SSブログ

空から佃を見てみよう [新佃嶋界隈]

ソウルは江南、アーツセンターから2キロくらい、LGアートホールの近くのウィークリーアパートにいます。8時頃に到着し、「エロイカ」が終わるところを覗きにいこうかとおもったんだけど、ネット環境と格闘することになってしまい、スタッフの皆さんにご挨拶どころじゃなくなってしまった。なんとかネットも繋がって、これじゃ明日の朝の食い物がない、と近くの終日営業のロッテスーパーまで出かけ、米2キロと韓国海苔とキムチと沢庵と水を買って帰って来たです。
004.JPG
これでもう帰国まで食いっぱぐれることはないぞ。おかずはなんにもないけどさ。

ここに至る道程は、確かに金浦空港へのファイナルアプローチでは山肌に青いビニールシート被せた洪水山崩れの跡はあちこちに眺められましたけど(本日のANAは「金浦上空は写真撮影禁止です」なんてわざわざアナウンスしてたんで、流石に撮影する勇気はなかった)、金浦空港入国近辺にはいるぽん当たり屋三人組国会議員が騒いたが故の緊張感が格別あるわけでもなく、成田よりもフレンドリーに入国させていただけましたです。地下鉄江南駅を出たところの地下ショッピングセンターは、まるで311前の東京のように白い蛍光灯の光がピカピカ眩しく輝いて、全て世はこともなし…なわけないんだけどさ。

本日のたびの空でひとつ面白かったのは、羽田を離陸してからの道取りでした。今日はBランとDランを両方使って着陸(当然、東京湾側からです)、AランとCランは海に向かって離陸、という使い方をしており、カイタック空港亡き今や世界中のパイロットが最も恐怖するといわれる夏の羽田Cラン大カーブの着陸はありませんでした。
んで、あたしらのソウル便はAランを南に上がると思ったら、あややぁ、ズルズルと遙かCランの端っこまで行き、おもむろに南に離陸。このまま大きく右に旋回して動く原子炉ジョージ・ワシントン上空を突っ切るんだろーと思ってたら、なんと左旋回します。木更津上空をかすめ、幕張の野鳥の森公園上空を下に眺め、そのまま北関東に抜けるのかしらと思えばまだ旋回を続け、なんとなんと、眼下に葛飾は中川放水路を跨ぐ京成電鉄が見えるぞ。で、まんま真っ直ぐ西進し、荒川を越えると、ほーれ
031.JPG
我が銀座東京駅から最も近い田舎町、佃島をしっかり見下ろせるでないの。

中央大橋の上をチャリチャリ走ってると、ときおり遙か東京天樹の上空数キロを西に向かって上昇していく機械鳥がキラキラ輝いていることがある。なるほど、こういう道を通るから、地面からはあんな風に見えるのかいな。

東京という街は、自分の街の空港を上り下りする飛行機が、決して自分の街の真上を横切ることがない。世界でも珍しい大都市。
マンハッタン上空は911じゃなくても旅客機いっぱいだし、ロンドンは毎度のこと、パリだってときにシテ島の真上を突っ切ることがある。貧乏人居住区に突っ込みそうなベルリンだって、ヴィーンだって風向きに拠っては我が街を真上から眺めることが出来る。伊丹アプローチがいずみホール近辺の高層ビルの合間に見え隠れするのは日常風景。博多も然り。都会に住むとは、車や万年道路工事の騒音と同じように、上空を通過する飛行機の騒音がするのが当たり前になることの筈。高度はしっかり5キロくらいまで昇っているとはいえ、こんな風に我が街Tokioを眼下に収めてのたびの空ってのは、なかなか珍しい。

かくてやくぺん先生をお腹に抱えたトリプルセブンは、新宿高層ビル群を遙か足下にし、中野サンプラザ、near Tokyoの我が母校、はたまた横田基地を真下に眺めつつ、モクモクの夏雲にすっかり覆われた富士山を横目に北緯35度線を真っ直ぐ西進。半島に入るや38度に進路を取って、ソウル近郊の高層住宅街を眺めつつ、無事に夕闇迫る金浦空港に滑り込んだ次第でありました。

さても、明日からは出たとこ勝負の数日だ。朝から米喰って、がんばろー。

nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 1

ad

お疲れ様です。東京上空は横田管制下にありますからねぇ~。横切るには事前にアメリカ空軍に飛行計画書やら何やらカニやらを提出しなくちゃならないということで、できればそんなめんどくさいことはしたくないのが、世の常でございます。
by ad (2011-08-13 11:21) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0