、10時20分発の黒崎バスターミナル行きバスを820円也握って待つのであった。

やってきたバスでiPhoneに電気を食べさせながら、7名くらいの客を乗せたバスは高速を黒崎駅に向かい、11時過ぎ黒崎駅バスターミナルに到着すると、ありがたいことに宿は隣。直ぐに向かい、必要最小限の荷物だけを背負ってあとは預け、ここでサインをして、問題のGOTOクーポン券を4000円分をいただきます。うううむ、やっぱり、どうみてもいくらでも偽造可能だなぁ、この金券。

1時開演のホールに向かう前、隣のJR駅のみどりの窓口に向かいます。で、この金券で岩国までのチケットを売ってくんろ、おえーさんや、とJR九州の真面目そうな窓口のねーさんにお願いするとぉ、あっさりと「ダメです」。
って、俺の金券は使えぬというのか、これは御上が、二階様が出したもの、地元選出麻生財務大臣がどんなに文句を言おうがそんなの知ったことじゃないぞ、と文句を言えばぁ、お客さん落ち着いて、これはセット商品にしか使えず、チケットや特急券や回数券は買えないのですよ、とのこと。
なるほど、確かにそんなことしたら、クーポンでチケットや回数券を購入し、直ぐにチケットショップで転売して現金化しようとする輩が続出するだろーからなぁ。じゃ、このGOTOクーポンだけで買える山口圏内JR乗り放題チケットというのを下さいな、近隣県でも買えると書いてあるし、とお願いすれば、「あ、その商品はJR九州窓口では扱っておりません、小倉駅のJR西日本に行ってください」。

うううううむ、なかなか手強いぞ、このクーポン!

もうめんどーなんで、以下、やくぺん先生がこの4000円也の金券をどう使ったか列挙すると…

1:JR黒崎駅改札外ファミリーマートで折尾駅名物鶏飯弁当の豪華版「東筑軒大名道中茣蓙弁当」1103円也購入、実質103円也現金支払い。
https://tochikuken.co.jp/
IMG_7347.JPG

2:終演後、黒崎ひびしんホールから黒崎駅までの通りにあったPubBravo!なるビール飯屋で、終演後にヒューガルテン、地ビール、ベーコン炒め、フィッシュ&チップス、以上2910円也を食す。クーポン券2枚使用、実質910円也現金払い。気持ちの良いお店でした。
http://bravo.s601.xrea.com/kurosaki/index.html
IMG_7377.JPG

3:岩国錦帯橋空港お土産屋さんで、もみじまんじゅうと「吉田松陰ゆず味ポテトチップ」2袋購入し1680円也。最後のクーポンを使用し、実質現金680円也。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/choshuen-y/kashi-yoshipote.html
IMG_7389.JPG
以上でありましたぁ。

さても、やくぺん先生ったら、二階幹事長喜ぶ観光業界にお金を落とす善きニッポン国民だったのであろーかね?

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽
前の10件 | - たびの空 ブログトップ