SSブログ

東大で「びわ湖ホール問題」研究会開催さる [指定管理者制度]

情けないことにまるっきり知らなかったんだけど、去る金曜日、東大で公開研究会「びわ湖ホール問題が投げかけたものー指定管理者制度と公共性」なる催しが開催されました。何の役にも立たぬと知りつつ、せっかくだから案内を貼っておきます。
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/CulturalPolicy/index.html

小生はなんせアートマネージメント研究者業界(業界とは、「そのことで飯を喰ってる人たちの集まり」のこと)には身を置いておりませんので、こっちから風を読んで積極的に釣り糸を垂らしておかないとこういう大事なイベントの開催情報すら取りっぱぐれる。ましてやこのイベントの仕掛け人のひとりらしい東大の某先生とすれば、当壁新聞なんぞ掲載内容削除を求めたこともある「自称ジャーナリストのごろつきチンピラがやってるアカ壁新聞」でしょうからねぇ、連絡あるはずもない。ま、知っていても、恐らく作文作業が詰まりすぎていて泣く泣く涙を飲んだと思うけど。

さて、小金井のK女子大にこの春からいらしている前ヤマハの桧森隆一先生、今となれば懐かしい栗東騒動では市民シンポジウムに盛んに参加して下さった指定管理の専門家の方が、ご自身のブログで報告下さっています。こちら。翌日も続いています。
http://www.actiblog.com/himori/58105

「びわ湖ホール問題」が起きたとき、「これって、指定管理者に対して県が一方的な契約違反をやってるんじゃないかい?」と小生はまず思ったんですが、桧森先生も同じ事を主張なされていらっしゃったようで、流石にちゃんとした人はポイントを押さえてる。業界的な様々な情報操作もあるんだろうけど、びわ湖ホール問題は指定管理を取りに行っている大手会社がこの分野から一気に撤収を始める口実になる、という読みが大勢を占めてます。この桧森先生のブログ記事からも、その空気ははっきり感じられますね。

公共ホールの指定管理に誰も手を挙げず、結果として公共文化施設が文字通りの立派な箱になって野垂れ死に、解体費用も捻出されず、20世紀末のバブルと税金の無駄遣いを象徴する巨大なモニュメントとなる…そんな近未来風景がいよいよ見えてきたような。

御上に頼らず、興行と資本の理論にも屈しない「文化」の構造を構築するのは、21世紀中頃を担う君たちの仕事だぞ、アートマネージメントの学生達よ!

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0