KBS登場! [音楽業界]
TBS、という言葉をご存じかな。Tokyo Bravo Serviceの略称であります。業界では、「今日の演奏会はTBSが出ましたねぇ」なんて用い方をする。「まるで組織だったようなスゴイ喝采ぶりであった」という意味です。ブラボーという感情表現にまだまだ抵抗があった頃の日本で用いられていたけど、昨今は死語かしらね。
光復節の連休というのに、まるで梅雨みたいなソウルにおります。
ソウル・アーツセンタ-・コンサートホールで10日から始まっているバレンボイム指揮ウェスト・イースタン・ディヴァン管による韓国初のベートーヴェン短期サイクル。昨晩の6番と7番はもう後半戦。だーれもジャケットなんて着てないビチャビチャな雨の中、裏山が山崩れしそうなアーツセンターまで行ってまいりました。
ソウルという街は、でかい川の両側の丘に広がっていて、平壌みたいな平らな街ではない。世界主要巨大都市の中では、ローマと並ぶ凸凹っぷり。こりゃあ低い場所には水が溜まるわなぁ。とりわけ、李朝の頃から町が広がってる川の北側の旧市街はともかく、オリンピック以降の新開地の江南側は、急開発のツケが回ったか、はたまた日本同様に自動車をいっぱい売って稼いでる国特有の無意識の歩行者軽視か、ともかく歩道の整備が酷く、まるでマンハッタンのように歩道のあちこちにでっかい水たまりができてる。さらに先週の洪水以降、団地やら市場の前には土嚢がドッカと積み上げられてて、更に歩道を狭くしてくれてる。
そんな中をえっちらおっちら、コンサートホールに到着すると、細長いロビーはバレンボイムだらけ。横断幕、デカイパネル、などなど。
ショップ前にはチョンさんとソウルフィルのでっかいDGパネルが誇らしげに踊ってるけど、他はもー右も左もバレンボイム。
この広いホールで4日のベートーヴェン、それも市内のあちこちの店すら閉まってる夏休みの真っ最中。他のコンサートラインナップは、アーツセンターも世宗文化会館も「夏休み子供オーケストラ」なんてのばっかりな時期、果たしてお客なんぞいるんかいな、と思ったら、いやぁ、ちゃんと入ってます。当日券にも人が並んでるし。考えてみたら、この社会はお盆よりもお彼岸の里帰りがメインだから、この時期には学生とかもそれなりにソウルにいるのかな。
演奏そのものは、商売なんでここでは触れません。ただ、なかなか取材としては難しいなぁ、と頭抱えてます。Pブロック(とは言わぬのだろうが)には若い聴衆がいっぱい。学生券を15000ウォンで出してたみたいなんで、その連中かしら。
そんな若者集団の真ん中に座った真っ赤なTシャツにーちゃんが、7番のコーダがジャッカン!と終わるや、まるでいるぽん相手にレット・タイガー・ナショナルチームが先制点を取ったかのような勢いで立ち上がり、両手を広げ、「ぶらあああぼーーーー!」と叫ぶ。それにつられたか、Pブロック真ん中の若者たちが一斉にどおおおっと立ち上がり、ブラボーを叫び始めます。おお、KBSの皆さん登場だぁ!
ベートーヴェンの7番に心からのブラボーを叫べる若者達がこんなにもいるんだから、この街はまだまだ健全。まだまだ前に行ける、ってことなんだろーなぁ。サントリーだったら、終演後に「ありゃーちょっとね」とマニアさんたちが苦笑しそうな大爆演だったんだけど。
雨が降り続く本日は、地元合唱団やスミ・ジョーなどとの非公開ダイク練習で、チクルスはお休み。明後日の光復節イムジン川平和公園での野外コンサート、雨天でも断固決行だそうです。今のあたしゃ、北のキムさんよりも雨が怖い。
光復節の連休というのに、まるで梅雨みたいなソウルにおります。
ソウル・アーツセンタ-・コンサートホールで10日から始まっているバレンボイム指揮ウェスト・イースタン・ディヴァン管による韓国初のベートーヴェン短期サイクル。昨晩の6番と7番はもう後半戦。だーれもジャケットなんて着てないビチャビチャな雨の中、裏山が山崩れしそうなアーツセンターまで行ってまいりました。
ソウルという街は、でかい川の両側の丘に広がっていて、平壌みたいな平らな街ではない。世界主要巨大都市の中では、ローマと並ぶ凸凹っぷり。こりゃあ低い場所には水が溜まるわなぁ。とりわけ、李朝の頃から町が広がってる川の北側の旧市街はともかく、オリンピック以降の新開地の江南側は、急開発のツケが回ったか、はたまた日本同様に自動車をいっぱい売って稼いでる国特有の無意識の歩行者軽視か、ともかく歩道の整備が酷く、まるでマンハッタンのように歩道のあちこちにでっかい水たまりができてる。さらに先週の洪水以降、団地やら市場の前には土嚢がドッカと積み上げられてて、更に歩道を狭くしてくれてる。
そんな中をえっちらおっちら、コンサートホールに到着すると、細長いロビーはバレンボイムだらけ。横断幕、デカイパネル、などなど。
ショップ前にはチョンさんとソウルフィルのでっかいDGパネルが誇らしげに踊ってるけど、他はもー右も左もバレンボイム。
この広いホールで4日のベートーヴェン、それも市内のあちこちの店すら閉まってる夏休みの真っ最中。他のコンサートラインナップは、アーツセンターも世宗文化会館も「夏休み子供オーケストラ」なんてのばっかりな時期、果たしてお客なんぞいるんかいな、と思ったら、いやぁ、ちゃんと入ってます。当日券にも人が並んでるし。考えてみたら、この社会はお盆よりもお彼岸の里帰りがメインだから、この時期には学生とかもそれなりにソウルにいるのかな。
演奏そのものは、商売なんでここでは触れません。ただ、なかなか取材としては難しいなぁ、と頭抱えてます。Pブロック(とは言わぬのだろうが)には若い聴衆がいっぱい。学生券を15000ウォンで出してたみたいなんで、その連中かしら。
そんな若者集団の真ん中に座った真っ赤なTシャツにーちゃんが、7番のコーダがジャッカン!と終わるや、まるでいるぽん相手にレット・タイガー・ナショナルチームが先制点を取ったかのような勢いで立ち上がり、両手を広げ、「ぶらあああぼーーーー!」と叫ぶ。それにつられたか、Pブロック真ん中の若者たちが一斉にどおおおっと立ち上がり、ブラボーを叫び始めます。おお、KBSの皆さん登場だぁ!
ベートーヴェンの7番に心からのブラボーを叫べる若者達がこんなにもいるんだから、この街はまだまだ健全。まだまだ前に行ける、ってことなんだろーなぁ。サントリーだったら、終演後に「ありゃーちょっとね」とマニアさんたちが苦笑しそうな大爆演だったんだけど。
雨が降り続く本日は、地元合唱団やスミ・ジョーなどとの非公開ダイク練習で、チクルスはお休み。明後日の光復節イムジン川平和公園での野外コンサート、雨天でも断固決行だそうです。今のあたしゃ、北のキムさんよりも雨が怖い。
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