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葛飾オフィス柿の実収穫は11月3日午前となりました [葛飾慕情]

ローカルイベント告知です。
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秋恒例の葛飾オフィス柿の実収穫大会、今年はコロナ禍故にお子様方を呼んで派手に行うのは避けることにいたしました。で、当電子壁新聞とFacebookにのみ、細々と告知いたします。ってか、これ以上は壁に張り紙するだけなんだけどさ。

なお、諸雑の事情で、葛飾オフィスの老柿の木の収穫は今年が最後になる可能性が高くなっております。これまで半世紀、勘当状態だった親から譲られてからも早10年弱、周辺の皆様には秋になるたびに大いにご迷惑をかけて参りました柿の木。ここに長らくのご愛顧と、こんな町工場街の中に無節操にデッカくなった木を茂らせておくことを黙認してくださっていたご近所の皆様にあらためての感謝の意を表明させていただきます。ありがとうございました。

例年はもう少し秋が進んでからのイベントなんですが、今年は11月8日から勤労感謝の日まで2週間の国内ツアー状態になってしまい、適当な週末がありません。柿の実が公道にボタボタ落ちる事態は避けたいので、ちょっとまだ固めのところでの収穫となります。お許しを。

やくぺん先生葛飾オフィス柿の実収穫祭

2020年11月3日午前10時半~12時(多少の雨天決行)

なお、手元の天気予報では火曜日は降水確率五割となっております。とはいえ、なんせ午後3時には彩の国埼玉劇場でアルカン大会なんてトンデモな演奏会があり、やはり眺めておきたいので、昼過ぎには終わりたいのです。場合によってはアルカンは諦めざるを得ないかなぁ。

ご参加ご希望の方は、直接連絡くださいませ。
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っても、僕たちは参加はせず、ただ熟れたやつを突っつくのを待っているでちゅん。

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市川の梨 [葛飾慕情]

ノンビリ、内容のない作文ですぅ。

何でか知らぬが先週頭くらいからやたらとパツパツに作文仕事が入り、その締め切りがみんな長月晦日。てなわけで、先程、千葉は市川の秘境、大町公園の水生植物園真ん中のベンチに陣取り数時間、本日締め切り原稿の最後のひとつを遙か常春の静岡に送り、終わった終わった状態でありまする。
https://garden-vision.net/garden_visit/oomatisizen_k.html

葛飾オフィスの隣のお宅が建て替え工事が始まり、反対側の柿の木が突き出た公道も修復工事をやってるので、せっかくの窓をがら空きにして秋の爽やかな風を送り込み、佃のセレブなぶんちょうの食い残しを喰らいにやってくるほーほーさんご夫妻やら雀共と遊びながら作文作業をしたくても、騒々しくてやってられない。うううむ、困ったもんじゃ。自転車がずっと壊れていて、葛飾区民の心のオアシス水元公園まで行くことも出来ぬ。となると、最寄りの京成電車で天樹とは反対に20分弱、成田に向けてすっ飛んでいく「日本一運賃が高い通勤路線」たる北総鉄道の沿線に広がる日本有数の梨畑にでも行き、佃のぶんちょうの大好物の梨でも買い込みがてら、ノマドしてくるべーかねぇ。

かくてスカイライナーならぬ各駅停車で葛飾柴又越え、矢切の渡しを跨ぎ、南総里見八犬伝の故郷を地下で貫き、遙か右手には習志野空挺部隊がC-130なんぞから落下傘降下するミリオタ大喜びな勇姿も観られたりする辺りをじっくりと眺め、まるで信州だかみたいな大町って名前のローカル駅にたどり着けば、ぽんとタッチするPASMOは間違ってませんかと駅員さんに詰問したいほどの数字を示す。おいおい川崎どころか横浜の向こうまで行けるぞぉ、これが名高いほくそーせんの呪いかぁ。

長月も晦日、神様が慌てて出雲に向かう準備なさってる秋の空の下、「梨街道」なんて身も蓋もない告知が出てるかつての田舎道を歩き
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おおお、考えてみれば随分と来ていない間にこんなこじゃれたもんも出来たのか、と驚くよーな梨カフェ兼直売所もあったりして。
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かくて、下総基地に下りていく教育群のP-3と
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ハケの谷の向こうを成田へと突っ走るスカイライナーの轟音、はたまた羽田北向き離陸ルートが朝夕は葛飾巨大柿の木真上になったとはいえ、昼間はまだこっちをぐるり迂回している市川上空ルートを駆け上がる737やら320。北の空には成田上がってぐるりと横田空域上空まで昇ってきた半島大陸行きがキラキラ光ってら。静かなハケの谷は、しっかりマスクしたご隠居ご夫妻やら、チョウチョやトンボ、それにあちこちにさりげなく秋の実を結び始めているカラスウリやらを撮影せんとするカメラおじさんやら。
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さぁてぇ、当面のお仕事はオシマイ。ヒヨちゃんがハケの上をわたっていくばかりだけど、向こうの上の方ではエナガンたちが引っ張るカラの群れがピチピチ叫んでら。
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どういうわけか、冬場には盛んにご飯を集めてるやまちゃんたちはまるでお姿が見えず。姿を見ないと言えば、バーダー系長玉軍団も、作文作業中にとんと姿を見せなかったわい。南の池の方じゃカワセミ狙いの放列を成しているのかしら。この公園、北の入口の小さな池で、カメラマン大放列の真ん前でカワセミがツミに襲われ喰われるという壮絶な弱肉強食風景を眺めさせられたこともあるワイルドな場所。生きていくのは大変なのじゃ、ここ梨実る楽園、市川でもさ。

…と、でっかいサギさんたちが動物園みたいに目の前を歩いているのを横目に、南のカワセミ池まで至れば、おやまぁ、池が酷い状況になってら。
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これじゃあ、バーダー系カメラマンさんたちの姿もないわけじゃ。コロナの半年で手入れをする公園スタッフもいなかったのか、ここまで荒れてるのは初めてみるぞ。

そうこうするうちに秋の日はどんどん傾き、彼岸花も終わりの秋の梨街道
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誰も居ない直売所の前で「すいませぇえええん」と暫く大声を張り上げてたら、ゴメンゴメンとやってきたオジサンったら、ちょっとあたったやたらとデカい幸水をひとつオマケしてくれました。堅くてまだ全然喰えない大量のキウイと一緒に、千円札一枚出し、梨の王国には消費税もありませぬぅ。
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さてと、帰りは梨販売所前から京成バスに乗り、「葛飾慕情」の大先輩たる永井荷風が戦後に蟄居してた庵の横抜けて、京成電車に乗りましょ。
http://www.city.ichikawa.lg.jp/cul01/1431000002.html
ああ、荷風老師が葛飾の地に引っ込んでたのも、溜池近辺から焼け出され進駐軍が来てから10年とちょっとのことだったのかぁ。

そろそろ、やくぺん先生の葛飾暮らしもオシマイにしていいのかな。このままじゃ、葛飾で死んでもいいや、と思い始めかねないもんなぁ…

梨抱いて 神もいずもへ 旅支度

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新開地に夏が来た [葛飾慕情]

水無月一日、とうとう夏になってしまったじゃないかぁ…

毎週金曜午後遅すぎない時間に恐る恐る京成電車と都営地下鉄に乗って佃の塒に戻り、月曜朝の燃えるゴミ出しのために日曜夜からは川向こうの新開地葛飾巨大柿の木下オフィスに巣籠もり逗留、町工場に向いた表の公道に落ちまくっている柿や桃、サルビアの葉っぱや花弁の掃除の他には、近所のコンビニにすら行かない…ってな生活が始まったのは、今を去ること10週間も前、春のお彼岸頃からだったか。

早々と咲いた桜に上野公園に人がどっと繰り出す三密(そんな言葉は、まだ無かった)を抜け、旧奏楽堂でのベートーヴェンのピアノ三重奏全曲演奏に3日間通ったとき、俺は絶対にコロナ・ウイルス保菌者になったぞと確信。年寄り家庭の佃での危険極まりない家庭内濃厚接触を避けるために、自主隔離を決意。これだけの期間、所謂コンサートホールや劇場や、はたまた練習室やサロンやらに足を運ばないなんて、40年ぶりくらいじゃないかしら。

このパンデミック世界に突入する前は、いよいよこの葛飾オフィスも建て替え話が進んでいて、巨大柿の木が実を付け公道を赤く染め、甘い香りで満たす秋も昨年でオシマイになるところだったが、どうも銀行さんも工務店も根こそぎ話がひっくり返り、それどころではなくなってしまったこの「新たなる日常」とやら。ニンゲンの世界がどうあれ、春の訪れから初夏に至るまで、時間の変化を教えてくれるのはこの地球上の最強生命体植物の権化たる柿の木と、桃や蜜柑、それにこのかつての親の家が葛飾オフィスとなってから植えた覚えもまるでないのにみるみる巨大に聳えつつあるサイプロス。季節無関心な裏のギンモクセイも、雀たちの寝床になっているだけじゃなくて、地味な白い花をしっかり咲かせては落ちていくのをあらためて知る日々。

本来ならばこの季節、5月半ばの大阪国際室内楽コンクールを今年の最大のイベントとしていろいろなことが起き、今はサントリー室内楽お庭から、北イタリアはレッジョの初夏の光の中に燕たちが飛び回るのを眺めていた筈。天才パスカルくんも7月の《ルル》のためにトーキョー長逗留にやってくる。新帝都が世界大運動会で大騒ぎになるときには、久しぶりの道夫先生復帰のゆふいん音楽祭が遙か大分で待っていた…。

そんな仮想世界のタイムラインを愛でても仕方ないと思いつつ、なぜかフライトが95%削減になって外国航空会社などひとつも乗り入れていないのに「輸送力増強」のために強引に始まった羽田新北風離陸ルートを巨大柿の木の上まで登ってくるちっちゃな737や320、はたまたダッシュ9まで姿を見せるようになり、たまぁに78や350がやってくるとなんてデカいんだと感嘆する奇妙な空を眺めると
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もう柿の木上空を支配するのはひよちゃんでもなければシジュウカラさんでもなく、遙か高みを滑空しつつギチギチ歌う燕さん。朝になると秋に大きく実るまで待てずに落ちていくちっちゃな実と蔕の絨毯と化している巨大柿の木や、堅そうな実をつける桃
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周囲では、蜂さんたちが一生懸命本来のお仕事をなさってら。
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共にお籠もりの日々を過ごす友のために出してやっている佃のセレブなぶんちょう(食いしん坊のべっぴんさんは、コロナで没したロヴェット御大と同じ日に、一緒に天国に付いていってしまった)の食い残しは、ノンビリおっとりほーほーさん
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それに半ダースほどの雀ファミリーが占拠。なくなるとじゅぐじゅぐほーほー仰るのは困るなぁ。嘴の黄色い雀っこよ、虫はもういっぱい飛んでるんだから、ちゃんと自分で採れるようにしないとダメでちゅん!
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デジタル弱者の爺には仕事など振って来ないコロナの日々、このオフィスを維持する固定費と食費が賄えるかどうかの収入しかない今日この頃ながら、紙の本は佃オフィス撤収時からまだ図書館に並べ切れていない程あるし、「レコ芸」原稿をやれるほどまともなオーディオ装置はないもののデジタルアナログ音源も山積み。楽譜は必要最低限のものしかないが、まあ、デジタルでなんとかなる。もう死ぬまでかけてもこれらを処理し切れないのは明らかなライブラリー積み上がる葛飾巨大柿ノ木下で、こんな生活が続いても、それはそれでええんでないかい、ねぇ、ほーほーさん。

かくて、川向こうの新開地は葛飾、元町工場だらけで周囲の住宅地の建て替え作業が次々と始まりつつある年老いたステルスタウンにも、ぼーとしてても夏が来た。

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薫風に 柿の子落とし 春はゆく

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新帝都の新たな空の道(新開地編) [葛飾慕情]

本来ならば極東の島国新帝都のある平野地区は一年でいちばん寒さが厳しく、都市によっては昼間でも氷点下なんてこともあり、シジュウカラさんやらめじろんは食べ物がなくて困る筈の今日この頃なれど、なんなんだこの20年代最初の冬は、まるっきり春みたいじゃないかぁ。

そんな新開地葛飾の午前中の空が、なにやらおかしなことになっておりまする。そー、かの世界大運動会を理由にした新帝都上空の空の道大付け替え騒ぎで、巨大柿の木下シジュウカラ・レストラン、あらため、ヒヨちゃん&めじろん様レストランの上に巨大なマシン鳥たちが朝から乱舞しております。

そもそも、羽田離陸西行き便のうち、日本海側向け国内線と日本海若しくは東海越えて半島に向かい、そのまま黄海若しくは西海跨いで遼東半島から青島、北京に向かう便はぐううううっと柿木上空を大きく左旋回しながら横田空域上空へと駆け上がっていたわけだが、それだけじゃなくて北往き便やシベリア越欧州便も同じ道でやって来るようになった。さてさて、数日前に佃縦長屋の辺りから眺めた様子をお伝えした同じ新空の道、荒川放水路東側から眺めるとどんなもんじゃろかぃ。

おお、シンガポール航空さんが柿の木の向こうからやってきた。この人達は、太平洋側にまわるときと、内陸側にまわるときと半々くらいなんだけど、今日はテストも兼ねたか、こっちにいらっしゃいましたね。
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やっぱり、葉っぱが落ちきった書きの枝越しにも、はっきり低いと判る。

ヒヨちゃんといっしょに暫く眺めてると、今度はANAさんの北海道方面行き767が、なんとまぁ、頭の上にやってくるぞぉ。
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おいおい、明らかに荒川放水路のラインを外れてるじゃないですかぁ。ま、こういう運転手さんもいるのでよろしく、と葛飾区民に挨拶してるようなもんですな。んで、いよいよ午前中のスター、BAロンドンはヒースロー空港往きがやってきたぞ。おおお、柿の木の向こうから左に捻りながら上がってきて、堀切菖蒲園から小菅の上空辺りでしっかりと右に振って
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日光やらの彼方の、ニッポン各地発シベリア上空の道へと合流していく。
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新開地葛飾の真ん中から眺めると、ハッキリと新しい道の付き方が判るなぁ。

この道が当たり前になるのか、それとも世界大運動会前に手直しがあるのか?そもそも今の騒動で世界大運動会そのものがやれるのか?

[追記]

それから数日、あっという間に如月も上旬が終わろうとする頃、国土交通省主催国際オリンピック協会共催の東京上空観光飛行ショーは無事に終了したようです。デルタの組合が嫌だと言っているとか、いろいろあるらしいけど、とにもかくにも新帝都のあちこち、佃、葛飾、北千住、四谷見附、六本木、溜池近辺なんぞから、より大きな話題になっている副都心上空突っ切りACラン着陸ルートの様子も眺めました。これが四谷見附からの新帝都日暮れの風景。
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正直、運転手組合が文句を言うほどの急降下のようで、思ってたより遙かに高く、これならば六本木ヘリポートの海鷹黒鷹イロコイ、市ヶ谷ヘリポートの空自陸自チヌークの普通の進入はまるで問題ないでしょう。六本木で、そうねぇ、大阪城公園から伊丹着陸を眺めているくらいの感じです。急降下の効果で、新大阪駅よりも遙かに高い。問題は民間のヘリみたいだなぁ。どうも東京ヘリポートへの西側からのアプローチがやたら高度が低くなったようだし、南からのアプローチも大田区品川区港区上空から晴海沖跨いで豊洲上空から突っ込んでいくんじゃなくて、東京湾千葉方面からぐるっと突っ込むようにさせてる風にもみえるし。そもそも実験中は飛行規制してるのか、まだ良く判らない。

なんであれ、この空の道、1964年東京五輪最大のレガシーたる日本橋の上を跨ぐ高速道路に匹敵する、2020年最大のレガシーになることでありましょうぞ。夕方の新宿都庁の上を下りていくロートル777やポンコツ350の巨体を眺めながら、「昔はこんなところは飛行機は飛ばなかったんだよ」と2060年の爺婆は昔話をするんだろに。

てなわけで、やくぺん先生にとっての世界大運動会、これにて終了。

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葛飾柿の実収穫祭のお知らせ [葛飾慕情]

新帝都トーキョーは新開地、荒川放水路の東のやくぺんぺん先生隠居オフィスの巨大柿の木で、恒例の柿の実収穫祭を開催いたします。
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期日は来る日曜日10月27日、午後2時くらいから取り入れ作業を行います。

今年は例年よりちょっと早い気もするのだが、なんせ夏が暑く長く、日当たりの良い場所の柿の実がやたらと熟れて、既にボコボコと舗装された公道に落ちては、向かいの町工場のトラックに踏み潰され、とんでもない状態になっております。そんなわけで、まだ日陰だった実は緑っぽいのだが、そうも言っておられない。敢行いたすことにした次第でありまする。なお、台風などの場合は中止、雨天の場合は…ううんFacebook(Yawara Watanabe)で告知しますので、ご覧あれ。

なんせこの1週間くらいで一気に熟成が進み、既に柿の木近辺はこの方とか
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この方々とかが
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良い按配に枝から突っつける熟れた実を巡って制空権争奪を繰り広げていらっしゃいます。基本、帝王ヒヨちゃんは孤高の闘いなんだが、なにせムクたちときたら、まるでレギオンが押し寄せるように数を力に束となってやってくるので、柿の木上空のF-22たる機動性と俊敏性を誇るヒヨちゃんが制空権確保というわけにもいかない。そこに、ちっちゃい声でちちちぃと叫びながらこいつらも小さな群れとなって狙ってるわけだし。
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建て替えの話が現実化している古い家、ことによるとこの柿の老大木も今年でその命を終えることになるやもしれません。今年は豊作ではあるのだが、台風で実があたって商品になるような(って、こんな渋柿は商品にはならんのだが)もんは殆どありませんけど、ま、それはそれでいかにもこの老木の最期らしいかな。

お暇な方は是非ともどうぞ。

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葛飾の動物たち [葛飾慕情]

年があらたまって実質的に最初の勤労日となった冬の光射し込む月曜日、葛飾オフィスで地味に作文仕事に取り組み始めたところに、佃から同居人のブンチョウさんの体調不良&緊急入院の連絡が飛び込み大いに心配な今日この頃、皆様、いかがお過ごしでありましょうか。

遙か大川端のセレブなブンチョウさんの食べ残しを中心に葛飾巨大柿の木の下に厳冬期限定で開設されるシジュウカラ・レストラン、この冬はダラダラとローリングスタートのように数週間前から始まってしまい、「さあやるぞぉ」という感じが無かったからなのか、どういうわけかボーナスの蜜柑や解凍柿の実を出すとヒヨちゃんがやってきてぎゃーぎゃー叫び、突っついてはアッという間に喰らってしまうのは毎度ながらなんだけど、めじろんたちの小さなぴぴぴ声は稀にしか聞くことなく、相方を呼ぶつつぴぃも殆ど聞こえない。もっと不思議なのは、普段ならブンチョウご飯を目当てに向かいの電柱の変圧器の中に塒を作り始める雀たちが、殆ど姿を見せない。

なんなんねん、今年は。

佃大川端のやくぺん先生定番ノマド場は裏にあった藪が昨年秋の終わり頃に綺麗に刈り取られちゃって、「くれないの、くれないの」と擦り寄ってくる雀たちの緊急避難場がなくなってしまい、佃公園の雀らがこの冬は溜まるところがなくなって困ってる、という惨状なのだけど、ここ川向こうは葛飾の過疎化が進むかつての町工場街では、雀やらめじろんなんぞ柿の木空域でのヒェラルキー下位の小さい飛ぶ方々が上位集団たるヒヨちゃんなんぞから慌てて逃げ込むための藪やら椿やら柘植やらの低い常緑樹がゴッソリ伐採されちゃった、なぁんて感じもないし。

昨日は、これ以上新年っぽい盛り上がりはない日本フィルの半島ツアー凱旋演奏会を都内某所でマチネで拝聴し、その後に同業者某氏と延々と話込み、月曜朝は新年初の燃えるゴミ出しだぁ、と慌てて葛飾オフィス最寄りの私鉄駅に至ったのは午後の10時も大きくまわっているのであった。柿の木が葉っぱや柿の実まき散らす町工場駐車場に出入りするトラック群が明日からは溢れるであろう夜更けの道は、明日からしっかり働くぞぉとばかりに寝静まり、駅前の路地から晴れ渡った闇夜に聳えるすっかり裸になった巨大柿の木に向け、廃業後もそのままに店舗の姿を晒す貸本屋さんの前を歩いてくると、かつて親爺がこの新開地に出て来て仕事を始める理由となった亡くなった叔父の小さな町工場跡地、今は小綺麗に整理され住宅区画になってる路地に入る暗い夜道に、なにやら小ぶりの犬さんのようなもんがぼーっとしてる。この界隈、とにかく猫さんたちはいっぱい自由気ままに暮らしていて、実際のところヒヨちゃん以上に雀らの宿敵となってるんだけど、さっきも駅からの路地で目の前を突っ走って消えていったワイルドキャッツなんぞとはちょっと違う体型。佃近辺には小型犬が多いけどさ、この時間にひとりで出歩いている犬さんは川向こうの新開地には珍しいなぁ、どうしたのかしら、とこっちも足を止めたら…

あれぇ、なんじゃ、こいつ。

むこうも暫くこっちを眺め、おもむろに暗闇の方に、じゃなくて、住宅地の私道の照明が照らしている方へと、逃げるともなく、ノンビリ歩いていらっしゃいます。
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んで、わざわざ光の中に入ると、こっちを眺めてら。
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しばしお見合いをし、こいつはなんもくれないな、と判断なさったか、悠然と奥の暗闇へと歩き去っていかれましたです。

いやぁ…団地の向かいの米屋さんの裏の貸家の窓からブルーインパルスが遙か向こうの空に五輪の輪を描くのを眺め、今は老木となった柿の木を玄関横に残すように角地に職場兼住居を親爺が建てしばし過ごし、昭和の終わり頃になんのかんのお袋から勘当されるように追い出され各地を彷徨い、地震の年の秋にお袋に先立たれて仕事も止めた親爺が没して遺言で此の地に戻ってくるよう命じられ、佃の長屋から仕事場を移し数年。それほど一生懸命にこの新開地で暮らしていたわけではないけど、それでもそれなりには生きているこの場所で、こんな生命体と出くわしたのは初めてのことでありまする。

増えに増えている空き家をハクビシンさんがお住まいになさっているという話は盛んにきくし、水元公園には昼間でもウロウロとなさっている狸どののお姿にお遇いしたことはあるけど、まさかシンフォニーヒルズやら区役所からも遠くない、成田空港にも羽田空港にもきっちり1時間というこんな場所を悠然と闊歩なさっていらっしゃるとは…

我が川向こうの新開地葛飾、自然に溢れる素晴らしいところなのであーる…ってことなのかしら。近くにいらっしゃると知ってしまった小さな命、冬を生き延びるお手伝いをしてさし上げる、というもんでもないのだろーしなぁ。

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2018最後の柿の実 [葛飾慕情]

そもそも今年は葛飾オフィス巨大柿の木にしてみれば裏の年で、大豊作の昨年を受けて実りが極端に悪い年だったところにもってきて、夏の灼熱地獄はともかく、秋には颱風が次々と荒川放水路向こうの新開地を襲い、中川放水路の開削が終了したオリンピックの前の年よりも昔だったら確実に水が出ていたでろう葛飾オフィス近辺のかつては小型アカイエカ跋扈した暴れ川流域には、なんと東京湾から吹き上げられた海水がぶちまけられる塩害被害が発生。巨大柿の木の南側は一気に葉っぱが枯れて落ち、結果として南側の町工場や道路に突き出た枝にぶら下がった柿の実は一気に熟し、北風が吹いてはボタボタ落ちて車道を柿色に染め上げるというご近所迷惑をやらかすことになったわけでありまする。いやはや…

普段ならば新暦霜月第3週の日曜日くらい、サンクスギビングのお休み前くらいに開催する柿の実収穫フェスティバルなんだけど、今年はこのままではボタボタ落ち続け、ひよちゃんやムク軍団にいいように蹂躙されてしまうぞぉ。ってなわけで、先月に超短期で欧州をウロウロしてくる前に慌てて収穫を行い、ご近所や道ゆく善男善女におわけしたわけでありますが、今回は日程変更のためにいつも来てくれる近隣児童の何人かが来られず、結果として随分と葛飾オフィスのテーブルに並べたまま留守にすることになった。んで、戻って来たらこんなことになってたわけでありました。
https://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2018-11-30

なんでも「木枯」にはきちんと気象庁さんの定義があり、東蛮族の土地では新暦霜月に吹く最初に強い北風が「木枯一号」だそうな。んで、なんと今年は木枯一号が吹かないままに師走となってしまい、どうも未だに吹いていないらしい。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018120100168&g=soc
実際、師走も2週目に入ってもアホみたいに暖かい日があったり、なんでも「地球温暖化」にするつもりはないけど、今年は妙だったねぇ、ってこと。とはいえ、流石にいくつか残してあった柿の実も巨大柿の木から全てなくなり、色付いた葉っぱももうほぼ落ち切って枝が裸になる寸前であります。なんせ柿の葉というのはデッカくて、歩道に落ちればこれまたそれなりに面倒なゴミの山となる。ホントは落葉焚をしたいのだが、こんな遙か東京から離れた新開地とはいえ一応戦時中のドタバタで「東京都」の「特別区」なるヌエ的な自治体になっちゃっており、今は落葉焚をしようもんなら消防庁さんに叱られます。しょーがないなぁ、と夜の間にコソコソと葉っぱを叩き落とし、かき集め、月曜朝一の燃えるゴミに出す作業をすべく参上した日曜であったとさ。

さても、それなりに量がある柿の葉をゴミにして、区役所指定ゴミ袋に突っ込み、あとは朝っぱらに出すだけ。かくて2018シーズンの巨大柿の木関連作業は全て終了、次は時期を見てシジュウカラ・レストランを開業することになるわけですが、とにもかくにも終わった終わった。じゃあ、冷蔵庫に入っている最後の柿の実も腹に収めてしまおうかいな。

葛飾オフィスの巨大柿の木、もう典型的な「渋柿」でありまして、そのままでは喰らえません。配られた皆さんもそれぞれに工夫なさってるのでありましょうが、いちばんポピュラーなのが「干し柿」だそうな。だけど、なんせやくぺん先生は日本列島滞在時の半分は佃大川端縦長屋にいるわけで、雨が降ってきたら干し柿を慌てて引っ込める、なんてことが出来ない。となると、一番簡単なのは…なーんにもせずに放置することでありまする。

ただ放置するだけでも、数週間も室内の日陰においておけば熟成は進み、どんどんグチャグチャになってきて、ある程度以上いっちゃったなぁ、と思ったところでおもむろに皮を剥く。っても、堅いときのように包丁で剥いたりは出来ず、なんのことはない、指をグチャグチャにして皮をぶち破り、中のグチャグチャな実をスプーンで掻き出すだけでありまする。これをデッカいボールに集め、そのまま喰らっても良し。ある方のアドヴァイスで、脂肪強めの無調整牛乳をぶち込んでかきまわすと良いあんばいに固まるよ、というのでやってみたけど、なぜか全然ダメでした。この柿&ミルク汁、それなりに美味しいものではありましたが…あんまり人には薦められないなぁ。

結論からすれば、葛飾巨大柿の木から収穫された渋柿を最も美味しくいただく最も簡単な方法は、なんてことない、冷蔵庫に入れて数週間放置する、であります。家電メーカーが「野菜専用室」など湿度を落とさないパーティションが付いた高級冷蔵庫も出している今日この頃ですが、巨大渋柿を喰らうには、そんな場所に入れてはいけない。冷蔵庫の普通の場所に入れて、低音でじっくりと、ちょっとづつ水分を取っていきます。要は、低音状態の極めてライトな干し柿にするわけですな。

今年は1個だけ、そんな風にしてあった(なんせ柿の実というのはもの凄い場所ふたぎなもんでねぇ)。全ての柿の木関係作業を終え、おもむろに冷蔵庫から取り出し、ふたつにすっぱり割ります。んで、白いお皿の上にのっければ、ほーれ、こんなん。
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いやいや、巨大柿の木の下に基地を構えるアヒル軍団のクリスマス盛り上げ隊長もやってきて吃驚しているように、なんとも立派なスィーツに見えるじゃああーりませんかぁ!先っぽが割れた苺スプーンをばざっくり突き刺し、美味しゅういただきましょうっ。ありがとー、葛飾の土よ!ありがとー、帝都東の太陽よ!震災時にはセシウムも降ったこの汚染された地を、今年も潤して下さって感謝の極みでありまするっ!

残りの半分は、グチャグチャに潰して、夜の間に既に仮店舗は出してあるシジュウカラ・レストランの屋根の上にのっけて、ムクヒヨ雀にお裾分け。朝になって眺めると、もうこんな状態。
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柿の実がなくなってから「レストランはまだだぎゃー」と叫んでるヒヨちゃんも、朝からやってきてぎゃーぎゃー騒いでます。

かくて、柿の実の季節は終わり、いよいよ柿の木周囲はめじろんやらシジュウカラさんの季節。今年はまだ帝都ではつぐみんを見ないなぁ。

木枯も 吹かず師走の 裸枝

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木枯が吹くまでは… [葛飾慕情]

新暦霜月も師走、いよいよ秋もオシマイというのに「ウラウラ」とは言わないまでも、こんな格好で大川端ノマド場に座って帝都に夕日が落ちていくのを眺めていて大丈夫なんてなんかヘンじゃね、と思わざるを得ないノンビリとした午後、皆々様、いかがお過ごしでありましょうか。

さても、この数日、毎年恒例の「コンサートベストテン」という作業を葛飾オフィスでやっていて、その話をつらつら綴ろうと思い、実際に綴っていたのだが、おっと、流石にこんな「書いてあることはみんな嘘、信じるなぁ」をモットーとする無責任私設電子壁新聞とはいえ、これはちょっとマズいかなぁ…ってなわけで、全部削除しちゃいました。ま、頭の中は整理されたから、それはそれで良かったんだけどさ。

んで、誠に以てどーでも良い話。そー、この季節恒例、葛飾オフィス巨大柿の木の下のお話でありまする。

今年は颱風による塩害の結果、柿の実の実りが早く、短い欧州短期滞在の前に柿の実採り入れ大会を済ましてしまったわけでありますが、なんせその前の半島香港ツァーとの間の時間がなさ過ぎ、穫り入れた柿の実をそのままオフィスの食卓テーブルの上に並べで出かけるしかない。で、独仏でシジュウカラ・レストランで提供する輪っか飯、カップ飯、エナジーボールなど買い込んで戻って来たら、鳥たちのために残してあった柿の実はあらかた食い尽くされ、残るは3つのみ。それも、こんなん。
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テーブル上に並んだ柿の実は柿の実で、なかなか良いあんばいにフニャフニャになっており
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さても、これらをどーしたもんじゃろかのぉ。

いくら今年は果実の実りが早いだけ鳥さん達がご飯に困り始めるのも早いとはいえ、まだ木枯も吹かないんじゃあ、流石にシジュウカラ・レストランを開店するわけにはいくまい。まだまだすっかり色付いた柿の葉がしっかり枝に残ってるわけだしさ。

とはいえ、残り少なくなった柿の実を巡ってひよちゃんとムク軍団が激しくやり合ってる罵声、怒鳴り合いが仕事部屋まで届いてくる。うううん、煩いなぁお前らぁ、じゃー、グチャグチャ柿の実を出してやるかぁ、特別サービスだよ、君たち。

柿の実出すっても、もうグチャグチャで枝に縛り付けたりぶら下げるのは無理。指をくちゃくちゃにしてつるんと皮を剥き、厳冬期には小さな飛び方々のための水飲み場にする蚊取線香缶の蓋を引っ張り出し、水じゃなくてグチャグチャ柿の実をのっける。どこに置くか、暫く悩んだが、えええい、もうこれはしょーがないと、シジュウカラ・レストランの屋根を引っ張り出し設置し、その上に乗っけたわけでありまする。

暫くすると、ひよちゃんとムクの怒鳴り合いの中に、チュンチュンジュクジュクと雀たちの声が混じり始めた。あ、ご飯だごはんだぁ、とやって来たのか、それとも実は奪い合い争うむくひよの隙を突いてチョコチョコちっちゃな口を突っ込みに来てる雀ら、わあああすごおおいもんが出たぞぉ、と驚喜乱舞しているのか。

ええい、それなら、おまえらにはお前ら専用のもんをやるわい、と、鳥さんご飯筒を持ち出し、中に佃縦長屋にお住まいのセレブなブンチョウ様たちが半年かけて食い残したヒエアワその他諸々残飯の山を突っ込んで、ぶら下げてやる。ええい、ままよ、とシジュウカラ輪っか飯もひとつ、早すぎると思いつつ引っかけてみちゃったりして。
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さあ、勝手にしろ、と葛飾オフィスを出る。ここまでが先週の話。

数日なんのかんの佃で過ごしたり、ありがたぁい《クリスマス・オラトリオ》聴きに埼玉まで行ったり、親爺の命日で遙か成田空港の向こうまで墓参りに行ったりなどして、数日ぶりに葛飾オフィスに戻ってみたら、おやまぁ、なんとゆーことでしょー
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小さな方々用飯筒が、スッカラカンじゃああーりませんかっ!

輪っか飯も明らかに減ってるのだけど、これはどなたかがお食べになられたというより、乗っかった奴らが落っことしちゃった、という感じ。おいおい、何が起きてたのやら。無論、上に置かれたとろとろ柿の実は、影も形もありませんです。はい。

てなわけで、またブンチョウ食べ残しご飯を補充し、もうひとつドロドロ柿の実乗っけて、師走を美味しく迎えられるようにして、さっさと佃に戻ってきたわけでありますがぁ…果たして、これで良かったのやら。

佃大川端ノマド場では、まだ雀たちは群れになってない。冬はそこまで来てるけど、まだ冬じゃあないぞ。荒川放水路向こうの小さき飛ぶ者たちよ、レストラン本格開店はしばし待たれぃ。

柿の葉に 霜も降らずに 待降節

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葛飾柿の実収穫祭は11月4日午後2時からです [葛飾慕情]

荒川放水路向こうの新開地に秋の深まりを告げる葛飾やくぺん先生オフィス柿の木の収穫祭、今年も目出度くも賑々しくも、来る11月4日日曜日午後2時から開催します。

2018年はなんとも訳の判らぬ年で、そもそもが今年は柿は不作年の筈なんだが、夏の猛烈な暑さで少ないなりに実は付き、燕っ子たちがギジギジと叫んで町工場の軒下のお家から飛びまわってる頃から、青くて堅い柿の実っ子が何度も襲った颱風に煽られてはボコボコと町工場前の公道に落っこちてトラックに踏みつけられていた。

9月後半以降巨大颱風が週末毎に日本列島を襲う中もそれなりに生き延びた柿の実たちでしたが、塩水を含んだ南風が吹き荒れ湾岸ばかりか東京湾から三里以上も離れた内陸葛飾の地にまで塩害をもたらした颱風で南側の葉っぱが一気にやられ、ゴッソリ枯れて落ちてしまってからは、太陽の光をモロに浴びることになった柿の実たちは一気に熟成が進んでグジュグジュ。
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どうやら今年は各区地で果物の実りが2週間くらい早いという話もあるようですけど、いや、それ、嘘じゃないよ。新暦神無月も半ばにして、もうこんな感じ。
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こうなれば当然、ヒヨやらむくやらもやってきて、争奪戦を始めてます。

そんなところへ、数日前にオフィス仕事場の窓を開け放って作文仕事してたら、下から声をかけられた。知らないオジサンが、「柿の実、獲っていいですか?」と仰る。世間にゴミまき散らしているようなもので、その掃除をして下さるとなれば、本来ならばお金を払ってやっていただかねばならないようなこと。良いも嫌もない、お好きにどうぞ、と言って、すっかり忘れてた。

そしたら昨日の昼過ぎになって、車乗り付け、脚立引っ張り出し、高枝切狭がズルズルと登場、オジサンったら、収穫作業を始めてくれちゃいました。
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「ゴメン、子供達とか集めて収穫大会やるんで、全部は持ってかないでね。それからヒヨちゃんのご飯も残しておいて下さいな」と作業してる真っ最中に慌ててお伝えした次第。

遙か都鳥鳴き梨実る江戸川の彼方は市川とかからやってきて、新開地の住宅地に点在するしょーもない柿の木から実を回収して歩いてるその道のプロの方なのかしら、と思ったら、そうじゃなく、近くに住んでらっしゃる同胞葛飾区民、タクシーの運転手さんとのこと。いつも気になっていて、みてくれだけは良い渋柿でも干し柿には最高だろうと思ってたそうな。で、収穫したら皮を剥いて干し柿をお作りになるんだそうですう。

かくて、ボタボタ落ちるに任せて慌てて燃えるゴミ出しの日の朝に掃除三昧だった柿の木南側は、こんなにスッキリ。
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とはいえ、今年は意図的に物干し台の上に枝を誘導した結果、さあ捥いでくれ、って勢いで実ってる北側の実は充分に残っておりますので、ご心配なきよう。

なお、柿の実収穫祭恒例のオマケ、蜜柑も未だ多少は健在です。
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蜜柑は今年は豊作だったんで、あと2週間、なんとか生き残ってくれるかしら。

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塩害と帝王襲来 [葛飾慕情]

新暦ながら神様がいない月も半ば、狂ったような暑さや南洋みたいな湿気が押し寄せる秋とは思えぬ日々も流石にもう終わったか、葛飾オフィスに聳える巨大柿の木もすっかり色付いて
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…と言いたいところだけど、確かに色付いてはいるし、もう一部はすっかりジュクジュクになって、街往く見知らぬ人から「これ、獲っても良いですか」と声をかけられる今日この頃なんだけどさ…今年はちょっとオカシイのでありまするよ。

ご存知のように、先月終わりくらいから次々と颱風が襲来し、関空を水没させかけた颱風は荒川放水路向こうの新開地葛飾も吹き荒れ、巨大柿の木も無残、こんなことになり
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それに続く、やくぺん先生があまちゃんワールドに行ってたときに襲った颱風は、もの凄い南風を吹き込んだ翌日には強烈な熱波。京成電車が塩害で終日全面ストップになるという新開地住民踏んだり蹴ったりのことになったようだけど、我が葛飾オフィスも塩害被害は他人事ではなく、町工場と十字路に面した南側の葉っはが次々と枯れてまだ落ちるには早いのに次々と落ち始め、南側の枝が剥き出しになってしまった。
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生き残った柿の実は低くなったとはいえ北緯35度の太陽をまともに浴びることになって、瞬く間に熟成が進む。ちょっと風が吹いたり、町工場に出入りするでかいトラックが下を通ったりすればボタボタと落ち、こんなん。
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蜂さんたちとすればこれはこれで有り難い状況なのかもしれませんが、いやいや、こりゃ困るわなぁ。

そして、普段の半分も残っていない柿の葉の向こうに、こいつらが出没するようになりました。
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そー、葛飾オフィス巨大柿の木上空の秋冬制空権を完全把握する帝王、ニッポン列島固有種、我らがヒヨちゃんでありますっ!

この甘くて美味しいもんはわしのもんじゃぎゃああああ、と雄叫びを挙げながら、複数ヒヨちゃんずがおっかけっこを始めてる。無論、枝にとまっての雄叫びも。
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誰を相手に叫んでるんじゃ、雀たちも向かいの変圧器にレストラン開業後のお家作りの下見を始めてるけど、あそこまでぎゃーぎゃーしなくてもいいのに。まだ可愛らしいけど中身は大阪のオバチャンたち真っ青のめじろん夫婦らは飛び回ってるわけでもないしさぁ。

ためにためた取材内容を作文に落とし込むプチお籠もり作文週間とあって、開け放った窓の外を眺めているばかりもいかないものの、それなりに気配を眺めていると、夕方くらいになってまた一騒ぎやっとる。あ、なるほど、あいつらか。
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そうそう、毎年のことながら、柿の実争奪戦の直接の敵は、むく軍団だったっけ。

なんせむく軍団といえば、正に「軍団」としか言いようがない数で勝負の人民解放軍的な集団。体躯からは想像出来ない、おまえはベクターノズルを備えてるのかと突っ込みたくなるような超優秀な運動性能を誇る空中機動の勇たるヒヨちゃんたちも、単体で突っ込むには多勢に無勢になる宿敵でありまする。

さあ、この先暫く、飛翔巧者ヒヨちゃんVS我が名はレギオンむく軍団の巨大柿の木上空制空権争奪戦、どうなることやら。

ってか、そんな手出しのしようが無い自然界の闘いよりも、今年は不作で風が強く実の形も悪いとはいえそれなりの数がある柿の実がどんどん熟れていくこの状況、どーしたもんか。11月下旬に短い渡欧から戻って来てからで大丈夫なのか。ううううん…

なんにせよ、今年もやります柿の実採り入れ大会。その節は皆々様、よろしくおねがいいたします。ホントに数が少ないんだけどねぇ、今年は。

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