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佃大橋修理完了 [新佃嶋界隈]

税務署に書類を持ってくのは、いつも春の朝になる。思えば過去20年ほど、御上に己が納めるべき額を申告し始めてから、税務署という場所は常に春の空気の中にあった。深大寺の森を抜けて、調布駅南口の立派な総合施設に向かう春。藝大の入試発表は終わったけどまだ山全体がビールの香りで包まれるには至らぬ上野を越え、一気に線路を越えて下っていく春。乾いた大気がちょっと締めっぽくなり、蔦のからまるチャペル裏税務署近辺にもまた八角の香りが漂い始めた池袋チャイナタウン裏の春。そしてここ、東京駅銀座から一番近い田舎町の人工島から蒸気があがり出した大川を越え、御手洗経団連会長の会社製ハイパー機材がオフィスに完備した御陰でゴーストタウンと化しつつあるかつての中小事務所下請け印刷屋群に埋もれる入船町の春。

おっと、佃大橋の欄干改修工事も終わったみたい。http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2009-02-19この日曜に、なにやら晴海五輪招致イベントのひとつにされちゃった東京マラソン最後の勝負所となるんで、それまでにはなんとでも終わらせにゃならんかったんでしょ。とはいえ、向こうの勝ち鬨橋みたいにフラワーポット並べてIOCご一行様いらっしゃい、ってんでもない。いつものように、殺風景な、デカイだけの橋。佃側東詰から上っていったところに、こんなプレートが付けられてら。
欄干修理完了2.jpg
これでお車でお渡りの貴方にも、ここからが佃大橋だ、ってよーく判りまするぅ。

税金終わった終わった気分で大川みながら花見をしたきゃ、弥生半ばに可能なスポットがなくはない。今を去ること80年ほども昔、大震災で「江戸」が崩壊するちょっと前の頃、ドレードノット級には至らぬくらいの軍艦をジャンジャン生産する石川島造船所を下流に眺める辺りに文士共数多集い、春に酒を煽ったとのこと。そんな場所のほど近く、一本の寒桜が植わっており、今も、大川河口沿いで一番最初に白だかピンクだかの花をどっさり咲かせておーる。今時分、ことによると、もう花の盛りは過ぎてるかも。

どこにあるかは、教えません。勝手に探してちょうだいな。このプレートを背に遙か眺めた視界のどこかにありますから。

さあ、どっぷりと、春だ、はる。次はドタバタのオフィス引っ越し騒動だ。ふううう…

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