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18ヶ月ぶりの… [売文稼業]

新帝都の狂気のパンデミック&炎天下世界運動会騒動を離れ、遙々南は薩摩の国、霧島高原の民宿畳四畳半に布団敷いて座ってます。隠してもしょーがないのでハッキリ書いちゃえば、この演奏会の下準備取材のため。ぴあさんのサイトをアップしているのはタイアップでもなんでもなく、単にチラシが簡単に出てきたからです。
https://lp.p.pia.jp/shared/cnt-s/cnt-s-11-02_1_848fc56c-498b-47ff-aa72-b606cdc87660.html

松原編曲版弦楽五重奏の為の《ゴルドベルク変奏曲》、9月23日に浜離宮で演奏の前に松原先生とプレトークをせねばならず、そのネタ取りというか、打ち合わせというか、まあ、そういうもの。どんなもんか、楽譜や音はあっても、実際に聴いてみないと判らん、ってこと。演奏メンバーはコントラバスのしゅーさん以外はまるで別の長老ではありますが(チェロが病気で交代になってますけど、パンデミックの病気ではないそうな)、練習を眺めさせていだだくことが出来、とても勉強になりました。正直、練習を聴けて、先程、宿舎ロビーで松原氏と話をさせていただき、これで明日の本番を聴けば、ネタは充分。

とはいうものの、なんせ新型コロナの常事態下でありまする。そもそもこの取材、取材として成り立つかも数日前まで判らず、ともかく9月の浜離宮本番前にこの楽譜が音になるのはここ明日の霧島だけなので、最悪聴くだけでも聴けるだろうから…という状況だった。なにしろ数日前に札幌PMFで裏方にコロナ感染者が出て、今週末の野外演奏会を含め残りのプログラムが全てキャンセルになった、というとてつもない事件が起きているわけでして、霧島の裏方を支える財団のスタッフさんたちも、ピリピリしているという感じではないものの、もの凄く慎重に事態を進めていらっしゃいます。普通の意味での取材も、地元のローカル紙を除けば実質上は誰もやってないようですし。

関係者の皆様のご協力により、無事にこんなものをいただき
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おお、こういうもんを手にするなど、いつ以来のことか?思えば2019年暮れのアムステルダム、ヴァインベルク記念年取材以来のことではあるまいか。

コロナ禍でやくぺん先生の狭い業界もはっきりと世代間格差が広がり、SNSやネットワークでの取材に抵抗がない40代以下の書き手さんたちがどんどん表に出てきてます。正直、やくぺん先生ら旧世代は、ネットワークでの取材には「射角が限られてしまう」感覚がつきまとい、どうしても違和感というか、見えるべきものが全部は見えていない感がしてたまらないのでありますわ。「見せたいものをいただく中から、こっちの必要なものを拾う」という取材のあり方が存在するのは百も承知ながら、どーにもそれじゃ気持ち悪い。

とりわけ、この松原版《ゴルドベルク変奏曲》は、鍵盤楽器なら最後に向けて超絶技巧大盛り上がりになる25変奏から先辺りは、松原かっちゃん先生が意図的に「普通の意味での上手なアンサンブルは不可能」な楽譜を作っている。それを、海千山千の藤原はまお先生やら巨匠たなむらさんらがなんとか組み伏せようとする悪戦苦闘ぶり、果たして明日はつるっと綺麗に纏まってしまうなんてあり得るのか。そんな風に思えるのは、画面で練習風景を眺めていても恐らくはないことだったでしょう。やっぱり現場の空気は、直接に触れないと判らぬもんじゃわい。

一方で、9月お彼岸の浜離宮での本番では、かつて葛飾巨大柿の木の下で弦楽四重奏を合わせてた某チェロ女史を含むアンサンブル巧者の若手中低声陣がこの楽譜をどうするのかが興味の中心。まるで違う音楽が、大いに楽しみでありまする。

久しぶりの現場での緊張と疲労を温泉で休め、明日に期待する霧島の宿。これがあたしの、いつもの売文家業たびの空。

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なぜ「分断」は「オペラ」であらねばならないのか? [現代音楽]

コロナ禍始まって以来最も危険と叫ばれる世界大運動会真っ只中のトーキョーを抜け遥か荻窪まで赴き、こんなもんを見物して参りました。
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https://nezumi.tokyo/plathome

ベルリンのリンデンオパーやらドイツオペラならシーズン終わりに纏まったフェスティバルみたいにして出す、フランクフルトだったらボッケンハイマー・デポのシリーズでやる、はたまたミュンヘンならレジデンツの中の小さな方の劇場での上演――そんな感じの規模の、若手作曲家が劇場所属の若手スタッフで試みる小規模作品新作初演という按配のイベント。

残念ながら、日本では新国立劇場やらびわ湖ホールやらがそういう枠を設定することもなく、かといって武生やら夏のサントリー財団の現代音楽フェスティバルでは小規模たりといえ新作オペラ初演まで定期的にはやれず(今年の溜池は大物を予定になってますな)、なかなかありそうでないタイプの「現代音楽」演奏会。制作スタッフの顔ぶれなどから考えれば、杉並公会堂の地下というこのところのゲンダイオンガク聖地のひとつであるよりも、北千住藝大キャンパスとかその辺りでやる方が良いと思うんだが、ま、いろんな具体的理由があるんでしょう。

んで、中身なんですがぁ、誠に久しぶりの感想にならない感想を言えば、「うううむ…」でありました。

この作品がどのような経緯で出てきて、どうしてモノオペラという形をとり、このような楽器やらの編成になっているか、あたしゃ、まるで知りません。ICTUSアカデミー修了公演作品という条件の制約がどのくらいあったのか、ってか、オペラの舞台は前提条件が全てというところもあるわけで、決定的な要因だったのだろうということは理解出来ます。

それはそれとして、出来上がった作品として眺めれば……「分断」をテーマにした作品と聞いた瞬間に「ああ、なるほど、そのテーマにはオペラという形態はもってこいだもんね」と事前に勝手に納得し、期待というか、こういうもんになるのだろうと想像していたものとは、随分と違っていた。

感想はそれだけ、といえば、それだけ。

世間でオペラと呼ばれる舞台(じゃないこともあるけど)作品の唯一にして最大の強みは、「時間が空間を支配出来る総合芸術」であることです。これはもう、説明など不要の当たり前過ぎることでしょう。「オペラという形態は、同じ空間で同時に全く違うことを行える」ってことです。それこそ《ドン・ジョヴァンニ》1幕のフィナーレであれ、《フィデリオ》やら《マイスタージンガー》の重唱であれ、果ては《兵士たち》の複数場面の同時進行であれ、最近では《中国のニクソン》フィナーレの周恩来のモノローグ前の重唱であれ、広い舞台のあちこちで全く違った思惑が全く交わることなく歌われ、演技されても、それが全体にひとつの作品になる」という特徴がある。時間を強く支配する枠組みとなり、異なるものを同時に描ける「音楽」という要素が支配するからこそ可能なわけですわ。その強烈な核がなくなると、オリンピックの開会式みたいな悲惨なページェントになる…ってのはまた、別の話。

だからこそ、そういう「オペラ」のキャラを総動員し、全く相容れない「分断」の社会を描くのだろう。モノオペラという作品の基本的な制約からして、ポリフォニー技術を駆使した多重唱という伝統的なやり方はそもそも出来ないわけだが、北千住藝大の総力を挙げた日本のIRCAM的な多重録音やらを駆使、今時の頭クラクラしそうな画面切り替えやら入れ替えやら複数画面のシークエンス同時進行やら、もの凄く疲れるヴィデオクリップのライヴ版、みたいな騒がしいものになるんだろーなー…と思って客席に座ったわけですわ。

そしたら、違いました。いろんな意味で、手法としては伝統的な小編成のモノオペラ。ブリテン初期の小規模作品に真っ向から挑んだ、ってかな(最後が嫌でも《戦争レクイエム》を連想せざるを得なかったので、そう感じたのかもねぇ)。

このような作品が力のある若いチームの手で毎シーズン複数出てきて、それぞれの作品の出来にみんながあーだこーだと言い立て、可能性のある作品は改定再演が重ねられ…という場所がトーキョーにもきちんとあると良いんですけどねぇ。関係者の皆様、お疲れ様でした。

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ミューザ讃 [音楽業界]

日本語日刊紙新聞はもう佃の路地に居た頃から10数年来とってないし、テレビの地上波もご近所繋がりの理由で眺めている朝のワイドショーと東京12チャンネル「バスの旅」くらいしか映らんやくぺん先生が居候蟄居する佃大川端縦長屋、東京駅八重洲口から晴海に向かうバス通りに選手村行き大型バスが盛んに行き来する以外は、完全ヴァーチャル・イベントのご当地五輪の痕跡を感じないでもいられる今日この頃、皆様、コロナの恐怖の中をいかにお過ごしでありましょうか。

そんなやくぺん先生ったら、コロナ渦始まって以来最も危険な状況とも言われるトーキョーの中央駅やらを抜け、ローカル御上のボス(俺はこいつには票を入れてないけどさ)のお願いもきくことなく、六郷川越えた彼方は川崎に連日お通い、この数年ですっかり首都圏夏恒例事業と化し、今や「神奈川のプロムス」と呼ばれるようになるまであと一歩の「ミューザ川崎サマーフェスタ」に足を運んでるわけでありまする。
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa/

企画とすれば、日本には既存のメイジャー・オーケストラが主催する大規模夏音楽祭がありませんので基本的にシーズンオフとなってるこの季節に、20世紀バブル期以降に乱立したクラシック音楽専用ホールのノウハウいいとこ取りで竣工したニッポン型音楽ホールの理想的な完成形たるミューザ川崎を舞台に、隅田川では花火大会をやってる頃の2週間に、日本各地からオーケストラを招聘してほぼ連日フルコンサートを行う。コロナ渦の昨年は日本ではオーケストラ有料配信実験の先駆けとなり、それなりの成果を上げ(金銭的な、というわけではないようですが…)、今年もその形はより洗練され踏襲されている。ま、いかにもニッポンの21世紀な、オーケストラ・フェスティバルであります。

セミナー併設とか、子供向けとか、そんな面倒なことは基本的には一切排し、ストレートなオーケストラ音楽の楽しみに徹したこの企画、そんなど真ん中の直球企画であるが故に許されるギリギリのくせ球もさりげなく配されていて、それがマニアさんたちの心を擽り、暑い真夏の昼間っから遙々川崎まで来させているのも事実。今年は「コロナで国を出られません、外国から戻れません」という事情もあって、単なる直球がとんでもない変化球になってしまっているという事例もいくつかみうけられ、ますます目が離せない状況でありまする。

ノット御大がライブで登場した(だからなんだ、という方は昨年のネタをどっかで探してみてください)オープニングに始まり、ミンコ御大にバシバシしばかれた直後のアンカナ
https://www.kawasaki-sym-hall.jp/blog/wp-content/uploads/2021/07/5_0726.pdf
コロナ禍で祖国シンガポールやら仕事先ニュルンベルクに居るよりも奥さんと猫が住まうニッポンに居着いてしまい今や在京オケで引く手あまたの若者と五輪レガシー都響の初顔合わせ、と続いて、いよいよ前半のハイライトが昨晩やってまいりました。ほれ。
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入口の電子ポスターでも煽りまくり、ヤマカズⅡが帰国できない代打で登場がなんと、2020年代日本で最も世界的に売れている指揮者、鈴木パパでありまする!それも、ええええええ、と腰を抜かして川崎に吹っ飛んでくるか、はたまたおおおおおおと頭を抱えて家で寝てるか、どっちかの選択肢かないトンデモ演目だああああ!

果たしてどんなものだったか、なんせ有料配信がありますので敢えてこんな無責任壁新聞では記しません。ただひとつ言えることは、「ラフマニノフは謡わねばならぬ」と信じてる方であればあるほど、2000円(だっけ)払っても配信で聴くべし、ってかな。特にラフマニノフ第2交響曲第1楽章は聴きもの。手元に総譜があればもっとよし、だけどさ。

んで、続く本日はヨハン・シュトラウスⅡとマーラー第4番をN響が演奏します。あー、普通だなぁ、と思うでしょ。ま、そりゃそーだわなぁ。だけど、これが「私的演奏協会版とそのオマージュ」だと知ったら、これまた慌ててシン・ゴジラが上陸した川を遡ってくるか、はたまたパソコンの蓋を閉じてしまうか、それは貴方次第。

そしてそして、このフェスティバルを締めくくるのは、湾岸のヴァーチャル世界大運動会が閉幕した翌日にミューザの夏祭りを終える吉松隆交響曲第2番!そおおおおお、今や日本でいちばん知られた「クラシック音楽」のひとつ、千駄ヶ谷の世界運動会開会式の最後で「文明へのレクイエム」の部分が響き渡ったという、あの音楽が全曲披露されるのでありますっ!
https://twitter.com/KHconductor/status/1418737874841731072

さあ、テレビの前でゴロゴロしてないで、完璧な他人様との距離を保ちつつ、ミューザ川崎へいらっしゃい。

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グラーツ大会が弦楽四重奏部門を廃止 [弦楽四重奏]

ちょっと残念なニュースです。

来年初めにグラーツで開催される予定の第11回国際室内楽コンクール「フランツ・シューベルト&モダン」、所謂「グラーツ大会」ですな、要項が送られてきて、ボーッと眺めていて、あれぇ、と思いました。こちらが公式Webサイトのホームページ。
https://schubert.kug.ac.at/en/

さらっと書いてあるので一瞬なにも思わずに読み流してしまいそうだけど、大会として大きな改革があります。
https://schubert.kug.ac.at/en/competitions/franz-schubert-and-modern-music-2022/competition/
なんと、科目が「声とピアノの二重奏」と「ピアノ、ヴァイオリン、チェロの三重奏」となってます。あれ…第10回までずっと続いてきた弦楽四重奏が、ない。

グラーツといえば、ともかくシューベルトを弾く。それに、所謂「現代音楽」をメインに据える。その両輪をはっきり示し、古典やベートーヴェンはスッパリ捨てる、というやり方。

やくぺん先生としてはこんなに面白い大会はなかったのだけど、実際に現場で見物したのはオーストリア・アルプスの向こうトリノで冬季五輪をやってる真っ最中に開催された年だけ。優勝団体はなく、一位無し2位がミネッティQだったとき。今や飛ぶ鳥落とす勢いのアマデオ・モディリアーニQを初めて聴いたのがここで、この時点ではまだまだコンクール見物というレベルだった。未だにあたしゃ、なんで評価されてるか判ってない団体なんだわなぁ。
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2006-02-17
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2006-02-17-1
https://yakupen.blog.ss-blog.jp/2006-02-19
ま、この辺りをご覧あれ。

なんせカルミナQのシュテファン・ゲルナー(お元気なのか…)が審査委員長をやってて、まあ、ともかくイケイケでしたな。このときは、歌、トリオ、それに弦楽四重奏の科目でやってた。

弦楽四重奏としては、イェルサレムQが唯一出た国際コンクールとして知られ(てないか)、日本ではQアルモニコがその次の大会で勝ってる。その後は、前回2018年にシンプリーQが勝ってる。

そのように誰にでも判るハッキリとしたポリシーがあり、歴史も積んでおり、「国際F3000欧州選手権」くらいの評価が確定していた大会が、弦楽四重奏を科目から落とす。これが「今回はトリオで、次回は弦楽四重奏」みたいなやり方になるのか、まだ判りません。メールして尋ねればいいんだろうけど、ディレクターさんがどういう人かなど調べてからにした方が良いだろうなぁ。

正直、コロナ後の室内楽業界のレベル維持が心配されるところにこういうニュースが入ってくると、心配するなといっても心配になるなぁ。理由のある決断なんだろうけど。

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ボルドー大会再び大改革? [弦楽四重奏]

トーキョーのやくぺん先生塒の向こう湾岸部でやってる世界の運動選手の巨大競技会がどうあれ、世界の音楽コンクールだって負けてはおらぬよ。このパンデミック下、ショパン・コンクールなどの独奏者発掘大会は着々と新たな展開をみせているわけでありまする。

とはいえ、人と人との接触が限られる今の状況、いちばん堪えているのはアンサンブル業界でありまして、正直なところ、弦楽四重奏のコンクールに限って言えば、パンデミック前の水準にいつ戻れるのか、なんとも言えない状況であるのは否めません。ヘタすると数年、いや、ことによると今世紀に入ってから10年代終わり頃の若手全体の水準にまで戻るのかどうか、戻るのどうのというよりも、「国際的に活動する常設弦楽四重奏団」というあり方そのものがエベーヌやベルチャの世代を最後になくなってしまうのではないか――そんな不安すら覚える今日この頃でありますがぁ…まあ、それはそれ。幸か不幸か、やくぺん先生の世代にはもうそこまで見届けることは不可能でありまする。はい。

んで、猛烈に短絡的な話になるわけだが、このようなアナウンスがありました。
https://quatuorsabordeaux.com/en/2022-competition/
来年のボルドー大会の日程やら、審査委員長のマーティン以下、審査員やらが決まった、というニュース。監督がモディリアーニQ、というのは興味深いですなぁ。実質上の運営のディレクターさんは、知らん方だし。

ざっと眺めるに、前回のムニエ監督(名前はまだ運営のメンバーに残ってはいますが)らエヴィアンからボルドーに大会を持ってきた世代や、フランスローカル色を払拭すべくレッジョから助っ人に来たフランチェスカ(最後までどういう肩書きだか良く判らなかった…)らによるチームから、世代が交代したことは確かなようです。果たして前回のようなやり方を続けるのか、また旧来型のフォーマットに戻すのか。

少なくとも、現在発表されている来年のレギュレーションを見る限り
https://quatuorsabordeaux.com/en/2022-competition/to-register/
コンクール部門に関しては、どうやら普通の形態みたいですねぇ。所謂普通のコンクールの形に戻るのか、それともこのようなフォーマットの中で前回のような春の選抜高校野球大会みたいにするのか。よーわからんです。どうなることやら。

ただ、この要項を鵜呑みにする限り、過去のボルドー大会に比べるとかなりハードルは下がってるなぁ、と感じざるを得ません。今年のレッジョもそうだけど、コロナ前のメイジャー大会が課していた参加団体への要求がクリアー出来るだけの若手団体を1ダース揃えるのは現実的には困難という判断があるのかしら。

なんであれ、暫くは「改革」よりも「状況維持」になりそうな弦楽四重奏コンクール業界であります。うううむ…

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遠くで祭りをききながら… [ご当地五輪への道]

なんと、ご当地五輪が始まってしまったそーな。
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招聘失敗した晴海オリンピック以来、なんのかんのなんのかんの、佃月島晴海地区住民を10数年にわたりグダグダ引っ張ってきた御当地五輪、数週間前から実質上始まってみると、ブルーインパルスは銀座より東の湾岸地区には来ないし(昼の12時20分から13時までの羽田離発着便を全部成田にまわす、くらいのことは出来なかったのか!)
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選手村は隔離施設だし(とはいえ、アヤシげな連中が遙か佃島の北隅っこまで走りに来たりしてるけど)
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豊洲から向こうにひしめく競技場地区は警官と軍隊しかいかない(どうやら東京駅八重洲口からバスの一部は通っているようだが、行く用事もなし)。

遥か東京駅皇居向こうの信濃町千駄ヶ谷辺りでは、午後11時をまわった今も報道ヘリが舞い、銀座上空辺りまで来て旋回してら。おおおお、なんてこった、ゴジラもヤンキー海鷹黒鷹イロコイも決して入り込まない禁断の空間に、報道ヘリさんが踏み込んでるじゃあないかぁあああ!
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とはいえ、大川がまっ黒な板になった深夜前の湾岸地区入り口は静かなもの。なんせこのご当地五輪、都知事さんがTVで観ろとおっしゃるヴァーチャル・イベントなんだから、立ち並ぶのは関係者以外お断りの各種スポーツ専用仮設TV中継所なわけで、放送や報道を観なければ中央区江東区湾岸地区でやっていようがいまいが判りゃしない。トヨタの関係車両が月島駅上のエネオスに頻繁に出入りし、各県警警察ヘリが新帝都を我が物顔に舞い、大川に御上や民間の警備船がいつもの倍くらいに増えてるだけの
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住吉さん裏祭りの静かな夏がゆくばかり。深川も、水かけ祭りはないんだろうなぁ。いついなったら国際客船ターミナルのノマド場に戻れるんじゃろかい。

今更ながら、こんなご当地五輪になろうとは、晴海五輪招聘で盛り上がっていた頃の薬屋さんの町会長さんも、牛乳屋さんの副会長さんも、路地裏に住んでる区議会議員さんも、思ってもみなかったろーに。

電網の 彼方に臨む 夏祭り

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碧き衝撃は湾岸に至らず [ご当地五輪への道]

先程、狂気のコロナ&灼熱ご当地五輪開幕を宣言するニッポン軍空中広報部隊「碧き衝撃」先鋭チームが、銀座通り上空千メートルくらいを白いスモークを引きながら飛び抜けていきましたです。
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本日は朝から山口県警と熊本県警のパトヘリが立川ベースで新帝都上空を跳び始め、朝っぱらにはやくぺん先生縦長屋塒の向こうを山口県警と我らがトーキョー警視庁32号機が編隊で舞ってます。楽しそうに天樹周辺をぐるぐるしてみたりして。
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数日前から松島や入間近辺の長玉抱えたマニアさんたちからいろいろな話が流れ飛び、やっと本日の昼前に「入間12時20分離陸13時帰投」という公式発表があった。その前くらいから、半ダースもの報道ヘリがこの濃厚で暑い大気を掻き分けて高度2000メートルを超えるなんて、民間回転翼機の性能限界ギリギリまで慌てて上昇、必至に場所取りを行っておりまする。
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マニアさん都民好事家あちこちで空を見上げる真夏が始まった炎天下新帝都、やがてこの狂気のコロナ灼熱世界運動会唯一の都民が無料で見物出来るイベントの現場練習が始まったわけでありますがぁ…

千駄ヶ谷旧津田ホール辺りまで距離にして7キロくらいの大川端縦長屋、緊急事態宣言でいつものシン・ゴジラ視点勉強部屋が閉鎖中なんで、塒の窓から銀座東京駅エンペラー宮殿方向を望むに、東京駅八重洲口真ん前に建設中の超高層ビル上に乗っかる巨大クレーンの向こうを碧き衝撃T-4が突っ込んでくる。
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そしていよいよ描かれる、おお高度成長期懐かし1964年の再現、夢よもう一度の五輪の輪が、誰も居ないスタジアムの上に
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見えませんっ!

うううむ、かつての旭光号碧き衝撃部隊が開会式の最後を飾るクライマックスとして高度3000メートル秋晴れの大空に描いた五輪の輪の記憶に比べると…なんなんねん。報道ヘリの高度から推察するに、高度は64年五輪の輪の3分の1くらいなんじゃないかしらね。石原からアベバブル時代ににょきにょき建ち上がった高層ビル群の上に辛うじて一部が覗けるくらいじゃあないの。この一種の公式であろう広報記事でも、高度の話はしてないんですよねぇ。
https://dailydefense.jp/_ct/17466634

敢えて言います。このイベント、都民に対するお祭り開催の告知イベントとしてはどうだか知らんが、少なくとも膨大な数の競技施設ひしめき、管理運営施設がいっぱいあり、警備の各地県警や陸軍8500人ひしめき灼熱下に汗だくで働き、選手村に大壇幕掲げられる新帝都大川東南の湾岸人工島(元佃は天然だけど)地区の住民とすれば、ダメです。五輪の輪、五輪関係者からは見えません!せめて碧き衝撃部隊が、革命記念日シャンゼリゼ上空パトルイユ・ド・フランスみたいな白煙引いて、晴海から豊洲上空高度300メートルくらいをローパスでもしてくれれば盛り上がれるのにさぁ。

てなわけで、ご当地五輪、開幕しております。このキチガイ沙汰があと2週間も続くのか…

湾岸に 碧き衝撃 伝わらず

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新帝都戒厳令 [ご当地五輪への道]

すっかり夏になった空の下、こんなお仕事のために
http://www.millionconcert.co.jp/concert/detail/2021_09/guide/210923goldberg.html
旭倉庫仮オフィスに積み上げられたCD箱をひっくり返して必要なディスクを探し出した。さても、この作品についての世間での常識レベルで最も新しい情報をチェックしておかにゃならんなぁ、とはいえ緊急事態宣言下、上野は東京文化会館資料館はダメだし(開いていてもこんな定番曲では最新の楽譜を購入しているか判らないし)、手っ取り早いのは銀座のヤマハなりに行ってありったけの楽譜の解説部分を立ち読みしてくることであるなぁ。暑くて嫌だけど、チャリチャリ行ってくるか。

ってなわけで、炎天下、倉庫横の大川跨ぐ佃大橋越えて新帝都中枢方向に向かうやくぺん先生なのであった。こりゃ失敗した、大人しく地下鉄かバスに乗るんだった、と思いつつへこへことペダルを漕いでいると、佃大橋の上をこのところすっかり見慣れたトヨタのボックスカータイプの水素燃料車が追い越していく。先週来、やたらと見かけるようになったなぁ、と思ってたら、今度は聖路加側からトヨタ燃料電池乗用車タイプ五輪車が、やくぺん先生んち御用達の佃の佃煮名店田中屋さんの看板の前を、晴海豊洲側に突っ走っていく。
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へえ、あのタイプも動き始めたのか、おや、また来たぞ。へえ、青と赤の色違いがあるのか、スターフリートみたいに部署で色が違うのかしら。かくて佃大橋を渡り終えるまでのわずか3分程に、総計3台の五輪専用トヨタ車が往来したのであった。

ダラダラと佃大橋を下り、聖路加病院に向けて左折する交差点で待っていると、目の前を築地側からまたミライタイプがやってくる。中央区役所の手前、新大橋通りの築地寄りでも、ボックスタイプ。なんのかんの、昭和通りを越えるまでに総計1ダースほどの五輪トヨタ専用車に出くわすのであった。

流石に銀座有楽町に近づくと五輪裏方車は見かけぬわい…と思ったら、有楽町駅手前辺りから警官が目に見えて増えてくる。銀座通りに行くという本来の目的すっかり忘れ、有楽町駅北側ガードを潜って国際フォーラム前まで来れば、なぁんと、国際フォーラムは完全に封鎖状態。道も半分程度に規制されてら。おおおお、その向こう、旧GHQと帝劇の間を、我が軍のジープ系車両を迷彩服の兵隊が運転してやってくるではないかぁ。
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日比谷公園横から皇居前広場辺り、上空では総務省ビル屋上ヘリポートで埼玉消防に貸与されてる消防庁新型ヘリ
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隣の警視庁にはお馴染みパトヘリ12号機君が、相次いでやってきてはまた出て行く。お堀でケレケレケレと叫んでいるカイツブリの雄叫びも
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すっかりかき消す轟音が桜田門に鳴り響き、目の前を滋賀県警パトカーが曲がっていく。遙か市ヶ谷には入間のチヌークが降りていき、その上には午後3時をまわったか、羽田に向けて副都心上空をJFKからのJAL定期便が降下していく夏の午後。

南の風がそれなりに吹き抜ける皇居前広場、先週までの外に居るとまるでサウナみたいな不快感は流石にない、夏らしい夏ではあるぞよ。

いやはや、結局、新帝都の戒厳令風景眺めチャリチャリこんなところまで来てしまい、本来の目的は果たしていないものの、そろそろお友達のドバト三馬鹿トリオが待つ佃は縦長屋下レギュラーノマド場に戻り、久しぶりに挨拶でもしてやるかい。とはいえ、今や文字通りのオリンピック道路となっているらしい勝鬨橋よりも下流を物見遊山に渡ろうなんてアブナイことはしちゃならぬ。東京駅南側大ガードを潜って、八丁堀まわって湾岸に帰りましょ。

チャリンチャリンとペダルを踏んで、明治生命館横まで来れば、目の前をミライ型五輪車が抜けて行く。国際フォーラム北側もがっつり警備で、岩手県警パト2台がテロリストや反五輪主義者共の狼藉から重量挙げ選手を守るべく2ダースも警官動員して固めてら。
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鍛冶橋交差点では石川県警の車両が曲がってくるわい。フィルムセンターはいつまで休館なんだろーなぁ、と京橋ジャンクションに至れば、ボックスタイプのトヨタ五輪号が出てきて、湾岸方面に向かう。流石に首都高の東になるとトヨタ五輪車が目立つなぁ、と八丁堀交差点を築地方面に折れていくボックスタイプと乗用車タイプの編隊走行を見送ると
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おおおおおお、目の前を我が陸軍の兵隊を満載した冷房無し兵員輸送車が、梶橋通りを湾岸方向に曲がって行くではないかぁ。
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いやぁ、狂気のコロナ灼熱下で世界運動会強行の我が新帝都、冗談ではなく「パトレイバー2」の世界になってきておるわい。

警棒と 軍靴の中に 夏狂う

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