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チキンライスちきんらいす [たびの空]

皆さんがいろいろお仕事をしているのにくっ付いて歩いている団体旅行みたいな5日間のシンガポール滞在の間、喰らったものといえばあんまり団体旅行っぽっくないどーでもいーよーなものばかり。あ、一度だけ著名観光スポットで実質上のビジネスランチみたいなものの横に座ってボーッとしてたときだけは、それなりに洗練されたものも並んでいたような…ダメだ、今、青春18きっぱーとして乗車している総武本線各駅停車千葉行き、車内が半端に暑くてアホじゃ。記憶が飛んでるわい。

そんなときにはどーでも良い話。南の海峡の島での食い物といえば、そー、チキンライスでありまするっ。もーめんどーなことは抜き、今回の短い滞在で喰らったチキンライス一覧をご覧にいれようぞ。

まずはこちら。
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ヨンシュトウ音楽院最寄りの地下鉄東西線クレメンティ駅南口に併設された郊外型駅ビル上層階フードコート、要は東京や大阪の郊外駅の駅ビルでんな。

町場ならホーカーズとして存在しているものが、ビル上層階に移っただけ。
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ひとつ日本各地のイオンモールやら駅上のフードコートと違うのは、所謂チェーン店が並んでいるのではないこと。そういう店もあるのかもしれないけど、そんなん地元民にしか判らんわい。

で、上の写真のチキンライス、もう典型的な「シンガポール・チキンライス」で、S$6.2。ま、そんなもんでしょ、ってお値段でありますな。所謂名店系の「コラーゲンたっぷり、皮とお肉の間のヌルヌル感をお楽しみあれ」なんてもんじゃーありません。煮たチキンがぶら下がってて、オーダーがあるとそれを降ろしてぶった切って…ってだけです。到着翌日昼、音楽院でおおおおおおって内容の練習風景を眺めて喰らう、ちょっと乱暴にして、でもこれ以上何が欲しいのオジサン、って典型的な「町場のチキンライス定食」でありました。

続いてはこちら。
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上と同じ「チキン、鶏スープ炊き込みご飯、お湯の中でじゃっと茹でた青梗菜っぽい野菜、チキンスープ」という「チキンライス定食」。今回はバタバタした1日で遅すぎる昼だったんで、中という大きさにしたら、なんかご飯のお皿がやたらとデカいんだが、ホントにこれで中なのかぁ、おばちゃんわしゃ中を頼んだんじゃが間違えてない…って感じ。これでS$10ですから、上より遙かにお高いなぁ。

場所は、リトルインディアの地下鉄北東線ファラーパーク駅の南側出口上にある、ちょっと立派なショッピングセンターの上層階です。
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足下にはS$5もあればカレーっぽいものをいくらでも食らえるインド系の安飯屋が無数に広がってる中で、フードコートとしてそこそこ立派…といいたいところじゃが、まあ、ふつーの庶民の場所じゃわな。ここ、宗教グチャグチャのインド人街ということもあり、食器返却コーナーはこんなんなってます。
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へえ、まあ、そりゃそうなんだろうけど、こういうのドバイのアホみたいにデカいショッピングモール内フードコートなんかでは見ないような。アブダビ大学の食堂でもこんなのなかったぞ。そういう場所は、ハラルが当たり前だからなんだろうけどさ。

んで、まあこの小さな国でも敢えて都心と言って良いだろう場所、その分だけお値段はお高いのかもしれないし、チキンもちょっとだけプリプリコーラゲン、って感はありました。興味深いのは、この店ではお馴染みのダーク・ソイソースがどこにもなかったこと。チリソースもかなり辛かったし、中華系というよりもインド系、なのかしらね、立地からして。知らんけど。

そして、今回の滞在で最後に喰らったのがこちら。
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天下のオーチャードロードの伊勢丹地下フードコート。もう、この町の伝統的な繁華街のド真ん中。
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銀座三越にフードコートはなさそうだが、ま、そんな類いの店の従業員も利用するような食堂、ってところでんな。前のお姉さん、恐らくは伊勢丹で働いてる方なんじゃろが、炊き込みご飯と乗っけるチキンを持ってきたタッパーに入れて貰うテイクアウトでした。

ご覧のように、さすがに3日目ともなると同じものを頼むのもなんなんで、ローストとスチームドの黒白ハーフ&ハーフ、定食じゃなくて炊き込みご飯に乗っけたもんで、要は「チキンライス二食丼」ですな。さすがにお値段もそれなりに立派で、S$12だった…と思う。今回、諸事情で現金払いだったんでちゃんとチェックできないんだけど、そんなもんだったはず。

こちらのチキン、白の蒸しの方は著名名店のプリプリ感とまではいかないけど、相当に上品なものでありました。やくぺん先生、普段は焼きの黒の方はまず喰わんのだがぁ、お好きなら小骨まで喰っちゃっていいですよ(海老フライの尻尾を喰うか、みたいなんかな)、ってしっかりきっちりしたお味で、二食丼として食べ応えがありましたです。

この後、20世紀末にこの町に来るときにはほぼ定宿状態だった(今は再開発が進み高級化してしまい、泊まれなくなった)チャイナタウンの宿からも押しかけたことがあるホーカーズに雪崩れ込み、そこの名店として知られるチキンライス屋に並ぼうとしたら、もう時間が時間だったからか、既に閉店でありましたとさ。考えてみたら、中華街の正統派チキンライス、喰らわんかったわい。

以上、考察も議論の深みも無いパッパラパーなお話でありました。ホントに議論するなら、チキンの状態、付け合わせ野菜、それに提供されるソースの種類などをきっちり論じにゃらなんのでしょーがぁ…そーゆーのは、今時流行のYouTuberさんとかが山のように動画でアップしてるのをご覧下さいな。

来る1月末はこの島国唯一の室内楽音楽祭のほぼ最初から最後までをベッタリ滞在する予定で、ぶっちゃけすることもない御隠居状態。いよいよ「シンガポール地下鉄ホーカーズ巡りチキンライスのたび」を本気でやろーかね。今はチューリッヒやジュネーブにも匹敵する世界有数の物価高ライオン島とはいえ、ニッポンのラーメン巡りよりもお安くすむんじゃないかしら。

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青春18きっぷで…往かない [たびの空]

がっつり3週間過ごした温泉県盆地オフィス&畑を離れ、これから関空に向かいます。その先は、5年ぶりの例大祭で大賑わいになっているであろう灼熱の大川端佃ではなく、いつも灼熱なのに熱波注意報が出ているという赤道直下は南洋シンガポールに向かい、「世界ユース・オーケストラ・フェスティバル」に我らが山本ゆーちゃんご夫妻が登場するのを見物、新帝都にとって返し、六郷川向こうの夏のオーケストラ祭りの最後だけ覗かせていただく予定。ああ、またあの21世紀10年代から始まった「灼熱のTokyo音楽祭」だなぁ…ちょっと遠い目の田舎者爺じゃわい。

さても、本日の道程、当初、各方面にこのように発表しておりましたです。「青春18きっぷ」を補助券として利用する、という貧乏老人の移動でありまする。

由布院05:36→大分、中津、小倉、下関→徳山12:52
徳山13:11→福山13:56(新幹線ワープ¥5940)
福山14:01、相生、尼崎→川西池田17:56

18時半開演マイ・ハートQに間に合うようJR川西池田駅に到着するためには、これが最安値。福山での新幹線から在来線乗換え5分というのは、駅がまるで京成青砥駅か京急蒲田駅みたいな高層細長駅だそうで、ちょっとアブナイんじゃないかな、という指摘が地元民からありましたです。

それにしても、山陽本線のこの気味が悪い程の乗り継ぎの良さは驚きですな。「青春18切符が最も有効に機能するのは米原から広島までの東海道&山陽線で、唯一の問題は相生」とみんな仰いますけど、この乗り継ぎは『東京物語』の頃の山陽線なら優等列車ではないかい。

とこがどっこい、この計画、一昨日になってあっさりひっくり返ったのでありまする。というのも、ANAの直前マイルで熊本伊丹が4500マイルで出て、それが最後の一席で取れてしまった。で、新幹線ワープどころか、青春18をまるで使わない以下のようなルートにしましたです。

由布院バスセンター09:00→熊本空港12:25
ANA熊本空港15:35→伊丹空港16:50

盆地から熊本空港、青春18を使う方がバスよりも遙かに安いんですけど、果たして熊本空港直行バス利用がどんな按配か、実験の意味で初利用してみるです。なんか、趣旨が変わってるなぁ。

それより問題は、明日午後の関空シンガポールで、台風を避けてどんな迂回をするのやら。ミヤンマー行くときみたいな上海から大陸上陸、インドシナ半島の付け根から真っ直ぐ南下、なんてことするんじゃろか。

さてさて、もう出なければ。青春18で往かないたびの空、ダッシュ8ワープのお陰で本来ならばもう小倉に近付いている今頃、やっと畑に残った最後の西瓜ふたつとメロンふたつにバイバイしてるのであーる。


てなわけで、インバウンドさん満載のやまなみ街道九州横断バスで九重から
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阿蘇の外輪山抜け、今、シン熊本空港の国内線出発ロビーに座ってます。ラウンジも使えるんだけど、この一日中順光の滑走路を眺める電源付き椅子なんて夢のような場所があるんだから、ソフトドリンクいただくくらいしか特典が無い閉鎖空間に居るより余程良いでしょ。あ、我が陸軍の健軍基地からアパッチがあがったぁ。

この熊本空港新ターミナル、掘っ立て小屋ターミナルよりは遙かに立派で、はっきりと「日本の空港最先端」という設備もありますね。空港の本来の機能とすれば極めて重要な、セキュリティ関係です。

ここのセキュリティシステム、どんな会社がどういうものを納入してるか知らんけど、手荷物の中から何も出す必要がありません!それどころか、やくぺん先生の世を忍ぶ外の人が常用するズボン吊りバンドがマシンに引っかかることもありませんっ!これ、すげえええ大事なんよ。吊りバンド外して、ズボン落ちないようにしてセキュリティゲート抜ける、って、あなた、実際やるともの凄く間抜けな、俺はコントやってるのかぁ、って状況なんですから。どこだったか、似たようなシステムが入っていたところもあって有り難いことだなぁ、と思ったけど…1日も早くセキュリティ常時大混乱の福岡板付空港に導入して欲しいものでありますね。

一方、ダメダメなのはロビーの飯屋配置。セキュリティ前には何でもレストランがひとつとチェーン店珈琲屋、あとは異常に充実した自販機コーナーです。で、セキュリティを抜けると飯屋はいろいろあるんだが、昔の掘っ立て小屋ターミナルのようなフードコートではなく、空港出発ロビーがまんまフードコートみたいな感じ。そう、成田第3ターミナルのフードコートの反対側にゲートが並んでる、って感じです。
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この写真から左に振ると、そこはもうゲート。うむ、なんか落ち着かんなぁ。どこも空港なりにお高いしなぁ。

おお、今、伊丹便、20分遅れ、との連絡があった。おいおい、着陸から開演まで80分かぁ…これはまだ、今日はもう一波乱二波乱ありそうじゃわい。

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最も近いメイジャーオケ定期に往くのだ! [たびの空]

何故こんなタイトルで「たびの空」なのか、街に住んでいらっしゃう方には判らんじゃろ。

最後まで梅雨明けが宣言されなかったキューシュー島北部地域もやっと本格的な夏になった本日7月27日木曜日、午後7時に福岡帝国のメインオーケストラ・ホールで開催される九州交響楽団定期演奏会を拝聴すべく
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午後2時温泉県盆地駅前バスセンター発の福岡板付空港経由天神行き高速バスでアクロス福岡に向かうであります。

当地にオフィスを移し、図書室リフォームを終えて新帝都との往来生活を始めてそろそろ1年と8ヶ月、何を隠そう、キューシュー島唯一のマーラーやらシュトラウスやらを普通に演奏するメイジャーオーケストラの通常ソワレ定期に赴くのは、初めてのことなのでありまするっ。週末昼定期は、いろいろと楽器やら音響に問題ある博多湾を見晴るかすサンパレスやら、天神ど真ん中の企業所有中規模ホールやらで拝聴させていただいておりますし、佐賀やら熊本やら隣接県でのマチネ演奏には接しているのですけど、本拠地アクロスが昨年秋まで改修作業中だったこともあり、「本拠地での普通の定期演奏会」はいちども足を運ぶ機会がありませんでした。スイマセン。

これまでも関心がある演目や出演者がなかったわけではないのですがぁ、なにせ、大きな問題がひとつあるのでありまする。なんとも呆れたことに、九響さんが本拠地でソワレ定期を終えたら、もう公共交通機関でここ温泉県盆地に戻るのは不可能なのでありまするよ!

ここ温泉県盆地オフィスからアクロス福岡まで、Googleマップさんに拠れば、距離にして123㎞だそうな。ちなみに新帝都は佃の大川端縦長屋から群馬交響楽団新本拠地の高崎芸術劇場が111㎞、水戸室内管ホームベースの水戸芸術館は116㎞とのこと。この程度の距離ならば、両方ともソワレ演奏会に行くのは、ちょっと遠いなぁとは感じるものの、資金が豊富ならば縦長屋から都バスで東京駅まで行き新幹線や特急ひたち使うつもりなら夕方5時過ぎに出ても間に合います。終電近くなり東京駅から大川端まで25分歩く元気があれば、各駅停車で戻ってくることも可能でありますな。実際、普通にそういうことはやっておったわけじゃわい。

ところがどっこい、この温泉県盆地オフィスときたら、同じ距離にあるメイジャーオケ定期を聴きに行こうと決意したら、1泊覚悟となるのであーる。

往路に関しては、青春18利用期間の今なら、ナラボートが”Wie schön ist die Prinzessin Salome heute Nacht!"と恍惚の声を挙げるまでにちゃんとホール内に着席しようとすれば、由布院駅発13時40分の豊後森行きに乗り、延々と乗換え、博多駅到着18時26分。そこから混雑する地下鉄に乗換え、ギリギリで駆け込む、という感じになりますな。お金があるなら、4時前のゆふいんの森号でも大丈夫。ただし、切符が買えれば、ですけど。

問題は復路であります。いろいろ面倒なことを言わず、ともかく終電で盆地駅に戻るために博多駅を出る最も遅い列車は、博多発20時32分の新幹線なのでありますよ。で、小倉でソニックに乗換え、大分駅22時50分発の久大本線上り由布院駅まで到達する最終列車に乗り、23時48分に盆地に到着。つまり、アクロス福岡の客席に座っていられるのは、飛び出してホール前でタクシー捕まえても、8時15分がギリギリなのでありまする。

ううううむ、いかな《サロメ》が時間としては《神々の黄昏》プロローグから1幕終わりまでよりも短いコンパクトな作品とはいえ、8時10分に終わるのは無理でしょーにっ。

てなわけで、どうやっても九響夜の定期を聴くためにはどこかで宿泊せねばならない、哀れな田舎者なのでありましたとさ。かくて今晩は、博多駅前カプセルホテル2796円也で夜を過ごすのであーる。無論、キューシュー島での常識たる車での移動なら深夜には戻ってこられるでしょうし、恐らくこの盆地から九響を聴きに行く方はみんなそうするんでしょうけどねぇ。天神バスターミナル発9時の温泉県盆地行きバスがあれば、なーんにも問題ないんだけどさ…そういう需要はない、ということなんでしょうねぇ。なんせ宵の6時を過ぎると昼間は各国語で溢れる観光地も狸が出そうな田舎ですから。

おっと、あたしゃ、2時のバスで出発なので、そろそろ準備をせねば。結局、午前中にはテープ起こしが1分もできなかったわい。あと20分以上ある大物がまだ終わってないんじゃがのぉ。バスの車内、電源はUSBしかないんだわなぁ。

以上、田舎者は都会に出るだけで「たびの空」というどーでもいい話でありました。さて、新婚のチェロさんにうちの畑で獲れたメロンと馬鈴薯もって、アソー大帝の都福岡帝国首都に向かうぞぉ!

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温泉県盆地遙かなり… [たびの空]

恐らくは今年最長になるであろう半月とちょっとの新帝都滞在の筈が、水無月晦日九州北部大豪雨で温泉県盆地西部地区の被害が報じられ、慌てて無料航空券を取って数日の温泉県盆地緊急滞在となったのが先週の前半のこと。また新帝都に戻り、ニッポン現代の古典作品再演特集と、Qアマービレ、レグルスQなどニッポン若手連中を拝聴。うーむ、やはり新帝都でないとこういうものは聴けんのぉ、と思いつつ、音楽祭まであと10日程のキューシュー島は温泉県盆地に向かったのでありますがぁ…

皆々様ご存じのように、神無月豪雨で久大線が止まりその復旧もままならぬうちに大豪雨の第2波が追い打ちをかけ、久留米から温泉県に東進する久大本線沿線の福岡側筑紫平野が酷いことになってしまった。なんということか、筑紫平野の東の隅っこ、ここが久留米と言われても困るような真っ平らな平野が峻厳な山地にぶつかる辺りで、鳥栖から東に曲がって大分を目指す大幹線たる大分道のトンネル入口が土砂崩れ、上下線とも普通になってしまったのが数日前。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1bd3f3b53914b868d100e5713f64deb23a4f1aaf
日田の向こうは由布院盆地に向けての分水嶺手前の豊後森駅まではなんとか走っていた久大線も、山地を越えた平野で線路が水に浸かってしまい、運休区間が広がってしまった。かくて福岡から温泉県に入る道は、小倉を回って瀬戸内海沿いをぐるり南下し別府大分に至る特急ソニックの道しかなくなってしまったのでありまする。

この時期、何故か大分空港便が猛烈に高く、最安値移動を選ばざるを得ない貧乏人やくぺん先生ったら、最安値€50ちょっとくらいの桃航空さんで福岡は板付空港に到着し、そこから延々と空港からの直行バスで温泉県まで至らねばならぬことになっていた。鉄道が走らなかろうが、高速が不通だろうが、そんなことLCCさんには関係ない。貧乏人御用達LCCの最安値は変更不可能席ですから、もうこの日のこの便に乗ると決まったら、乗るか、はたまた搭乗を諦めて捨てるかしかない。

かくて朝の6時半に新帝都は大川端縦長屋の庵至近の月島駅から大江戸線に乗り、大門で羽田空港から朝っぱらにニッポンに到着したでかい荷物のインバウンド客と都心への通勤客で満載のアクセス特急成田空港行きに乗換え、延々と1時間とちょい、途中からはLCCターミナルに向かう貧乏人どもで溢れかえる「新快速より速い日本で最速の特急料金不要の列車」は無事に午前8時には成田空港駅に到着、腹に詰め込んだ客共を吐き出すのであった。

んでもって、以下、成田から福岡板付国内線ターミナルまでのLCC桃さんに関しては、10数年前にニッポンの空にもLCCが出現し革命が起きた頃にあれやこれや当電子壁新聞「たびの空」でお伝えしました通り。ただ、当初は「夜行バスの空版」という感じで利用者も深夜バスのそれと被っている感じだっのが、今やすっかり普通の交通機関。本日も、どうみてもJALかANAの上級クラスでしょ、貴方は、って感じの偉そうなオジサンたちが若者の無礼さに文句言ってたりしましたです。子どもが多いのは季節がらでしょうけど、熟年層の利用は圧倒的に増えてきてますね。

ま、そんなこんなで曇り空の板付国内線ターミナルから荷物を引っ張って出たのは12時半くらい。いよいよ本日のハイライト、温泉県盆地への陸路移動でありまする。

到着口を出て真っ直ぐ、国内線ターミナル最北端のバスセンターに向かい、由布院行きバスの運行状況を尋ねると、ここじゃわかりません、の塩対応。昨日から一般道迂回で運行は再開しているということだが、どれくらいかかるのか、亀の井バスや日田バスなどの大分側から福岡に来て引き返す便が定時運行しているわけがなく、どれくらい遅れているのか、がっつり遅れるなら、食い物屋がほぼなにもない(やっと吉野屋だけは再開したそうな)国際線ターミナル側に行かず、フードショップ溢れる国内線ターミナルで喰っていきたかったんだが、どうやらこれはダメそう。

仕方なくそのまま国際線ターミナル連絡バスに飛び乗り、由布院便が出るお馴染みのバス停に行き、どんな按配なの、と乗客ハンドリングしてるおねーさんに尋ねても、やっぱり現場末端には情報は来ておらず、ともかく1時8分にはここに居て下さい、ええ、お客さんのキャンセルなどはまるでなく、2台出ますから、大雨とかでもインバウンドの方は全然減らないんですよぉ不思議ですよねぇ、大混雑です…

もうすっかり「俺のコンビニ」福岡空港国際線ターミナル1階唯一のオアシスたるセブンイレブンで巻物と野菜ジュースを買って、猛烈な湿気の中をベンチに座り、元気で楽しそうなアジア各地からのカップルたちをぼーぜんと眺めながら喰らい(ちなみに朝も成田空港桃さんチェックインマシン向こうのコンビニでハムサンドであった)、天神から由布院行き西鉄バスがやってきたのは、定刻を20分ほど遅れた1時半前でありました。
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パツパツのバスの後方左側窓際席に詰め込まれ、太宰府インターから九州道に入るいつもの道程は、報道にあったような大災害の気配はまるでなし。鳥栖インターで左に曲がり大分道に突入、筑後平野は見渡す限り水だらけなのかと思えば、曇り空の下に緑の田圃がノンビリと揺れておりまする。大被害が伝えられるカッパの街と「そよ風ホール」の田主丸は車窓の反対側なので
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満員のバスとなれば様子はまるで分からず。

この先に入口が土砂崩れで普通になっているトンネルがある朝倉インターチェンジに至ったのは、1時55分くらい。温泉県盆地バスセンター行き西鉄バスはおもむろに下道におり、山崩れ洪水被害が盛んに報道されている田主丸の市街へと南下、筑後川を越えるも
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普段は知らない道なので、果たして流れがいつもより多いのかどうか、まるでわからぬやくぺん先生なのであーる。バスの前には夏でも冷房無しで兵隊達を詰め込んだ我が陸軍の兵員輸送車両が張り付き、冷房の効いた大型バスに楽しそうに並んで座っているカップルたちの姿を見せつけるのが申し訳ないような気がするも…
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まあ、我が軍兵隊とすれば「世界のどの軍隊よりも自然災害との実戦経験を積んでいる先鋭部隊」の誇りを胸に、暑さに耐えて欲しいものであーる。それにしても、軍の輸送車に冷房がないのは、東名の御殿場辺りでも痛々しいものであるがぁ、世界中の軍隊でああいうもんなんでしょうかね、兵員輸送って。

もとい、で、そんなこっちを羨ましそうに眺める(こともない)兵隊達の後ろを追いかける我が西鉄バス、やがて田主丸駅と筑後吉井駅の真ん中より東のうきは市内で久大線にぶつかる前に国道210号線うきはバイパスに入り、左折して一路東へ向かうのじゃ。とはいえ、周囲に目を凝らすに災害の影はとくになく、うううむ、著名インフルエンサーさんが辺野古に行って「誰もハンストなんてしてません」と間抜けな発言して炎上したのと同じ、災害にせよ市街戦にせよ、ホントに通りをひとつ隔てるとまるで平和な世界が広がっているものなのだ、という事実をあらためて認識する次第。

淡々と一般道を進む観光客満載のバスは、運休中の久大本線を跨ぐ。やがてバイパスが旧道と一緒になった町外れで前を行く兵員輸送車は道の駅うきはで休憩らしく、ここでバイバイ。再び筑後川を跨ぎ福岡帝国から温泉県に入る頃には、筑後川の向こう、北に望む土砂崩れがあったトンネルの上空を、我が空軍の救難探査機U125が低空で駆け抜け
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上空からの人捜しをしているのやら。

県境を越えて筑後川は三隅川となり、その南側を国道210号線を淡々と進む車窓からは、恐らくはとんでもないことになっているであろう彦山やらに入っていく国道211号線への渋滞が眺められる。夜明駅辺りからは渋滞もなくなっていたようなんで
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やはり北上する道が滅茶苦茶なんじゃろなぁ。かくて下道を走ること40分程で日田市内に至り、観光シーズンを前にまた洪水で大被害の天領日田、巨人の進撃は止められても毎年のように水の浸入は止められないんじゃのぉ。

市内中心部には至らず日田駅の西を三隅川を跨ぎ北上
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日田インターから大分道へと戻ったのは、本来ならば当バスが由布岳を仰いでいる筈の2時55分頃のことであったとさ。

以下、ゆふいんの森号が運休中故にバスを使ったのであろうカップルを天ヶ瀬バス停で降ろしたりしながら
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我らが西鉄バス空港直結線が由布院駅前に到着したのは、3時51分のことでありました。
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福岡空港国際線ターミナルを出て、実質2時間と20分ちょい。いつもは1時間45分くらいの道程、高速大分道不通区間があってこれくらいで辿り着いたのは立派なものと考えるか、はたまたやはり遠いなぁと考えるか。ちなみに博多駅から特急ソニック利用で小倉周り大分駅経由JR利用なら、最速で3時間半だそーな。

なお、下にうきはバイパスに入る直前から日田市内に辿り着く迄の30分、車窓の映像を貼り付けましょうぞ。画質最悪で、単に淡々と国道210号線左手風景が流れるだけ、音は消してご覧あれ。

ゆふいん、やっぱ、遙かなり。

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香港はHongkong [たびの空]

「戦前戦後」という言葉をリアリティを伴って感じることないままにノンビリした一生を終えるのだろうと思っていたけど、どうやら2020年春節頃から始まり実質的に昨年の半ばくらいまでの2年以上続いた新型コロナウィルス流行に拠る行動制限の時代は、世界大戦に近い歴史の分節点になるんだろーなぁ…

…などとボンヤリ思いながら、「コロナ後」の世界をうろうろたびの空するようになり、はや四分の三年くらい。一国二制度などという近代国民国家とすればあり得ぬシステムを強引にぶち込み、20世紀国家観に挑戦状叩きつけたみたいな状況にもそろそろ終わりが見えてきて、やくぺん先生の周囲にもチラホラ影が見える西洋世界が報じる「香港民主化運動」の連中にも、前世紀最後の10年前半の「香港脱出」の空気が再び漂い始めているHong kongにおります。つらつら調べるに、2019年春節明けの香港藝術節でマキシムが師匠のオケ振って《幻想》&《レリオ》をやり、終わるや拍手鳴ってる最中に席を立ちスターフェリー乗り場に走り、空港特急に飛び乗ってLCC成田行きへと向かって以来のようじゃわい。

昨日はコロナの間にも立派にきっちり育っていたオンちゃんらヴェローナQを久しぶりに拝聴し大いに満足し、今日も昼には来年年明け春節前に予定されるアジア某所でのその都市初の室内楽フェスティバルについて、令夫人とオンちゃんが打ち合わせなんだか夢語りだか、大いに盛り上がるのを爺婆アヒルと一緒にニコニコ眺め
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明日はバンコクに向かうという若者修行の旅の行方に幸あれと別れ、あとはなにをするともなく、コロナじゃ無くても空気の悪さでマスクが欲しくなるような香港島は湾仔の雑踏に猛烈な雨が落ちていくのを眺めておりまする。

コロナと、民主化運動押さえ込みで、香港は変わったのか…っても、たびの空にふらりと立ち寄り数日過ごすだけの他所者には、なんとも判らない。ただ、今回の滞在に限れば、湾の上をこれ見よがしに人民解放軍のマシン蝗虫が飛びまくることもないし
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公安が街角に立っているわけでもない。いつもの香港、といえばそれまで。

ただ、ひとつだけハッキリしていることは…明らかに英語表記が減っていること。それから、公共交通機関で働く人々が、猛烈に英語が下手になってきていること。

この島と半島の最大の強みであった筈の「誰もが英語でのコミュニケーションが出切る」ってのに限れば、正直、今やシンガポールの方が遙かに上かも。

ニッポンはフクシマが大地震&原発爆発で、外国人が一斉に脱出する群れに紛れるように羽田を飛び立ち日本フィル&ラザレフ御大とこの地にやってきてから、もうはや暦も一巡り。考えてみれば、遙かランタオ島の対岸は屯門までアウトリーチに出向いた中学の、とっても真面目で賢そうなちゅーぼーたちは、コロナ勃発前のデモで中心を担う若者達になっている筈。彼ら彼女らとすれば、一国二制度廃止の頃が正に働き盛り。仕事でも家庭でも、どうするのか最も責任を持って考えねばならない世代じゃあないの。

そのときに、「こっちにおいでよ、本気で国を捨てるんなら」と扉を開ける場所に住んでいたいものじゃが…もうわしはこの世にはおらんじゃろなぁ。

夜の香港島に雨が降り、かつての百万ドルの夜景は百万人民元くらいに目減りして輝く。

明日はさっさと、温泉県盆地に戻りましょ。

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新帝都へ、夏へ [たびの空]

ホントにひとつのライヴも聴かなかった黄金週間もオシマイ、朝8時の由布院バスセンター発福岡行き亀の井バスは相変わらずの混雑ながら、1日7便にまで回復した温泉県国東半島先っぽ空港までの直行バス、8時10分の朝一便は乗客ったら、あらまぁ4名。果たしてこのフリクエンシーを維持して下さるのやら、全てはTway航空さんのソウル便復活にかかっているのだろーなー、などと思いながらボーッとしてうちに
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いつものよーにノンビリムード漂う空港に到着。

とはいえ、ホントはこの滑走路だけは無駄に長い空港、ノンビリしている筈もないんじゃが。なんせこんなニュースが流れてます。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8bb1c2f354100a8eb5f4f4a5cdb0b8591201af3
やくぺん先生が半分温泉県盆地の田舎者になり、ここ国東半島先っぽ空港が「おらがメイン空港その1」になって以来、コロナでガラガラな空港ロビーお土産物屋さんなどでやたらと目立っていたのがこのコーナーなのじゃ。
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そー、ジャンボの翼の下に衛星くっつけて太平洋上から打ち上げる、ってプロジェクトの基地になる滑走路故に「宇宙空港」だそーで、かつて若きやくぺん先生ご夫妻が最初期の庵を結び近辺を3度も引っ越ししていたNear Tokyoは三鷹の航空宇宙研究所、柵の向こうにはJAL123便の残骸があるとか、深い深い深淵のプールがあるとか、いろんな訳の分からぬ噂が周囲に流れていた得体の知れない国立研究所と組んで、なんのかんの盛り上げていたのであった。残念ながらここにヴァージン・カラーのジャンボがやってくることなど一度も無く、敢え無く夢は淡きままに萎んだ…筈なんだけど、なんか、全然そんな告知もなく、なんも違わん空気が流れまくっておるのぉ。なんなんじゃ。

ま、大気圏の外がどうであれ、がら空きのエプロンから滑走路南端に向けてゴロゴロ転がっていけば、機窓から遙か鶴見岳由布岳眺める手前で、着々と進行するは10余年ぶりの復活となるホバークラフト発着所の工事なのであーる。
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まだ空港内にハッキリとした完成図やらが掲げられているわけではないようじゃが、どう見ても上の写真の右隅っこがホバークラフト発着所で、別府湾を横切ったほば君がよっこらしょと陸に上がってくる海からの緩い坂道が左に下っているようでありまする。基本レイアウトはかつての旧空港跡地と結んでいた頃と違えるわけにもいかんだろうし、幸か不幸かちっちゃな単純な造りの空港なんで、ターミナルまで迷うこともあるまいて。

問題は大分市街側の発着所で、どうやら昔とは違う西大分の駅から国道渡った辺りに立派なターミナルを県が建設中とのこと。運行する第一交通さんって、盆地の田舎者には町内タクシー会社なんだけど、なかなか手広くやってらっしゃいますな。
https://qualities.jp/doffer/article/daiichikotsu_2023042
それにしても、西大分から市内や別府は、第一交通さんが連絡シャトルバスなどを出すんだろうが、どーして直接別府港に入れないのかしら。ホバークラフトって、普通の埠頭では全く使えないんじゃろかね。なんにせよ、由布岳向こうのやくぺん先生んちには関係ない交通機関であることは確かですな。

んでもて、眼下にはミサゴは影もなくチヌークしか見えぬ木更津の原を見下ろし
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昼過ぎの新帝都は六郷河口巨大空港に戻り、午後1時から授業で上野の杜に突っ走ったお嫁ちゃまとの2人分の荷物引っ張って貿易センタービル跡地をモノレール駅から地下大江戸線まで空港アクセスとしては世界最悪の難所に立ち向かう勇気も無く、でかい荷物対応のリムジンバスで豊洲まで直行し、都バスで縦長屋真ん前まで乗り付けようとバス案内所に行くと、「次の豊洲行きは1時20分です」ってな。おいおいおい、温泉県盆地を田舎と笑えぬフリクエンシーではないかいな。

かくて人の迷惑顧みず京急へと向かえば、次の国際線ターミナル駅からはもっとデカい荷物引っ張った国際線到着客の皆様が次々乗り込んできて、ちょっと気持ちが楽になりながら、都営地下鉄乗り継ぎ月島駅に至りエッチラオッチラ、佃堀へと至れば、こんな告知が。
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5年ぶりの例大祭、いよいよ開催のようでありまする。っても、この期間、あたしゃ、ずっと遙か南の島、シンガポールに行ってるときじゃないかい。

さあ、夏が来る。

[追記]

なんと、空港では全く告知など気付きませんでしたけど、こんなことになってましたぁ!
https://www.oita-airport.jp/news/detail/375
ティーウェイ航空さんじゃなくて、チェジュ航空とのこと。驚くなかれ、少なくとも現時点で発表されているダイヤが続く限り、時間は滅茶苦茶使いやすいぞ。温泉県盆地オフィスを午前10時半に荷物引っ張ってバスターミナルまで歩き、空港バスで昼に空港に着き、なんのかんので午後4時前に仁川空港に到着すれば、余程の事が無い限り午後7時半にソウル・アーツセンターで開演するなら間に合っちゃうじゃないの。翌日に戻ってくるのは不可能だけど、戻り便もソウル市内から余裕で動ける時間設定。このタイムテーブルで連日運行になってくれれば、ソウルは1泊であれやこれや聴きに行けるじゃないかぁ。

なーんて淡い期待は、恐らくはあっさりと裏切られるであろーLCC業界でありますから、あまり期待せずに状況を見守りましょ。

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連休は温泉県で蟄居なのじゃ [たびの空]

温泉県盆地、水曜日の夜です。

土曜日午後11時過ぎにコットブス中央駅を出て、フランクフルト・オーデル経由
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ベルリン・ブランデンブルク空港地下駅にやっと午前2時半過ぎに戻り(ちなみに往路は真っ直ぐな線路を新快速並の高速でぶっ飛ばし1時間くらい)、宿で仮眠すら出来ずに午前7時前の便でベルリンを離れ、オーデル河ならぬマイン河沿いの「フランク人の砦」を経由し
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未だ欧州世界を戦時下状態に陥れている21世紀の時代錯誤領土戦争を左下に眺め
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灼熱のシンガポールで乗り継ぎ
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火曜日朝に肌寒い福岡空港帰国。
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半島やら南の島やら大陸やらの若い観光客満載の空港連絡バスで由布院バスセンターに戻るまで
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実質50時間超えのエコノミークラス大移動でありました。年寄りがやることではありませぬ…

お嫁ちゃまと婆さんアヒルに迎えられ、火曜午後から本日まるまる、御隠居アヒルといっしょに風呂に4度も浸かりながら、2日分の睡眠を補充すべく最低限の連絡仕事をやっつけただけで爆睡。明日からは多少はやくぺん先生世を忍ぶ外の人の顔もせにゃらなぬ生活に復帰する予定でありまする。

なお、遙か新帝都は神楽坂から連絡があり、宮崎音楽祭は編集者を直接派遣とのこと(おお、何年ぶりのことか、コロナの時代がホントに終わったのだなぁ)。無理をして金曜日から宮崎へと老体を運ぶことはせず、そろそろ田圃に水も入り始めカエルの声が騒がしくなりつつある盆地の庵に連休明けまで蟄居、4月頭の統営から欧州ツアーの資料整理と、夏の音楽祭に向けた家内整理及び草取りに明け暮れる予定であります。つまり、5月8日オペラシティの台湾フィルまでまるまる2週間、ライヴ音楽なんぞ聴かない、ほぼ職場放棄状態だなぁ…

月が代わった皐月、新帝都に数日滞在し台湾の楽人やら大洋四重奏団さんやらを聴き、12日早朝から大阪に移動、隠居としては今年唯一のコンクール見物となる大阪国際室内楽コンクール&フェスタに張り付きになります。20日に伊丹空港から温泉県盆地に戻り荷物を詰め替え、広島サミットの余波を避けるべく、21日朝には福岡空港から24日まで香港滞在。別府アルゲリッチ音楽祭は女帝様をお迎えし盛り上がってる筈なんですけど、ホンシュー島やら半島からいろんな人が来るでしょうから、今更隠居爺がやる仕事ではないと失礼させていただきます。

香港で久しぶりにおんちゃんクァルテットに逢って温泉県盆地に戻り、新帝都には戻るのは夏の始まり、懐かしのジョンストンQならぬエリアスQのベートーヴェン・チクルスも溜池で半ばに至る頃となります。今や完全に田舎の隠居爺でありまするな。

かくて次に飛行機に10時間以上乗る予定は、半年先の霜月までなし。パリの《光の日曜日》だけの筈が、ヴィーンで《グラン・マカブル》が出るとのことでまさか眺めないわけにもいかんわけで、現時点では一切商売にならない2週間超え大ツアーになる可能性もあります。相変わらずANAやAFはエコノミーで往復30万円台ですので、また延々南回り。それでも、メルボルンもミュンヘンもジュネーブも行けずに、ひたすら貧乏生活で渡航費を蓄えねばならぬ夏がやってくる。

さて、また寝るぞぉ。

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公共交通機関スト直撃 [たびの空]

永遠に開港しないのではないか、と口の悪いベルリンっ子に言われ続けること幾年月、まさかまさかのコロナ禍真っ只中の2020年秋からベルリン唯一の定期便が乗り入れる国際空港としてオープン、「出来たときからもう一昔前のデカいだけのローカル空港」と更なる悪口を言われているベルリン・ブランデンブルク空港第1ターミナルに隣接、地下の鉄道駅ホームからエスカレーター登ってきて出たところのインターシティホテル・ベルリン・ブランデンブルク空港店におります。深夜前、到着したのは先程、午後の8時過ぎでありまする。

昨日、ベルリンの家を離れて6週間の長い欧州内ツアー真っ最中、幸いにも今日は移動日で明日にベルギーのフランス国境はリールにも近い辺りで演奏会があるというレオンコロQと「いやはや、どうしたもんやら…」と頭を抱え合ったわけでありまするが、とにもかくにも大事なのは原稿が待っている取材であることを忘れてはならん。ドイツの空港管制官や公共交通ストはある意味五月雨式で、一昨日はボンやらの空港管制官のストが行われており、本日はDBと一部公共交通のストが午前11時まで行われるという情報が流れる。で、ホンブルクの地方交通は運休無しだから、金に糸目さえつけねば宿の前から早朝のバスを乗り付いて25キロほどフランス側に向かったところにあるザールブリュッケン空港まで行き、€300だかを払って午前9時前発のちっちゃな飛行機に飛び乗ればベルリン・ブランデンブルク空港に午前11時前には到着する。まだ席はあるみたいだぞ、さーどーするどーする…

いろいろ悩んだ挙げ句、既にドルトムントの《中国のニクソン》キャンセル騒動で2万円以上も予定外の出費が増えてしまっているこのツアー、他にもなんのかんので更に1万円くらいの捨てになってしまった経費もあるので、とてもじゃないがここに日本円で5万円近い更なる支出は厳しい。なんせ上がってくる予定のギャラで極東から欧州までのフライトがカバー出来るかギリギリ、という今のバカ高い渡欧経費を鑑み、夜のベルリン・ドイツ・オペラの《魔笛》は諦め、ともかくベルリンに深夜前に着けば御の字と考えましょ、と腹を括ったのでありました。ベルリン・ドイツ・オペラに連絡したら、流石に交通ストということか、それは残念です、と返金はないもののヴァウチャーを下さり、次の機会にこれを使ってね、とのこと。うううむ、そう言われてもなぁ、いやはや。

かくて本日午前11時、ストライキが終わった筈のホンブルク中央駅にデカい荷物引っ張って行ってみれば、窓口はもう開いて、いろいろ人々がやりあってます。スト解除となったところで直ぐに鉄道が動く筈もなく、乗りたいと思っている昼過ぎの快速マンハイム行きは、恐らくはザールブリュッケン発なんでしょうけど、定刻で動くかどうかギリギリ、って感じ。ともかくICEが停まる駅までは動いてしまった方が良かろうとも思うけど、11時28分のカイザースラウテルン行き各駅停車は来ないわい。

駅上空をNATO軍の攻撃ヘリっぽいアヤシげな連中3機編隊が何度も往来するのを眺めているうちに、ホームにはそこそこ人が集まり始め、おおおお、なんとなんと、12時過ぎの快速マンハイム行きが定刻でやってきたじゃああーりませんかっ!
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定刻で走った最初の列車じゃ、これはラッキーじゃわい。

カイザースラウテルンからは、何故か若い人がいっぱい乗って来て、乗り放題ネット切符のやくぺん先生は次々とチケットを車内でダウンロードしていけば良いけど、そんな小技が可能な客ばかりのわけもなく、検札おばちゃんは大忙しなのであった。

マンハイム到着にはほぼ定刻で到着。さても、ここからが混乱の本番じゃわい。ともかく席が確保出来ればと駅の窓口に行くと、こんな状態で席なんて取れるわけないじゃないか、夕方まで満員だよ、とけんもほろろ。まあ、そりゃそーだろーねぇ、とライン右岸幹線のホームに向かうと、二等車の辺りはホームに大荷物抱えた人が溢れそうなケイオス状態となってるわい。
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シュトゥットガルト始発だそうで、DBとすれば定刻の10分程の遅れでホームにやってきたベルリン行きICE、車両ばかりかデッキにも人と荷物が溢れんばかりで、駅員が「フランクフルト行く奴はハイデルベルク周りに乗れ、次の3時過ぎのにしろ」と叫んでます。
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とはいえ、なんせこの列車はフランクフルト国際空港長距離線駅に停車する黒い森やライン上流からの国際空港連絡線でもあるわけで、かなりの人が駅員が叫んでる意味が分からんようだぞ。って、まあ、判るような奴はさっさと諦めてハイデルベルクからダルムシュタット周りフランクフルト行きのローカル平行線にしてるだろうけどさ。

かなり多くの人が乗れないまま、連休正月の新幹線状態でデッキから動けないままに空港駅到着。どおおおおっと降りて、どおおおおおおおおおおおおっと乗ってくる隙に荷物押して車内奥まで入り込むと、目の前のシュトゥットガルトから空港駅までだったらしい指定席が空いた瞬間で、とりあえずそこに座り込む。フランクフルト中央駅では、ここからベルリンまでの指定席を持った人が大量に乗り込み、既に座っていた奴らが席を空けねばならぬ混乱が起きるのは、当然のことであろー。

かくてパツパツのICEシュトゥットガルト発ベルリン行きは、ブロッケンの山の南、大バッハの伝記に出てくるような名前の街ばかりを次々と吹っ飛ばし、エアハルトからは数年前に出来たICEが時速300キロで吹っ飛ばせる新線を遅れをなんとか取り戻そうとMAXスピードで駆け抜ける。なんのかんの、なぜかハレからは兵員輸送車状態になってもーた我らがICE
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東方教会イースターも明け昼が長くなったベルリンへと到着したときには10数分遅れにまで取り戻していたのであったぁ。やるときゃやるぞ、我らがDB!

これならば午後8時からのパリ管人気新シェフのベルリンフィル・デビューにだってギリギリ間に合ったじゃないか…などと言っても後の祭り。さっさとブランデンブルク空港内宿に向かうべく、中央駅上のホームに至れば、なんとまぁ、乗りたい列車は間引かれていて、次の列車までは半時間も開いてら。
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かくて、かつての東ベルリンはシェーネフェルト空港をウンとでっかくした新空港、第1ターミナルの彼方に夕日が沈むのを眺めながら
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モダンな無駄に広い地下駅へと突進していくのでありましたとさ。

トラベルはトラブル。ともかく、事故なく辿り着いただけで有り難いと思いましょ。ふううう…

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スト直撃前夜 [たびの空]

マンハイムから南に下るライン右岸幹線から外れ、大河を跨いでフランスに向けのっぺりした大地を延々と西に走り
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「ドイツの横田」ラムシュタインNATO軍輸送基地にヤンキーグロマスやらスロバキア空軍の輸送機が降りていくのを眺めながら
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国境の街ザールブリュッケンまであと少し、音楽ファンならばヘンツェのオペラしか頭に浮かばないだろう人口4万のICEも停まらない街、ホンブルクにやってきましたです。来年に初来日を果たすコロナ明けのコンクール・キラー、レオンコロQと話をし、やっとライヴで本番を聴くのが目的。

ホントに久しぶりのドイツの地方音楽協会のコンサート、ああ、なんだかこっちまで若返った気がする「さすらう若人の歌」まんま、数週間も故郷を離れ、マネージャーさんのお手伝いなんぞ一切無く、自分らだけで移動し、宿に入り、会場に行き、練習し、本番やって、はいお疲れ様、ってのが延々と続く。ある意味で難行苦行なんだけど、20代にこれをちゃんとやれるかどうかが「常設弦楽四重奏団」としてきちんと長くやっていけるかどうかの試金石。正にコンクール時代が終わった若者達の修行の時でありますわ。

これまでライヴでは聴けてなかったやくぺん先生、本音を言えばこのツアーの最大の目的は彼らの作品130を聴くことであったのはもう隠しても隠しようがないわけで、その意味ではいろいろと納得したり、なるほどなぁと思ったり。大赤字のツアーもこのためならば仕方なかったわい、と思いつつ日付が変わるのを刻々と待っているホンブルクの夜なのであったぁ。
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「弦楽四重奏」カテゴリーで書くようなことは、商売絡みになるかもしれないのでこのくらい。

で、日付が変わるのを待つ、ってなんなんねんとお思いでしょーがぁ、なんとなんと、あと30分ちょいで訪れる4月21日、午前3時から午前11時まで、独逸国内の公共交通組合の皆さんがストライキをなさるのでありまするよ。そー、明日は朝からDBで延々とベルリンに向かい、夜には明後日の次の取材本番菅尾友氏演出《魔笛》のお勉強としてベルリン・ドイツ・オペラで同演目を見物する予定でありましたがぁ…当然、そんなん無理ですわ。なんせここはフランスやルクセンブルクまであとちょっとのドイツ西の隅っこ。殆どポーランドに近い東の外れのベルリンやら、最終目的地のコットブスまで統一ドイツを横断しなければなりません。ちなみに既にチケットなんぞ売り切れのバスを使うと、延々と半日以上の道中。ICE乗り継いでも最速6時間以上はかかる、たっぷり遠い場所なのじゃよ。

昨日夕方、フランクフルトのDB本社近くのビジネス宿で原稿一本東京に送った直後にあちこちから情報が入り始めたこのスト騒動、なんとかしてベルリンまで至る方策をあれやこれや探り、明日朝8時40分ザールブリュッケン空港発のベルリン行きちっちゃなドルニエだかに日本円にして5万円だか払って飛び乗る、空港まで25キロくらいは路線バス乗り継ぐ(この地方のバス組合はストに参加しているか、知らんわい)、って荒技も考えたものの…うううん、流石に《魔笛》のために5万円也払うのは、このトラブル続きのツアーとしても極め付けだなぁ、と躊躇しまくり、結局、ドイツ・オペラさんに「ストで間に合いません」と連絡したら、「残念ですが了解です、リファンドは出来ないけど同額のヴァウチャーでお返しします、また来てね」との連絡。おいおいおい、またツォー駅の向こうまでいかにゃならんのかい。

んで、我らがライオンハートの作品130で大いに満足してしまい、広い気持ちになってしまった今、もう明日は労働者の皆様が心行くまでストをなさり、さて働いてやるか、と思ってくださるまで待って、あとはもう流れに任せてともかくマンハイムまで戻り、やって来るんだか来ないんだかのICEに乗って、なんとか深夜前くらいには独都に辿り着けば御の字、という気分になっております。

さても、トラブル続きのイースター明け欧州たびの空、極めつけのスト直撃の明日、一体どうなることやら。そこのラムシュタインから、ミサゴくんでちょろっと2時間弱くらいかな、独都まで運んでくれんもんかのぉ。

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東方教会イースター巴里の4日間 [たびの空]

水曜日の夕方にフランクフルト空港に到着、明けて翌木曜日朝6時前のICEでフランス西部を吹っ飛ばし、イースター休暇明け、東方教会暦だとイースター週末にならんとする春も盛りの華の都巴里東駅に午前10時前に到着いたしましたです。

半端に早いので、東駅優等列車ホームを出た道を延々と2キロくらい歩けば10年代に入ってからのやくぺん先生んちの定宿に到着するので、シンガポールはチャンギ空港で8時間の乗り継ぎ(巴里・オペラ座の有料配信《中国のニクソン》をラウンジで全幕眺めてしまいましたぁ)戦争真っ最中の海を左に眺め
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30時間のたびの空、やっと平らなところで数時間ガッツリネタとはいえ、いきなり巴里までのパツパツ満席の車中はインドの若いご夫婦と将来のボリウッドスター女優かって可愛らしいお嬢さんとのテーブルボックス席という恐ろしく気を遣う席で
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思いっきり「良い人モード」を使い切って既にボロボロ。不機嫌そうな顔で桜も散る運河からアフリカ系イスラムやら東方教会系の方々が多い庶民街を「巴里の北千住」ラ・ヴィレット地区に向けてダラダラ歩いて行くと、某若い演奏家さんから「今、パリにいらっしゃるんですよね、昼に遭えますか、ちょっと話しが…」との連絡。

おいおいおい、夕方には若い同業者さんと遭うことになってるし、いきなり悩める若者二連発の御隠居仕事かいなぁ、とSNSの発達をちょっと恨みつつ、宿に到着。まだチェックインが出来ないので、荷物預けて、クロウタドリさんやらキバシリさんやらの声に欧州を感じながら運河渡ってシテ・ド・ラ・ムジークまで歩き、ボックスオフィスで夜のIRCAMアンサンブルのチケットを拾い、ついでに本日発売の来シーズンのチケットを買おうとしたら、一回券は来月15日からなんでまた来てね、ともう電話はとりたくない、っておねーちゃんに手を振られる。

あとはもう、高等音楽院に勝手に入れなくなってからは、この空間ではもうここしか待ち合わせ場所がないシテ・ド・ラ・ムジーク隣のカフェ・ド・ラ・ムジークに座り込み、途中で宿まで戻りチェックインしてくる中座を挟みつつ、昼から夕方まで延々と若い人の愚痴聞き二件。
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慌てて大人気の若手シェフ&ユジャ・ワンなんてこれ以上の人気カードはないパリ管に走る若い同業者さんを横目に、同じ大混乱の入口ながら大ホールとは一転してノンビリモードの小ホールで長野秀樹さんのブーレーズなんぞ気持ち良く拝聴し
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まだ《悲愴》真っ最中の大ホールを横目に、この空間なら確実にヘリ4機離着陸できるなぁ、と思いつつ夜の公園抜けて宿に戻り、ぶっ倒れるパリの夜なのであった。

一夜明け、時差調整のお休み日のつもりだった東方教会イースターの金曜日、昨日のカフェではまだ話し足りなかった若き同業者さんがアパートのある某所に貧乏人バスで戻る前に、ちょっとお昼でも…とのことで、またまたのこのこと北駅近くまで地下鉄乗ってでかけていき、世間は年金受給年齢引き上げ抗議集会で市内は要注意との連絡がニッポン国外務省さんから来てるものの、北駅前なんてスリと置き引き注意のいつものここは京都かフィレンツェか、はたまたゆふいんは湯の坪街道か、って状況。大人気のパン屋さんに観光客です、って顔をして並び
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イートインに陣取ってバス出発まで延々とまたなんのかんのなんのかんの。じゃあまた、と去って行く若者ぐぁんばれ、と願いつつ、運河沿いの規模だけは世界で一番デカそうなスーパーに行き、日曜夜までの食材買い出しを済ませたら、もう疲れてしまって、買って来たパエリア二人前をチンして半分喰らって、パリ管チケットにならんだりもせず、寝てしまう爺なのであったとさ。

んで、東方教会ブラックサタデー、朝から目の前の枝にやってくるコガラやらシジュウカラやらアオガラやらを眺めつつ
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ひたすら泥縄勉強。夜は友人夫妻と、音楽院向かいのこの辺りではここしかないレストランで夕飯、というだけの予定が、なんのかんので急にセーヌ河畔の「多様性美術館」としかいいようのないところのオーディトリアムでル・バルコンがオーストラリア人作曲家のテノールとバリトンと小編成オケ(ヴァイオリン無し)と映像コラボ作品をやるという。ル・バルコンの何でも屋スーパー裏方くんに連絡すると、自由席だけど全体が見えるのは前の方の真ん中だけだから早く来い、と言ってくるではないの。6時開演なんだけど、慌てて地下鉄乗り継いでアルマ橋まで辿り着けば、もうそこは東京天樹眺める吾妻橋状態
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その向こうに聳えるパリのクレムリンみたいなロシア文化センターがキラキラとイースターの光を浴びてら。人を掻き分けるようにあずまばしじゃなくてあるまばしを跨ぎ、オーディトリアムに据わると、おおお、今日はマキシムくんはどっかで指揮のお仕事してるんで指揮者は誰なんじゃと思ったら、懐かしや、コロナ前の金沢にマキシムくんチームで客演しベルク《室内協奏曲》独奏弾いた、《光の土曜日》のルシファー君ではないかい!

へえ、これがル・バルコンの日常業務なんね、といろいろ思いつつ、またまたラ・ヴィレット地区に戻り、パリ管、フィルハーモニー、音楽院関係者御用達の混雑したレストランで、昨年初夏に温泉県盆地のオフィスを尋ねてくれて風呂に入っていってくださった友人夫妻と歓談。ま、基本は碌でもない話で、今の地球上、まともな政府は存在していないという結論に達し
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じゃまたね。土曜の夜も騒々しい公園と運河越えて戻って来て、すっかり出来上がっていて何もせずにぶっ倒れてしまうのであーる。

かくて、当ツアーパリ滞在4日目にしてやっと本来のお仕事、バスチーユへとデュダメル指揮ハンプソン&フレミングの《中国のニクソン》最終公演に参りましょか。終演後にアフタートークがあり、終わると7時かぁ、夕飯はチキン暖めて、と思ってたら、またまた当地にお住まいの別の同業者さんから「明日まで居るんだって、遭える?」との連絡。これはチキンは無理しても昼に喰ってしまわんとマズいなぁ。なんせ明日は朝の6時過ぎにはオルリー空港に向かわにゃならんので。

田舎者の隠居には、大都会巴里は据わってるだけであちこちから人がやってくる街。これが都会というもの、なんじゃろなぁ。

来週の今頃は、もうシンガポールに向けて帰国の途。ノンビリ巴里の4日を終え、残るあっという間の1週間、マドリード→フランクフルト→ホンブルク→ベルリン→コットブスと駆け抜けながら、原稿やっつける難行苦行のたびの空、いよいよ本番の始まりじゃ。

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