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コロナ禍の上野をベートーヴェンで眺める [パンデミックな日々]

今年の年明けから、雪の中を落ちた柿の実をつぐみん軍団が喰らいに押し寄せる氷点下6度の温泉県盆地は石武オフィスに遙々新帝都は上野の杜から重量数キロの書籍を持ち込み、数日必死に行った作業
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2022-01-12
その結果が、このような形で世に出ました。やくぺん先生が関わったのは見開き2ページのみですけど。
IMG_0547.JPG
http://neil.chips.jp/chihosho/hanmoto/fax20220317h-01.pdf

漫画冊子ではありませんっ。さてもどういうものか、公式リリースをまんまコピペすると…

※※※

東京藝大ならではの執筆陣が多彩な視点からベートーヴェンを語る

東京藝術大学にゆかりのある執筆陣が、ベートーヴェンにまつわるコラムやリレーエッセイを展開。ビギナー向けのオンライン講座のダイジェストや、コロナ禍における演奏会についての取組み等、盛りだくさんの一冊。
ベートーヴェン生誕 250 年を迎えた 2020 年、コロナ禍により、多くの関連企画が中止や延期となるなどの影響を受けた。そんな中、東京藝大での演奏会を企画・制作する演奏藝術センターは、多彩な視点からこの大作曲家にアプローチするウェブサイト「つながるベートーヴェン」を開設。現役教員・出身者を中心とした執筆陣によるリレーエッセイと、ビギナー向けのオンライン講座「14 歳のためのベートーヴェン」等を公開し、好評を博した。本書ではこの 2 つの企画のアーカイブに書き下ろしとなる公演レポートやコラムを加えた。
執筆者:河野文昭(チェロ奏者)/新井鷗子(構成作家)/迫昭嘉(ピアノ奏者)/大石泰(プロデューサー)/越懸澤麻衣(西洋音楽研究者)/川口成彦(ピアノ、フォルテピアノ、チェンバロ奏者)/沼口隆(西洋音楽研究者)/針貝真理子(ドイツ文学研究者)/渡辺祐介(声楽家・指揮者)/小川類(作曲家)/海老洋(画家)/橋本久美子(近現代音楽史研究者)/坂田哲也(画家)/古川聖(メディア・アーティスト)/植村太郎(ヴァイオリン奏者)/島根朋史(チェロ奏者)etc.

※※※

なんだか良く判らん、とお感じでしょうねぇ。実は、やくぺん先生も、長い付き合いの編集者さんから「こういう記事、やってくれる、ちょっと難しいものなんだけど…」と言われて年末でもう誰も居ない上野の杜に呼び出され、何故かチキン弁当出され打ち合わせをしたときには、全く趣旨がわかりませんでした。正直、担当する原稿はやります、と必要な資料を渡されたときも、全体にどういうイメージのものなのか想像も付かなかった。

結果から言えば…そーですねぇ、いちばん近いのは、「ブルータス」とか「東京人」とかみたいな「特集が中心になる定期雑誌でときに猛烈に意識高いとかぶっ飛んでカッコいい系の題材を取り上げるムック志向のある冊子のもの凄く捻った号」、って感じかなぁ。中身的には「ユリイカ」とか「現代思想」みたいなものの、うんと薄い奴というか。ま、単発の出版物としてはちょっと似たものは想像つかない、不思議なもんです。より中身として正確に言えば、「普通の人にもアクセス出来るようにした上野藝大音楽部のコロナ禍2年分のアニュアル・レポートを、ベートーヴェンという視点から纏めた歴史記録資料」かな。

コロナが始まった2020年初春からどうやら終わりが見えてきそうだという感じが一瞬漂っていた2021年冬の盛り頃までの上野の様子を、古い方の門を入っていちばん奥2階の殺風景な演奏芸術センター事務所から眺めていたひとりの元編集者現准教授の歴史への防備録、というのが最も正しい評価かしら。

楽しいから、面白いから、読むとワクワクするから皆さん是非手に取りましょう、とは敢えて言いません。ですが、このようなちょっと不思議なレポートが世界中の図書館に納まる形で紙媒体という後から手を加えられない形に纏められたのは、生データ改竄が常識となったSNS時代の時代であるからこそ、意味があるのでしょう。

ま、手に取る機会があったら(そこが最大の問題でしょうけど…)、どうぞ。なんせ「日本列島ではほぼ購入不可能、ネット販売でもいつ買えるか判らない物理的に重たいドイツ語のみで書かれた書籍の紹介文」ですから…冗談じゃなく、前衛文学にしっかり一ジャンルを構える「存在しない本の書評」、みたいなもんだわなぁ。

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コロナは全然終わってません [パンデミックな日々]

なんだか世界中の「国」が、戦争という「国」の専権事項に血眼になっていて、国を創り上げている国民の健康はもう勝手にして下さい、今は忙しくなっちゃったんで、というおかしな空気漂う今日この頃、皆様はいかがお過ごしでありましょうか。なんせ我が御上、この調子ですから。
https://news.yahoo.co.jp/articles/56eb63d235f714e2bc74f818a79fb80a7f1494de

さても、北極海飛び越えたり、ぐるりとオスマン帝国から中央アジア抜ければやってこられる状況になっているらしい我が極東の島国ですが、まだまだコロナは収まったわけではありません。札幌はふきのとうホールから、先程、こんなリリースが出ました。必要な部分をコピペ。

「4月に来日を予定しておりましたクァルテット ベルリン-トウキョウのメンバーに、複数の新型コロナウイルス陽性反応者が確認されました。それを受けて彼らの来日を中止させていただくことになりました。公演開催間際での決定でお客様及び関係者の皆様には大変ご心配とご迷惑をおかけして申し訳ございません。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。」
https://www.rokkatei.co.jp/hall/fukinoto/

まるまる2年間故郷に戻れぬチェロさんの団体、やっと懐かしの北の大地に至れると思ったら、ダメです。来られません。春の終わりから初夏にかけ、欧州北米のシーズンオフの初めの数週間、溜まりに溜まった来日予定を一気に処理してしまう勢いで様々な外国ベースの団体の来日公演が予定されていますけど、それらがちゃんとやれるのか、まだまだ気は許せない状況でありまする。メンバーにロシア国籍がいる団体はどうする、なんてこともありますからね。なんせ我がニッポン政府、少なくとも情報戦に関しては、お得意の宣戦布告無しでの既成事実としての戦時下ですから。

どんなに巷に観光客が溢れようが、気を抜いてはならんぞっ。

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中止だったり開催だったり [パンデミックな日々]

先程、横浜は鶴見で某地元プロデューサーさんと林市長のバレエ劇場騒動が市長選に影響しているのか、なんぞの話をしていたら、こんな連絡が飛び込んで参りました。

2021セイジ・オザワ 松本フェスティバル (2021OMF) OMFオープニングコンサート、ふれあいコンサートI開催中止のお知らせ
新型コロナウイルス感染状況を踏まえ、8月21日(土)「OMFオープニングコンサート」と8月22(日)「ふれあいコンサートI」の開催を中止し、開催期間を短縮いたします。楽しみにしてくださっていたお客様には大変申し訳ございません。対象公演チケットの払い戻しについては後日、OMF公式ウェブサイトで発表いたします。(以下略)
https://mailchi.mp/3e4fc5aad8b2/2021omfno4omfi?e=8cb4064c45

いやはや、中央線の大雨で果たして行けるのか、ということばかりを考えていたこの週末の松本、中止になりました。うううん、高速バスとあずさの切符、払い戻しせにゃならんわい。

その一方で、本日から始まっている草津音楽祭は、一部の演奏会でのキャンセルは発表されていますけど、なんとか開催されているようです。
https://kusa2.jp/

出演予定者のお宅には、事務局からPCR検査キットが送りつけられているそうで、これだけコロナ禍が長引くと、主催者側も独自の基準をきっちり定め始めているようですね。

松本からほど近い木曽福島も、先程、関係者の方とちょっと話をするに、現時点では開催の予定だそうな。ただ、刻々と情勢はかわっているようで、次の公式発表は20日になる、とあります。誠実な言い方ですな。
https://www.town-kiso.com/manabu/event/100210/

来日出来るのか心配されていたサントリー芸術財団のサマー・フェスティバルのメイン招聘団体、アンサンブル・アンテルコンテンポランの演奏会ですが、先週末からサントリーホール公演の招待状が関係者にやっと送られ始め、その先の神奈川県立音楽堂の招待状も昨日くらいから到着しているようです。どうやら、無事に開催されるみたい。

もうひとつ、二期会の《ルル》。少なくとも指揮者のマキシム・パスカル氏はずっと前からもう東京に到着しており、そろそろ2週間待機が終わって練習に参加出来るくらいなんじゃないかしら。

てなわけで、演奏会が開催されるかどうか、ホントにギリギリまで全く判らない、こっちがやってるからあっちもやってるだろう、とは全く言えない状況になってます。皆様も、お出かけ前にご確認を。無論、しっかり感染防止策をなさって、ですけどねぇ。

[追記]

8月19日夜、木曽町長さんから苦渋の決断のアナウンスがありました。
https://www.town-kiso.com/manabu/event/100210/

コロナだけではなく洪水被害、鉄道アクセス寸断も大きな理由なのでしょう。残念ですが、現実的で正しい判断だと思います。関係者の皆様、お疲れ様です。

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またまた緊急事態でどーなる? [パンデミックな日々]

諸般の事情で某地方銀行に口座を開く必要があり、想像以上に面倒なやりとりを経て、先程無事に東京駅八重洲口のぐちゃぐちゃ地帯がとうとう再開発に着手された辺りのビル内東京支店で口座開設。一仕事済んだと、隣のビル地下にある喫茶店ルノワールに潜り込み、なんとも懐かしい環境の中でノマド仕事してます。ホント、全てのスターバックスがルノワールになってくれれば良いのにっ!

今や殆ど手元にない貴重な商売になる原稿をやりながら、なんのかんの入ってくる連絡に対応し、先の日程などを眺めていると、やっぱり不安になってくるのは、昨日来また話題となっている「東京への四度目の緊急事態宣言発令」でありまする。

なんせ、先月くらいから、昨年来の「緊急事態」連発で順延になっていた演奏会がガンガンに入り始めている。いくらなんでも1年先なら大丈夫だろう、半年先ならなんとかなるだろう、オリンピックの頃にはいくら無為無策我らがニッポン政府御上だってまともな対応をしているだろう、と、初夏以降は昨年からこの冬にかけて予定されていた演奏会が並んでいた。そこに持ってきて、コロナ前から予定されていたこの初夏以降の日程の演奏会もあるわけで…。上野の某巨大楽劇はどうなってるんだ、とは敢えて言いません。

やくぺん先生とすれば、当面のいちばんの心配は、来週に予定されているこの極めて興味深いイベントがちゃんと開催されるか、ですな。
TGK14_R_A4flyerW2-1-1024x719.jpg
https://tokyogenonproject.net/?p=782
こんな無責任電子壁新聞で告知してみたところで、チケットは売り止めなんじゃないかしらね。うううむ…

一種の空間全体を用いるインスタレーションみたいな性格もあるこの類いの演奏会は、今や大流行のオンラインでは絶対に体験不可能。そこに体を出さないとなんだかわからん、ってもの。数ヶ月前に開催される予定だったのが、緊急事態宣言故にここに移されていたんだけど…果たして大丈夫なんでしょうかねぇ。

ちなみにこの日は、とても困ったことにこんな演奏会もバッテイングしてるし。どうしてこういう分母が小さいもんがぶつかるかなぁ…
https://www.operacity.jp/concert/calendar/detail.php?id=14360

周囲では、マスク無しのオッサン達がデカい声で仕事の打ち合わせをしてます。ここもなんだか怖くなってきたので、そろそろとんずらします。葛飾オフィス撤収を手伝ってくれた友人が感染したもののなんとか無事に帰還し演奏会再開の話も伝わり安心していたら、今度は別の若い友人から子供経由で家庭内感染の危機に晒されているという悲鳴、はたまた佃近辺でも某学校での集団感染の話が流れてくる今日この頃、コロナの足音がこれまでになく近づいている、世界大運動会実質始まった新帝都中央駅から湾岸地区でありましたとさ。

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移動状況 [パンデミックな日々]

一昔前ならば表に出なかった類いの業界の現場情報が、リアルタイムに本人らによって出てしまい隠しようがない昨今なので、後の記録のために貼り付けておきます。

昨晩遅く、来月6日から始まるベートーヴェン全曲演奏会に向け溜池に向かっていたイェルサレムQが、こんなFacebookの書き込みをしています。
IMG_1939.jpg
https://www.facebook.com/jerQuartet/posts/166137555515651
このような文字データがWeb上にいつまで残るか判らないので、視られなかったらスイマセン。敢えて魚拓を。日本時間の2021年5月24日午後10時過ぎの書き込みです。書いているのは、イェルサレムQのチェロさんみたいですな。

要は「今(日本時間24日午後10時)、僕とヴィオラくんはベートーヴェン全曲演奏会のためにチューリッヒから東京に到着したけど、テルアビブからドバイ乗り継ぎで東京に来る筈だったヴァイオリンふたりが、ドバイで搭乗拒否され、テルアビブに戻されてしまった。書類はすべてあるのに、とんでもシュールな話だ!」と怒ってらっしゃります。

日本時間火曜日の午前中の時点で、状況の変化は書き込まれていません。フォローもまだありません。無論、サントリーホールからの発表はありません。招聘現場は徹夜で必死に来日の方策を探っている筈ですので、ファンの皆さん、暫くは無事に溜池まで辿り着けるように祈るだけにしましょう。ただ、チケットお持ちの方は、日程変更を覚悟しておいたほうがいいかもね。

法務省の最新ページを眺めると、今月19日の段階でイスラエルはオリンピックなどの例外を除き(!!!!!)日本入国が出来ない地域になっているようです。昨日成田にチューリッヒから直行で到着する便はなかったようなので、果たしてどんなルートを採ったのか知らんけど、東京に無事に来られたヴィオラとチェロくんの方がラッキーだった、って感じ。第1ヴァイオリン氏は、10日位前にはプラハの春音楽祭弦楽四重奏コンクールにオンライン審査員として参加してましたけど、テルアビブにいたんですなぁ。

※※※

連日お伝えしているパオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクールですが、本日もホームページが更新され、地元イタリアから唯一参加だったジークフリートQという団体がキャンセルになりました。これで残っているのは参加予定は9団体。ボストンの団体など、大西洋越えて来られるんでしょうかねぇ。一昨日日曜日に本選がある筈だった大阪にも参加する筈だったカオスQは、まだ出場予定のようです。

まだまだ、何が何だか判らないパンデミックな日々は続く…

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溜池初夏の室内楽お庭も… [パンデミックな日々]

昨日午後から、我が業界も「緊急事態」解除が予定される(?)来月に向けての日程に関し、複数の大きな動きがありました。後の記録として、以下に纏めておきます。

★「サントリーホール・チェンバー・ミュージック・ガーデン」参加予定のノーブスQとシューマンQがキャンセル
懸念されていたように、やはり無理でした。
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20210612_S_3.html
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20210614_S_3.html

殆ど仕事らしい仕事がなく超貧乏状態が続くあたしゃ、お庭の切符は少しでも手数料を取られたくないのでサントリーホールの窓口で買ったんですけど、払い戻しができないねん!ええええーん!
IMG_1759.jpg


★イェルサレムQとキュッヒル御大はやるみたい
ベートーヴェン全曲を開催する予定のイェルサレムQは、どうやら祖国には居なかったか、戦時下での出国不可能という事態には至っていないようで、現時点ではやる予定とのこと。「新型コロナウイルス感染症拡大防止の対応上、海外からの渡航制限や公的な入場制限の要請などの状況により、今後公演の中止や公演内容の一部変更、および販売席に制限を設ける可能性がありますので、あらかじめご了承ください。」と赤字でトップに記してはありますけど。
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20210606_S_3.html

んで、ノーブスQとイェルサレムQで予定されていたメンオクは、なんとなんと、講師の元東京Qメンバーの愛弟子たるアマービレが代演になったようです。代演とは言わず、チケット新しく売るみたいなんで、あたしの切符、どーなるの?また買わなきゃなんないのかいな?
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/article/detail/000605.html

キュッヒル御大と仲間達、それにヘーデンボルク・トリオといういかにもサントリーさんらしいヴィーン組(「いかにもヴィーンらしい」とは言えないのが、なかなかサントリーさんらしい微妙さなんだけどね)も、2週間隔離のために日程や公演そのものが変更になってますね。
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20210626_S_1.html

というわけで、なんとかメインディッシュたるベートーヴェンとハイドンの弦楽四重奏はやるぞ、という溜池の梅雨の入りでありました。ちなみに、お庭室内楽祭りが始まる直前には、なんとなんと天下のバレンボイム様が単身乗り込んでベートーヴェンのピアノ・ソナタを披露することいなっておりますの
https://tempoprimo.co.jp/stage/y2021/barenboim
溜池は一年遅れのベートーヴェン祭りになってるなぁ。

別件ながらもうひとつ、昨日あったアナウンス。イェルサレムQがベートーヴェンの作品18の1と作品127といういかにもなプログラムで初日を開ける直前、上野は東京文化会館で開催が予定されていたサーリアホ媼の室内オペラ日本初演、広報担当の方から「やるぞ、サーリアホ氏も既に東京に入って隔離状態になってます」との連絡がありました。
https://www.t-bunka.jp/stage/9159/

3時開演で2時間半くらい、って話だけど、7時開演の溜池はホントに吹っ飛んでいかないとだなぁ。タクシーよりも銀座線の方が速いかも。それにしても、ここにもまたアマービレ低音くん登場って、ちょっと働き過ぎじゃあないかい。コロナ下の業界内「勝ち組」が、ハッキリ見えてきてますね。

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ニッポンに入れる人と入れない人 [パンデミックな日々]

「パンデミックな日々」が恒常化し、現状に経済的な影響を受けている人と受けていない人の意識の格差がますます拡大しつつある春うらうらの善き日、皆々様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。佃縦長屋では、本日体重三十グラム超えのでぶちんブンチョウ君が無事に1歳の誕生日を迎え、よくまあ無事にここまで大きくなったものだ、と祝われておりまする。はい。

さても、この数日、オフィスなし仕事場なし生活で納税作業を終え、中央区民復帰作品第一号商売原稿を終え、葛飾区民時代最後の取材だった原稿に着手しているのでありまするが、そんな日常が戻ったと錯覚してしまいそうな中に、あれやこれやと世間を騒がすニュースが舞い込んでいる。この2ヶ月、右から左に積み上げていたそんな話題にも、少しづつ復帰していかないとならへんじゃろーなぁ。

んで、この数日で最も大きな業界ニュースはこちらでしょうねぇ。これ、貼り付けてもいいんだろうなぁ。オーケストラのメンバーまでちゃんと出てますから、関心のある方はあるでしょうし。
2021.04.13東京春祭2021プレスリリース.pdf
わしら一般庶民の実質上の鎖国は続き、東アジア圏では唯一未だにどんどんと感染拡大が続いている感染防止対策最悪落ちこぼれ劣等生のニッポン列島、こんなところにも来ようという音楽家がいるようで、一般大衆に課せられた検疫措置などを吹っ飛ばした特例で入国、演奏活動を行える方が出てきています。昨年のうやむやな美談になったヴィーンフィル以来の大物、ムーティ御大が今、新帝都にいらっしゃる。

へえ、入れるんだぁ、リーくんも来られるのか、っても、遇ったり話したりは出来ないんだろうけどなぁ、と思って上のリリースを眺めると
「なお、渡航規制等により参加がかなわなかった指揮受講生に代わって、ムーティ自身のオーディションを経て、新たに日本人指揮者2名、高橋達馬、湯川紘惠の参加が決定しました。」
ってね。あらまぁ、ノブースQ創設ヴィオラ奏者で、指揮者に転向すると退団。前回の民音指揮者コンクールでは見事唯一日本人以外でセミファイナルまで進出したサミュエル・リーくんは、どうやら「渡航規制等により参加がかなわなかった」組のようじゃわい。

ううううむ、どういう基準なんだろーか?ムーティ御大がOKなのは、高松宮殿下世界文化賞なんてニッポン国御上に近い筋が偉い文化人として認定するありがたぁい賞を獲ったりしているからだ、と言われれば、ああそうなんですかぁ、と納得させられなくもないけれど…誰が、どういう基準で入国可の判子を押してるのか、知りたいものでありまするなぁ。あ、商売として、というよりも、単なる一般庶民の下世話なゴシップ話として、ですけどね。

時を同じくして、遙か九州は別府からもこういう案内があったり
https://wmg.jp/marthaargerich/news/86157/
はたまた、こんな話があったり。
https://tempoprimo.co.jp/stage/y2021/barenboim

ざっと眺めると、どれもこれも4月7日から8日くらいに決定している動きのようなので、なにかそこであったのかなぁ、と思わざるを得ないですな。このニュースとも、微妙に話が異なるみたいだし。こっちは「2週間隔離」って昨年の暮れ以来のやり方みたいですから。
https://japanphil.or.jp/orchestra/news/24545

その一方で、昨日、こういう残念な情報も伝えられている。
http://www.jcmf.or.jp/news/detail.php?news_id=101
個人的には、シカゴ響音楽監督やベルリン国立歌劇場音楽監督の来日なんぞとは比べものにならないくらい期待していただけに、とっても残念でありまする。

ムーティ、アルゲリッチ、マイスキー、バレンボイムならばニッポン列島に入国出来、ほぼ普通に直ぐに活動出来るけど、元ボリショイ劇場音楽監督じゃ一般と同じ扱い。ましてはペーペーの若者はダメよ、ってことならば、ある意味、とても判りやすい話だなぁ。失礼ながら、マルメンQは天下の讀賣テレビがバックでバレンボイムは民間音楽事務所ですから、招聘主催者側の現政府与党に対する政治力、って感じではないし。

ニッポン国が法の下での平等がない社会である、と人々が納得してしまうのは、国家の統治という意味で、とってもマズいと思うんだけどさ…

それにしても、ムーティ様やらバレンボイム様はともかく、別府で開催する室内楽でこのお値段って、どういう聴衆が来るのかしら。福岡から車で来るのかなぁ?大分に、このチケット代であの会場を埋めるだけの室内楽愛好家さんの分母があるとは思えぬのだが。うううむ…

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鎖国強化? [パンデミックな日々]

明日から緊急で札幌の葵トリオ取材になっていたのだが、今、ANAさんから金曜日の帰りがちゃんと飛ぶか判らないぞ、という案内が来ました。エクのリハーサル解説のリハーサルのために午後4時には新浦安におらねばならず、午前の便で戻ってくる予定だったのだが…これはヤバい。とはいえ、今、何が出来るわけでもなく、ともかく明日、札幌に着いてから情勢を眺め、最悪、朝6時の札幌発特急と新幹線乗り継ぎ、という酷いことになるやも知れぬ。うううううむ、殆ど取材などない今日のこの頃、ホントに久しぶりの取材でこんなことになるって、なんなんねん…

その葵トリオさん、明日の札幌の後に東京で収録などがあり、一度ドイツに戻り、また年末には戻ってきて名フィルでカセッラの三重協奏曲があったりして、そんな話を聞く予定だったのだけど、とんでもない情報が流れて参りました。ほれ。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-01-26/eu-plans-to-shut-door-to-travelers-from-japan-amid-virus-surge?fbclid=IwAR0MlNQG5RqDLWJ31yeE0dSaydLAsHVicSvCsdcJMRNXKELKr4AqnGIlYIo

日本語メディアではまだ話題になっていないような、一種の飛ばし記事のような気もするけど、ともかく、「欧州は日本からの人を入れないことになるやも」って。これ、ホントに始まったら、細々と再開されていたニッポンのクラシック業界、ちょっと大変なことになるかも。なんせ、欧州拠点にしている日本人演奏家さんは移動が出来なくなる、ってことですからね。欧州に残るも、日本にいるならそのまま動かないも、なんにせよ、その場を離れられなくなっちゃうわけで。

札響だって、先週の大植えーちゃんはハノーファーだし、葵トリオはベルリンだし。世界の「国立劇場」の中で何故かほぼ唯一普通に舞台を出している初台なんかも、凄く困るんじゃないかしらね。

まだ決定事項か判らない話ですけど、明日以降、かなり大事になるんじゃないかしらね。

なんだかコロナ禍、ドンドン長期化し、2021年度は昨年以上の混乱になりそうな予感。うううむ…

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第2次緊急事態は格差を助長している? [パンデミックな日々]

なんだか過激な意見保持者への煽りやらツリやらみたいなタイトルだなぁ…後の為の時事ネタです。

昨年4月8日の第1次花祭り緊急事態発令に続き、去る1月8日には第2次松の内緊急事態発令が成され、我が零細業界も大混乱に陥っているのは皆々様よーくご存じの通り。とはいえ、昨年春から初夏の世間がみんなじっと身を潜め、電車に乗っても車両には自分しかいない、なんて状況とはまるで異なり、善くも悪くも「緊急事態慣れ」としか思えぬ世間の有り様なのも、これまた皆様日々実感なさっておられることでありましょうぞ。

今回の緊急事態、前回に比べると、「地域」や「業種規模」での対応がずいぶんと異なっているように感じます。

やくぺん先生の場合、オフィス退去という特殊事情はあるにしても、ちょっと回復してきていた仕事がまたまるでなくなり、数週間はまた滅茶苦茶暇になるだろうから引っ越し準備に専念できる、って思ってました。

実際のところ、緊急事態発令直後には、予定されていた「閉鎖空間に人が集まるイベント」の主催者さんからは、どうしたものか悩んでるけどともかくやる、という連絡があり、そんなものなのか、と思ってた。東京都や千葉県はそんな感じなんだけど、六郷川の向こう神奈川県はちょっと様子が違うようで、横浜市がバブル期以降に各区に建てた多彩なキャラの駅前アートセンターでは、イベント中止の連絡が相次いでいる。神奈川新町のイッサーリスも、鶴見のエクも、葉山の葵トリオも中止。

どうやら、ニッポンのコロナ発症の地として独自の見解を示している神奈川県では、緊急の度合いが高いと認識されているのか、それとも夏に再開されたコンサートを巡って知事の意向と民間主催者の間での対立も伝えられ、間に入ったホールなどは慎重な動きをするようになっているのか、なんとも判らないのが現状。ともかく、「神奈川は厳しい」というのが第2次松の内緊急事態のひとつの特徴のようでありまする。

それから、たまたまやくぺん先生が巻き込まれた状況としては、静岡県は県の主催イベントに対して極めて対応が厳格で、オーケストラでも緊急事態宣言が成された地域に居住する奏者は出演が許されず、結果としてある楽器の奏者がいなくなってしまい、曲目を変更せねばならない、なんてことが起きてます。似たようなことは去る秋のヴィーンフィル来日でもあったみたいだけど、あっちは人を交代して来日させて演目は変更しなかったっけ。

もうひとつはかなり本質的に深刻な問題。松の内緊急事態発令から2週間弱、そろそろ上がってくる感染者データは緊急事態宣言発令後の人の動きを反映するものになりつつある頃となり、ひとつのハッキリした特徴が見えてきているようです。ぶっちゃけ、「オーケストラやオペラなど仕込みが大きく会場が大きく関与する人の数が多いものは開催、室内楽やリサイタルなど会場が小さく関与する人の数も少ないものは中止若しくは延期」という傾向にあるような。

具体的に言えば、ロマン派オペラやら大管弦楽は本来のフィールドとしていないやくぺん先生は、コロナ貧乏でチケットが買えないこともあり、年明け以来、素オケのコンサートにはひとつも参上しておりません。オペラは天才パスカルくんが結果的にサン=サーンス没後100年記念年を祝ってくれるのを見物させていただきましたけど、オーケストラがガンガン鳴ってるのを聴くのはそれっきり。でも、あくまでもやくぺん先生のケースであり、どうやら周囲の同業者お友達関係者などの皆々様は、今日は都響と読響の連チャンとか、明日はN響で外国人指揮者とか、それなりの演奏会をこなしていらっしゃるようであります。練習でコロナ陽性者が出て東響えーちゃんの演奏会が中止になる、なんて事態も勃発しているようでありますが
http://tokyosymphony.jp/pc/news/news_4455.html
それでも新帝都周辺では連日なんかやってるし、初台も予定通りコロナ仕様演出というわけでもない《トスカ》だかを出しているし。

大規模な公演であればあるほど、上演しなければ被害が大きくなるのは理解出来ます。なんせニッポン国のパーフォーミングアーツに対する助成は、「上演されたものに対する半額助成」とかが基本。どんな形であれ「このイベントは行いました」という事実がないと助成金が入りませんし、助成する団体もお金を出してあげられない(花祭り緊急事態の最中、やってくれないんで私たちとしては助成のしようがない、と助成財団の方が頭抱えてました)。逆に言えば、どんなに客がいなくても、大スターの作曲家ご本人が来なくても、そのイベントを行いさえすれば助成金は入る可能性がある。上演しないと、準備にかかった費用やキャンセル料がまるまる主催者に被さるだけ。だから、大規模イベントは赤字でもやった方が良い。

それに対し、小規模会場の室内楽は上演に対する助成金が出ていないのが殆どだから、「ともかくやってしまえ」とはならない。結果として、現時点では、第2次緊急事態宣言下、オケやオペラはやれるけど室内楽はダメ、って業界内格差が出来つつあるよーな。

なお、イベント中止に対する御上の支援が始まる、という話もこの数日飛び交っております。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210120/k10012823491000.html
これで状況は変化し、オーケストラやオペラも安心して中止が出来、ホントの緊急事態になるのかしら。この額ではオペラはなぁ…

さても、手元に月末までの締め切り原稿がふたつしかないやくぺん先生ったら、次の演奏会は日曜日の高橋悠治演奏会での新作弦楽四重奏初演。翌月曜日のモルゴーアは生き残ったけど、火曜日のエクは中止、水曜日の現代音楽演奏会も中止。オフィス撤収カウントダウンが迫る2月の日程なんて、なにひとつ判ってないぞ。ある方から《タンホイザー》のチケットを買ってたくらい、かな。

ううううむ…神様が演奏会には行くな、と仰ってるとしか思えぬわい。さあ、引っ越し準備じゃ。

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次々中止&延期の案内が… [パンデミックな日々]

新帝都首都圏に緊急事態宣言が発令され、再びざわつく我がマイナー業界であります。

本日1月10日夕方で、やくぺん先生が直接連絡を受けた「中止&延期」情報は以下、自分の為のメモですな。

◆1月12日早稲田東京コンサーツラボでの「日本電子音楽の歩み」トークイベント、及び1月27日「東京現音計画#15」は中止。尚、中止、の後ろに(延期)と記されている連絡ですので、時期未定で延期ということなのでしょうか。

◆1月26日鶴見サルビアホールで予定されていたクァルテット・エクセルシオのショスタコーヴィチ全曲演奏シリーズ第1回は、公演を延期。現時点では4月下旬に予定、とのことです。

なお、現時点では今週の埼玉や千葉の公共ホールが主催する公演は、やくぺん先生が参加を予定しているものに関しましては、特に連絡は来ておりません。また、緊急事態宣言が出ていない県での演奏会に関しましては、先程、今週末土曜日にマチネ演奏会がある大分の小林道夫先生の《パルティータ》第2回目につきましては、予定通り行う予定とのこと。主催する公共ホールの財団の担当者さんからの連絡です。とはいえ、この数年同じ時期に続けていた道夫先生の独奏チェンバロ・リサイタルなのですが、今年は買い控えでチケットの売り上げは極めて悪いとのこと。

なんだかダラダラしたローリングスタートみたいな今回の非常事態宣言、ジワジワと動きは広がっているようです。現在発売中のチケットも売り止めがあり得るでしょうから、どうしようか考えていらっしゃる公演がある方は、ご自身の判断で早急に動いた方が良い場合もあるかも。公演はやるけどこれ以上は客数を増やさない、という判断をする主催者さんがあると考えるべきでしょう。

半年ぶりに入った取材仕事も、まだ担当さんからこまかい連絡が来てません。うううむ…急にZoomインタビュー、ってのは面倒だぞ。

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