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ダネルQのヴァインベルク・サイクルについて [弦楽四重奏]

これまで、日本国の表記に従って「ワインベルク」と記していたものの、書く度に気持ち悪いなぁ、と思っていて、そろそろこの名前もメイジャーとは言えないまでも随分と認知されてきたであろーから、以降は「ヴァインベルク」と記します。当電子壁新聞は、基本的に「見ず知らずの奴にグーグル検索などで来られてたまるものか」という意図から、固有名詞を符牒にしたりすることもあるのですが、ヴァインベルクの場合は少しでも人々に情報が広がれば、と思って世間に合わせて参りました。ま、過去に遡って直すのもかったるいので、当電子壁新聞内検索をなさる酔狂な方は、「ワインベルク」と「ヴァインベルク」の両方を試みて下さいませ。

って、どーでもいいお知らせから入ったわけだが、今、成田に到着し京成電鉄で葛飾オフィスに向かっております。このままサルビアホールまで1本で行けるんだけど、なんせ昨日一昨日とデロデロになった洗濯をせねばならんでんのぉ、婆さんや。

さても、ダネルQが台北で始めた「ベートーヴェン+ショスタコーヴィチ+ヴァインベルク」サイクル、昨日は第5回目となる「ショスタコ7番+ヴァインベルク12番+ベートーヴェン作品127」というなかなか美味しいプログラムを見物させていただきました。場所は日曜日になるとイスラム圏お手伝いさんがゴッソリ集まってお喋りしてる台北の観光地、蒋介石記念堂前の音楽庁地下リサイタルホールでありまする。
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おっと、この写真は向かいの歌劇院だっけ。外観は全く同じオペラハウスとコンサートホールが向き合ってますので、ま、お許しを。真面目に写真も撮る気にならぬ暑さ。

もとい。なんせ、ヴァインベルクの12番といえば、競って弦楽四重奏を書いていたショスタコーヴィチも、大先輩ベートーヴェンも追い抜いてしまったヴァインベルクの全17曲の弦楽四重奏のうちで、唯一未だ未出版の作品でありまする。昨日も、ダネルQは手書き譜で弾いてました。もの凄い弱音から、なんか特殊っぽいピチカートで終わる最後のところなんて、どういう指示がされてるんですかねぇ。ま、連中に「楽譜みして」といえば見せてくれるだろうけどさ。

そんなこんな、終演後、延々1時間に及んだサイン会を終え
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やあよくきたなこのアホ、という感じで立ち話をした,この先のヴァインベルクについての情報です。そろそろ葛飾オフィス最寄り駅に近付いているので、慌てて箇条書き。

◆第12番の出版は、無論予定されている。今、ヴァインベルクの弦楽四重奏はふたつの出版社から出ているのだが、どっちから出るか、マークは知ってるんじゃないかと思うんだけど、あれ、どこに行った、あいつ。

◆2019年はヴァインベルクの生誕100年で、パリとワシントンDCで弦楽四重奏全曲演奏会をやることになってるんだ。無論、来るだろ、お前(笑)。

◆台北のチクルスは、次回は来年の9月。その次は2019年2月。16回でショスタコーヴィチはどうするのか、って。ええと、最終回はヴァインベルクを2曲やって、ショスタコーヴィチは《ポルカ》とか小品をやる予定です。

◆9月下旬に札幌、福岡、新潟で演奏会をするけど、ヴァインベルクはあったかなぁ。

以上です。ちなみに9月のダネルQの来日、某東京圏の主催者さんが「オール・ヴァインベルクでやりたい」と手を挙げたのだけど、ダネルQは何故かキタラホールが招聘していて、公共ホールのネットワークはあるのだけど民間とはどうも話がうまくいかないようで、結局、立ち消えになってしまいました。主催者さん側もダネルQもやる気満々だったのに、非常に残念ですねぇ。

世界主要都市でヴァインベルクの弦楽四重奏全曲をやってないのは、もう東京くらいだぞ!アマチュアが当たり前のようにショスタコの交響曲を演奏するこの大都市で、ええんかええんかぁああああ、それで!

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