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聖母被昇天日翌朝 [シモン・ゴールドベルク・メモリアル]

旧盆の8月15日は、聖母被昇天日だったり、光復節だったり、VJDayだったり、解放記念日だったり、敗戦記念日だったりするわけだけど…

そんな日から1日遅れで、東京は護国寺の山根家墓所、シモン・ゴールドベルク&ゴールドベルク・山根美代子ご夫妻のお墓に、お弟子のひとりが詣でて参りました。

もう秋も近いはずなのに、音羽の参道の奥に控えた古いお寺の砂利は朝から強烈な太陽を照り返し真っ白で、サンシャイン60が見えなければ街の中とは思えぬ緑たちはギラリギラリと輝いてる。ニックの息子が大喜びする蝉の鳴き声が、強烈なポリフォニーで響き合う。

立っているだけで全身から汗が噴き出る空気の中、花々や、立山から移された樹木たちの間に据えられた四角い石の塊の前で、ニックは随分と長い間座り込んでる。この前にこの場所を訪れたとき、梅雨の終わりの大雨の中で花を捧げていた人が、今、あの中にいる。http://blog.so-net.ne.jp/yakupen/archive/20060719

墓所の入口にたてかけた「バロン・ヴィッタ=ゴールドベルク」を気にしながら、周りの緑に水を撒く。左手のお花たちは、まだ随分と元気。死者が戻ってくるというこの時期に、この場所に足を運んだまた別の生者がいたようだ。

そういう人がいる限り、死者は、ホントは死んじゃいない。あの方が聖母だったかどうかは、判らないけど。


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