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追っかけパワーがペップを襲うのじゃ [ゆふいんだより]

当温泉県盆地の田圃の中、感覚的には線路向こうの高級旅館の敷地の中に何故か蟄居してる、って風なオフィスのリフォームが完成し、年間の半分ほどを暮らすようになってまる2年の記念日であります。それにしても、昨年はもうこの頃には田圃に雪が積もる日もあったのに、なんなんじゃ、この陽気は!

そんなおかしな年の暮れ、例年ならば雪になって、盆地から由布岳登山口を通り険しい山道を一気に別府湾に向けて下っていく開設から1世紀を超える盆地へのアクセス道を通う路線バスなんぞ、乗り込むのもちょっと勇気がいる頃なのにぃ、頑張ってバスで別府に下るのでーる。普通の路線バス車両なんで、観光客さんが持ち込むデカいスーツケースを収める場所などあるはずもない。通路に溢れるオソロシー状況にはすっかり慣れ、昨日から運賃が一割近く値上げになったと知るも、廃線にされないだけ有り難いと思ってしまう交通弱者也。バスったら、今日もお高くなったぶんだけ頑張って走りますと、暮れなずむ盆地を眺めながら分水嶺へと登っていく。


かくて到着したのは、ベップの女帝アルゲリッチ様が「限りなくルガーノに近い街」と愛する別府でのホームベース、ビーコンプラザでありまする。
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夕方なんでちょっと横地に入って小中学校の前に寄るためにいつもより時間がかかったバスで1時間弱。富士見通り側のバス停はもう入口とは道を挟んだ反対側で、小雨なら傘を差す必要もなく青になった信号をダッシュで渡れば、フィルハーモニアホール6時半開演の広島交響楽団別府公演に向け、聴衆は次々と吸い込まれてる。
http://hirokyo.or.jp/hirokyowp2/wp-content/uploads/20231211_beppu.pdf
この会場、反対側がスポーツ会場にもなる多目的コンヴェンションセンターで、大きな四角い箱の東側にホールをトンと置いたような造りになっている。フィラデルフィアのキンメルセンターみたい、っても、殆ど例にならんかのぉ。

どういう都合やら、学生服も多く見受けられる会場に入ると、まあ、平土間はそこそこ埋まっているかしら、という感じ。上層階は売っていないのか、なんであれ文化庁のオーケストラキャラバンとして開催されるこの演奏会、広島は別府港から直行の船が出ているわけでもなく(あれば直ぐなんですけどねぇ)、《展覧会の絵》をやれるオーケストラを引っ張って来てるんだから、それなりにお金もかかってるんだろうけど、なんとなんと全席一律4500円、高校生以下は1500円也、というどんぶり勘定なもんで、わざわざ上の方の席を購入する人もあるまい、ってことなのかしら。

ちなみにこの演奏会、上のPDFチラシにも記されるように「別府ビーコンプラザ、トキハ会館プレイガイド、トキハ別府店、ヱトウ南海堂でのご購入に限り、特別価格 3,500円とさせていただきます。」って太っ腹な切符が用意されておりましたです。貧乏老人のやくぺん先生ったら、今回の温泉県盆地滞在で大分空港に到着したその足で、いつもの盆地行き直行バス(なんとおおお昨日から3割以上の大幅値上げじゃあああ!)ではなく別府行き到着便接続バスに乗り込み、温泉県民御用達ローカルデパートの勇たるトキワの別府店前で下車、「広島交響楽団のチケット下さい」と叫んだら、嗚呼、うちに割り当てられたチケットは売り切れました、と無慈悲な宣告。哀れに思ったか、おねーさんがビーコンプラザに問い合わせてくださり、まだ10枚くらいあるということ。しょーがない、割引きチケットを購入するためにわざわざバスやらタクシーに乗ったら本末転倒と、そこから欧州も旅したデカい荷物引っ張ってダラダラと登ること半時間余り、ビーコンプラザの事務所に行って、「さっきトキワから連絡したものですが…」と息絶え絶えとなりつつ、3500円也の割引き切符を購入したのであったのじゃ。
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ちなみにこの割引きチケット、主催者であり会場でもあるびーこンプラザの事務所で1000円引きというのはなんとなく納得するものの、別府と隣町で実質上のツィン・シティたる大分のメインデパート、それに大分駅前アーケード街のレコード屋さんで扱うって、どーゆーことなんじゃろかね?南海堂さんではどれくらい売れたんじゃろか?

もといもとい、そんなこんな、ペラペラの実券をもぎってもらい、1階平土間上手の席に着き、オケがやってきて、「ああああ、誰ひとり知った顔がない日本のオーケストラって、案外珍しい経験だなぁ」と思いながらマエストロ沼尻を待ち、《カルメン》前奏曲がなり始めるや…あれぇ、ここってこんなデッドな空間だっけぇ、とちょっとビックリ。思えばこの空間、アルゲリッチ様の独奏や室内楽以外で聴いたことがなく、今回訪れたのも、来年2月に日本フィル九州公演が今年はここが会場となるため、その前にフルオーケストラを聴いておきたいと思ったからでありまする。

今時珍しい、打ちっぱなしの巨大空間に後から慌ててあれこれ反響板なんぞ吊したりしたんかぁ、と思ってしまうような、よく言えば舞台上の音が何にも遮られず、あちこちからの過剰な反射音などなく、真っ直ぐ伝わってくる。指揮者さんがオケにやってくれと仰ってることがまんまミエミエになるような場所でありまする。ま、これはこれで面白いという考えもあろうが、さりげないその辺の市民会館なのに何故か猛烈に音が良い佐賀市文化会館大ホールやら、そこそこ広い空間なれどあちこちからの反響などがそれなりに聞こえてくる大分市内で今シーズンは休館中のイイチコ総合文化センターホール(多分、この公演も休館中じゃなかったらこっちでやったんじゃないのかしら)なんぞとは、相当に違う空間であります。磯崎新の建築で、アルゲリッチ音楽祭が始まった頃に竣工したわけだからそんなに古いわけじゃないのに、なんだか一昔前の空間みたいだなぁ。室内楽だと、そんなに気にならなかったんだけどさ。

続いて、恐らくはアルゲリッチ様がいつもご愛用であろうピアノが引っ張り出され、21世紀生まれの若きスター亀井聖矢が登場。演奏するのも、女帝様に挑戦状を叩きつけるか、この会場では(恐らく)何度も響いたであろうラヴェルのト長調協奏曲でありまする。なまっちい響きで、意外にも高い音の綺麗さとかよりも低音の響きのしっかりした重厚さが印象的なソロで、へえええ、と思ったらぁ、演奏が終わるや会場の真ん中正面から嬌声が挙がったかのように大拍手、なんと次々と人が立ちあがり、スタンディングオーヴェーションでありまするっ!ここは韓国かぁ、って熱狂的な風景が広がるぞ!

立ちあがっているのは殆どがOLさんとかおねーさんという感じの方々。おお、これが世に言う「追っかけ」さんであるかっ。
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その数、なんのかんの数十人という感じ。熱狂的な拍手が続き、亀井氏、客席に向けて指1本立てて「1曲だけね」と客席を沈め、《ラ・カンパネッラ》をお弾きになり、終わるやまた拍手喝采は続く。

かくて後半の《展覧会の絵》も恙なく終わり、アンコールに《マ・メール・ロア》の終曲をこのデカい編成でやって盛りあがり、別府の夜は更けていく。

ま、知らない会場で楽屋に行こうとしてトラブルのもめんどーなんで、マエストロにはご挨拶もせず、西側の巨大な公園抜けて、上野公園噴水前や富山市美術館前公園内と並び「日本3大おされなスタバ」と呼ばれるスターバックス別府店の前を抜けて、別府駅に向かったのでありました。なんせ盆地行き終バスは6時半前で、もうぐるりと大分駅経由するしか公共交通機関で戻る方法がないのでありまする。

先程、来てたんですか、という連絡をマエストロからいただいた中に、「ラヴェルが終わったらお客さんが帰っちゃうんじゃないか心配だった」ってさ。

本日の会場を埋めていた中の数十人は、亀井くんが登場せねば遙々温泉県までいらっしゃることもなかったでありましょう。翌日は小倉だから、今晩は別府で温泉浸かって、関アジ関鯖喰、はたまた鶏天喰らって、イイチコの焼酎飲んで、しっかりお休みくださいませ。温泉県によーこそ…って、観光大使アルゲリッチ様みたいじゃのぉ。

別府駅前でいちばん遅くまでやってる居酒屋で海鮮丼とビールを喰らい、別府駅から大分駅まで佐伯行き各駅停車で10分ちょっと。大分市内での演奏会から戻るときはいつもこれしかない9時50分発由布院駅行きの終電からひとつ前、途中からはガラガラなロングシートに座って一気に標高450メートルまで登り、駅前で自転車を拾って灯に集まる蛾のようにフラフラと引っ張られていったコンビニには、昼間の標準語たるインバウンド半島言葉が飛び交うこともないノンビリした空間が広がる。盆地を見晴らすお寺の横には、何故か篤志家の方が寂しすぎる夜を紛らわすために設置したというアドヴェント電飾が光り輝き
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目の前の線路は明日朝までもう列車は通わない。

この週末は雪予報。ホントかしらね。

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由布院盆地の飛ぶものたち:漂鳥ミサゴ乱舞編 [ゆふいんだより]

「やってる作業がきちんと収入に結びつく」というシステムから外れることを「隠居」と呼ぶなら、このところのやくぺん先生ったら、すっかりご隠居ぶりを発揮して「やることややらにゃならんことはいっぱいあるのに、それが全く収入に結びつかない」という悲惨な生活になっておりまする。かくて、ネットでヒット数やらを稼いで収入にするという今時の常識からすっかり取り残されている開設18年を迎えた「書いてあることはみんな嘘、信じるなぁ」をモットーとする当無責任私設電子壁新聞の優先度なんぞは最も低くなるわけでありまして、書きかけて放り出された記事が山積みになっておりまする。ゴメン、って謝る相手もいない無責任さ、いやはや。

んで、こんなシリーズあったのかともう誰も覚えていない「飛ぶものたち」シリーズ、生存証明ついでに久々のエントリーでありまする。ってのも、なんのことはない、さても本日はエイミー・ビーチのピアノ三重奏なる難物の曲解かぁ、と作業机に座ったら、目の前のいきなり秋になってもまだ追いついていけず紅葉は来月になりそうな紅葉の枝の間から、ぎぎぎという地鳴き声がし、松の枝の間を抜けて、屋根の上へとこんな方が登場なさったからじゃわい。
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おお、ジョビ子さん、この秋初見参でございますわじじじっ!

ボーッと眺めていると、どうやらまだ紅葉もせず葉っぱが風に舞ってまだまだ壮大に張り巡らされたジョロウグモさんたちの巣に引っかかる中を(小バエや小さな虫さんを食べて下さるジョロウグモさんは、我が田舎オフィスでは大事なお仕事をなさってくださっている方々なので、卵を残して完全に命を終えられヒヨちゃん達のご飯になるまで可能な限り巣は払わないのじゃ)、追いかけっこをしておるわい。冬を過ごす盆地にやってきて、まずはお家の確保、縄張り争いってことじゃのぅ。

そんな中を、今日も朝から大声立てて九重連山の向こうからやってくるのは、おお、久しぶり、我が陸軍が持ってる装備の中でもいちばん使い勝手が良い空の10トントラック、チヌークくんじゃないかい。
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当盆地にいつも現れる飛ぶのの中でも最大級、とはいえ、先週から盆地北に広がる「日本の満州」たる日出生台演習場で始まっている日米合同演習「決然たる龍」作戦では、参加すると九州防衛局からの発表はあったものの、全く姿を見せておらんかった奴じゃわい。

この演習、大分県公式ホームページで九州防衛局発表情報として一部情報は挙がるものの、我が軍の動きに関しては極めて大雑把な情報しかアップされておらず、何がどうなってるんやらよーわからんのぉ。市ヶ谷の防衛省ヘリポートなど、飛来時間まできっちり示していて、ちゃんと時間通りに入間やら木更津からチヌークやらVIPピューマくんが騒音振り撒く時間を新宿区民に告知しているというのに、この田舎町はこれで良いと思ってるんじゃろか。

ま、とにもかくにもいかにも大演習らしく、昨日なんぞこんなもんが朝っぱらから頭を過る。
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お馴染みの我が軍のイロコイ、盆地上空でも年がら年中目達原の塒と演習場、湯布院駐屯地を往来しておるが、よーくご覧あれ。金色に輝く三つの星が掲げられており、どうやら市ヶ谷の偉い人がいらしたようじゃわい。

御上が大分県に賜った通達に拠れば、本日は空は静かな筈なんじゃが、なんと今、日出生台からデカい音が鳴り響き始め、由布岳前を横切って盆地上空を我が軍虎子のアパッチくんが2羽も舞い始めたじゃわい。
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普段から別府インター南の十文字原を仮の塒に目達原からやってきて、盆地上空を単機でグルングルンしているんじゃが、今日はなんと二つも繰り出しておる。購入を巡るゴタゴタと極めてアヤシげなスキャンダルで、結局は目達原の一部隊しか実戦配備されず、数年前に吉野ヶ里遺跡の向こうでブレード破損で1羽失ってからは実質稼働するのは数羽しかおらぬ、文字通りの珍種貴重種。いつもは盆地上空を単独で舞ってるんじゃが、ヤンキーや韓国陸軍みたいに編隊で行動なんて実質上の「全部隊投入」でないかい。数日前には、本来構想ならばチームを組む筈だったけど開発失敗で飛行停止続き、殆ど盆地には姿を見せないこれまた珍品のこんな奴もやってきおって
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なにやら物々しい山の裏じゃのぉ。

それにしても、我が軍のアパッチ&ニンジャくん部隊って、まるっきり警視庁特車二課レイバー中隊みたいじゃわい。切れ者隊長が暗躍したかは知らんけど、あと2年でお役御免部隊解散が決定した今、盆地上空を舞ってる姿を見るのもあと少し。まだ使えそうなアパッチくんじゃが、電子機器類のアップデートがされてない旧型じゃあ、海峡の向こうにうっぱらうことも出来んわい。どうるすんじゃろ。

そんな物騒な連中が舞う盆地の空、今年は温泉県名物のこいつらは豊作だそうで
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いつもながらの秋もしっかり深まっておりまする。寒い冬を前に、我が庭の住民たるほーほーさん夫妻も、ノンビリご飯を喰らってる。
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塒になっている盆地西の外れの亀山でこのところ杉の木の伐採が行われており、どうやらほーほー界は激動のようじゃが、唯一うちのご飯場を「おれんち」にしている元アホ毛夫妻(どうも夫婦仲がそれほど良いようじゃないのが心配じゃが)とすれば、ともかく飯はある、ということなんじゃろ。隣の農家さんのお宅近辺をうろつく野良猫もやってくるので、あんまりノンビリ下に降りて欲しくないんじゃのぅ。それに、刈り入れが終わった田圃の方には、おんなオソロシー方も姿を見せてるし。
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百舌鳥天国のこの一帯とはいえ、生態系で更に上を行くツミさんやらノリスさんも虎視眈々なんじゃから、気をつけて欲しいものでありまする。

猛禽類といえば、今や盆地で世間話のネタにもなっているのが、夕暮れの盆地上空を舞うこいつ。
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そー、何故か知らぬがやたらと話題になるマシン猛禽、っても、実体は速いけどチヌークくんより遙かに小さな中型トラック、ミサゴくんじゃわい。

現在行われている演習、日出生台に関する限りは、去る2月にヤンキー軍が持ってるいちばんでっかい人員輸送飛ぶものたるマリンコ海種馬が跋扈し、お嫁ちゃま曰く「家の中にバイクが突っ込んできたかと思った」って大騒音をまき散らしていたときとは異なる模様。基本、十文字原を仮のご飯場に熊本から九重の山越えてやってくるマリンコミサゴは武装兵の強行敵前上陸とかじゃなく、戦場近くに着陸して日米の兵隊で負傷した戦闘員を積み込んで搬出する、って訓練をやってるだけみたい。

もう一種類、ペンタゴンの廊下をボーッと歩いてた我が軍の駐在武官だか出張中の防衛庁役人が、マリンコやらボーイング社の偉い人だかに飲みにでも連れて行かれたか、世界のどの軍隊も使い物にならんと買わない超高価な空のトラックを押しつけられたニッポン木更津ミサゴも、航空兵力投入初日に由布院駅から小学校の上空周り、星野リゾートの真上を抜けて日出生台に降下。
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直ぐに同じ道を辿って市役所方向に向かい、まるで町民と溢れるインバウンド観光客さんたちに「今日からよろしくお願いします」って挨拶しておったようじゃったわい。

かくてあれやこれや入り乱れ、刈り入れも終わった田圃広がる由布岳上空は、今日も静かに(?)暮れていくのであったとさ。


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温泉県盆地神無月祭終了 [ゆふいんだより]

神様が出雲に出かけてる神無月のここ温泉県盆地は、田圃で轟音を立てる耕耘機の響きが日出生台から由布岳、市役所との間に寝転ぶ倉木山、近くて遠い隣町竹田と隔てる九重の山々へと谺し、日出生台からのドローンや砲撃の音と混じり合い案外と複雑な音響空間となるのであーる。そこに足下からは蛙の合唱から交代した秋の虫、そして杉の枝からはいつものうちのほーほーさんが嫁さん呼んでる声もほーほー。

アッという間に秋も深くなってしまった今日この頃、なんだか知らんが今月はIshitake Octoberfestとでも言いたくなるようなイベント月間で、月の初めには現関西某オケ事務局員さんにして次代の九州交響楽団主幹に内定しているワイン好き某氏を迎えた宴会があり、久しぶりに外湯をオープンして石武やくぺん先生オフィスはまるで温泉民宿状態。んで、暫しの新帝都滞在を挟み戻って来た今次滞在のメインイベントは、この辺りの実質上の地主さんにして、今や湯布院御三家に迫る勢いの「新ゆふいん」とも呼ばれるべき大分道湯布院インター下辺りの南に向いた斜面一帯の振興温泉宿地域のフラッグシップたる「わらび野」さん副社長が運営する「ある風景」なる古民家喫茶で、我らがゆふいん音楽祭のアイドル大森潤子さんがバッハを弾く試演会というかミニコンサートのボランティアスタッフ、ってか、実質上の運営雑用。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2023-10-12
なんせ、周囲には演奏会プロデュースやら制作のプロがゴロゴロしており、絶対に自分ではそんな仕事はやらんと堅く心に誓うこと40余年のやくぺん先生でありましたがぁ、今や隠居の身となった今日この頃、そんなことは言っておられん状況に追い込まれ、副社長の若旦那や喫茶のママさんと立ち話打ち合わせしたり、町内広報を「ゆふいん子ども音楽祭」主催なさるYさんにお願いしたり、どっかにあったはずと譜面台引っ張り出したり、あれこれあれこれ。

とにもかくにも、一昨日の晩、《パルティータ》第2番の2曲目の真っ最中に上空を我が軍が実質5機しか持ってない虎の子アパッチが2機、轟音を立てて日出生台から塒の目達原に戻っていくのにスティンガーを発射して撃墜してやろうかとマジで思ったことを除けば、無事に演奏会は終了。音楽祭関係者を中心に町内外20名弱の人々が由布岳に届けと響く渾身の「シャコンヌ」に大いに感じ入り
https://youtube.com/shorts/Qmd6kvpkkGk?si=hJJM5zRfnsc19Ni6
終演後は子ども時代はこの家で育ったという副社長が自ら供する名物カヌレを美味しくいただき、みんなそろって記念写真、はいポーズっ!
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その後は、残る人数人が石武オフィスに雪崩れ込み、朝晩はすっかり寒さすら感じる秋の盆地の夜は更けていく…

かくて、収穫祭の神無月もオシマイ。さても、いよいよ本気で来月のソウルからヴィーン、パリ、フランクフルトへの実質10日間の短いツアー。そして年明けのミロQ&マスミに久しぶりに出会う香港室内楽音楽祭と、我らが葵トリオがメインゲストとして登場するシンガポール国際室内楽音楽祭の準備を本格的に始めないと。おお、暖かい南の島国から戻ったら、もう第49回日本フィル九州ツアーじゃないかぁ。

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限定情報:秋の由布岳に響くバッハ [ゆふいんだより]

極秘情報です。拡散しちゃだめ(笑)。

来る10月17日午後5時半から、温泉県盆地やくぺん先生オフィスお隣で、ヴァイオリニスト大森潤子さんが関係者のみ限定の試演会を行います。
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大森潤子 バッハを弾く.pdf

会場は、名旅館「山荘わらび野」さんがこの連休にオープンしたばかり古民家カフェ「ある風景」です。まだあまり紹介などない、タクシー運転手さんも知らない穴場で、紹介記事はこれくらいかな。
https://oita-journey.com/2023/08/05/arufuukei/

基本、非公開関係者のみの小さな試演会ですけど、どうしても聴きたいという方には究極の裏技が。この試演会の晩、「山荘わらび野」に宿泊なされるお客様には小さな声で案内はしてらっしゃる…と思います。
http://www.warabino.net/

ですから、この晩にお客さんになれば、「線路越えて徒歩5分の別館カフェで、こういうののがありますよ」ということで、聴ける可能性があるかも。

是非ぞうぞ、とは言い難いですけど、ホントにどうしてもという方には手はあります、という情報。

あたしゃ、日曜夕方に新帝都から盆地に戻ります。お近くの方で大森さんのお知り合いの方やご関心の向きは、ご一報あれ。商業的な意味でのコンサートではなく、あくまでも試演会ですので、そこんとお含みおき願いますです。

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温泉県盆地オフィス柿収穫 [ゆふいんだより]

2010年代には荒川放水路向こう新開地名物だった(?)神無月の葛飾オフィス巨大柿木の収穫祭り
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2020-10-30
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2019-10-21
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2018-10-16
オフィスを温泉県盆地に移し2度目の秋、やうやう再開でありまする。

とはいえ、店では売れないような渋柿ながら見てくれだけはやたらと立派だった葛飾巨大柿の木の実とは異なり、ここ温泉県で盆地の風に吹かれ周囲に遮るものもなく南からの日に当たりすくすくと育った「パーシモン・ゲート」と呼称される柿の木ったら、ひょろひょろと高く、隣の名旅館従業員アパートの2階よりも遙かに高いところに小さな実が黄色くなってる、って有様。あらゆる柿の木がそうである如く、この季節になると黄色く熟れた柿の実がボタボタ落っこち、下が大変なことになっておるのであーる。
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葛飾移転時にまさかまた入口に柿の木があろうなどと思っておらず、高枝切り鋏につまんで落っこちないギミックを付けた柿の実獲り鋏は処分してしまった。以前ここにお住まいだったご隠居夫妻は柿は一切手を触れていなかったようで、倉庫にも柿の実取り入れの道具類は存在せず。

かくて、これはもうひたすら原始的に、いちばん高くまで登れる脚立を持ち出し、高枝切り鋏を引っ張り出し、無駄な運動エネルギーは極力排除し、万物が大地に向けて引っ張られる力だけを利用して上手い具合に落ちるように慎重に操作しつつ、下に並べた座布団やらクッションの上に無事に着地してくれとハラハラ見守りながら、穫り入れ作業を進めるのであーる。
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結果、収穫はまだまだ出始めの早成蜜柑くらいの小さな固い実がたった2ダースばかりじゃわい、だっく。
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葛飾巨大柿の木では、なんのかんのほぼ採り尽くすと総計100個に迫るのが例年のことだったのを思えば、なんとも寂しい限り。って、ここでは人の手が届くのは全体の2割にも満たない感もあり、遙か上の方にもう美味しそうに熟してムク軍団に喰われ始めている実たちが未だたわわに実っているであーる。

ま、ここ温泉県盆地オフィスの柿の実たち、幾つかはぶら下がったままで年を越し、厳冬期を迎え、氷点下10度を下る盆地の極寒を耐える小さな飛ぶ方々の貴重な食料となるべく存在しておるのじゃ、と思えばそれまでじゃわい。

2年半前に葛飾から持ち出され、2年前に新帝都湾岸からこの地に持ち込まれた荷物の中にそっと忍ばせ、以降、どうしたもんかと由布岳望む仕事机の隅っこでどんどん小さくなりミイラ化しつつある旧葛飾巨大柿ノ木の生き残り干し柿(だったもの)と、当地で勝手に生きてるパーシモン・ゲート柿を並べ、なにやら物思いに耽る爺なのであった。
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この干し柿の種、植えてみたいのぉだっく。

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温泉県盆地拠点移転2周年祝宴 [ゆふいんだより]

本日長月晦日は、上空に重要機密移動を守るかの如く目達原アパッチくんが乱舞する晴れ上がった空の下、遙々新帝都湾岸月島及び豊洲の倉庫に半年ほど詰め込んであった資料書籍CDピアノその他家財道具一式がトラック2台だかに積まれ遙々ここ温泉県盆地まで運ばれ、今は亡き葛飾巨大柿ノ木に比べると随分と小ぶりの実が高いところに実る柿のゲートを通り、終の棲家&隠居場たる田圃と温泉宿と久大線線路に挟まれた新オフィスに搬入されてから、まる2年となる目出度い日でありました。っても、その日の当電子壁新聞記事を探したら…なんと、ありません。バタバタでこんな無責任私設媒体などやってる暇などなかったようじゃわい。これがその前の記事か。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2021-09-09

その後もリフォーム工事が入って、本格的に滞在出来るようになったのは数ヶ月先の師走のことなんだけど、気分的には家財が全て手元に揃った「2021年9月30日」が、葛飾オフィスからここ温泉県盆地オフィスへの移転が実質終わった記念日であったわけですわ。周囲の田圃も半分は刈り入れが終わり、いよいよ秋本番じゃの。
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温泉県盆地生活、最初の1年はホントに行ったり来たりの練習という感じで過ぎていき、2022年9月にはいよいよ国境が開いてミュンヘンARDコンクールで2019年12月以来の欧州渡航。そこからの1年は、ええと、ドタバタ独仏白英鉄路周遊、初の福岡板付国際線ターミナル拠点ツアーとなった大邱からソウル、年が代わってまたちょっとソウル、笑っちゃうくらい近いと判明した統営、ストに巻き込まれトンデモだった独仏西、どうなるんだ香港、突然行くことになったブチョン、ニッポン新帝都より涼しいシンガポール…と国境を跨ぐ日々が戻り、その間にも大阪国際室内楽コンクールでの関西滞在などもあって、「新帝都半分、温泉県盆地半分」とはとても言えないような日々でありました。

そんなこんなで、どこまでコロナ前のような動きがやれるものか無茶をしてみた1年でありましたがぁ、結果、体力や精神力、はたまた経済力の限界をある程度は見据えることが出来たことは確かでありまして、実際、コロナ前なら無理しても行ったであろうヴェトナム取材を断り行って意味のある方にお願いしたり、メルボルンもミュンヘンもライブストリーミングに張り付くだけで判った気になるように己を仕向けたり…

ここ温泉県盆地を拠点に、この先、どうやってなにをやっていくか、まだホントはなにも判らないとしか言いようがないならが、まあ、「これはちょっと無理だな」と捨てることは出来るようになった…のかなぁ。明日神無月からは、零細自営業者は廃業せよと仰っているような税制が始まって手取りが更に減らさるわけだし、あああ、もうさっさと廃業しなさい、って神様が仰ってるのかしらねぇ。

ともかく無事に温泉県盆地3年目に入るのを祝い、いきなりですけど、明日10月1日の宵に、盆地オフィスで「オフィス移転2年御目出度うパーティ」を開催いたします。

遙々関西から某財団のプロデューサー氏、東京から1泊弾丸でいらしてくださる付き合いが長い編集者さん、湯布院町代表音楽祭の実質上の舞台監督くん、それに畑を面倒見ていただいている伊都國のスーパーレディが馳せ参じて下さり、地場野菜とロシア・ソーセージなんぞを中心に呑んだり喰ったりする予定。深夜前までやってそうですから、お暇な方は顔を出して下さいな。

告知をこんなギリギリにするなんて、まるで来るなって言ってるにのと同じだけど、まかりまちがって顔を出そうなんて仰る方は、ご一報あれ。昼間は日田にUNO弦楽四重奏団聴きに行ってますから、日の入り前にいらしても、すっかり当庵の住人となっているほーほーさん夫妻
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それにこのところの庭の主たるガビチョウくん
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くらいしかおりませぬぅ。悪しからず。

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盆地の花火はサウンド・インスタレーション [ゆふいんだより]

ニッポン国は敗戦記念日、お隣の半島は光復節、ニッポン宗主国アメリカ合衆国はVJDayのお盆中日、今年はすっかり「大型台風関西直撃本州島横断」で、78年も昔のことは各文化圏なりの近現代史の枠に収まったそれぞれの伝説が語られるだけの夏の祭りになってしまっておりますが、皆々様はいかがお過ごしでありましょうぞ。

やくぺん先生ったら、新帝都での諸雑用を終え久しぶりに商売原稿をひとつ入れ、そのままあと数日滞在すれば山本ファミリー創始者顕彰コンサート、エク浜離宮に登場、そしてなんで今来るのだチャイナフィル《空海》、と、本来ならば聴きに行かねばならぬ類いの演奏会がぎゅうぎゅう並んでいるのを横目に、関西にドカンとノンビリ陣取る台風を北側の日本海岸ギリギリくらいの迂回で飛び越え
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夕方には温泉県盆地オフィスに戻って参りました。こんな飛行ルートねん。
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上の写真はグリニッジ標準時の6時13分、この地図に拠れば正に鳥取のコナン空港上空辺りでんな。台風は反対側の窓から直視出来た筈じゃのぉ。

明後日〆切の大きな原稿、電話会話禁止のシン・ゴジラ目線勉強部屋や暑すぎて無理なノマド場ではちょっとやれそうもなく、仕方なしに仕事場に急がにゃなあん、ってことで「仕事場に来た」ということであります。とはいえ盆地に来たら来たで、2週間ほおっておいた畑の処理やら、雑草やら、ほーほーご飯場の面倒やら、急いでやらにゃならんことはあるんだけどさぁ。

とにもかくにも、ここ温泉県盆地の田舎町、葉月中日はガッツリお盆の中日らしく、人口9千人の小さな町なりのお盆祭りが開催中の駅前に空港からの直行バスは辿り着くのじゃ。こんなローカル祭りじゃわい。
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駅前は由布院太鼓アンサンブルのパーフォーマンスを待つ若い善男善女、とてもこの盆地にこんなに若い奴らがいるとは思えんから、たまたまこの日に世界各地から観光地にやってきていたお客さんたちなんでしょーなぁ、殆どが。

ま、それはそれ。で、この田舎の祭り、ご覧のように最後は花火で締め括られるんじゃが、隅田川花火大会やら東京湾大華火、はたまた葛飾柴又の花火大会とは違って、ホントにお盆のご先祖様への生きる人間らの大サービスページェントで、祭り締め括る最後の午後8時45分から9時までの15分程度の規模。観光地とは反対側の駅裏田圃の真ん中からどかすか打ち上げ、はい、これで夏はホントにオシマイ、次は月末の映画祭ですからねぇ、ってもんです。

幸か不幸か、やくぺん先生オフィスからゴミ出し場に向かう田圃の真ん中は、地元民しか来ないようで、数週間前の盛夏の朝はこんな風景のところ
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それがさっきは、こんなであります。
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やくぺん先生が到着する前から由布岳は雨雲の中で、小雨も落ち、果たしてやれるのか、タクシー運チャンも懐疑的だったんだけど、そりゃやるわいな、準備しちゃったんだから。ただ、半島先っぽの空港では渦巻いていた台風に吹き抜ける暑い湿った西風も盆地はすり抜けるのか、この田舎の花火は煙が消えてくれず、カメラマンの皆さんには残念至極なんじゃないかな。

今年は光の後ろの浮かび上がる由布岳の姿もなく、結果として、この盆地の花火の最大の魅力は周囲の山並みに跳ね返り複雑に響く音だ、という事実がハッキリと観衆の前に示されることになったのであーる。

大川花火は見えないところから聴くもの、とお江戸洒落者は言ったが、温泉県盆地の花火はクセナキスも泣いて喜びそうな山塊が造る複雑なサウンド・インスタレーションなのであーる。そして、カエルと虫が歌う静寂。

往く夏の 盆地を満たす 音響華

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瓜は天下のまわりもの [ゆふいんだより]

音楽祭が終わって以降、溜まりに溜まった雑用を処理しつつ、7月にはたった1本しかなかったギャラが入る原稿を必死にやっていて(なんと金にならぬボランティア仕事で公報原稿、自分やら他人様の相談事や秘書仕事、インチキカメラマン、はたまたラジオ出演などなどでアホみたいに忙しかった先月、収入は過去最低だったコロナ禍2020年11月よりも少ないであいましょう…お金になる仕事くださいっ!)、今に至ってしまいましたです。ここ温泉県盆地は巷で報道されているような酷暑とはちょっと違い、毎度ながらの湿っぽさながら「晴れときどき曇りときどき雨」という一年変わらぬ山の天気。日が射す午後ともなれば、「夏だから暑いよね」ってくらいには暑いけど、朝夕は窓を開け放てばそれなりに生きていける環境。淡々と日を過ごしていた次第。

さても、3週間というもしかしたら過去最長の盆地オフィス滞在も今日まで、明日朝には駅前バスセンターから観光カップル満載のバスに乗り、九重連山から阿蘇外輪山越えて熊本空港に至り、盆地と由布岳の上を跨ぎ瀬戸内海を眺めながら伊丹空港に到達。空港から直ぐの某所でマイ・ハートQを聴いて、深夜前には関空対岸ホテルに素泊まり。明後日には遙か南はシンガポール島に向かうのでありまするがぁ…

ここ温泉県盆地から伊丹空港近くの某所までの道中、機内持ち込み10㎏という制限があるANAダッシュ8くんに3.66㎏の大荷物を抱えて乗り込まねばならんという苦行が待っておるのであーる。その荷物とは、これじゃこれじゃ。
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見ての通り、夏の果物の大様(なのか?)たる西瓜と、マスクメロンの前に今や商品としては絶滅危惧種たるプリンスメロン、図体のデカさでは比類無き瓜たちなのであーる。

コロナ禍に一念発起、ちょっと早めに隠居場に引っ込むと決意し仕事場を構えたここ温泉県盆地、田舎だけあって新帝都の伝統路地長屋やら縦長屋暮らしから考えれば無駄なほどの空間だけは存在し、夏ともなれば雑草まみれになってしまう充分以上の広さの家庭菜園、ってか、畑がついておる。農作業などシロート以前の上に、生活のためには年中この地に居付いているわけにもいかんやくぺん先生、遙か100キロも離れた伊都國で農業を営みお菓子屋さんをやっている知人のスーパー庭師様に頭を下げ、月に一度、畑の面倒をみていただいておるのでありまする。

んで、結果として、この春から夏はどういう按配か知らぬが、アスパラは壊滅、大蒜はそれなり、馬鈴薯も長雨でダメかと思ったがまあ家庭内消費程度。そして盛夏至り、畑にはあれよあれよとニョロニョロ蔓が這い出し、ポコスコと東西両瓜類が転がり始めてしまったのであったぁ。
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そしてぇ、音楽祭の頃からメロンという名の瓜が収穫され始め、そして本日、西瓜も収穫に至った次第。

まだ畑に収穫されずに残っている若い奴も含めると、プリンスメロンは総計12玉、小玉西瓜は6玉
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ただ植えて放置しただけのシロート菜園とすれば大豊作といえよう、いぇい!

さても、問題はここからなのであーる。この瓜類、どーするんねんっ?とても喰える数ではないぞぉ!

というわけで、先週来、我がオフィスを訪れる方、やくぺん先生が用事で遇う方は、恐怖の瓜押しつけられ地獄がはじまったのであった。なんせお店で売ってるプロの製品ではないのだから、とても喰えないようなものだったら広い心で笑って済ませてくださる方々に貰っていただくしかないのじゃ。

というわけで、以下、小さくカットされて冷凍庫の中で保管されたもの及び味見を兼ねて喰らってしまったもの、はたまたまだ畑に転がっている小さいものを除いた瓜達の行方を列挙するとぉ…

★プリンスメロン
第1号:ゆふいん音楽祭取材に来られた某弦楽器専門誌編集者様
第2号:九響定期《サロメ》で分割され面倒なパートを見事にお弾きになられた新婚チェリスト様
第3号:去る連休にやくぺん先生オフィスへの田舎道入口にオープンした古民家カフェの若旦那
第4号:ゆふいん子供音楽祭スタッフの元観光協会事務局(かな?)夫人
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第5号:前別府アルゲリッチ音楽祭広報M.Mさん
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第6号:明日、関西某所へ

★小玉西瓜
第1号:古民家カフェの若奥様
第2号:明日、関西某所へ

ってなことになった次第。ちなみに、こども音楽祭夫人に拠れば、「今は流行らないけど、このタイプのメロン、ここでは売ってますよ」とのこと。へええええ…

往く夏に 瓜は盆地の まわりもの

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久大本線試運転! [ゆふいんだより]

昨日の続報です。6月末の大雨で由布院駅と豊後森駅の間の路線間最大標高地点を含む山越え区間が路面倒壊などで不通となっていた久大本線、20日運転再開と発表され21日からの「ゆふいんの森」号チケットなども発売されておりました。先程、19日午前10時過ぎ、長安寺踏切が鳴り出して、久留米方面から二両編成お馴染みの各駅停車車両がゆっくりと峠を下って参りました。
直後、同じ車両が由布院駅側から戻って来て、これまた思いっきりゆっくり峠に向かいました。
今また、午前11時21分、同じ車両が通常運行の速度で峠から由布院駅方向に駆け抜けて行きましたです。まだ重量の重い優等列車類は走っておりませんが、普通列車の運行は可能なようです。

さあ、これでもう大丈夫。週末の天気は「曇りときどき雨ときどき曇り」のいつもの滅茶苦茶な盆地の陽気ですけど、大雨で公共交通ストップということはなさそうです。

皆様、ゆふいん音楽祭へいらっしゃい。土曜日の午後、湯布院町で生まれ育った松本くんが披露するコルベッタ作品で期待を盛り上げて下さいな。


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木曜日から「ゆふいんの森」号運転再開! [ゆふいんだより]

この週末の「ゆふいん音楽祭」を訪れてみようとお考えの皆様、特に福岡方面の皆様に朗報です。

先月末の大雨で地盤が崩れて不通となっていたJR久大本線由布院駅~豊後森駅間が、この木曜日20日から運転再開とのアナウンスがJR九州より成されました。こちら。
https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2023/07/14/230714_kyuudaihonsen_saikai.pdf

今月に入ってからの第2弾の大雨で福岡県内筑後平野南部区間も不通になっておりましたが、こちらも同時に運転再開とのことです。

やくぺん先生オフィス横の線路には、なにやら無造作に枕木が置かれたり
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駅近くの線路はこの季節の最強生命体植物によって覆われ始めていたり
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車社会のキューシュー島にあって、夏休みともなれば学校をやってないので生活路線としての役割ほぼ皆無とされる鉄道の復旧は後回しになるんじゃ無いかと町民は心配していたのですけど、さすがに優等列車臨時列車連発の観光路線、今や観光業が本業のJR九州さんとすればなんとしても生き返らせねばならなかったようでありまするな。

とにもかくにも、これで満席で全く予約が取れない福岡方面からの直行バスがダメでも
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2023-07-13
特急ゆふ号自由席または普通列車で久留米方面から盆地に至ることは可能になりました。皆様、安心していらっしゃってくださいな。やくぺん先生、20日には大分でインタビュー仕事があるために盆地を出なければならず由布院駅を利用しますので、その時点で状況に変化があれば当電子壁新聞及びFacebookで続報します。リリースが出た瞬間には信用してなかったのですが、本日の段階で撤回修正がないので、お伝えしました。

なお、22日土曜日、23日日曜日の午後2時開演演奏会は昼前と昼過ぎに到着する博多からのゆふいんの森号で大丈夫。日帰りの方も、午後7時26分由布院駅発の特急ゆふ号で博多方面に戻れます。土曜日午後7時開演の小林道夫先生と山崎&水谷の共演は…申し訳ありません、こちらは公共交通機関では博多まで当日中に戻るのは不可能です。大分や別府までは戻れます。なんせ、博多行き終電は午後7時44分なので…田舎じゃ。

なんのなんの、制約があってこそのライヴの醍醐味、さあ、皆様、この週末はゆふいん音楽祭にいらっしゃいな。チケットは、「由布院観光総合事務所0977-85-4464」にご予約を。今時珍しい電話予約当日支払いのみ!こちらもどうぞ。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2023-07-17

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