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霙 [葛飾慕情]

新佃オフィスから葛飾厄編亭への道中の真ん中に、東京天樹が聳えてます。

旧厄偏庵=新佃オフィスを出て、清澄通りをまあっすぐ、都バスの亀戸行きの道を延々と北上し(清澄通りは環状道路風に緩いカーブを大きく描いているので、それがイヤなら震災&戦災復興道路の三ツ目通りを延々と北上すべし)、天樹の足下の写真スポットになってる源森橋を渡り東武のガードを潜って、そのまま道なりに真っ直ぐ水戸街道に入り、向島突っ切って四ツ木橋でひろぉい荒川放水路を渡り、京成のガード潜って、新中川放水路が出来るまでは台風が通る度に水が出る田圃と池ばかりの悪所、今や葛飾区民の誇りたるシンフォニーヒルズ聳える田舎町に到着いたします。

晴海の国際展示場が冬になるとスケートリンクになった頃、日曜毎に親の車に乗せられて通った道を、今、28年の放蕩生活で溜め込んだいろんなものや人との関係を抱えながら、逆に走ってる。

佃から葛飾シンフォニーヒルズ裏まで、下町(門前仲町から荒川までが「下町」で、そこから先は東京府南葛飾郡の「新開地」です、誤解無きよう)を突っ切る道程の丁度中間が東京天樹。昨晩はライトアップされたけど、どうも創造神が唯一直接人の姿をして歴史に介入してきた日を記念する本日は、LEDの淡い光を輝かすつもりはないようです。

黒沼資料やらオーディオ装置やら古いパソコンやらをでっかいレンタカーに詰め込み、えっさかほいさと往復する道中、朝はあんなに晴れていて、厄天庵からは千葉の山を越え東京湾を南から進入し羽田Aランに着陸しようとするクリスマスフライトのアプローチの列も眺められてたのに、上越の冬の初めみたいな真っ黒い雲が切れて飛んできて、雨粒を落とし始める。おや、よぉくみれば、大粒の雨の中に、白いものも混じっている。

荒川放水をを越える水戸街道は、夕方の天樹を眺めるベストスポットのひとつ。
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アッという間に降り止んだ霙の向こうには、クリスマスの夕方の空。世界の無宿者の吹き溜まりマンハッタンでこんな光を眺めたら、もの凄く寂しく感じるだろう。でも、ここはしんとーいすとがぬくぬくと集う極東の島国。天の樹に光を与え、東方三博士を呼び寄せる必要なんぞありゃしない。あと数時間もすれば、聖なる夜の飾りはさっさと外され、明日の朝にはお正月屋さんが景気の良い声をあげるんだもの。

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