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望月京新作弦楽四重奏曲世界初演 [現代音楽]

昨日締め切りの原稿がまだ入らず、今日中に入れると繰り返していた原稿に手が着いてもいない状況。夕方はゆふいん関係の打ち合わせに田端まで行かねばならぬ。んで、電子壁新聞などに使ってる時間皆無なので、ずっと挙げ忘れていた情報を入れておくだけにしましょか。

先月の武生で、久しぶりに作曲家の望月京さんにお会いしました。ま、ワークショップに呼ばれてたんですから、いらっしゃって当たり前ですけど。で、どーでもいい立ち話などしたわけです。そこでひとつ、この壁新聞読者諸氏に関心ありそうな情報が出てたっけ。

事後報告で望月ファンには申し訳ないけど…去る9月21日に、ストラスブールの現代音楽祭で、望月女史の弦楽四重奏曲世界初演が予定されていました。曲は出来てたようなんで、多分、初演されたんでしょう。演奏したのはかのディオティマQ。”Terres rouges”なる題だそうな。

この今売り出し中、人気急上昇の奇才とすれば最初のまとまった形でのクァルテットじゃないかしら。どんな曲なのか訊ねる暇もなかったものの、今の彼女の作風ならば、普通の団体には全然弾けない、なんてタイプの音楽ではないでしょう。21世紀になってから、クァルテットにはまだこれといった新作が出てきてないので(誰とは言わないけど武生で話をした現代音楽の専門家は、「もう創作の時代は終わった、面白い曲は出てこない」などと嘆いてましたっけ。いつの時代にもこう言われ続けているのであろうなぁ、と思うことにしましょ)、期待しましょうぞ。写真は武生でレクチャーする望月さん。なんか隣の通訳さんの方が先生で、その助手のおねえさんみたいに見えちゃうのは人徳でありましょーか(←「人徳」という言葉を間違って使ってるぞ)。

最近は読響で新作が初演されたり、若い世代の日本を代表する作曲家となりつつありますね。この人の音楽、よーはどんなに難しい作曲技法を使おうが、「わたしがこういう方法でやってるのよ」とか「こんな書き方が面白くて書いたんです」というポイントがとっても明快。頭脳と技術がバランスしてる、ってことですな。それに、今風のいろんな幅広い音楽への関心が付け焼き刃じゃなくて、ホントに良いと思ってやってる。つまり、好き嫌いはともかく信用できる、というのが大事ですね。
望月さんとパリでの付き合いが長い千々岩さんによれば、「彼女の音楽は弾いていて面白いでしょ」とのこと。こういう感想は舞台の上の人にしか言えないわなぁ。

望月さんについては、こちらでもご覧あれ。http://www.tokyo-concerts.co.jp/artist/mochizuki.htmlここからいろいろ行けるでしょう。残念ながらストラスブール音楽祭のページからは、もう21日の演奏会についてのデータには行けなくなってますねぇ。http://www.philharmonique-strasbourg.com/saison/ecole_vienne.html#

いずれにせよ、近い将来にちゃんと出版されるでしょ。そうそう、来年から数年の間、先生としてなんと白金台の明治学院大学でお教えになるそうな。この曲も、日本でもそう遠くなく聴けるんじゃないかな。


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