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上海でも新たな春室内楽音楽祭 [音楽業界]

毎度ながら関心がある方がどんだけいるか知らんけど、配信なんぞもあるというので、こういうものもありますよ、というご紹介。

コロナ禍が明け、経済不況だ何だ他人事としては面白おかしいことをあれこれ言われる大都市中国上海でありますが、この町の音楽生活で最もプアーと断言しても過言ではない室内楽のジャンルで、ひとつの動きがあります。こんなフェスティバルが立ちあがり、メイン会場は上海シンフォニーホール(最近、ジャガーのネーミングライツが付いたんかい?)で、もう去る12日から始まっているとのこと。
https://theviolinchannel.com/shanghais-z-international-chamber-music-festival-announces-2024-program/

英語圏では今や『ストラッド』誌を越える影響力になりつつある(のかなぁ…)とも言われる「ヴァイオリン・チャンネル」が直接インターナショナルPRに買って出ているらしい、「上海のZ世代+国際室内楽音楽祭」ってことなんでしょうかね?ま、とにもかくにもストリーミング配信があるようなので、ご関心の方はヴァイオリン・チャンネルのページからどうぞ。主な日程は…

12日:オープニング・コンサート メンデルスゾーン八重奏など
13日:シューマン ピアノ五重奏など
14日:ヴァレンティン・シルヴェストロフ《静かな歌》中国初演
17日:ディオティマQなどフランス系あれこれ
18日:ディオティマQ ヤナーチェクとリゲティを2曲づつ
19日:エスター・ヨーなどのピアノ三重奏
20日:スーフェイ・ヤン ギターの室内楽
21日:フィナーレ 上海響メンバーらでシュポア七重奏、ブラームス弦楽六重奏第2番

ま、いかにもな感じで、トーキョーなんぞの室内楽聴衆とすればフェスティバルというのならもうちょっと捻ってくれないと行かんぞ、と仰るかもしれんけど、彼の地ではまだまだマーケット発展途上のこの分野、こういう形で人口に膾炙していく努力を重ねていって欲しいものでありまする。

このフェスティバルも実質上のハイライトは「全曲演奏フェチ」ディオティマQのヤナーチェク+リゲティ全曲みたいだし、シンプリーQも先頃里帰りしていたようだし、月末には我らがクスQも上海を訪れるような。
https://www.kussquartet.com/

このフェスティバルに上海QやシンプリーQが直接関わっていないのが不思議なような気もするが、ま、デカい街だからいろいろあるんじゃろ、と気にしないこととして、とにもかくにも福岡国際空港から宮崎国際音楽祭よりも時間的には近い東シナ海の向こうでこういうことが起きてるぞ、というお話でした。

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