リゲティに教えたい

すっかり締め切りを忘れてた原稿の催促が来たので、もうマドリッド市内見物どころではありません。で、殆どフェイスブック系ネタをひとつだけ。

どこであれ音楽院というのは行ってみるといろいろな無料コンサートをやってたり、公開マスタークラスをやってたり、はたまた知り合いが先生でレッスンしてたり、どっかのコンクールで挨拶した若い連中がたむろしてたりするものでありまして、当然、今回もソフィア王妃音楽院を覗きに行くわけです。行ってみれば案の定、なにやら名前も知らない地元らしき弦楽四重奏団が、タイタンQなる結成されたばかりの若い連中に「アメリカ」をレッスンするクラスがあったりして

当然ながら覗くつもりでいたのだが、とてもじゃないが無理。

とはいえ、ここまできたのだからと、向かいの美術館に「ゲルニカ」詣でをして参りました。デカイ部屋に、警備のおねーさんとオッサンしかいない状態で、じっくり眺めてきたわけであります。今の日本や極東の政治情勢では、この絵がかつてやってた「反戦平和のプロパガンダ大使」として日本に来るなんてことはあり得ないだろうなぁ。なんせ、世界に先駆けて重慶へのエア・キャンペーンをやった国なんだから、是非とも靖国神社で「ゲルニカ展」をやって欲しいもんだが。

んで、そこに至る回廊に、こんなものがあります。

ええ、この写真では判らないかもしれませんが、２メートルくらいあります。で、動いてます。なにがどうしてこんなもんがあるか知りませんが、マン・レイの作品だそうな。

遠くから見た瞬間、これをいっぱい並べてリゲティやりたいぞ、と思ったですよ。

以上、今日はこれだけ。さあ、働くぞ、あたし。土曜日の夕方には極東の島国に戻ります。東京Qの取材が待ってるぞ。

コメント 2

目玉メトロノームは割と有名ですが・・・あれがズラーっとならんでかっちっかっちっと最後にアレになる・・・某つげ氏みたいだ;

国会図書館関西館で少女歌劇展い連動した企画があるそうです。
by ほ (2013-02-09 08:44) 

ほ様

これ、「でっかい」そして、「ホントに動いてる」ってのがスゴイ。こういうアホみたいなアイデア一発勝負ものは、やっぱり現物を眺めないとわからんわ、と思ったです。圧倒的ですわ、存在感が。回廊の奥に置いてあるだけで、空間が歪んで見えてくるみたいなね。

国会図書館関西館情報、ありがとうございます。このあたり、しっかり研究者が育って欲しいですね。
by Yakupen (2013-02-10 04:50)