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シェーンベルク6時間に聴衆400人越え! [音楽業界]

桜満開の花曇りの土曜日の本日午後、上野の杜は奥深く東京藝術大学は奏楽堂を会場に、午後2時から休憩&レクチャー含め終演は8時という長大な演奏会が開催され、レクチャー司会として舞台に登った業界関係知る人ぞ知る有名人ゴローちゃんから「もぎられた半券は462枚」という発表が賑々しく行われましたです。
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おいおいおい、カザルスホールでもいっぱいにならないくらいの数で何を喜んでいるんだ、と呆れるかもしれませんが、このイベントの内容が「シェーンベルク弦楽四重奏全曲演奏」であると知れば、なるほどねぇ、と納得していただけることでありましょうぞ。

この演奏会、急に表の作文をやってくれという依頼が入ったため、書き始めていたこの無責任私設電子壁新聞原稿、内容を急遽変更。どーでもいーことだけを書きますっ。ゴメン。

とはいえ、批評原稿なんて偉そうなものには記せないことのほーが遙かに大事だ、というのが当電子壁新聞のポリシーであることは今更言わずもがな。で、敢えて表の作文には記せない重要なことを記せばぁ…この演奏会の最大のポイントは「シェーンベルク特集の聴衆はブルックナーのそれに近い」という事実が発見されたことにあるのだったぁ!

評論家率も異常に高かったこの演奏会、客席を埋める7割が「オジサン」でありました。いや、7割所ではないかな。なんであれ、亀井聖矢やら石田組やらの客席を埋める聴衆、はたまた初台の《アイーダ》に熱狂する善男善女(実は知らんけど…)とはまるで異質、ある種の「オタク」っぽい空間が広がっている感がありましたです。

いやぁ、これはちょっと驚きでした。所謂「現代音楽」新作発表などのインディーズっぽい演奏会の客席を埋める都内各所の音大作曲家学生やそのお友達演奏家に漂う音大学祭の雰囲気とはまるで違う。はたまた一昔前の草月ホールやセゾン劇場、パルコ劇場などの「ゲンダイオンガク」演奏会のなんとも微妙にオシャレな空気とも、また違う。やっぱりブルックナーなんだわなぁ。

シェーンベルクという、正直なところ21世紀の今の時点でどのような評価をすれば良いのか些か難しいところにいる作曲家さんの大特集、これくらいの聴衆が期待出来るのならば、「東京・夏・音楽祭」とすればせっかく「東京の三大メイジャーオケ&ベルリンフィル奏者達」というラインナップでやってるニッポンのザルツブルク復活祭音楽祭みたいなものなのだから、ガッツリ腹くくってヴァイグレやらカンブルラン御大に《モーセとアロン》やら《今日から明日へ》をお願いしても大丈夫だったんじゃないかしら。

本日の貴重な演奏会、ここまでやったんだから最後は「皆さん、よく聴いてくれましたで賞」みたいな《浄夜》じゃなく、音楽祭で上野の杜近辺に来ている沢山の歌手やピアニストの中には《ナポレオン・オード》をやってやろうじゃないか、という人もいたんじゃないかしらね。ホントは最後はやはりアメリカ時代の最高傑作たる弦楽三重奏曲で終えて欲しかったけど、もうディオティマの皆さん、体力精神力的に限界じゃろなぁ。

ともかく、お疲れ様でした。隔靴掻痒な作文になってしまって、スイマセン。

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