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おうちでチキンライス…なんだけどぉ [葛飾慕情]

チキンライスのお話。この話の補遺
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2018-03-13
というか、トーキョー編というか、オマケというか。

帝都に戻ってきて、やたらと寒かったり雪が降ったりしてる間にもダラダラと作文仕事をやらにゃならず、本日から月曜まで葛飾オフィスにプチお籠もりです。で、これくらいの半端な期間だと飯が面倒で、佃から賞味期限切れっぽい冷凍食品などいただいてきたわけだが、葛飾オフィスの厨房にひとつ気になってるもんがある。あれを喰ってしまわないとマズいだろうなぁ、今は勢いが付いてるから、そのまま一気に…

要は、これでありまする。
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そー、東は香港から西はアブダビまで、アジア圏のどこのスーパーマーケットにもしっかり売ってる、ご家庭で簡単に出来るチキンライスの素でありまする。底を眺めると、「此日期前最佳26/08/16」などと記してある。わぉおお、既に賞味期限切れて1年以上じゃあないかあああああ!これは早急になんとかせねばならんじゃろ。

かなりぶ厚いパッケージをあけると、中からこんなものが出て来る。
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説明書き(幸いにも英語がちゃんとある)を読んでみると、チキン1.5キロを煮込む際に入れるペースト、チキンの煮汁と米500グラム(タイ米が望ましい、などと気楽に書いてある)を炊き込む際に混ぜるペースト、煮込んだ後に取り出して冷やしたチキンにぶっかけるソース、それに小さいのはチキンライスお馴染みの生姜タレ、煮詰めた醤油っぽいタレ、それに辛い系タレ、以上でありまする。

さても、基本的に時間が経って風味が劣化するかもしれないけど、ホントの意味で悪くなりそうなもんはないじゃろ、と気楽に判断し、つくってみることにすべーか。

まずはチキンだが、亀有の肉のハナマサまで行けば丸ごとチキンひとつは買えるだろうけど、今、葛飾オフィスの自転車がパンク中(そのためにこのところ水元公園に小さな飛ぶ方々に遭いに行けませぬ…)。歩いて行くには遠いし、こんなことでバスに乗るのもイヤなんで、まあいいや、最寄り駅前のスーパーに行ってチキンの彼方此方の部位を1キロちょっとくらい買い込むべえか。問題はタイ米だなぁ…って、すっかり冒頭部分書いては消しの作業にイヤになったので、夕方から作務衣にコート羽織ってひょろっとサンダル履きで出かけるのであった。

まずは、なんとも川向こうなセンス漂う駅前のお米屋さんに向かい
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オジサン、タイ米、ある?と訊ねると、あっさり「ないない、9キロ買ってくれるなら取り寄せるけどねぇ」とのこと。なんで9キロなんじゃろか、ま、突っ込んでも仕方ないと、あっさり諦め、駅前スーパーに向かいます。

さてぇ、と米コーナーをキョロキョロするも、世界のどの都市のスーパーに行っても置いてある500グラムから1キロくらいの小ぶりなパックの長粒米は全く見当たらない。店員さんに尋ねると、「あったかなぁ…」と探してくれて、ここにないならないですねぇ、とのこと。

それならそれでしょーがないとさっさと戻り、もうあとは有りものの米といつもの炊飯器で調理することに決意した次第。

んで、レシピ通りに2.5リットルの水に煮込みペーストをぶち込んで30分程チキンを煮込みますぅ。ひきあげて、冷水で15分冷やし、その間に650ccの先程の煮込み汁を500グラム三合半弱の日本米にぶちまけ、かなりねっとりした、でもあのお馴染みのチキンライスの臭いが強烈にするペーストを混ぜ込み、添えられた調理の仕方は一切無視して、炊飯器の「炊き込みご飯」スイッチを入れ、あとはもう、知らんぷり。

かくて待つことしばし、当たり前に炊きあがったご飯は、強烈に油っぽくて、ペースト状のソースが混じりきってない。慌ててグチャグチャひっかきまわし、暫く蒸らし、その間にチキンを切って、醤油味のソースをブチかける。小皿を出して小さなソース3つを並べると、なんだかチキンライスっぽくなるぞ。コリアンダーとかワケギとか胡瓜とか、ホントは小物も必要なよーだが、ま、そんなんなくても結構じゃわい。

かくて、こんなもん、出来ましたぁ。
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まあ、見てくれは一応、格好はついていますな。んで、食してみると…うううん、チキンは「煮鶏」です。そうとしか言いようが無い。ま、お馴染みのソースがある、特に煮詰めた醤油系タレは賞味期限切れでも問題なく、しっかりもうチキンライスっぽい。生姜系と辛い系は、流石に賞味期限切れかなぁ、って感じ。

問題は炊き込みご飯でして…そーだなぁ、やっぱり日本米はタイ米に比べて水分の吸収がよろしいからか、正直、味が濃すぎる感じになってます。冷めればこれくらいでも良いのかしらね。付け合わせはスーパーの見切り青梗菜をラップに包んでチンしただけのもの。チキンライス用の煮込み醤油タレには、とぉっても合います。

なんのかんの、ともかく大量のチキンライスもどきが出来てしまったので、これから月曜までずーっとこれで生きていくやくぺん先生なのじゃ。

やっぱり、名店のぷるぷるした食感やら、シンガポールの当たり前の店の適度な歯ごたえと柔らかさなどは、簡単にご家庭で出来るもんじゃあないでんなぁ。ぶっちゃけ、チキンを細かく刻んで、炊き込みご飯にまぶし、おにぎりにすると滅茶苦茶美味しいんでないかい、と思わんでもないぞ。

以上、弥生のチキンライスづくし、これにてオシマイ。イースター明けの英都でまたチキンライス、なんて勿体ないことはいたしませんっ!

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どる

9キロは20ポンドということではないでしょうか?タイでは輸出米をどういう単位で計ってるか知りませんが。昔、アメリカでカリフォルニア米を買った時も9キロパックでした。
by どる (2018-03-25 22:19) 

Yakupen

どる様

なるほどぉおおお、なんか、納得しますね。それにしても葛飾の米屋のオッサンがポンド単位で考えてるなんて、思いもしませんでした。へえええ…
by Yakupen (2018-03-26 00:12) 

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