「謹賀新年」のない正月

新年あけましておめでとうございます。今年も、騒々しく、生きているだけで滅茶苦茶オモシロイと思えるような世界でありますように。いきなりですが、佃二丁目町会、新年の張り紙であります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　
年末に町会費を取り立て、まるで領収書のようにお渡しするわけですね。佃の各町で絵面とか字体とか微妙に違い、対抗意識を燃やしている長老たちもいるそうなんですが。

実を言いますと、この写真、ウソです。我が庵の前に来て、呼び鈴代わりのベルをチャリチャリ鳴らしていただいても（何を隠そう、我が庵には電動式のブザーがありません。ってか、うちの露地で電動ブザーがあるのは、大家さんちとその向こうのAさんちの２件だけ）、その上にこの張り紙は貼ってありません。
昨年の暮れに我が庵の右側半分を占める大家さんちのおばあちゃんがお亡くなりになり、喪中なんですね。で、「子も同然」な店子の我が家としては、自分のとこがどうあれ、喪中にお付き合いをせねばならない。だから、周囲を見回して誰も見てない瞬間に目出度い張り紙を慌てて貼って、写真を撮って、瞬く間に外しちゃいましたとさ。

というわけで、いきなり変則的に始まった2006年。なにはともあれ、今年もよろしく。