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ヤマハお引っ越し [音楽業界]

昨日は「第一生命ホール」の話をしたので、ついでに、「山葉ホール」の話もしておきましょか。

音楽関係の皆様はよくご存じのように、銀座通りのヤマハが、この暮れから改装に入ります。無論、ヤマハホール(オープン当初は「山葉ホール」と表記)もお休みになります。

山葉ホールといえば、第一生命館の社内集会室が旧第一生命ホールとして一般開放され始めてから約半年後の1953年4月、鳴り物入りでオープンした「日本初の音楽専用ホール」ですね。
なんせあなた、オープン当時は「東洋のカーネギーホール」なんて事実誤認としか言いようのない突拍子もない宣伝が散々されたんだから。みんな、カーネギーホールをなんだと思ってたんだぁ!
規模としては今の地下のザンケルホール、当時のリサイタルホールくらい(カーネギーの地下が映画館なんぞになる前です)。それをあの映画「カーネギーホール」でお馴染みの大ホールに比肩するなんて、判ってやったキャンペーンなら相当に良い度胸ですな。文化会館くらいからはすっかり恒例となった「新設ホールのオープニングシリーズ」なんてお祭り騒ぎの嚆矢でもあった。

そんなヤマハホールなのに、日本演奏史への功績は殆ど語られることはありません。理由はいろいろあろうけど、この会社を巡る非常に面倒くさい経営陣のゴタゴタにホールがモロに巻き込まれちゃったことがそのひとつなことは確かでしょう。文才に長ける毒舌評論家H.Iさんあたりが、あちらの世界に旅立たれちゃう前に、ペンネームで某神楽坂上出版社系オジサン雑誌などにお書きになるときの調子できっちり書いといてくださらないと困るんですけどねぇ。カラヤンやコロンビアアーティストは切って捨てても、自分が関わったことになるとやっぱ難しいのかしら。

ま、なんであれ、そのヤマハホールも暫くは閉館。また3年後に新しくなって銀座通りは7丁目に再登場し、4丁目の王子ホールと熾烈な銀座ホール合戦を繰り広げてくれることを期待しましょう。

んで、ホールはともかく、当面のヤマハの移転先です。数日前、打ち合わせで東京駅八重洲口の某ホテルに向かったですよ。いつもならチャリチャリ行く距離だけど、寝不足での自転車はあまりにも危険と判断。おとなしく月島から地下鉄で2駅、銀座一丁目駅まで乗り、地下道を延々と有楽町駅の目と鼻の先まで歩き、3番出口から出たですね。もう東京駅まで徒歩10分弱の場所。沖縄物産店のとこです。はす向かいの高速道路下にHMVがある。で、あんまり使わない出口なんで物珍しげに眩しい空を眺めたら、おやまあ、なんと目の前にヤマハ仮店舗が出来てるじゃないの。

なーるほど、こんなところに越してらっしゃるのね。それこそ、佃やくぺん庵から傘要らずでヤマハまで行けるようになるわけだ。わずか3年の仮店舗だけど、こっちのほうが便利かもねぇ。東京駅も有楽町駅も直ぐだし、丸ノ内線の銀座駅だって直ぐだし。京葉線の南東京駅若しくは北有楽町駅なんて目の前(あの駅はとてもじゃないが東京駅とは言えん!)。

第一生命ホールが新しくなった後を追って、かつてのライバルも生まれ変わる。ほんと、東京は騒々しい街だこと。


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