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今年のながらは小さな小さな音楽祭です [ながらの春音楽祭]

ものすごくローカルなネタです。

クァルテット・エクセルシオの春の音楽祭として展開してきた千葉県は長柄町の「ながらの春音楽祭」、なにせもの凄く密な状態での小さなフェスティバルですので、コロナ勃発後の一昨年、昨年と当然のことながら中止にせざるを得ませんでした。本年も、戦争でまるでコロナ禍が終わった空気になりつつあるニッポン列島ながら、真面目に考えればこれまでの「密」なコンサートスペース型ではとても安全に開催出来る状態ではない。

さても、どうなるのかしら、と思っていたら、以下のような連絡がありました。まんま、チラシを貼り付けます。
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んで、これが裏面。
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エクの参加はなく、あくまでも会場となっていた長柄町のローカルな、小さな春の午後のイベントです。エクのチェロ、大友さんが参加し、「準エク」のような形で関わって下さっているお馴染みの顔ぶれが並んでいますね。

会場は、恐らくは桜が咲き乱れている頃の千葉の山の中。密を避けた、半分オープンのような空間だそうです。ま、上野の山のようなビールの匂いが蔓延する密状態ではないでしょうから、ノンビリと咲き誇る千葉の桜を眺めたい方は、是非どうぞ。

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ながらの春音楽祭はDVDでお届けします [ながらの春音楽祭]

連日、普通ならそれだけでもう一日潰れてしまうような大きな事が次々と起こり、数少ない作文仕事が全くはかどらない今日この頃、ひとつ大事なお知らせをさせていただきます。こちら。
https://ameblo.jp/nagaranoharu/

リンクが切れてしまうことを考え、コピペしておきます。

※※※※

開催予定の『ながらの春 室内楽音楽祭』についてのお知らせ
2020-03-25 11:43:19

この度、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された方々には謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご快復を心よりお祈り申し上げます。

3/30~4/5に開催する『ながらの春 室内楽音楽祭2020』ですが、新型コロナウイルスの感染拡大を鑑みて関係者で検討した結果、お客様の安全を考慮し、3/30~4/1の室内楽セミナーは中止、4/3~5のコンサートは無観客での開催を決定いたしました。
楽しみにされていた皆様、大変申し訳ございません。既にチケットをお申込みのお客様には順次個別にご連絡、代金の払い戻しをさせて頂きます。
現在、コンサートは収録し、DVDでの販売や、また一部を無料配信するなどを検討しております。詳細が決定次第、こちらで発表いたします。

事態が収束し、またみなさまにステージでお目にかかれる日が早く来ることをお祈りいたします。

ながらの春 室内楽音楽祭2020 実行委員会

※※※※

現在、あくまでも非公式な形での情報としてしかお伝えできませんが、幸いにも会場は確保出来るとのことなので、きちんとした映像収録が出来る方のご協力でストリーミングレベルを超えた、それなりの撮影を行う準備が進んでいるということです。

以上、速報でした。

《重要な追記》

3月31日、クァルテット・エクセルシオから正式のステートメントが出ました。残念ながら、この数日の状況の推移の中で、「ながらの春」音楽祭の全ての演奏は無観客コンサートを含め全て行わず、今年の音楽祭は中止と決定だそうです。

音楽業界にも感染者が何人の出始める昨今、会場のことなどを考えれば仕方の無い決断だと思います。来年の春まで待ちましょう。

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3年目のながらの春 [ながらの春音楽祭]

半島先っぽのイサン・ユン聖地を一足先に離れ、桜舞い散る帝都に春の成田名物強風横風にフラフラ揺られながら戻って来たのは、眼下で「ながらの春音楽祭」が始まっているからなのであった。
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この日本でもいちばん小さな(かな?)室内楽音楽祭、そもそもの発端は今を遡ること10年以上前になるのか、クァルテット・エクセルシオのチェロ奏者大友パパが4人の子育てと常設弦楽四重奏団運営という真面目に考えれば不可能としか言いようのないドン・キホーテ的な企てをなすべくヤンキー猛禽類乱舞する多摩の地を離れ、春から夏の羽田へのアプローチの真下に遙か成田から上がってくる民間巨大マシン鳥たち頭上行き交う房総半島付け根の真ん中、市原と茂原の間の山奥に引っ越してきたときに始まるのであーる。

常々、弦楽四重奏を続けていくためにいちばん大事なのは「自分達の責任で運営する音楽祭を持つこと」であると世界中で言われているわけで、行政の支援や大企業やお金持ちスポンサーのバック無しに演奏家の自主運営としてやるんなら、演奏家自身がどっか適度な田舎で地元に根付いた活動を続けた上でやってくしかなかんべぇ、と考えていたのかいないのか、冗談半分で「収穫期に畑の中でパンプキン音楽祭をやりましょー」という夢物語を語っておったとさ。

いつの間にやら、千葉のトーキョー・ネズミーランドが音頭を取ったか取らぬか、パンプキン祭の方は「都会でコスプレして大騒ぎする日」という訳の判らぬことになってしまったわけでありますが、千葉の山の中で妄想のように語られていた音楽祭はジワリジワリと形を取り、4年前の桜の頃に「長柄」という町の音楽教室を舞台にエクのベートーヴェン弦楽四重奏全曲演奏会が行われ、その打ち上げの場で「これって、よく考えてみたら音楽祭じゃね?」って酒の勢いで盛り上がり、演奏が全部おわっちゃった時点で「おおおおし、これを第1回ながらの春音楽祭と呼ぼうではないかぁ」となってしまったわけなのじゃ。

んで、翌年からは、それまでも折に触れて演奏会を開かせていただいたことがある音楽院から車で10分程の総合リゾート施設のゴルフクラブに会場を移し、この地でピアノ教室を開き合唱指導などをなさっていた先達の先生がなさってた手作り音楽祭を引き継ぐ形で、第2回「ながらの春 室内楽の和」音楽祭が開催されるようになったのであったぁ。

とはいえ、20世紀の頃は「年度の切り替わり時期で公共施設などが3月から4月を跨いだイベントをやりたがらない」という理由で実質上の閑散期だったこの時期に、小澤のオッサンがホーレンダー引き連れてヴィーンで作る出し物を日本でもやる音楽祭が桜で人が溢れる上野の森で始まり、小澤氏が実質隠居した後はディレクター不在みたいな不思議な形で「上野商工会議祭」って感じで続き、今は帝都のビックスリー・メイジャーオケとスポンサー絡みのベルリンフィル団員なんぞが関わる摩訶不思議は春祭りが現出してしまったり、対馬海峡の向こうでは岬の上のホールが出来てから統営音楽祭が規模と内容をドンドン拡大して開催されてたり、なんだか東アジアあちこちでイースター音楽際が盛んにやられる時期になってしまっているのは、当電子壁新聞立ち読みの皆様はよーくご存知の通りでありまするな。

もとい。で、そんな中に割って入る気があるわけでもないが、ともかく始まってしまった千葉の山奥の小さなちいさな音楽祭、現在の形になって3年目の第4回が、4月3日から開催されておるわけでありまする。

実質上、エクと地元音楽教室の共催イベントとなって、妙に地に足が付いたものになりつつあるこの音楽祭、やくぺん先生ったら初日は半島でアーヴィン様に付き合ってたので顔を出せなかったものの、昨日の演奏会2日目からはしっかりへっぽこしろーとカメラマンとして参戦しておりまする。なんせスタッフの手は全然足りない家内制手工業、写真撮影を任せられる輩がいるだけでもスタッフは楽になるわけで、爺初心者とすれば出来ることはいたそーぞ、ということなのじゃわい。うん。

クラブハウスの一室を会場にした実質上サロンコンサート規模。広大な目の前の駐車場に停まるのも、袖ケ浦、千葉、習志野ナンバーが殆どで、足立や練馬はチョボチョボ、多摩ナンバーなんてまるで見当たらない、って世界。今年はまだ桜が残るけど、昨日は強風で竹や松林がごーごー揺れていて、流石の桜も散り始めてる。大友パパ曰く、「ここは、いつもこんななんです」。

今年はエクのメンバー交代もあり、初年度のベートーヴェン、2年目のシューベルト、昨年のドヴォルザーク、みたいなテーマ作曲家は敢えて設定せず。当初はシューマン、という話だったが、ま、昨日はエク・メンバーによるブラームスのヴィラ・ソナタやらピアノ五重奏やらが披露され
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実質、ロマン派の年ということなのかな。ま、こういう緩さも小さな音楽祭らしいといえばそれまででありましょー。

この音楽祭、最大のウリは終演後のティータイムなのであります。会場から聴衆はゾロゾロとクラブハウスのレストランに移動し、ちゃんとしたケーキとお茶珈琲が振る舞われ、そこに一仕事終えたエク以下出演者がやってきて目の前でちょっと弾く、というのが恒例になってしまいました。
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まあねぇ、あくまでもオマケのアンコールなんで大きい声では言えないんだけど、文字通りのティータイム・コンサートに、意外にも地元のご隠居さんなどが殆どの聴衆も大喜びであります。ええい、映像公開しちゃいます。手ぶれバリバリのもんですから、ここで眺めるだけにしてね。ことによると一瞬で公開中止かもしれませんし。
もうひとつ、エクによるセミナーは今年も開設されており、こっちはこっちで実はとてつもない、腰を抜かすようなことをやってる。セミナー学生がエク3と一緒に弾き、まるでオーディションかぁ、と思うような本気のご指導をする……要は、参加者がエクという団体をまるまる雇って一緒に弾いて貰う、というわけです。これって、「1分間指揮者コーナー」なんて冗談企画とは意味の違う、とてつもないことなんだけどさぁ…

とにもかくにも、ながらの春音楽祭、本日はセミナー生の発表会があり、明日はいよいよ午前11時からフィナーレ。モーツァルトのクラリネット五重奏などが披露されます。お暇な方はどうぞ…って、まだ席、あるのかしら。
https://ameblo.jp/nagaranoharu/

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ローカルな音楽祭というもの [ながらの春音楽祭]

というわけで、「第3回 ながらの春 室内楽の和 音楽祭」も無事に終了しました。

音楽祭といっても、今、上野の杜で壮大にやってるものなんぞとは比べものにならない、しっかりブランド品も売ってる大手デパートと田舎のバス停前のちっちゃなコンビニ程にも異なるイベントであります。総動員数だって上野の小ホール開催の1回分にもならない、ことによると駅コンコースでやる学生のブラスバンドよりも少ないかも。

とはいえ、音楽祭は音楽祭。エクという団体は良く言えば極めて慎重というか、案外と堅実で、運営面でも音楽面でも基本的にそんな無理はしない団体であります(無論、音楽面での無理は多々ありますが)。
振り返れば、「音楽祭やりなさいよ」と言い続けて幾年月。今世紀の頭くらい、エクがプロの団体として本格的なフォーメーションが出来上がって活動を始めるようになった頃から、冗談半分本気半分でずーっとしつこく言いたてて来たやくぺん先生としましては、もうひたすら感無量、ああああぁ、とうとうこういうことが本当に出来るようになったんだなぁ、なあばーさんや…

最初の年は田圃の中の小さな音楽院の教室で3日間(だったかな)ベートーヴェンの弦楽四重奏全曲演奏会。昨年は会場を桜咲く近くのゴルフクラブに移し、3日間の昼間のコンサート。今年からはゴルフクラブ会場の演奏会と同時に音楽院でのエクの弦楽四重奏セミナーが加わり、なんだかドンドン大規模になってるみたいに見えるなぁ。

この音楽祭、端から眺めてるだけのやくぺん先生とすれば、「エクが東京の郊外、都心から1時間半くらいのところで小規模な音楽祭をやれば、来てくれる聴衆が数十人くらいはいるだろうから、なんとかやれるんじゃあないかしら」くらいに思っていたのでありますが…これがまあ、あさはかなことにも、全く間違った予想でありました。

驚くなかれ、この音楽祭の地元聴衆の比率は、半分くらいなのですよ。日によっては半分以上にもなっている。

長柄町そのものはもの凄く小さな千葉の山の中なんだけど、JRが走る誉田、茂原まで入れれば人口は30万くらいいるそうで、茂原にはピアノ愛好家の音楽協会もあり、東京から演奏家を招聘してたりもするそうな。そんなところに小さな音楽教室が出来、小さなレッスン室で散発的に演奏会をやったり、講師の先生が街の公民館で無料演奏なんかもするようになり、徐々に徐々にだけど、春先の木の芽がやっと緑になってくるように音楽の芽が出始めていて、そこに、以前から小さな音楽祭に近いことをなさっていた方がご勇退なさり、エクが場所を譲られるようにして始まった、という経緯もある。

なんのことはない、ヨーロッパの教会で週末に数日くらい開催している小さな音楽祭なんかと、まるっきり同じような成り立ちじゃあないかい、これって。ある意味、滅茶苦茶正当派。

そもそも稼ごうとか人をいっぱい集めようとかいうんじゃない。街興しでもなければ、ゴルフ場の集客イベントでもない。どうやらこの場所で音楽をやる人、聴きたい人がちょっとは見えるようになって来た、じゃあ、多少無理はあるかも知れないけどやってみるか、という音楽祭であります。聴衆主導の楽友協会型ではなく、移住演奏家主導型、とでもいうべきかしらね。

往々にして主催演奏家の関係者、身内だけで終わってしまう危険が伴うやり方なんだが、それがそうはならず、東京の演奏会には来ない熟年が、駅からの連絡バスに揺られたり
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平日昼間には軽自動車転がしたりして、山の上のゴルフクラブまでやって来る。昔はエクの演奏会にも行っていたけど今は行けなくなっていた誉田にお住まいのオールドファンが、たまたま地元広報冊子の記事かなんかを見てビックリ、嬉しくなってやって来た、なんて例もあるそうな。

そういうのもあるんだなぁ。やってみないと、ホントに判らないももんです。

今年はセミナーで無理しまくったエクからも、その他の出演者さんからも、スタッフからもいろいろ反省は出ているらしい。また来年は、それら反省を踏まえ、改良を加え、なんとか開催していただきたいものであります。

ローカルであることは全然悪いことでは無い。ローカルであれない音楽なんて…とまでは言わないけどさ。

では出演者もスタッフも揃って、カメラマンやくぺん先生の音頭で、はいポーズっ!はああい、皆さん、お疲れさんでしたぁ!
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第3回ながらの春室内楽の和音楽祭スタート [ながらの春音楽祭]

春うららかな、ってか、千葉の山はまるで夏のような陽気の中、第3回ながらの春室内楽の和音楽祭が本日賑々しくスタートいたしました。
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家庭内手工業のようなやり方をしている小さな音楽祭、諸処の事情で今年から現場スタッフの頭数がゴッソリ減ってしまい、やくぺん先生のよーなロートルまで現場に駆り出されることになってしまい、もうすっかりヘトヘト。やること終えて茂原駅でラーメン喰って、蘇我から京葉線に乗り換えて佃の縦長屋に戻っているところであります。いやぁ、歳は取りたくないぞ…

っても、室内楽セミナーは昨日から始まっていて、もうスタッフ関係者出演者はすっかり音楽祭ムード。本日は、残念ながら陽気が良すぎてすっかり葉桜になりかけている桜のトンネルを潜って辿り着いた山の上のゴルフクラブの一室を会場に、50名程の聴衆を集めてエクが今年のテーマ作曲家(特に理由はなし、やりたいから、とのことみたい)ドヴォルザークの殆ど弾かれない7番、お馴染み《アメリカ》、それに14番という3曲をガッツリ弾きます。
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特に7番は、秋にサルビアホールで開催されるウィーハンQのドヴォルザーク後期名曲全集にも含まれない(8番からだそうな)レアもので、うううん、「やられないのには訳がある」という名言をエク以下みんなで確認しました、という感じでありました。ま、こういうことがやれるのも自前の音楽祭故。デカイ会場で不特定多数に切符を売らねばならないとなると、流石にこういう選曲は出来ませんから。

終わった後は、この音楽祭がここを会場にした昨年来、一気に名物になってしまった「エク聴きながらもぐもぐタイム」でありまする。こんな立派なケーキと珈琲が出て
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向こうでは、エクがアンコールでちょっと弾いてくれる。今日は流石に疲れて、「もう速い曲は弾けません」と笑いを誘い、ヘンデルのアリアなんぞを弾いてくれて、もう聴衆の皆様はみんなすごおおおく満足して特別連絡バスで最寄りのJR駅まで送られていきましたとさ。

昨年まではこれでオシマイだったのだけど、今年からエクにはまだお仕事があります。だあああっと車で10分くらい山を下り、共同主催となる地元のゴーシュ音楽院まで行き、そこの教室でセミナーです。こんなん。
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判るかなぁ…そー、セカンドが桃ちゃんさんではありませんっ!セミナー個人参加者がエクに加わり一緒に弾いて、なんのかんのご指導を受けるという、なんだか夢みたいな時間でありますっ!向こうには本来のセカンドさんも座っていて、勿論、一緒に突っ込みます。

他にも弦楽四重奏での参加団体もふたつあるそうで、さらには個人参加の方には宗次ホール弦楽四重奏コンクールの覇者クァルテット・アトムのメンバーもいらっしゃいます。なんか、すごいじゃんかぁ!

ながらの春音楽祭、金曜日はエクと音楽院講師の先生らでいろんな演奏がゴルフクラブハウスで披露され、土曜日は午前11時からセミナー参加者の皆さんによる発表会。会場はクラブハウスじゃなくて、ゴーシュ音楽院ですのでお間違えないように。エクっぽいけどエクじゃ無い、という面白いもんが聴けますよ。んで、日曜日は再びクラブハウスで最後のドヴォルザークのピアノ五重奏まで、いろんな曲が披露されます。

てなわけで、お暇な方はどうぞ。それにしても、「弦楽四重奏を常設で続けていくなら、どんなに小さくてもいいからまずは自分の音楽祭を持て」というクロッパー氏の教えを実現するまで、いかにもエクらしくゆっくりじっくりだったなぁ。20数年目にして、やっとスタート地点、ってことだもんねぇ。ふうう…
https://ameblo.jp/nagaranoharu

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ながらの春室内楽の和音楽祭スタート! [ながらの春音楽祭]

新しいカテゴリー作り、新しい音楽祭のスタートです。こちらが公式Weblog。
http://ameblo.jp/nagaranoharu/

っても、実は昨年からやっていたことになってるわけでして、その辺りを巡って、本日、今年度の初日冒頭に音楽監督大友肇氏からのコメントがありました。御本人の了解を取って、まんまここに貼り付けます。手持ちでゆれてるし、声も小さいですので、本気で聞きたい方はヘッドフォンでお聞きあれ。

この音楽祭、大友監督は「昨年から急に始めた」と苦笑しながら仰ってますが、実は、構想は既に10年ほど前からありました。弦楽四重奏が常設としてやっていこうとするとき、「自分らが自由にやれる時前のフェスティバルを持つ」のはとても大事なことなのでありまする。エクとしましても、大友氏が多摩の西の隅っこから帝都吹っ飛ばして反対側の千葉の山の中に引っ越し、そこで子育てを始め、奥様が音楽教室を始め、こつこつと地域に関わりを持つようになっていった。そんな中で、冗談のように「収穫祭のような音楽祭がやれたらねぇ、でも、収穫の頃は忙しくて出来ないわ」なんてずーっと言ってた。

この長柄の町には、大友家が移ってくる前から、日比野和子先生というヴァイオリンの先生がいらっしゃいました。合唱などを指導し、この地域で熱心に音楽活動をなさっていらした。エクのこの音楽祭は、日比野先生がそろそろ活動がたいへんになって来たところを、そのトーチを継ぐように地域の音楽文化を少しでも活性化することが目的でもある。先達がいらしたからこそ出来るお祭り。先達に心からの、感謝。

これからどうなるか判らないけど、既に今日もいろいろな展開が会ったという話しも漏れ聞こえてきます。金曜、日曜にも演奏会がありますし、なによりも終演後にはステキな空間で美味しい御菓子が提供され
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その場所でもアンコールがある、なんて噂も。

新しい音楽祭、宜しくお願いしますです。なお、音楽祭の名称はやくぺん先生の世を忍ぶ仮の姿の名称とは一切関係ありませんっ!あくまでも偶然ですう!

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「ながらの春 室内楽の和 音楽祭」開催決定! [ながらの春音楽祭]

速報です。昨年、エクのベートーヴェン全曲演奏会でさらっと幕を開けた「ながらの春音楽祭」、いよいよ今年から本格始動ということになり、開催日程などが決定いたしました。
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まだ仮チラシではありますが、PDFはこちら。上の写真と同じもんです。
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ながら、って言われても、そんな場所どこだか知らんわい、って方が殆どでしょうねぇ。長柄、と書いて、場所は千葉県。千葉市から南、房総半島の付け根は太平洋岸の茂原と東京湾側の市原の間の山の中でありまする。冬の北風時の昼間に札幌やらから羽田に到着するとき、ぐるうううっと大きく右手に旋回し木更津上空から進入していきますな。そろそろ曲がるかな、ってくらいのときに左手真下を眺めれば、その辺りが長柄でありまする。

なんだか凄く遠いところみたいに感じられるかもしれないけど、東京駅日本橋(やくぺん先生的に言えば、東京湾岸大川端佃近辺)を起点に考えると、距離とすれば八王子の向こうは相模湖くらい。東京首都圏の最東端、ってくらいかな。車なら成田空港まで行くことを考えればなんてことないし、公共交通機関でも、最寄り駅までは東京駅(とはいえ、地元民が北有楽町駅と皮肉を込めて呼ぶ幻の成田新幹線ホームの方ですけど)から湾岸グルッとまわって簡単に辿り着けます。

小さな音楽祭をやるには誠に適当な場所、ましてや近隣には桜の名所があり、春ともなれば桜咲き乱れ、桜大好きひよちゃんは乱舞するも人間様は上野公園みたいなキチガイ沙汰にはなっていないノンビリした田舎。
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そんなところにある近郊リゾートゴルフ場関連施設「リソル生命の森 真名カントリークラブ特別室」が会場。サロンよりは大きい、というくらいの、いかにも郊外音楽祭、ってロケーションであります。

それにつけても、漸くここまで来たか、と感慨ひとしおでありまする。

もう随分前のこと、確かロンドン国際弦楽四重奏コンクールの審査合間の日にシンポジウムみたいなものがあり、審査委員長としていらしてた元リンゼイQのクロッパー氏が、若い弦楽四重奏連中から「どうやったら弦楽四重奏団を続けることが出来るでしょうか?」という身も蓋もない質問をされた場に居合わせたことがありました。アマデウスQ亡き後は英国文化圏では日本では想像もつかない程の高い人気を誇っていたリンゼイQのファーストさん、団を解散した直後くらいだったと思うが、なんら躊躇することなく応えて言うよう、「自分らの音楽祭を持つことです」。

自分らで音楽祭を持つ、それ即ち、自分らがホームベースと出来る社会環境を整える、自分らが必要な人々を創る、自分らの活動が周囲の人々にとっても意味のあるものである状況を自ら作っていくべし。つまり、自分で自分らの活動に社会的な責任を持たねばならない状況に追い込みなさい、ということ。

好き嫌いだけでやってるなら、いずれメンバーに嫌いな奴は出て来るし、いずれ誰かがオケに入って抜けるというに決まってる。アマデウスQみたいに「最初から稼げちゃって仕方ないから、止められなくなった」なんてラッキーな事態はまず普通はあり得ない。喰えない中でも続けていくためには、好き嫌いではなく「やらないとマズい」という状況に自分らを追い込まねばならない。そのひとつの方法として、「音楽祭」というものがある。どんな小さな規模でも良い、弦楽四重奏というヴェンチャー・ビジネスを本気で運営していこうというなら、その商品プレゼンテーションの場として自分らの音楽祭を組織しなさい!

その話を聞いて「なるほどねぇ」と思ったやくぺん先生、それからずっと(その前から言ってたような気もするけど、記憶が曖昧)エクの皆さんには「音楽祭やりなさい、やりなさい、やりなさーーーーい」と酒が入る度に繰り返し、もう皆様から呆れられていたのでありましたとさ。

ま、いろんなことがあったものの、エクも結成20年、日本列島でオケに入ったり学校の先生をやったりじゃないフルタイムで活動するほぼ唯一の団体なのは残念極まりないことでありまするが、ともかくいろいろ問題を抱えつつも仮認定NPO法人として活動を続けている。そしていよいよ、チェロの大友氏の地元で「音楽祭」を主催出来るだけの様々な状況が整ってきた。

これはもう、目出度いというか、ホッとしたというか、また新しい心配事が増えたというか…なんであれともかく、そういうことでありまする。

山里、はたまた千葉の水源地となる人工湖を囲む山の周辺は、地面が桜の花びらで埋め尽くされ薄いピンク色に染まる頃。皆様、長柄の春を訪ねがてら、シューベルトなんぞをお楽しみあれ。「ながらの春音楽祭」、いよいよ本格スタートです。

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冬と夏との間には [ながらの春音楽祭]

最近は「関東甲信越ローカル線の旅」とか「首都圏から直ぐの穴場行楽地」とかでなにやらやたらと紹介されている感もある房総半島は千葉の山奥、いすみ鉄道なんかが妙に注目されるようになっている昨今も、未だに「千葉市近郊の秘境」感をガッツリ漂わせる長柄の里に行ってまいりました。昨年の年明けから暫くした頃、風の強い晴天の冬空の下を歩いた道を
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2015-01-13
桜咲き乱れ流石にそろそろ散り始めるノンビリ穏やかな春の日に再び訪れました。シロハラやらアカハラなんぞはもう地面をつついておらず、なにもない田圃や畑の上を飛び回っては縄張り宣言するモズさんの姿もなく、無論、いるだけでスターのジョウビタキさんもとっくにお帰りになってる。冬の小さな飛ぶ方々は去り、夏の方々は未だ来たらずの里を、ダラダラと辿ってみましょうか。

アプローチは前回と同じ。ただ、今度は流石にバスの頻度は心得たので、じっくり計算の上で葛飾オフィス厄偏舎を出たのは良いのだが…アホなことに途中の乗り換え駅で乗り過ごし、慌てて引き返したお陰で、なんと京成線ちはら台駅に到着したのは1時間に1本ないバスが駅前停留所にやってくる3分前。不必要に広い駅をダッシュするおかしなオッサンと思われたろうなぁ、周囲には。

ともかく、前回は来ないバスを待って強風の中で地面をつつきまわるつぐみんを眺めていたバス停、幸いにもそんなアホをしてたお陰で裏道が判っている。おおお、ゼーゼーとあがる息の向こうにバス停が見えてきたのと、小湊鉄道バスが遙か東京湾側から姿を顕したのはほぼ同時。バス停で唯一待つオバチャンは、バスのステップ踏みながら、「このバスはいつも遅れるから大丈夫よ」とお笑いでありました。

桜のトンネルになったショッピングモール前を抜け、上空に成田羽田に降りるでかい機械鳥、はたまた下総ベースでタッチアンドゴーを繰り返す我らが海鷹海の神様号なんぞを眺めつつ乗客数名のバスに揺られること20分と少し
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もう房総半島付け根の真ん中辺り、満開の桜咲き乱れるダム湖の終点に到着。
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なんとまぁ、いつのことからか、PASMOが使えるようになってるぞ。ありがたや。何処も同じ、なにやらロケをやってるなぁ。
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さても、満開の桜に車出して見物に来た数千人の長柄住民なのか、しっかり観光地になりそうな桜の群れに適度な数の見物客。とはいえやくぺん先生ったら、名物長柄ラーメンにも咲き誇る桜花にも見向きもせずに、音楽院までの5キロ弱のダラダラ下りを歩き始めるのじゃ。
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湖を掘った土に埋めた竹が立派な竹林になってはいるものの、ちいさな飛ぶ人達といえば横のゴルフ場で叫んでるシジュウカラさんくらい。勿論、藪らしい藪があればあっちこっちでホーホケキョ、ウグイスさんたち鳴きまくりなんだけど、なんせ絶対にお姿は顕さない方々とあって、藪の中を動いてるのがたまに眺められるくらい。

年始の冬の日には、強風でごーごーうなり声を立てていた細道を抜け
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高い所にえながんらが鳴くこともなく、菜の花畑の里に出れば、目の前を低空で雉さん編隊が横切って竹藪に飛び込み、ケンケンとお叫びあそばしてます。無論、お姿を電脳カメラに収めるなどまるで不可能で、ただぼーぜんとあるけあるけ、おお、元気か雀たち、どこでもお前らは五月蠅いなぁひよちゃんたち…

やがて朝晩のみ房総半島横断して京成からJRまで走るバスがあるメインストリートに合流。長柄小学校から中学を過ぎ、これまたウグイス鳴きまくる切り通しを抜け、前回のこの行程で間違えて道なりに里に下りてしまい遠まわりしちゃった箇所でじっくりと立ち止まり道を確認。
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まあ、ここを右手に獣道に毛の生えたような方へと入ってからだああっと下れ、なんていかにグーグル地図さんが仰っても、そりゃ、信じないわなぁ。

シャイで藪が大好きなビンズイさんやら、やっとつつける木があって嬉しいのか飛んで歩くコゲラくんなんぞを眺めつつ一気に山を下れば、あらまあ、そこは蛙の声が騒々しく響き渡る長柄の町外れの田圃でございましたとさ。
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ここまでの道程で一切お姿を拝見せず、もうさっさとシベリアに帰っちゃったのかと思ってたつぐみんたちが、群れになって畦道にいらっしゃる。
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そろそろ海を越えるための集団になり始めているのかしら。冬場の縄張り争いはどこへやら、妙に仲良しっぽいぞ。そして、上空には、こんな方が舞う。
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おかえりなさい、超高速の貴公子たち!キビタキさんやらスターはまだかもしれないけど、夏は確かに、やってきてる。

音楽院のある里は、やっぱり裏山でウグイスさんがここぞとばかりにお鳴きあそばし、高校生クァルテットの面々もお姿眺め、音程とリズムの採り方を勉強しようと一生懸命…なのかしら。
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さあ、はるだはるだ、ベートーヴェン全曲だ!もうこれは、「第1回長柄の春音楽祭」と勝手に呼んじゃうしかない大イベントが進行中じゃぞ、町の衆!
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ラズモの緩徐楽章でウグイスが合いの手を入れ、鷺さんが優雅に舞う、長柄の春は今が盛り。
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お暇なら、次と次の日曜日に是非どうぞ。
https://mobara-chosei.mypl.net/event/00000212678/
みんな山を越えて歩いて来なさい、とは言いませんので、ご安心を。

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