SSブログ
パンデミックな日々 ブログトップ
前の10件 | -

移動状況 [パンデミックな日々]

一昔前ならば表に出なかった類いの業界の現場情報が、リアルタイムに本人らによって出てしまい隠しようがない昨今なので、後の記録のために貼り付けておきます。

昨晩遅く、来月6日から始まるベートーヴェン全曲演奏会に向け溜池に向かっていたイェルサレムQが、こんなFacebookの書き込みをしています。
IMG_1939.jpg
https://www.facebook.com/jerQuartet/posts/166137555515651
このような文字データがWeb上にいつまで残るか判らないので、視られなかったらスイマセン。敢えて魚拓を。日本時間の2021年5月24日午後10時過ぎの書き込みです。書いているのは、イェルサレムQのチェロさんみたいですな。

要は「今(日本時間24日午後10時)、僕とヴィオラくんはベートーヴェン全曲演奏会のためにチューリッヒから東京に到着したけど、テルアビブからドバイ乗り継ぎで東京に来る筈だったヴァイオリンふたりが、ドバイで搭乗拒否され、テルアビブに戻されてしまった。書類はすべてあるのに、とんでもシュールな話だ!」と怒ってらっしゃります。

日本時間火曜日の午前中の時点で、状況の変化は書き込まれていません。フォローもまだありません。無論、サントリーホールからの発表はありません。招聘現場は徹夜で必死に来日の方策を探っている筈ですので、ファンの皆さん、暫くは無事に溜池まで辿り着けるように祈るだけにしましょう。ただ、チケットお持ちの方は、日程変更を覚悟しておいたほうがいいかもね。

法務省の最新ページを眺めると、今月19日の段階でイスラエルはオリンピックなどの例外を除き(!!!!!)日本入国が出来ない地域になっているようです。昨日成田にチューリッヒから直行で到着する便はなかったようなので、果たしてどんなルートを採ったのか知らんけど、東京に無事に来られたヴィオラとチェロくんの方がラッキーだった、って感じ。第1ヴァイオリン氏は、10日位前にはプラハの春音楽祭弦楽四重奏コンクールにオンライン審査員として参加してましたけど、テルアビブにいたんですなぁ。

※※※

連日お伝えしているパオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクールですが、本日もホームページが更新され、地元イタリアから唯一参加だったジークフリートQという団体がキャンセルになりました。これで残っているのは参加予定は9団体。ボストンの団体など、大西洋越えて来られるんでしょうかねぇ。一昨日日曜日に本選がある筈だった大阪にも参加する筈だったカオスQは、まだ出場予定のようです。

まだまだ、何が何だか判らないパンデミックな日々は続く…

nice!(2)  コメント(1) 
共通テーマ:音楽

溜池初夏の室内楽お庭も… [パンデミックな日々]

昨日午後から、我が業界も「緊急事態」解除が予定される(?)来月に向けての日程に関し、複数の大きな動きがありました。後の記録として、以下に纏めておきます。

★「サントリーホール・チェンバー・ミュージック・ガーデン」参加予定のノーブスQとシューマンQがキャンセル
懸念されていたように、やはり無理でした。
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20210612_S_3.html
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20210614_S_3.html

殆ど仕事らしい仕事がなく超貧乏状態が続くあたしゃ、お庭の切符は少しでも手数料を取られたくないのでサントリーホールの窓口で買ったんですけど、払い戻しができないねん!ええええーん!
IMG_1759.jpg


★イェルサレムQとキュッヒル御大はやるみたい
ベートーヴェン全曲を開催する予定のイェルサレムQは、どうやら祖国には居なかったか、戦時下での出国不可能という事態には至っていないようで、現時点ではやる予定とのこと。「新型コロナウイルス感染症拡大防止の対応上、海外からの渡航制限や公的な入場制限の要請などの状況により、今後公演の中止や公演内容の一部変更、および販売席に制限を設ける可能性がありますので、あらかじめご了承ください。」と赤字でトップに記してはありますけど。
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20210606_S_3.html

んで、ノーブスQとイェルサレムQで予定されていたメンオクは、なんとなんと、講師の元東京Qメンバーの愛弟子たるアマービレが代演になったようです。代演とは言わず、チケット新しく売るみたいなんで、あたしの切符、どーなるの?また買わなきゃなんないのかいな?
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/article/detail/000605.html

キュッヒル御大と仲間達、それにヘーデンボルク・トリオといういかにもサントリーさんらしいヴィーン組(「いかにもヴィーンらしい」とは言えないのが、なかなかサントリーさんらしい微妙さなんだけどね)も、2週間隔離のために日程や公演そのものが変更になってますね。
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20210626_S_1.html

というわけで、なんとかメインディッシュたるベートーヴェンとハイドンの弦楽四重奏はやるぞ、という溜池の梅雨の入りでありました。ちなみに、お庭室内楽祭りが始まる直前には、なんとなんと天下のバレンボイム様が単身乗り込んでベートーヴェンのピアノ・ソナタを披露することいなっておりますの
https://tempoprimo.co.jp/stage/y2021/barenboim
溜池は一年遅れのベートーヴェン祭りになってるなぁ。

別件ながらもうひとつ、昨日あったアナウンス。イェルサレムQがベートーヴェンの作品18の1と作品127といういかにもなプログラムで初日を開ける直前、上野は東京文化会館で開催が予定されていたサーリアホ媼の室内オペラ日本初演、広報担当の方から「やるぞ、サーリアホ氏も既に東京に入って隔離状態になってます」との連絡がありました。
https://www.t-bunka.jp/stage/9159/

3時開演で2時間半くらい、って話だけど、7時開演の溜池はホントに吹っ飛んでいかないとだなぁ。タクシーよりも銀座線の方が速いかも。それにしても、ここにもまたアマービレ低音くん登場って、ちょっと働き過ぎじゃあないかい。コロナ下の業界内「勝ち組」が、ハッキリ見えてきてますね。

nice!(2)  コメント(4) 
共通テーマ:音楽

ニッポンに入れる人と入れない人 [パンデミックな日々]

「パンデミックな日々」が恒常化し、現状に経済的な影響を受けている人と受けていない人の意識の格差がますます拡大しつつある春うらうらの善き日、皆々様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。佃縦長屋では、本日体重三十グラム超えのでぶちんブンチョウ君が無事に1歳の誕生日を迎え、よくまあ無事にここまで大きくなったものだ、と祝われておりまする。はい。

さても、この数日、オフィスなし仕事場なし生活で納税作業を終え、中央区民復帰作品第一号商売原稿を終え、葛飾区民時代最後の取材だった原稿に着手しているのでありまするが、そんな日常が戻ったと錯覚してしまいそうな中に、あれやこれやと世間を騒がすニュースが舞い込んでいる。この2ヶ月、右から左に積み上げていたそんな話題にも、少しづつ復帰していかないとならへんじゃろーなぁ。

んで、この数日で最も大きな業界ニュースはこちらでしょうねぇ。これ、貼り付けてもいいんだろうなぁ。オーケストラのメンバーまでちゃんと出てますから、関心のある方はあるでしょうし。
2021.04.13東京春祭2021プレスリリース.pdf
わしら一般庶民の実質上の鎖国は続き、東アジア圏では唯一未だにどんどんと感染拡大が続いている感染防止対策最悪落ちこぼれ劣等生のニッポン列島、こんなところにも来ようという音楽家がいるようで、一般大衆に課せられた検疫措置などを吹っ飛ばした特例で入国、演奏活動を行える方が出てきています。昨年のうやむやな美談になったヴィーンフィル以来の大物、ムーティ御大が今、新帝都にいらっしゃる。

へえ、入れるんだぁ、リーくんも来られるのか、っても、遇ったり話したりは出来ないんだろうけどなぁ、と思って上のリリースを眺めると
「なお、渡航規制等により参加がかなわなかった指揮受講生に代わって、ムーティ自身のオーディションを経て、新たに日本人指揮者2名、高橋達馬、湯川紘惠の参加が決定しました。」
ってね。あらまぁ、ノブースQ創設ヴィオラ奏者で、指揮者に転向すると退団。前回の民音指揮者コンクールでは見事唯一日本人以外でセミファイナルまで進出したサミュエル・リーくんは、どうやら「渡航規制等により参加がかなわなかった」組のようじゃわい。

ううううむ、どういう基準なんだろーか?ムーティ御大がOKなのは、高松宮殿下世界文化賞なんてニッポン国御上に近い筋が偉い文化人として認定するありがたぁい賞を獲ったりしているからだ、と言われれば、ああそうなんですかぁ、と納得させられなくもないけれど…誰が、どういう基準で入国可の判子を押してるのか、知りたいものでありまするなぁ。あ、商売として、というよりも、単なる一般庶民の下世話なゴシップ話として、ですけどね。

時を同じくして、遙か九州は別府からもこういう案内があったり
https://wmg.jp/marthaargerich/news/86157/
はたまた、こんな話があったり。
https://tempoprimo.co.jp/stage/y2021/barenboim

ざっと眺めると、どれもこれも4月7日から8日くらいに決定している動きのようなので、なにかそこであったのかなぁ、と思わざるを得ないですな。このニュースとも、微妙に話が異なるみたいだし。こっちは「2週間隔離」って昨年の暮れ以来のやり方みたいですから。
https://japanphil.or.jp/orchestra/news/24545

その一方で、昨日、こういう残念な情報も伝えられている。
http://www.jcmf.or.jp/news/detail.php?news_id=101
個人的には、シカゴ響音楽監督やベルリン国立歌劇場音楽監督の来日なんぞとは比べものにならないくらい期待していただけに、とっても残念でありまする。

ムーティ、アルゲリッチ、マイスキー、バレンボイムならばニッポン列島に入国出来、ほぼ普通に直ぐに活動出来るけど、元ボリショイ劇場音楽監督じゃ一般と同じ扱い。ましてはペーペーの若者はダメよ、ってことならば、ある意味、とても判りやすい話だなぁ。失礼ながら、マルメンQは天下の讀賣テレビがバックでバレンボイムは民間音楽事務所ですから、招聘主催者側の現政府与党に対する政治力、って感じではないし。

ニッポン国が法の下での平等がない社会である、と人々が納得してしまうのは、国家の統治という意味で、とってもマズいと思うんだけどさ…

それにしても、ムーティ様やらバレンボイム様はともかく、別府で開催する室内楽でこのお値段って、どういう聴衆が来るのかしら。福岡から車で来るのかなぁ?大分に、このチケット代であの会場を埋めるだけの室内楽愛好家さんの分母があるとは思えぬのだが。うううむ…

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

鎖国強化? [パンデミックな日々]

明日から緊急で札幌の葵トリオ取材になっていたのだが、今、ANAさんから金曜日の帰りがちゃんと飛ぶか判らないぞ、という案内が来ました。エクのリハーサル解説のリハーサルのために午後4時には新浦安におらねばならず、午前の便で戻ってくる予定だったのだが…これはヤバい。とはいえ、今、何が出来るわけでもなく、ともかく明日、札幌に着いてから情勢を眺め、最悪、朝6時の札幌発特急と新幹線乗り継ぎ、という酷いことになるやも知れぬ。うううううむ、殆ど取材などない今日のこの頃、ホントに久しぶりの取材でこんなことになるって、なんなんねん…

その葵トリオさん、明日の札幌の後に東京で収録などがあり、一度ドイツに戻り、また年末には戻ってきて名フィルでカセッラの三重協奏曲があったりして、そんな話を聞く予定だったのだけど、とんでもない情報が流れて参りました。ほれ。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-01-26/eu-plans-to-shut-door-to-travelers-from-japan-amid-virus-surge?fbclid=IwAR0MlNQG5RqDLWJ31yeE0dSaydLAsHVicSvCsdcJMRNXKELKr4AqnGIlYIo

日本語メディアではまだ話題になっていないような、一種の飛ばし記事のような気もするけど、ともかく、「欧州は日本からの人を入れないことになるやも」って。これ、ホントに始まったら、細々と再開されていたニッポンのクラシック業界、ちょっと大変なことになるかも。なんせ、欧州拠点にしている日本人演奏家さんは移動が出来なくなる、ってことですからね。欧州に残るも、日本にいるならそのまま動かないも、なんにせよ、その場を離れられなくなっちゃうわけで。

札響だって、先週の大植えーちゃんはハノーファーだし、葵トリオはベルリンだし。世界の「国立劇場」の中で何故かほぼ唯一普通に舞台を出している初台なんかも、凄く困るんじゃないかしらね。

まだ決定事項か判らない話ですけど、明日以降、かなり大事になるんじゃないかしらね。

なんだかコロナ禍、ドンドン長期化し、2021年度は昨年以上の混乱になりそうな予感。うううむ…

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

第2次緊急事態は格差を助長している? [パンデミックな日々]

なんだか過激な意見保持者への煽りやらツリやらみたいなタイトルだなぁ…後の為の時事ネタです。

昨年4月8日の第1次花祭り緊急事態発令に続き、去る1月8日には第2次松の内緊急事態発令が成され、我が零細業界も大混乱に陥っているのは皆々様よーくご存じの通り。とはいえ、昨年春から初夏の世間がみんなじっと身を潜め、電車に乗っても車両には自分しかいない、なんて状況とはまるで異なり、善くも悪くも「緊急事態慣れ」としか思えぬ世間の有り様なのも、これまた皆様日々実感なさっておられることでありましょうぞ。

今回の緊急事態、前回に比べると、「地域」や「業種規模」での対応がずいぶんと異なっているように感じます。

やくぺん先生の場合、オフィス退去という特殊事情はあるにしても、ちょっと回復してきていた仕事がまたまるでなくなり、数週間はまた滅茶苦茶暇になるだろうから引っ越し準備に専念できる、って思ってました。

実際のところ、緊急事態発令直後には、予定されていた「閉鎖空間に人が集まるイベント」の主催者さんからは、どうしたものか悩んでるけどともかくやる、という連絡があり、そんなものなのか、と思ってた。東京都や千葉県はそんな感じなんだけど、六郷川の向こう神奈川県はちょっと様子が違うようで、横浜市がバブル期以降に各区に建てた多彩なキャラの駅前アートセンターでは、イベント中止の連絡が相次いでいる。神奈川新町のイッサーリスも、鶴見のエクも、葉山の葵トリオも中止。

どうやら、ニッポンのコロナ発症の地として独自の見解を示している神奈川県では、緊急の度合いが高いと認識されているのか、それとも夏に再開されたコンサートを巡って知事の意向と民間主催者の間での対立も伝えられ、間に入ったホールなどは慎重な動きをするようになっているのか、なんとも判らないのが現状。ともかく、「神奈川は厳しい」というのが第2次松の内緊急事態のひとつの特徴のようでありまする。

それから、たまたまやくぺん先生が巻き込まれた状況としては、静岡県は県の主催イベントに対して極めて対応が厳格で、オーケストラでも緊急事態宣言が成された地域に居住する奏者は出演が許されず、結果としてある楽器の奏者がいなくなってしまい、曲目を変更せねばならない、なんてことが起きてます。似たようなことは去る秋のヴィーンフィル来日でもあったみたいだけど、あっちは人を交代して来日させて演目は変更しなかったっけ。

もうひとつはかなり本質的に深刻な問題。松の内緊急事態発令から2週間弱、そろそろ上がってくる感染者データは緊急事態宣言発令後の人の動きを反映するものになりつつある頃となり、ひとつのハッキリした特徴が見えてきているようです。ぶっちゃけ、「オーケストラやオペラなど仕込みが大きく会場が大きく関与する人の数が多いものは開催、室内楽やリサイタルなど会場が小さく関与する人の数も少ないものは中止若しくは延期」という傾向にあるような。

具体的に言えば、ロマン派オペラやら大管弦楽は本来のフィールドとしていないやくぺん先生は、コロナ貧乏でチケットが買えないこともあり、年明け以来、素オケのコンサートにはひとつも参上しておりません。オペラは天才パスカルくんが結果的にサン=サーンス没後100年記念年を祝ってくれるのを見物させていただきましたけど、オーケストラがガンガン鳴ってるのを聴くのはそれっきり。でも、あくまでもやくぺん先生のケースであり、どうやら周囲の同業者お友達関係者などの皆々様は、今日は都響と読響の連チャンとか、明日はN響で外国人指揮者とか、それなりの演奏会をこなしていらっしゃるようであります。練習でコロナ陽性者が出て東響えーちゃんの演奏会が中止になる、なんて事態も勃発しているようでありますが
http://tokyosymphony.jp/pc/news/news_4455.html
それでも新帝都周辺では連日なんかやってるし、初台も予定通りコロナ仕様演出というわけでもない《トスカ》だかを出しているし。

大規模な公演であればあるほど、上演しなければ被害が大きくなるのは理解出来ます。なんせニッポン国のパーフォーミングアーツに対する助成は、「上演されたものに対する半額助成」とかが基本。どんな形であれ「このイベントは行いました」という事実がないと助成金が入りませんし、助成する団体もお金を出してあげられない(花祭り緊急事態の最中、やってくれないんで私たちとしては助成のしようがない、と助成財団の方が頭抱えてました)。逆に言えば、どんなに客がいなくても、大スターの作曲家ご本人が来なくても、そのイベントを行いさえすれば助成金は入る可能性がある。上演しないと、準備にかかった費用やキャンセル料がまるまる主催者に被さるだけ。だから、大規模イベントは赤字でもやった方が良い。

それに対し、小規模会場の室内楽は上演に対する助成金が出ていないのが殆どだから、「ともかくやってしまえ」とはならない。結果として、現時点では、第2次緊急事態宣言下、オケやオペラはやれるけど室内楽はダメ、って業界内格差が出来つつあるよーな。

なお、イベント中止に対する御上の支援が始まる、という話もこの数日飛び交っております。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210120/k10012823491000.html
これで状況は変化し、オーケストラやオペラも安心して中止が出来、ホントの緊急事態になるのかしら。この額ではオペラはなぁ…

さても、手元に月末までの締め切り原稿がふたつしかないやくぺん先生ったら、次の演奏会は日曜日の高橋悠治演奏会での新作弦楽四重奏初演。翌月曜日のモルゴーアは生き残ったけど、火曜日のエクは中止、水曜日の現代音楽演奏会も中止。オフィス撤収カウントダウンが迫る2月の日程なんて、なにひとつ判ってないぞ。ある方から《タンホイザー》のチケットを買ってたくらい、かな。

ううううむ…神様が演奏会には行くな、と仰ってるとしか思えぬわい。さあ、引っ越し準備じゃ。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

次々中止&延期の案内が… [パンデミックな日々]

新帝都首都圏に緊急事態宣言が発令され、再びざわつく我がマイナー業界であります。

本日1月10日夕方で、やくぺん先生が直接連絡を受けた「中止&延期」情報は以下、自分の為のメモですな。

◆1月12日早稲田東京コンサーツラボでの「日本電子音楽の歩み」トークイベント、及び1月27日「東京現音計画#15」は中止。尚、中止、の後ろに(延期)と記されている連絡ですので、時期未定で延期ということなのでしょうか。

◆1月26日鶴見サルビアホールで予定されていたクァルテット・エクセルシオのショスタコーヴィチ全曲演奏シリーズ第1回は、公演を延期。現時点では4月下旬に予定、とのことです。

なお、現時点では今週の埼玉や千葉の公共ホールが主催する公演は、やくぺん先生が参加を予定しているものに関しましては、特に連絡は来ておりません。また、緊急事態宣言が出ていない県での演奏会に関しましては、先程、今週末土曜日にマチネ演奏会がある大分の小林道夫先生の《パルティータ》第2回目につきましては、予定通り行う予定とのこと。主催する公共ホールの財団の担当者さんからの連絡です。とはいえ、この数年同じ時期に続けていた道夫先生の独奏チェンバロ・リサイタルなのですが、今年は買い控えでチケットの売り上げは極めて悪いとのこと。

なんだかダラダラしたローリングスタートみたいな今回の非常事態宣言、ジワジワと動きは広がっているようです。現在発売中のチケットも売り止めがあり得るでしょうから、どうしようか考えていらっしゃる公演がある方は、ご自身の判断で早急に動いた方が良い場合もあるかも。公演はやるけどこれ以上は客数を増やさない、という判断をする主催者さんがあると考えるべきでしょう。

半年ぶりに入った取材仕事も、まだ担当さんからこまかい連絡が来てません。うううむ…急にZoomインタビュー、ってのは面倒だぞ。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

コンサートホール対コロナ対策の困った問題 [パンデミックな日々]

昨晩は渋谷松濤のオーチャードホールにおりましたが、そこで感じた「新しい日常」シフトの問題について。後の為にメモに記しておきます。

いわゆるメイジャーなクラシック音楽専用コンサートホール客席でのクラスター発生は、少なくとも実質鎖国状態が続くニッポン列島では報告されていないようですけど(ニッポンの外でも、意外にも大ホール劇場でのクラスターって、幸いにして耳にしませんね)、とはいえスーパースプレッダー級の方が発見されたときの追跡調査や周囲の人々への連絡のために、ホールの入口で自分が座る席を申告したシートを提出し、上演中は申告した席を移動しない、という暗黙の「新たなる日常」ルールが出来上がっているのは当電子壁新聞を立ち読みなさっているよーな皆様ならご存じだと思うです。

だけど、このシステムには大きな問題がある。「三密回避」できちんとコントロールされた券売ならば問題ないけれど、現実には指定された席にみんなが真面目に座ると三密がつくられてしまう、という状況もある。実際、昨晩のオーチャードホールの3階天井桟敷近辺は、そんな状況でした。

なんせ演奏会形式とはいえオペラですから、みんな少しでも舞台の見切れがなさそうな真ん中の席を欲しがるのは当然。恐らくそこそこ人が入っていた3階は、いちばんお安い4000円の席と、その上の6000円の席だけなんでしょう。結果、天辺の最安値辺りはぎっしり、貧乏人の中でもちょっと奮発した6000円の席の人は真ん中に集中、ひとり空けでもなく、これまたぎっしりと詰まっている。だけど、上手下手側の、6000円でもあまり条件が良くなさそうな場所は、一列にひとりしかいない状況でした。特定の部分に客が密集し、濃密な空間とガラガラな空間のまだらになってる。わざわざ密をつくっている状況。

本気で三密を避けるなら、レセプショニストさんが最終的な着席状況を眺めた段階で、「では、そこの密のあたりのみなさん、1人空けにして下さい、あぶれた方はこちらのブロックに移動して下さい」ってな指示をすれば、全員がひとりあけで充分に座れたくらいの集客状況でした。

客席の聴衆管理は、ホールの主催公演ならばある程度は差配やコントロールが可能でしょう。ですが、貸しホールの場合はいちど売ってしまった席を、現場のレセプショニスト権限で変更するのはなかなか難しい。バスティーユみたいに「はい、今日は空いているからこの辺りは閉めるから、みんな空いてるところに移りなさい」なんてレセプショニストさんが客を移して歩く、なんて日本の商習慣では言語道断でしょうし。それに、申し訳ないけど、昨日の主催者の二期会さんのような演奏家の団体には、券売の仕方から当日の客席コントロールまでの表方対応が出来る職能があるスタッフを抱えているとは思えない。プロがいたところで、そもそも本来の上演日程が二転三転、指揮者ばかりか会場変更もあり得た難しい公演だったわけですしねぇ。

JRの新幹線や特急指定席みたいに、やってきた車掌さんに「席を移りたいんですけど」と言えばなんとかなる訳でもない。まさかホールの支配人が主催者側と話をつけ、「私は支配人権限があります」と看板背負って客席をまわり、現場で対応する、なんてわけにもいかないでしょうし。

昨晩の状況に限れば、もうひとつ問題があった。所謂「自粛警察」です。

密な場所から疎な場所に移動しようとすると、「席を移っている人がいる」と(本人にではなく)レセプショニストさんに向かって怒りをぶつけているおばちゃんがおりました。その方が怖くて、周囲はガラガラな場所が向こうにあるのに、移動できないような空気が醸し出されておりました。確かに4000円の席の奴が6000円のところに来たら気分悪いだろーが、安い方に自分で移るぶんには問題はなかろう。要は、事前着席番号申告制度の趣旨に反している、ということなのでしょうねぇ。とはいえ、ホールを去るときに「ここに移りました」と正直に申告させれば良いだけのことでもあるんだが…

新しい日常、いろいろなことが起きる。そもそも、この週末から「この演奏会、やるのかしら?」という日常がまた戻ってくるみたいだし。まだまだ続く、コロナ禍よ。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

情勢急転現状:午後6時時点 [パンデミックな日々]

年末の新帝都感染者1000人超え、追い打ちをかけるように元総理大臣息子の野党参議員議員のコロナでの急逝が流石の永田町にも激震を与えたようで、年明けお役所仕事始めから御上もいきなりバタバタ動き出し、本日1月5日、極東の島国は昨年イースター前頃に戻ったような浮き足だった情勢になっております。

今、渋谷はオーチャードホールから撤去へのカウントダウンが始まっている葛飾オフィスに戻っている京成電車の中なのですけど、スーパースプレッダーの群れがたむろする谷底のハチ公前交差点から109、文化村通りは流石に通り抜ける蛮勇は持ち合わせない老人初心者なんで、文化村から真っ直ぐハクジュホールの横まで、人通りも絶えた道を歩き、赤坂から先は驚くほど混んできた千代田線に代々木公園駅から乗車して、町屋駅で京成電車に乗り換えた次第。

なんのかんので結局は奇妙なクリスマスからお正月をニッポンはホンシュー島で総計6週間以上も過ごすことになってしまった21世紀半ばの大巨匠天才パスカルくん、あくまでも僕は代理の伴奏ですよ、ってしゃしゃり出ない奥ゆかしさの中に、ベタベタなロマン派語法の初期ヴァーグナーぱっちもんみたいな音楽から繊細な響きを奏でるのをぼーっと眺める新年初コンサート
IMG_8866.jpg
貧乏人が押し寄せる天井桟敷は、ギュウギュウな列とガラガラな場所が散在する妙てけれんな状況で、高齢者も目立つ客席はマスク警察、咳マナー自警団が跋扈するピリピリ感が漂い、正直、パスカルくんのお仕事見物じゃなかったら、金払ってこんないやぁな空気の場所に来たくないなぁ、と感じてしまう。うううむ、本質的な意味での「ライヴの危機」でんな。

再びの緊急事態宣言を前に、本日午後7時前くらいの時点での新帝都の状況を、本日の新年業界関係者挨拶大会みたいだったロビーで拾った現場の裏方話やら、直接やくぺん先生が商売で関与しているところからの情報、はたまたメールなどで直接届いた連絡などから、列挙しておきましょう。なんせ状況は刻々と変化しておりますので、敢えて整理した形にはしません。現場はこんな感じなのかぁ、という雰囲気をお伝えするものと思って下さいな。あくまでも午後6時から7時の時点での話で、その後の午後9時くらいに政府や都からのアナウンスメントがあったようで、明日6日水曜日になると情勢は一変する可能性は高し。

◆東京都歴史文化財団は、どうやら基本的に現場の判断みたい。上野東京文化会館は、「現状維持で、特にまだ動きはありません」とのこと。

◆弦楽四重奏のメッカたる鶴見は、クァルテットシリーズの主催者さん曰く、今月下旬にエクのショスタコーヴィチ・シリーズが始まる予定ですが、「今日の時点で、どうしてくれということは言われていない」。

◆その隣の東神奈川は、残念ながらイッサーリスがキャンセルになり、他にもいくつかの公演が早々とオンラインになりました。夕方前には決まっていたようで、動きが早いですね。
https://kanack-hall.info/event/%e3%80%909%e6%9c%881%e6%97%a5%e7%99%ba%e5%a3%b2%e9%96%8b%e5%a7%8b%e3%80%91%e3%82%b9%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%bc%e3%83%b4%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%82%a4%e3%83%83%e3%82%b5%e3%83%bc%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%80%8e/

◆この週末土曜日に大植えーちゃんが案外珍しいNJPで《英雄》を振るという武蔵野市民文化会館のコンサート、やくぺん先生は前日にある後述の喋り仕事の準備もあり当日券でなんとかなるだろうと思っていたら、なんとなんと、昨日4日の時点で、まだ売り切ってはいないのにチケットの予約を停止したとのことです。ううううむ…
http://www.musashino-culture.or.jp/eventinfo/2020/11/post-1047.html
あれ、完売、になってるぞ。なんなんねん?演奏会はやる、ってことかな。

◆やくぺん先生とすれば我が事の、来る金曜日夜の新浦安駅前浦安音楽ホールでのエク・ベートーヴェン全曲演奏会第3回の前の公開リハーサルですが、午後の時点で政策担当者さんは「予定通りやる準備をしておいて下さい」とのことでありました。りょーかい!

◆もう四半世紀も現代音楽系のサロンコンサートをあちこちで主催している某プロデューサーさんから、「月末の黛ピアノ曲ばかりのコンサートはライヴ開催を断念、ネットでの開催に変更を検討中」とメール連絡が昼過ぎにありました。三密回避が困難なコンサートスペースは、換気を考えれば仕方ないでしょうねぇ。

そんなこんな、東京、神奈川、千葉のやくぺん先生に見えている現状はこんなもんです。ともかく、状況は刻々と変化しておりますので、基本、主催者の公式告知をこまめにチェックして下さいませ。

2021年も、延々とコロナ禍は続く。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

お願い:2週間隔離で入国した室内楽アンサンブルは? [パンデミックな日々]

「音楽業界」と「パンデミックな日々」の両方カテゴリーのお願いです。

毎年日本演奏連盟が発行しております「演奏年鑑」という媒体があります。数年前から、情報公開の諸問題が語られるようになり、どうやら一般販売がなくなってしまったらしい年鑑ですが、音楽学校の図書館などには完備されるでありましょうから、眺めようと思えばそれほど困難なく見られる筈。無論、上野の音楽資料室なんぞにも入りますし。

師走も半ばとなり、いよいよそっちの年鑑総括原稿のひとつを考えねばならない季節となってきました。今年は特に「コロナの年特集」という編集はしないとのことで、まあ、淡々とやればいいわけでしょうが、とはいえ、例年にはなかった情報も必要となる。

そのひとつが、「外来演奏家の招聘状況」でありまする。例年ならデータはいくらでもあるのだけど、今年は「予定されたけど来られなかった」「チケットも売ったがキャンセルになった」「やるかやらないかギリギリまで判らず、結局、やった」とかいう例がいっぱいありそう。日本の例ではありませんが、ゲルギエフ指揮マリンスキー劇場が10月初旬にパリで引っ越し公演を行ったのだって、ギリギリまで判らず、恥ずかしながら数日前までキャンセルだったと思い込んでた。だって、フィルハーモニー・ド・パリの公式日程表、事前には全く挙がってなかったんだもん。ゲルギー、日本だけじゃなくて世界各地で相当無茶やってる、ってことでんな。流石プーチン友達、「今年最も活躍した指揮者」決定だなぁ。

そんな中、先月のヴィーンフィル騒動の頃から、「日本での2週間隔離を前提に来日し、演奏会を行う」という外来演奏家がポツポツ出始めた。指揮者では今日は名古屋で練習してるパスカルくん、昨日に読響振ったヴァイグレ社長、広響今年初の外国人指揮者というフィドセーエフ、N響も第九をまさかのエラス・カサド、そして東響もいよいよノット御大登場とのこと。各オーケストラが次々と「外国人指揮者」の招聘を再開している。

ソリストも、コジママネージメントさんがぐぁんばったガブリーロフを皮切りに、オピッツ御大やらも来ているようだし。

ところが、所謂「室内楽」系では、二週間隔離来日の話をあまり聞きません。ロータスQの日本に実家がある3人が戻ってきてロータス弦楽トリオをやったのと、葵トリオくらい…なのかな。

さても、そんなわけで、皆々様にお教えを請いたいのは以下。コロナ騒動以降の室内楽(二重奏から九重奏くらいまで)の演奏会で、来日後の2週間隔離を経てコンサートなり、コンサートツアーを行った事例はありますでしょうか。「こんなのがあるぞ」という例があれば、お教え下さい。なんせ、殆ど告知なく演奏会が行われていることがある今年の状況、とんでもない名前を落としてしまう可能性もありますので。

よろしくお願いします。

nice!(2)  コメント(1) 
共通テーマ:音楽

「奏」コロナ総括号 [パンデミックな日々]

2020年も年末進行がギリギリの状況になってきた今日この頃、大阪の日本室内楽振興財団が年に2回発行する広報誌、というか、機関誌というか、「奏」の2020年冬号が世に出ました。なんとも有り難いことに、PDFでどなたにもダウンロード、全ページお読みいただけまする。ほれ。
http://www.jcmf.or.jp/about-jcmf/pdf/magazine/vol54.pdf

一昨年くらいから、創刊以来の「ヨーロッパの何やら綺麗なホールや劇場のある風景」といういかにもヨーロッパ泰西名曲をやるぞぉ、って感じのパッケージから一転、イラストレーターさんの個性が明快な表紙になってます。今回も、訳あって表紙の没稿というか、別案も眺めさせていただいたんだけど、そっちも含め、なかなかセンスが良いなぁ。大阪っぽい(と勝手に想像する)どぎつさはないけど、室内楽っぽい手作り感が漂ってくるし。

なお、2011年以降のバックナンバーはこちらでご覧いただけます。もう、顔つきだけでも20世紀前半の「優雅で素敵なお城で室内楽」って感じは変わったと思わされることよ。
http://www.jcmf.or.jp/about-jcmf/magazine.html

で、最新号ですが、「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ」という去る5月に予定されていながら、緊急事態宣言の真っ只中で延期となった国際イベントのスタッフ、コンクールの会場として予定されていたいずみホールの関係者などが、コロナの年に現場で起きていたことをレポートしております。

このような「現場の状況報告」というのは、後の歴史的資料とすれば、責任追求やら大局的議論よりも遙かに重要な一次資料になるわけで、ホントに貴重。正に、こういうものが欲しかった、という情報ですな。やっぱ、いちばん面白いのは徳永さんの漫画だけどさ。

ヴェールズQのインタビューも、この連中もこういう風に自分らの歴史を振り返られる年まわりになったんだなぁ、と感慨深い。インタビューをしているのが同世代の売れっ子書き手というのも、彼らには良かったんでしょう。突っ張り返らずに済むからねぇ。

お暇な方は、是非ご一読あれ。各業界でこういう基本的な纏めが出てくると良いんですが。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽
前の10件 | - パンデミックな日々 ブログトップ