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田舎の花火は大きな送り火 [石武にて]

立秋も過ぎ、温泉県盆地の夏の終わりを告げる花火大会が、先程無事に終了しました。

このところの盆地の天気予報は「ふるふる詐欺」続きで、午後には驟雨という予報が連日出ているのにまるで降らぬ。ニッポン列島も朝鮮半島も大雨のニュースばかりなのに、ここはどうなってるんじゃ、と不思議な晩夏の空が続いていたのですけど、選りに選って今日は午後から土砂降りの雨。畑でヨレヨレになりかけていた紫蘇の葉には恵みの雨ながら、玄関脇の紅葉に居を構えたキボシアシナガバチさんたちは、雨樋から滝のように落下する濁流に巻き込まれまいと、女王を下にびっしりとおうちに張り付いてます。
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畑の主のニホンアマガエルさんたちは、降っても晴れてもマイペースでケロケロ!
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どうなることかと思われた驟雨も去り、打ち上げの合図も響き、8時半過ぎからいよいよ観光地と反対側に広がる田圃の真ん中から、20分くらい、それほど派手だったり凝った玉があるわけでもない、でっかいお盆の送り火みたいな花火が打ち上げられる。観光地の側はどうだか知らんが、田圃の中の道に出てきているのは近所の住民と、お盆で田舎に来ているらしいお子様たちばかり。あ、一台だけ観光タクシーが乗り付けていたのは、賢い観光客さんが運ちゃんに「人が少なくてよく見えるところに行ってちょ」って頼んだんでしょうねぇ。

ノンビリと、淡々と打ち上げられる田舎の花火は、頂上を雲に隠した由布岳を背景に、夜の田圃をいろんな色に染めていく。花火といえば晴海埠頭の先、虹橋との間の会場から打ち上げれる中央区大華火大会か、遙か大川の上流の天樹隣に眺められる隅田川花火大会、はたまた矢切の渡しの上に輝く葛飾柴又花火くらいしか知らん東夷とすれば、ここ温泉県盆地の花火でいちばん驚いたのは、その音でした。

ドカンと打ち上げられた花火って、視覚と音にちょっとズレがあるところに味わいがあるんだけど、それだけじゃなく、由布岳から反対側の九重の山、市役所がある庄内との境の山、更にはお盆で流石に機械鳥や砲弾、はたまたドローンくんの音がすっかり止んでいる日出生台演習場を隠す山へと複雑に反響し、巨大なポリフォニーを成す。光と複数声部の音のカノンが、もうすぐ頭を垂れそうな一面の緑の田圃を埋めていく。

風の凪いだ宵、最初の数発があがったところで背景を成すまっ黒な由布岳の稜線はさっさと煙に霞んでしまい、源泉から噴き出す真っ直ぐな煙と混じり、盆地全体が朝霧ならぬ宵の霧に沈んでいく。
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盆地の花火は、海風が全てを沖へと散らしてくれる帝都湾岸のそれとはまるっきり違う、でっかいお盆の送り火。なんせここは田圃の真ん中さ、「華火ってのはねぇ、観るもんじゃなくて、聞くものなんじゃよ」なーんて嘯くこともできんわい。

音楽祭も、まだやろうってんなら、こんなもんでいい。田舎の街の、適正規模な、田舎の祭り。

さて、盆地滞在夏休みもあと数日。信州は松本経由で戻った帝都はまだ灼熱だろーし、その先に待ってるバイエルン王国ったら…どうなってることやら。

盆の地に 火華のカノン 夏送り

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盆地の夏祭り [石武にて]

昨日、先週の月曜日にいきなり内容変更になった無茶ぶり原稿作業をなんとか終え、手元にあるのは〆切がはっきりしないんだがどう考えてもさっさとやっておかないとマズい原稿がひとつだけという状況になり、晴れて目出度く夏休みに突入。20日朝に福岡帝国都大空港から松本のちっちゃな滑走路へと空路移動、そのまま新帝都に戻り月が変わるやバイエルン王都に向かうまでの、ささやかな夏休み期間となりましたとさ。

温泉県盆地と新帝都大川端の2拠点、実質作文作業は大川端縦長屋ではやる場所がない生活となり、結果として当無責任私設電子壁新聞が諸作業の中でも最も冷遇されることになってしまい、書きかけで放置されているもんが山積み。ま、夏休み期間中に少しづつでもアップしていくつもりですが、今時のYouTuberさんみたいに読者数カウント稼いで収入にするような責任ある媒体ではありませぬが故、ま、こんなもんだと諦めて下さいな。なんせ、weblogというメディア、そろそろハッキリと廃止というか存続そのものがなくなりそうな気配すらあり、過去記事が検索可能なアーカイブとして存在している当電子壁新聞なんぞには困ったことなんですけど…まあ、情報の質が圧倒的に変化している時代に生きているんでしょうねぇ。ううううむ…

ま、そんな愚痴は愚痴として、毎度ながらのどーでもいい話。先週には盆地開闢以来一切存在しなかったチェーン系ホテルの星野リゾートがオープンし、タクシーうんちゃんとのあーだこーだ格好の話題となっている観光地、2009年で35年間続いたレギュラー開催が終了して7月最終週末の音楽祭はなくなったものの、もうひとつのメイジャーな祭りたる映画祭は、今年も開催されます。
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http://www.oct-net.ne.jp/yufuin-c/
音楽祭はレギュラー開催がなくなっても延々と続いていた映画祭、去る真冬に実質上のプログラミングディレクターだった伊藤氏が急逝なさり
https://www.47news.jp/7377609.html
どうなるか心配されていたのですが、無事に開催されます。駅前の本屋さんには、亡くなる直前に出版された伊藤氏の著作も並んでます。
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隅っこには、ずっと在庫がなかった拙著もビニ本になってひっそりと据えられておりますので、よろしくです。

とはいうものの、そもそも人口が1万ちょっとの歴史もなければ文化もない温泉と田圃しかない田舎町。伝統と格式の祭りなんてあるでもない。あるといえば、どこの田舎町にもあるお盆の送り火花火大会くらい。
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打ち上げ場所は、やくぺん先生が改札口のない駅からぐるりと線路越えて田圃側にやってきて、緑の中をまあっ直ぐにオフィス軒隠居庵に向けてダラダラと登ってくる直線道路のど真ん中、大分川を跨ぐ橋の袂のようですな。

この満点の星空に、花火が打ち上がる。
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温泉県では「たまやぁ、がぎやぁ」というかけ声が挙がるのか。それとも、コロナ大蔓延の中、声出し鑑賞はここでも一切禁止なのか。

華火咲き 蛙ケロケロ なつやすみ

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In a Summer Garden [石武にて]

ちょっとばかし早すぎる夏休み真っ最中。
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今回の2週間弱の温泉県盆地オフィス滞在、目的と言えば、盆地から延々と大分川沿いに下った豊後国府は大分市内で開催される一般財団法人地域創造のステージラボ・セッションへのお嫁ちゃまのお通いのお付き合い。かつて地域創造創世記にステージラボのファシリテーターとして、今やすっかり偉くなった演奏家さんたちと付き合ってニッポン各地あちらこちらの公共文化施設を動き回っていたうちのお嫁ちゃまはお局様みたいなオブザーバーとして参加、お弟子やら、はたまたまだチーフなんぞやってるかつての同僚らの働きっぷりを見物する。その通勤拠点として、久大線で1時間と自転車で10分弱のところの盆地オフィスに泊まり込んでいた次第。

ま、そっちはそっちで台風が直撃する中に開催され、いろいろあったりなかったりだったようでありまするが、それはそれ。やくぺん先生ってば、この滞在中に原稿ふたつとテープ起こしひとつやれば良い、ってなかなか緩い隠居っぽい日程だったわけでありまする。

地域創造ステージラボが無事に終了、かつて目白に庵を結んでいた頃にはそこを会社として使っていた今や長老講師連中が押しかけてくるかと危惧していたら、台風だなんだでそれどころではなく、ま、一安心。その後、些か無茶な原稿入れて純粋作文とテープ起こしになってから、〆切がまだ先ということもあってすっかり気分が緩んでしまい、そこにもってきて驚天動地の元首相襲撃殺害なんてリアリティ皆無な騒動が起きたりしてあれこれあれこれ…

とはいうものの、なんせ地上波テレビも紙の新聞もないここ温泉県盆地オフィス。世間がどんなおかしな空気になっているか知るよしもなく、はたまた知る気もなく、新帝都中枢を大川向こうに見晴るかす大川端縦長屋なんぞにいなくてホントに良かった、と神様に感謝していた次第。

※※※

てなわけでこの滞在、頭ん中ってば、ちょっと早い夏休みになってもーたわぃ。
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テラスに食卓から椅子とテーブルを引っ張り出し、久大本線と田圃の間に新帝都ならちっちゃな住宅二軒くらいは建ちそうな我が開墾途中の畑に向け、「満州に地形がそっくり」という理由で昭和初期から使われ続けている北側の山の向こうの日出生台演習地側から緑を抜けて吹き下ろしてくる涼風にあたり、収穫終えた馬鈴薯の畝やら、今を盛りと葉っぱが生い茂るサツマイモやら、はたまたにょきにょきと伸び始めた細い枝が風に揺れて倒れそうになってるアスパラガスをあのままでいいかと眺めつつ
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ボーッと純粋作文の内容をあれやこれや脳内推敲している夏の庭の午後。

天気ってば、「曇りときどき晴れときどき驟雨」という典型的な山のそれ。湿気ているとはいえ、動いている限りはそれなりに過ごせなくはない夏の盛りへと向かう田圃の空気に、ドンドンと作文仕事をしようという気分は失せていく…

この場所に終の庵を結び、遙か福岡帝国は伊都国から通ってきて下さるスーパー庭師さんにおんぶに抱っこで土を弄るなんて仕事のまねごとを始めると、なにもなく草ボウボウ一歩手前の庭も、嫌になるほど沢山の大きな小さな生き物たちが動き回っているとてつもなく広大な宇宙に見えてくる。

ちっちゃな方々といえば、農作物だろうが雑草だろうが構わずに我が世界となさってるこんなぴょんぴょん跳ぶ方とか
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その親戚筋でどう見てもショッカーの改造に失敗した仮面ライダーみたいなこんな方とか
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共に体長1センチにも満たぬも、そのお体の数倍を一気に飛び跳ねる元気者たちだバッタバッタ。

とはいえこれらの者たちも、周囲気にせずお気楽に跳ねようもんなら、目の前の動くものはなんでも喰っちゃう我が畑の陸の王者、20ミリにも満たぬ小さなお体を冷たく光らせるニホンアマガエルさんの餌食となるのであーるケロケロ。
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地を這いまわり跳び回るそんな連中なんざ無縁とばかり、吹き下ろす風に乗ってなのか流されてなのか、ノンビリ浮かんでるのはこの方々。
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この季節、盆地最大の観光地となってる名旅館の庭に無数に舞い、眼から涼を漂わせてくれる方々は、こんな観光とは無縁の田圃の中にもいらっしゃいまする。

飛んでいるものといえば、やくぺん先生んちではちょっと困ったことになってるこんな方々も。
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キボシアシナガバチというお名前の団体様。性格は温厚な方々だそうなんですけど、なんせ畑とは反対の田圃側の玄関脇の楓におうちをお作りになり、女王様以下、すっかりお働きになり始めてしまい、どうしたもんか、と。今は温厚ながら、秋口になると些かナーバスになられるそうで、庭師さんからは玄関使用禁止、秋が深まり巣の使用が終わるまで勝手口から出入りするよう指令が出ておるのでありまする。うううむ…まあ、馬鈴薯やサツマイモの葉っぱを喰らっちゃう小さな虫さん達を御飯にしており、「益虫」というニンゲンの勝手な言い方が適応される方々だそうなので、この夏は楓の木をお貸しするしかないのだろーなー。

もひとつ飛ぶ方々といえば、この辺りの主はこのお方。
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線路向こうの高級温泉宿と軍隊官舎の辺りから隣の田圃、やくぺん先生んちの畑から、表の社長さんのお菓子工房にかけてを縄張りとしている百舌鳥さんでありまする。日出生台からの風が平野に吹き下ろすこの辺りはなんか知らんが百舌鳥さん天国。ちっちゃくてもかなりコワい百舌鳥さんのフィールドとあって、由布岳の麓辺りにはいくらでもいらっしゃるカラ類は全く寄りつかず。それぞれの百舌鳥さん、数百メートル毎に縄張りをしっかりキープなさっており、春の終わり頃にはこの世界へと出てきたばかりの百舌鳥っ子達が盛んに追いかけっこをしていた。今は子供たちは自分らの場所を探して独り立ちしたらしく、百舌鳥母さんがまた自分の領地を守ってるだききききっ!

そんな夏の枝の間を跳び回っているのが、ぎゃーぎゃーぎーぎーヒヨちゃんっ子たち。二人ぐらいで仲間になって、枝の間から葉陰を抜けてアクロバティクな飛行を繰り返し、ヒヨちゃん族が誇る複雑にして高度な空中マニューバーの訓練してます。
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青く固い実が付いた梅の木にとまり、梅の実つついて落としてるのはこいつらだぎゃあああ!

そして、由布岳麓の盆地の空のもっと上を我が物顔で舞うは、強烈な吹き下ろしを受けてなのか、盆地の真ん中を突っ切り町内で話題の星野リゾート上空をかすめて大分道向こうのヘリポートに降りていく陸自チヌークくん。
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パーシモンゲートを跨いで朝にやってきて、夕方には久大線に沿って遙か有明海と吉野ヶ里遺跡望む塒へと戻っていくその通勤風景、高度といい動きといい、まるで葛飾巨大柿ノ木上空を木更津から朝霞やらへ通ってく騒々しい姿を懐かしく思い出せてくれるなぁ。

古い木製テラスに置いたiPhoneのYouTubeから流すディリアスの響きは、思った程にはこの小さな宇宙に似合ってくれない。

なんせ向こうの杉林から田圃にかけて叫んでるホトドギスさん、緯度の高い欧州のノンビリした郭公さんとは相当に違うけたたましさでありましてぇ。かくてこの庭に似合う生き物たちの歌ってば…やっぱり、カエルくんたちの大合唱かしらねぇケロケロ。

由布岳の隣の活火山の噴火警報がレベルアップされ立ち入りが規制された、って。そんなローカルネタも、どこぞの物騒な騒動にかき消されてしまい、未だ続報はないままに夏の庭は暮れていく。

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「この楓は100年経ったら…」 [石武にて]

去る火曜日にすっかり梅雨空の千葉から国東半島突端空港に到着、由布岳から日出生台に沸く霧を掻き分けるように温泉県盆地に入り、なんのかんのなんのかんの。

そもそも今回の盆地オフィス滞在は、梅雨の季節に右を向いて左を向くとまた伸びてるセイタカアワダチソウやらヨモギやら以下の最強雑草軍団に少しでも抵抗の意志を示すためのLCCウルトラセール利用短期逗留の予定だったんだけど、水無月に入って以来の来日ラッシュの中でなんだか知らんが「その頃、Fukuokaに居る予定なんだよ、じゃあ、車転がしてお前んとこ行くわ!」って勢いで、遙か華の都からヴァイオリニスト夫妻をお迎えするのが目的になってもーた。

やくぺん先生の隠居場となる予定で昨年秋に結んだここ石武厄遍庵、リフォームだ何だが終わって暮らしていけるようになってた昨年暮れからは、新帝都大川端と半々くらいの逗留になっておる。4月に国東半島先っぽ空港からの直行バスが復活、大分か別府経由で乗り継ぎ含めなんのかんのJR駅前から3時間くらいはかかっていた最後のアプローチが50分台にまで劇的な短縮、金さえ厭わねば大川端縦長屋から温泉県盆地オフィスまでdoor to doorで4時間台も可能となったのであーる。

とはいえ、金は当然厭うわけでありましてぇ、今回は夏至の夜明け前に大川端を出て、石武パーシモンゲートを潜るまでやはり7時間半(成田空港での待ち時間2時間以上、大分空港での待ち時間1時間半込み)。その移動コストたるや、ウルトラセールのお陰でタクシーバス空路込みで4540円也 おそらくは暫く最安値記録を保持しつづけるんじゃないか、ってアホのようなお値段。早朝5時のバスに間に合わないかもしれんと佃大川端縦長屋から東京駅まで、空港空の駅で買い込んだ大量の野菜が重すぎて霧雨の中を歩くのがしんどいので由布院バスセンターから石武オフィスまで、2度もタクシーを利用する贅沢をしてもこのお値段でありまする。うううむ、なんなんだ。空路は辛うじてバス代よりは上回っているくらいであります。

※※※

かくて梅雨の晴れ間の温泉県盆地、朝の田圃に映る由布岳もすっかり夏の山。
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遙々シベリアを越え(られず…)、ニッポンでのたった3公演のためにやってきた某楽団のヴァイオリン氏、全公演が終わった後の早いキューシューでの休日の最中、某財団から貸し出されていて絶対に持って歩かないといけないと命ぜられているイタリアの古い楽器を抱え、梅雨の晴れ間の温泉県盆地へと夫婦でレンタカーでやってきたわけであーる。

楽器は朝から湿気取り最強で回しっぱなしにした図書館の奥に鎮座してもらい、やくぺん先生は作文仕事しながらガッツリ見張り。夫婦は由布岳越えて別府まで遊びに行き、日暮れ頃に戻って来て、その後はどーでもいーよーな話やらどーでもいいとはとても言えん話やらをしながら呑んだり喰ったり、最後は真っ暗な外湯に飛びこんで、いぇい!

蛙の声は気にならなかったけど、この部屋、鼠かなんかいるぞぉ、とか言いながら起きてきた遠来の客、夕方には博多でまた別の友人らと会うとのこと。じゃあ、11月のパリで遭えるかな、なんて言いながらレンタカーに楽器を運びつつ、横に聳える楓を見上げて仰るよう、「この木は、あと100年くらい経ったら良いヴァイオリンになりそうだね」
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へえええ、そんな眼でみたことなかった。なるほど、あと100年、ですか。このやくぺん先生夫妻の終の棲家、100年後には誰がどうしているのやら…

朝から風呂に入ってる旦那を待ちながら、ピアニストの奥様は縁側に出っぱなしのうちのおんぼろピアノを触ってる。水無月の、いくらやっても終わらない草むしりも、こんな素敵なBGMがあればやってられるもんじゃのぉ。

100年後の楓と見知らぬ人々への一食一飯の恩義が、温泉県盆地に流れる夏の始まり。

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空港バス復活! [石武にて]

温泉県標高450メートルの盆地、オフィスにおります。連休明けまでこちらに滞在、新帝都に戻るのは皐月も10日のことになる予定。連休中はずっとキューシュー島です。この季節にこの島に居るのは初めてだなぁ。

葛飾巨大柿の木下から温泉県盆地へのオフィス移転プロジェクトは、そもそもコロナ禍による諸情勢変化が前提だったわけで、一昨年12月に最初の移転作業で現地入りしたときから、標高470メートルの盆地アクセスはコロナ非常時。半島先っちょ空港から駅前バスセンターまで観光客を運ぶことが目的(要は、荷物引っ張って浮かれてる奴らと地域住民の隔離)の直行空港バスは、不要不急の移動自粛とやらで完全運休になっておったのであーる。そもそもコロナ前から、前年の大雨で天ヶ瀬近辺鉄橋ばかりか市役所最寄り駅近くの路線まで崖崩れで寸断され、大分からの久大本線が盆地駅まで至っておらず、2020年12月に移転を前提にした最初の現地探索に赴いた際には、もう別府からの山越え路線バスは終わった時間で、大分から久大線で登り、これは絶対にコロナが移ると乗車を躊躇うような高校生をギュウ詰めにした代行バスに庄内駅から由布院駅前まで乗らにゃならんじゃった。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2020-12-07
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2020-12-17
すっかり夜の帳が降り真っ暗な由布院駅構内には、博多の塒に戻れなくなった芋虫みたいな花形観光列車が交通博物館の保存車両状態で転がっておった。要は、ギリギリ陸の孤島を免れる状態なのであったとさ。

それからまるまる一年と半年弱、なんのかんのなんのかんのなんのかんのあって、葛飾巨大柿の木下から田圃の中のパーシモン・ゲートが迎える新オフィスへの移転もほほ完了。春のお彼岸とイースター迄に仏壇も無事に引っ越しが終わった。あとは最後の棚と客用布団が水曜日に到着、テレビはないが佃から義理の母を迎えることも可能な形にはなった(遠すぎとブンチョウ様移動問題があり、まだ企画段階じゃが)。そしてそー、とーとー去る4月15日に、大分空港と盆地を結ぶ直行バスが復活したのであーる!

てなわけで、本日は記念すべき「月島駅→京成成田空港→LCC→大分空港→空港バス由布院バスセンター」という貧乏人御用達最短ルートでの初出勤と相成った次第。まだいろいろ問題はあるようじゃが、ともかくDoor to空港が都営地下鉄京成1149円+亀の井バス1300円(往復券利用)で済むようになり、空港由布院間が乗り継ぎ時間込みで最短2時間15分から最短55分になるのは大きいわ。

とはいえ600マイルは、やはり遥か彼方。さて、まずは旧葛飾オフィス最寄り駅経由
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成田空港へ。葛飾オフィス時代は、成田国内線利用の際にはまず必ず巨大柿ノ木下に泊まっていたから、このホームまで来てやっと「さても、LCCに乗るべぇか」という気分になるのは変わらぬなぁ。今日は桃さんなんで、まるでニッポン脱出のよーに第一ターミナル南、かつてのANA国内線カウンターに向かうのであーる。

ちなみに現状、ANAさんは成田国内線は一切運休、全て桃さんに丸投げでんがな。とはいえANAさん国内線なら、エリート会員なのでチェックイン荷物預けの時間がミニマムになる努力がさまざまになされ、更には空港に90分前に来いなどという脅しもないため、京急線羽田空港駅に出発時間の40分前に到着すれば余裕たっぷりなんじゃが、LCCは成田空港駅に100分前に着くようにせねばならん。ま、諸経費込み6000円しない、レガシーの三分の一以下なんだから文句を言う筋合いなんぞありませぬっ!おっと、本日は第1南の最東端、第2ターミナルまであとちょっとのボーディングブリッジではありませぬかぁ。
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この風景、まるでワシントンD.C.、はたまたブリュッセルに行き午前11時過ぎ発便にでも乗りこむようじゃわい。

殆ど国際線感覚ゲートを定刻10時15分だかに離れた桃さん320くんだけど、そこからえっちらおっちら、遙かLCC専用ターミナルの直ぐ横のBラン南までウネウネと反対派地主2代目さんなどのお宅をかすめながら進み、春の長雨ってわけでもなかろうが、離陸するやあっという間に雲の中。幸か不幸か連休前とあってさほど混んでいるとは言えぬ桃さんは、どこにいるやら判らぬままに延々と雲の上を飛行(着陸後にフライトレーダー24で調べたら、葛飾上空ではなく千葉市上空から富士の真上を跨ぎ、かなり南の道で大阪市上空から神戸空港ビーコン拾い、山陽本線沿いに江田島、遙か岩国南を抜けいつもの急降下したようじゃ)、ぐるりと大旋回して国東半島先っぽ空港タッチダウン直前に海が見える勢い。陸に着いたのが12時7分では、12時5分発の大分交通運航の由布院バスセンター行きが待っていてくれる筈もない。西行き便は遅くなっても速くなることはないとはいえ、まさかのまさかで12時前に着陸すれば無慈悲な大分交通さんも待っていてやるか、と思ってくれるんじゃああるまいかと、大枚800円弱払って2列目の席を買っておいたのも、虚しいこととなってしまったのであった。

ま、JALANAなら待つだろうが貧乏人相手ではこんなもんじゃろと、小雨降る中ズルズル荷物引っ張ってターミナル北の地元農家なんぞがやってる手作り感溢れる空の駅でランチに大分椎茸ピザを喰らい、空の駅名物の値段があって無きが如き地元野菜を買い込んでは持参の大分生協のレジ袋に詰め込み
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空港コンビニでガリガリくん買って、齧りながら2時のバスを待つ。湿っぽい空の下、程なく我らが亀の井バスの由布院行きが、威風堂々3番バス停に滑り込んでくるのであったぁ!祝え、バス復活!由布院町1万人&無数の観光客の夢を乗せ、一路走れ、由布岳の向こうまで!
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連休直前の日曜午後で、乗客は10人ちょい。これなら大丈夫、廃線はあるまいと安心し、観光路線にあるまじき葱が飛び出す大分生協袋を脇に置き、あとはボーッと座ってジャポニスムの墨絵みたいな別府湾眺め、前後して走る大分交通大分駅行きバスと別れ
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流石にこの低い雲では沖縄海兵隊実弾射撃訓練もお休みだわなぁと日出生台の原を見晴らし、どこにあるやらまるで判らぬ由布岳の裾野を抜けると、おおおおお、我が田舎町、盆地が眼下に広がる。由布岳登山口かすめ別府から峠を跨いでくる一世紀以上の歴史を誇る伝統のバス路線に広がるパノラマ感ほどの感動はないものの、この風景をバスの客席の高さから眺めるのは、いったいいつ以来のことやら。もの凄く久しぶりの筈なんだけど、なんだか昨日も目にした気がする。
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おおおおおおお、我が陸軍官舎の彼方に、やくぺん先生新オフィスもしっかり見えるわい。それにしても、直行バス、圧倒的な速さ。

バス停から、雨だからもう仕方ないとタクシーを飛ばし、運ちゃんと先週来の天気やら観光地側のお客さんの出方やらを話すまでもなく、パーシモン・ゲート迎える石武厄遍庵に到着。10日見ぬ間にジャンジャン育ってるジャガイモ畑を前に
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植物最強、と再認識するのであった。

新帝都大川端縦長屋を午前6時半に出て、到着は午後3時5分。Googleマップさん曰く、距離にして953km、歩けば7日と12時間の通勤路なのでありました。

ちなみに、金に糸目をつけなければ、午前6時半に羽田に向かいANA、9時半前に大分空港に着き、10時のバスに乗って午前11時にはパーシモン・ゲートにゴールインも可能。なんと、door to doorで4時間半の通勤もやれなくはなくなったのであーる。

あらためて、祝、空港バス復活!!

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観光地に日常が戻る…? [石武にて]

昨日夕方、31.5キロの紙もの中心の資料を引っ張って、大分経由で石武オフィスに到着。幸いにも年末寒波で水道管が凍って壊れることもなく(きちんと新帝都に戻る朝に水道栓を止めていくのであーる)、無事に風呂にも入れましたです。

今回の滞在、なんのかんので金曜締め切りと翌週木曜締め切りの2本のそれなりに資料ひっくり返しが必要な作文仕事があるため、ギリギリ14日朝まで温泉県オフィス滞在。お嫁はプロジェクトのリハーサルに出なければならず明後日に戻りますので、まるで葛飾オフィスに自主隔離していた一昨年春から昨年春までのようなチョンガー状態になりまする。近隣にお住まいの方、哀れと思ったら助けてちょ。

ま、それはそれとして、せめて正月三箇日くらいはちゃんと休みましょうぞ。で、本日は朝から風呂浴びたり、ありもので朝飯喰らいながら遙か大川端縦長屋近くに箱根から走って戻ってくる若者らやら、テレビは映らないのでネットで眺められるWOWOWのジャッキー・チェン特集やら、ぼーっと眺めたりしてたけど、おやまぁ困った、昨日、もうすっかりコロナがなくなったかのような大混乱だった大分駅ビルで珈琲豆を買ってくるのを忘れた。最も近いコンビニが徒歩20分、途中の何でも屋さんは4日まで開いていない。そういえば家使いのジャムもなくなったぞ。でも、この温泉県の盆地は駅の東側は名の知れた観光地なんで、もうジャム屋さんも珈琲屋さんもやってるじゃろ。フラフラ歩いて出かけ、ついでに気が向いたら元音楽祭実行委員長やK先生にご挨拶でもしてきましょうか。

ってなわけで家を出て、途中、元気に縄張りを警邏してまわる百舌鳥さんとか
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美味しい美味しいとウメモドキの赤い実を喰らってはギャーギャー叫んでるヒヨちゃんたちやらにご挨拶しながら、駅の向こうの観光地エリアまで行き、大分銀行やジャム屋さんのところから遙か由布岳の麓まで続く真っ直ぐな道を眺めると、こんなん
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おいおいおい、なんじゃこりゃ!望遠レンズで拡大して眺めているとはいえ、こんなに人が詰まってるのは見たことないわい。

うううううむ、温泉県、この数週間ひとりもコロナ感染者が出ていないそうで、見事なまでにみんなマスクはしているものの、すっかり日常が戻っているみたい。この人の波、竹下通りみたいに歩行者専用道ではなく、普通に生活車両も突っ込んでくるのだから、これは突き抜けるのは余程の勇気が必要であるぞよ。

こりゃダメだ、とジャム買って、この道の向こうにお住まいの皆様にはゴメン、今日は失礼させていただきましょか。

スーパーでありきたりの珈琲豆を買って、人にあたりそうなヘロヘロさに音楽祭でお馴染みの公民館隣コンビニ駐車場に停車しているタクシーさんに声をかけて、吹っ飛ばして戻ってくる。お客さんたち、前に乗せたよね、という人口1万人らしいちっちゃな田舎町の運ちゃん曰く、みんな車で来てる客ばかりであたしらにはちっとも有り難くないんですわ、ってさ。

かくて2022年の三箇日の日も暮れて、明日はお嫁は早速オンラインで授業がひとつ。温泉県盆地にも、いろんな意味で、日常がやってくる。かくて初春の世はこともなし。

…と思ったら、県内でコロナ新型株感染者が出たとの報道。
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2022/01/03/JIT202201030158
そりゃそーだろーに。巴里どころか、新帝都遙かなり、なんて空気にならんこと。いやはや。

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シジュウカラ・レストラン移転開業 [石武にて]

去る3月終わり、ヒヨちゃん、メジロン夫妻、ほーほーさん、雀たち、時にはカラスくん、そしてなによりもシジュウカラ複数ご夫婦らに惜しまれつつ葛飾巨大柿ノ木下季節限定シジュウカラ・レストランを閉店させていただきました。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2021-03-27
どうやらそれから数ヶ月もしないうちにかの柿の木もこの地球上から姿を消したらしく、その後、葛飾の小さな飛ぶ方々がどのような春から夏を過ごし、そしてまたやってきた冬をどう過ごすのか、残念ながらやくぺん先生には知るよしもないのでありまする。うううむ…っても、この土曜日に温泉県半島先っぽ空港から旧オフィス至近の葛飾シンフォニーヒルズに直行するんだけどさ。

もとい。さてもさても、今、温泉県盆地の新オフィスにおります。師走半ばの狂気の年末進行の嵐、昨日来、大川端ノマド場ならぬ新オフィス横畑の真ん中で遙か新帝都某所の編集者さんと延々と電話で怒鳴り合ったり、ニッポン国民大絶賛の対コロナ鎖国のために急遽原稿全面書き直し命令が金沢方面から来たり、校正送りますとの連絡があったっきり何も言ってこない編集者さんがいたり、もうぐちゃぐちゃな中で冬至も近い西の島は5時を過ぎてもまだ明るいものの、日が落ちればしんしんと冷え込みあれよあれよと氷点下、地面はお湯が沸いてぽかぽか暖かい盆地の朝ったら、霧ならぬ霜で雪がふったかのよう。
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日が昇るにつれぽたりぽたりと枝から水が垂れ、ノンビリした冬の始まりの日がやってくる。その頃から、まるで佃のセレブなぶんちょうくんのように朝が遅い小さな飛ぶ方々がやっと動き出すのであったでちゅん!

温泉県盆地オフィスの周囲、移転が始まった夏の終わりから秋にかけては百舌鳥さんたちが数百メートル毎に縄張り争いをしており、なんとも物騒な限りだったんだけど、新オフィスのリフォームで実質6週間ほど離れている間に縄張りは決まったらしく、この辺りはこのお嬢さんが支配する空間になったようだじっ!
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百舌鳥は縄張りとして条件が悪いところに女の子が押しやられるという話を聞きますが、うううむ、この辺りはあまりよろしくない狩り場なんでしょうかねぇ。

んで、新オフィス周辺を縄張りとしている方がもうひとかた。こちらもお嬢さん。
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くりくりおめめがチャーミングなジョビ子さんでございますちっちっちっ!

ご両人、JR九州敷地内の藪で出くわして威嚇し合ったりすることはあるものの、基本的にはお互いに同じ空間を別宇宙と認識しているようで、喧嘩はしてないみたいでありまするな。

これら、ご自分でいろいろお食事を調達なさっている方々はいいとして、問題はこの方々でありまする。
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そう、昨日来、北の山筋から線路を越えて南の田圃の方までを盛んに動き回っているシジュウカラさんご夫妻でつつぴぃ!

この場所に来て、新柿の木ゲートの世話などはしていたものの、なぜか観光地や由布岳の麓の方では見かけるセキレイさんやらカラ類、ケラ類は殆どお遇いしなかった。温泉県のシンボルバードらしいメジロンも、何故か全然見なかった。どうやらこの場所ではシジュウカラ・レストランは開店できないのか、いっそ、K先生のお宅の前にでも開店させていただくか、などと無茶なことまで考えていたら、昨日、ひとつが畑周りの桜の木やら柿の木の辺りでつつぴぃと歌っていらっしゃる。おおおおお、いらさるではないかい、これはもう、レストランを開店しないのかと催促なさっているのじゃろ。

かくて、昨日午後、賑々しく石武シジュウカラ・レストランが新たにオープンした次第。メインはこちら。
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コロナ禍で独国から輸入が途切れ、オランダ式の棒飯としか言い様のない無骨なお店でありまする。足場をそのまま喰らってくれ、というなんとも言えぬ乱暴な供し方ではありますが、中身は輪っか飯なんぞと同じでありましょう。美味しくいただいて下さるといいのですが。

オープニング記念で、ちょっとまだ早いかとも思いつつ、なんせ夜明け前には既に氷点下を記録している盆地でありまする、真冬のご飯も必要でしょうと、栄養豊富な向日葵の種もご近所の九州一小さなコメリから調達してきて、出してみました。ほれ、どこにあるか判るかなぁ。
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一晩明けて、今朝はシジュウカラご夫婦が近くの桜の木から様子を窺っている感はありまする。まだまだ、いらしていただけるまでには時間がかかるでありましょうが、年明けくらいには常連さんが出来ていると嬉しいんだけどなぁ。

ちなみに、移転が始まった秋の鳥羽口から垂らしてある佃のセレブなぶんちょうくんの食い残しは、現時点では誰も近寄ってくださいません。やはり良い米を喰らっている雀たちばかりなのかしらね、この地は。

とにもかくにも、2021年12月13日、温泉県石武シジュウカラ・レストラン、開店しましたぁ。シジュウカラの皆様、是非お寄りくださいでつつぴぃ!

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由布院盆地の飛ぶものたち:遭遇編 [石武にて]

新オフィスを遙か温泉県の盆地に移し、引き渡しと家財搬入で二度の滞在、なんのかんの総計2週間弱を過ごし、遙か東は新帝都に戻ろうとしている朝であります。朝っぱらに、ゴミをきっちり纏めて、10日弱後にまたくるまでがらんとしたなにもない部屋で大人しくしてくれよ、と新オフィスの鍵をかけ、夜明け前の田圃の中を駅に向かって歩いて行くと、目の前を青いものが朝の光を振り撒きながら線路の方にすっ飛んで行く。おおお、翡翠色のスター、カワセミさん、それもご夫婦じゃあないかい。
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観光地の方の川辺では盛んに見るけど、大分川ももっと南、こんな線路際にいらっしゃるのは、綺麗な湧き水を使った養魚場がお目当てなんでしょうなぁ。

そう、まだまだしっかりと目を凝らしてる暇はないんだけど、この盆地はたくさんの小さな、大きな、飛ぶ方々の影に溢れている。当電子壁新聞を長く立ち読みなさってる皆様ならご存じ、「飛ぶものたち」シリーズをきっちりやらんとマズいんじゃないのきききききぃ、っていきなりのスターからの叱咤激励かいな。

では、あんまり寝てなくて頭パー、夏が戻ってきたような暑さの中、石武オフィス開設以来出会った飛ぶものたちをご紹介しましょうぞ。

まずは、なんといっても駅前に乱舞するこの方々。
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新オフィスの近辺は、駅周辺のような大量のアパートみたいな住み方はしてないみたいだけど、それでも高く低く、お天気を教えてくれるように舞っておりますじじじじぃ!

と、新オフィス到着の夕方、雨が落ちそうな中を聞き慣れた轟音が渡っていくぞ。おおおお、この盆地の町のもうひとつの主役、マシン猛禽の中でもお馴染み中のお馴染みの鷹くんシリーズ、陸自鷹ではあーりませんか。
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我が陸軍の先鋭海兵隊が駐屯し、山の向こうには「満州に似た地形」ということで戦前から使われ続けている日出生台演習場が広がる盆地の空、西の佐賀は目達原からやってくる鷹シリーズにっぽん版が舞っていて何の不思議があろうや。佃縦長屋の目の前ではヤンキー海鷹黒鷹が新帝都上空を乱舞し、陸自猛禽通勤路の葛飾旧オフィス上空にも陸空、時にはヤンキー鷹も頻繁に顔を出していた奴らが、ここでもいきなりご挨拶かい、うううむ…

翌朝になると、別府からの山越え、道の向こうから吹っ飛んで来て、ぐるりと盆地を巡り、中学の向こうの方に降りていこうとしてる機械飛蝗がおるわい。
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へえ、ここ豊後の国を縦横に走り回るドクターヘリくんですな。その後、何度も顔を出してくれ、日本全国共通ドクターヘリカラー、瞬く間に見慣れてしまいましたです。

あれ、また来たよ、と思って眺めたら、ちょっと違うぞ。へえ、大分ポリスはドクターヘリと同じ奴なんか。
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国東半島先っぽの空港を基地に、こいつも散々に九重の山の彼方までを我が物顔で跋扈してら。盆地の空の頼もしい、でも出しゃばらない、賢いぽりーすまんであってくれよ。それにしても、通常高度が2000フィート以上の新帝都JA-〇〇MP軍団に比べると、ホントに這うように飛んどるなぁ。

なんだか騒々しいわねぇ、と見上げては、刈り入れが済んだ畑でノンビリと憩ってる方が。
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たぶん、数だけでいくと、雀たちや鴉、はたまたムク共と並んでこの盆地の最大勢力であるやも、って鷺さんでありまする。養魚場の周囲にはすっかり植わっており、森が真っ白に見えることも。

おっと、俺たちを忘れるなギャー、と雄叫びを挙げるのは、ニッポン固有種ヒヨちゃんだぎゃぁ!お、なんであんな場所で得意の急旋回スペシャル空中マニューヴァーを披露していたのかと思ったら
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蜘蛛さんをご飯にしてるんだぎゃぁ!へええ、一見最強生命体に思える蜘蛛さんだけど、ヒヨちゃん相手ではあっさりご飯にされちゃうんだなぁ。

最強、最凶な飛行体といえば、やはりこいつでしょう。
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湾岸から10トントラックで家財が搬入された朝、搬入作業がテロに襲われぬように上空から警備してくれるのか、ぐるんぐるんと新オフィス上空を200メートル台の低高度で飛び回り、一息ついたな、って駐屯地へと降りてった。我が陸軍の最強飛ぶもの、たった半ダースしかない虎の子猛禽、アパッチくんでありまする。葛飾巨大柿の木上空では、質実剛健先輩コブラくんたちの半ダースくらいの大編隊がシジュウカラ・レストラン上空を盛んに往来していたけど、ここ温泉県盆地では新パーシモン・ゲート上空を単機で完全制圧してくれようというのかっ。なんであれ、あんたが本来業務で役に立つようなことなんぞ、ないように祈ろうかい。

やくぺん先生新オフィスの周辺を「俺んち」にして、誰よりも大声からしてるホントの主ってば、この方。百舌鳥さんでじっっじっ!
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この盆地、百舌鳥さん達はたぁくさんいらっしゃり、もう数百メートル毎に縄張りの大声あげて領地確認飛行を繰り返してらっしゃいます。久大本線始発よりも早く、夜明けを告げてくれるのもこの方でじっじ!

もうひとつ、高いところからステキな声で鳴いてるのは、埼玉県民なら一瞬ドキッとしそうな、とっても美人のこの方でほーほー。
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町の方にはどばどばたちもいるようだけど、田圃と森の境のこの辺りじゃ、高い杉の林のてっぺんからノンビリ歌ってるでほーほー。

そして、マシン猛禽らご挨拶のトリといえば、やっはりこいつ。
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今時珍しい二枚ローターの轟音を盆地全体に響けとばかり遙か彼方から響く伝統と格式の「ヘリコプター音」振り撒いてやってくる、余りにも余りにも馴染みの空のハイエース、陸自イロコイくんでありまする。あああ、俺は基地の町にいるんだなぁ。

この盆地上空、海の向こうの岩国空域の筈なんだよねぇ、とFlightraderを眺めると、上空で響いているけど姿は見えぬ爆音は、ぁああ、やっぱりこいつかい。
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国東半島抜けて九重の山をグルグル、我が庭にしているらしい岩国のマリンコまいてぃ・はーきょりー、でありましたとさ。

てなわけで、まだまだホントのスターは姿を見せてなさそうな盆地の空、まずは常連連中の顔見せ、ってとこかな。数年後には確実に温泉付き駐屯地にミサゴくんがやってきて、全国ニュースの大騒ぎになるだろーなぁ。

きくところでは、南の森の向こうにはブッポウソウさんもいらっしゃるというこの盆地…いつ出会えることやら。「由布院盆地の飛ぶものたち」まずは第1弾、遭遇編でありました。

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リンプはんちょー…とは? [石武にて]

世間の知恵のある皆様に今回の新帝都脱出温泉県盆地へのオフィス移転の話をすると、皆様揃って顔を顰め「田舎暮らしは大変だよ」と仰って下さいます。そもそも由布院町は都会生活を脱出してやってきた人があちらこちらにおり、それらの方々も口を揃え、いかに面倒なことが多いか、嫌になることばかりか、仰ってくださる。

ま、そーなんだろーなー、としか言い様がないです。いずれ俺も言い立てる側にまわって言いたい放題言って、新参者を不安に落とし込むのであろー、とその日を楽しみにする嫌なオッサンなのであった。

さても、とにもかくにも現時点でのやくぺん先生ったら、逃げも隠れも出来ない絵に描いたような新参者でありまする。それでも、巨大倉庫や物流ヘッドクォーターから車で5分の大川端のテキパキピリピリした新帝都湾岸のヤマト運輸さんと南由布ヤマト運輸センターのおにーちゃんのノンビリマイペースぶりを比べてお客様センターに電話してやろうなんて思わないし、エディオン販売店に行っても話が判る若社長がいつも不在でご隠居しかいないと呆れないし、神楽坂からの普通郵便が5日もかかるとビックリすることもない。ま、田舎なんだからこんなもんなんじゃろ、と鷹揚な気持ちで縄張りの雄叫びを挙げては15分毎にやってくるうちの百舌鳥さんにご挨拶を繰り返すのでありまする。うん。

とはいえ、流石にこれは困る、ということがある。ゴミ出しです。

なんせ新帝都縦長屋の場合、各階にゴミステーションがあり、どんなゴミできちんと分類しさえすればいつでも指定の場所に持って行きさえすれば良い。葛飾区の場合にも、曜日による細かい分類があり回収日や場所の指定はあるものの、それさえ守れば区民納税者じゃなくてもそれなりの頻度で出すことが出来た。

勿論、我らが温泉県盆地の人口1万の町も、町が曜日指定でゴミを回収するシステムは出来上がっております。ほれ。
http://www.city.yufu.oita.jp/wp-content/uploads/2021/03/yufuin-gomicalender.pdf
ペットボトル、瓶缶、燃やせないゴミは毎月一度、というオソロシー事実におののきはするものの、一応、ベルリン市みたいな頭抱えるような細かい分類が求められるわけでもなく、葛飾区と同じ常識的な分類で持って行ってくれることにはなっている。うん、偉いぞ、由布院町。しばらくの間は、缶ゴミなどに関しては、LCCの荷物1500円だか2500円也だかを購入し温泉県から新帝都まで成田経由で手で運ばねばならんことになるのは、もう今から眼に見えてるけどなぁ。ううううむ…

がぁあああ、問題はそこではない。ゴミを出す場所、なんです。

指定した日にゴミを持って行って貰うために朝の7時半までに出しておけ、という場所は、葛飾ならば巨大柿の木下から数メートル、やくぺん先生旧オフィス敷地とお隣の退役した中学の先生のお宅の間からちょっと向こうの公道の隅っこだったわけです。ところが、ここ石武地区のシステムは、「ゴミ出しステーション」というしっかりと囲われた場所に、扉を開けて納め、また閉じておかねばならない。いくら久大本線が走っていて、向こうの我が軍最強の海兵隊官舎がある方からは鹿やら狸やらの野生動物さんたちが束になって降りては来ない辺りとはいえ、野良の猫さんなどはいるそうだし、いろんなこともあるんでしょう。ともかく、地域住民がお金を出し合って建てたボックスのようなものが設置されてます。

前のオーナーさんからは、「あのゴミステーションは私がお金を出して建てたものですから、使えます」とは仰るものの、その表には堂々と「このステーションが使えるのは以下の者のみ。それ以外は罰金を取りますよ」と記されている。

となれば、取るものも取りあえず、この場所を管理している方のところに挨拶に行き、前のオーナーさんの名前をやくぺん先生の世を忍ぶ仮の姿の名前に変更して貰わないとマズい。なによりの急務でありますな。

んで、不動産屋さんに「この方に連絡してください」と渡されたのが、「石武自治委員」という肩書きの方の電話番号。調べてみると、駅に向かう表通りの、それなりに大きなお宅にお住まいの方のようだ。了解しました、連絡してご挨拶し、話を聞き、指示に従います、ってことになり、先程、電話してみたら…繋がらない。

面倒だから直接行ってみましょう、と佃の佃煮の折り抱えて出かけら、やっぱりいらっしゃらない。

しょうが無いから、裏の畑のお宅とか、その隣のご隠居とか、敷地を接しているご近所には佃煮撒いて歩き、人畜無害の怪しいものでありませぬ、とご挨拶。更に、ゴミステーションから最も近い町工場のご隠居宅の扉を叩く。幸いにもいらっしゃって、これこれこういうわけでよろしくお願いします、ともうマシンのように同じ事を繰り返し、ついでに自治委員の某さんがいらっしゃらなくて、と漏らすと、いやいや、その人に言っても話は判らないさ、りんぷはんちょうの某さんに言わないとダメだよ、って。

リンプはんちょう…って、なに?

ともかく、言われるがままに集落の方へ引き返し、教えられた「リンプはんちょう」さんのお宅に向かう。幸いにも佃の佃煮の折りはまだ残っているわい。んで、ガラガラに開けられた玄関の向こうに向けてこんにちわ、と叫ぶと、相当にご高齢のおじいちゃんがおひとりでいらして、出てくる。うううむ、と思うも、ともかく何度も繰り返してマシンになってしまったような挨拶を繰り返し、折りを渡すんだけど…どうも要領を得ない。また来ます、と引き返すわけにもいかず、ともかくご挨拶だけして、いちばん知りたいゴミ出しシステムについての話は出来ないままに、早々に引き上げることになった次第。

さても、やくぺん先生新オフィス、あのステーションにゴミを出してもいいのやら。

とにもかくにも、現時点でやれるだけのことはやって段ボール屋敷の新オフィスに戻ってきて、「リンプはんちょーとは、自治委員とは、いったい何じゃらホイ?」と、この地域では恐らく最強のインターネット回線を駆使し調べたところ、以下のような諸事実が判明した次第。

★ここ温泉県には、行政の下請けの「自治委員」というものが存在し、ゴミの管理などはその人が行う。町会のようなボランティア組織ではなく、準公務員のような扱いらしい。
https://www1.g-reiki.net/yufu/reiki_honbun/r222RG00000017.html

★「リンプはんちょー」とは「隣保班長」で、なんとなんと大政翼賛会が作った隣組組織のことのようであーる。三宅坂の国会図書館には、ちゃんと概説してくれる文献が存在しておるわ。
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001636071-00

ゼンリンさんの最新住宅地図のこの地域抜萃版を500円也払ってダウンロードして眺めてみると、どうやら隣の田圃なさってるお隣さん一族やら、線路向こうで超高級温泉宿やってる社長さんやら、二軒くらいの大きな農家さんが住んでらっしゃった場所で、その中にちょろちょろとよそ者が住み着くようになったらしいことは推察できます。んで、なにがどうなってるやら知らぬが、第2次大戦に向けた戦時体制から戦後、その後の数度の市町村大合併を経て、地方自治のあり方は既存のものをチャラにして新しくするのではなく、その時点で存在している組織なりを適当に(適切に、というべきか)利用し続けることで動かしてきたみたい。

そこに持ってきて、農家さんと町工場、さらにはお寺やら、狭い農道がまんま観光地になった迷路のような町内に入り込まずに済む高速インターから近いロケーション故にこちらにまで進出してきている1泊お一人様5万円が当たり前なんて超高級温泉宿も複数あり、地域住民さんの間でもいろいろと面倒なことがあるんじゃろ。
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とにもかくにも、やくぺん先生としては基本的にはウルトラスマイル路線、言われるがままに「はいはい」と良い人をし続け、金を払えと言われれば税理士さんに相談して(っても、東京の人だから、状況は判らんだろーなぁ…)、明らかに法的に筋の通らないおかしな話でなければ、言われるがままにいたしましょ、ってな無抵抗主義で行くつもりでありまする。人間関係横並びがなにより、同調圧力にはガンガン従いましょ、ってね。

いやぁ、まさか21世紀も20年代の今になって遙か温泉県は標高450メートルの盆地で近衛文麿の遺産と対面し、目を白黒させられることになるなんて。ヴィオラ弾き近衛双子兄妹よ、あんたらのご先祖様、なんて迷惑かけてくださるんじゃいっ!

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テスト滞在終了 [石武にて]

石武新オフィス、一週間のテスト滞在も最終日の夕方となりました。
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なんせインターネット工事が月末まで来ないので、携帯国際ルーターしかなく、到着した晩にサイトウキネンなんぞストリーミングで眺めたものだからあっという間に容量がなくなり、おそるおそる繋げるしかなく、無責任電子壁新聞など最後の最後となってしまいました。スイマセン。

さても、本日は午前中に駅の側の司法書士さんの事務所に行き、今回のオフィス移転騒動最後のサインをして、無事に全ての法的手続きを終了。晴れて葛飾オフィスからの移転作業は完了しました(豊洲と月島からの家財&書籍資料搬入は月末ですが)。やくぺん先生ったら健康保険組合が関東地方にしかない特殊なものなので、住民票は中央区佃のまま似せざるを得ず。郵便物も、従来通りの佃でお願いします。

佃縦長屋の窓から眺める永田町は上を下への大騒動となってたようなこの一週間の滞在、テレビも新聞もなければ、ネットも禄に繋がらない場所で世間から隔絶されバタバタ、いろいろわかったりわからなかったりだけど、やはり寝室の場所は当初の構想ではマズいようと判明したし、なんとかコミュニティバスの使い方もわかったし、ま、こんなもんでしょ。

とはいえ、まだオフィス周囲の小さな飛ぶ方々とはお知り合いにはなってません。ここを縄張りにしてる百舌鳥さんは確認。
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田圃の向こうのお寺には、いつもほーほーさんが鳴いてらっしゃる。
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燕たち、田圃の主の鷺さん
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カワラヒワさん、雀たち、妙に静かなヒヨちゃん
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そしてムクの群れ。何やらヒタキ系の方が鳴いてるけど、まだわからず。

佃のセレブなブンチョウ君からの手土産はぶら下げたけど
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虫がいっぱい飛んでるし、お米もいっぱい実ってるんで、田圃の周りの電線で遊んでる雀さんたちは、まだいらっしゃらない。由布岳の麓になる観光地側の木立にはいっぱいいらっしゃるカラ類やケラ類には、まだ一切出会ってません。

機械鳥ってば、ドクターヘリが盆地に降りたり
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由布岳越えて訓練に来る大分県警「あおぞら」号は、もうお馴染み。
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日出生台の猛禽類は、陸自鷹が目達原に戻るのを眺めただけの静かな空で
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でも今、岩国のまりんこC-130がみょーなことやってるわい。
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目視は出来ず、まだまだ盆地の空の様子はわからんわ。

さて、明日の朝一の別府行き山越え路線バスで大分空港に向かい、空から親爺の墓眺めて成田へと戻り、旧葛飾オフィスを京成電車ですっ飛ばし午後には佃に戻り、二週間の新帝都滞在。オフィス移転作業、法律的には終わったとはいえ、まだまだやらにゃならんことはいっぱいじゃわい。ふううう…

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