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こういう曲をやるソリストを讃うべし! [現代音楽]

宣伝、というか、礼賛ですっ!

明日明後日、大阪フィルの定期演奏会で、チェロの宮田大氏が尾高尚忠のチェロ協奏曲を演奏します。
http://www.osaka-phil.com/concert/image.html

コンサートの詳細は上のチラシをご覧になっていただくとして、とにもかくにもこの無責任電子壁新聞で言いたいのは、「宮田君、偉い!」であります。

ソリストというのは、海千山千のオーケストラの面々を背に、ちょっとでも間違ったらネットで悪口を書いてやろうと楽譜抱えて待ち構えている客席の聴衆に向かい、面倒この上ない楽譜をきちんと音にし、さらには山のように遺された先達の名演に、少なくともその瞬間は匹敵する、はたまた凌駕する、と感じさせる音楽をやってなんぼ、という商売をやってるわけですな。まあ、ホントに厳密に言い出せば世界に数十人しかいないお仕事なわけで、そんな特殊なことがやれる人だけがやってると考えればそれまでなんだろうけど、でもやっぱり、とんでもないお仕事であーる。

ナクソスなんぞが次から次へと妙なレパートリーを音にしてくれてしまい、気持ちとしてはありとあらゆる音楽文献が貴方のパソコンなりスマホから音として聴けますよ、って状況になってしまった21世紀の今、すれっからし聴衆は次々と新しいレパートリーをライブで聴くことを求め、主催社側もたまにはそれに応えねばならないと考える。で、ソリスト様とすれば、若い頃から先生に叩き込まれたり、学校できちんと習って、自分の音楽としてがっつり身に付けた協奏曲じゃなくても、弾かねばならないことがある。普通は、「いやです」と言えば済む。でも、そうは言わない方もたまにはいてくれる。

というわけで、明日明後日は尾高の協奏曲を聴きに大阪フェスティバルホールに行くべし、ってことになる。第2次大戦中に書かれたドヴォコンに匹敵する巨大な協奏曲、ときいただけで、もうただものではないとお判りでしょ。あ、YouTubeにこうさんの演奏があるじゃないか。まずは、お聴きあれ。
https://www.youtube.com/watch?v=NZf7T1w_pPg

宮田氏のマネージャーさんに拠りますと、流石の宮田氏にして聴衆の皆々様の前にきちんとした音楽を伝えるためにギリギリの闘いをなさっているようで、それも一重に「ひたすら師のため」だそうな。なにせ、急遽CD録音も決まったそうで、さらにプレッシャーは強まり…

そんな中でもしっかり「勝ち」に行けるのが真のソリスト。ぐぁんばれ、宮田くん!大阪近辺の方、宜しくぅ。

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