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ドゴール→オルリー乗り換えは3時間でOKか [たびの空]

たまには、世の中の役に立つ情報です。「書いてあることは嘘ばかり、信じるな」という当電子壁新聞の原則を破り、ホントのことを記します。

今、マドリッドにいて、今晩はいよいよ「完璧なアメリカ人」放送収録ライブストリーミング放送です。特に劇場周辺は緊張が高まる、ってこともないみたいですけど。それより宿から直ぐの国会やら内閣府が大変みたい。どうも首相の金銭スキャンダルがあったようで、広場(日本国首都東京にはない施設ですね)では抗議行動みたいなことになってるし、上空はヘリコプターが飛び回り、警察がいっぱい出ているぞ。

さても、遅ればせながら、そんなスペイン王国首都に至るたびの空について。今回、来ると決めたのは1月の半ばも過ぎてからで、最安値航空運賃で買えるギリギリになっていた。結果としてあまり選択肢がなく、成田→パリ・ドゴール→パリ・オルリー→マドリッド、という些か面倒な切符になってしまいました。
というのも、小生が今使っているスターアライアンスは、1年くらい前にスパンエアーが倒産してから、スペインに航空会社を持っていない。スカイチームなんかなら、成田→アムステルダム・スキポール→マドリッド、とか、成田→パリ・ドゴール→マドリッド、なんて切符がいくらでも出てくるんだろうし、ワンワールドなら成田→ロンドン・ヒースロー→マドリッドとか、いくらでも道はあるんだろう。でも、スターアライアンスさんでシベリアをANAで越えてしまうと、もうルフトハンザくらいしか手がない。

普通なら、成田→フランクフルト→マドリッドとか、成田→ミュンヘン→マドリッド、ってことになるんでしょうねぇ。でも、日曜の晩でマドリッドに戻る客が多いのか、それらは全然なくて、唯一残された安い切符の選択肢は、パリ市内をはさみ北と南の空港を陸路移動しなさいという道だったわけです。イベリア航空はアライアンスが違うので、成田でチェックインも搭乗券発行も出来ない、オルリーで全ての手続きをせねばならぬ。そんな手続き時間、セキュリティを抜ける時間も含め、3時間。ぶっちゃけ、ギリギリです。

さても、節分の日曜日、エンジンカバーをかけて成田の南隅っこに並ぶANA、JAL、コンチネンタル総計7機の寂しそうな787を眺めながら(なんだか1年くらいかかりそうですねぇ、ボーイングは潰れるかもしれないけど、吸収合併出来るような航空機会社がもうアメリカにはないもんなぁ、まさかエアバスに買ってくれとは言えないし)
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北に向けて離陸したエイやっと離陸した図体はでかく質実剛健の兄貴分777は、あんまり偏西風も強くなくてなんてことなくシベリアを突っ切り、ドゴールのいちばん北側の滑走路に着陸したのは午後3時50分。定刻は4時25分だったので、30分以上早かった。その時点で、鉄道を使っての移動は選択肢から外しました。まあこれなら空港間連絡バスで大丈夫だろう、ってことです。

ガラガラのドゴール1に到着し、ビジネスクラスの方に先に降機していただき、それからおもむろに貧乏人が下りる。それほどの混乱もなく、あのながあああい歩く歩道をたったか進み、まん丸い真ん中のターミナルに入り、直ぐに右に曲がってイミグレーション。なんと、誰も並んでません。チュニジアやら南米やらからの到着便と一緒になることもありません。で、殆ど立ち止まりもせずに突破。未来世界のようなチューブのエスカレーターを上り、荷物を拾うのも、殆ど待ち時間なし。結果として、4時20分くらいにはオルリー空港行きバスの乗り場でチケットを購入していた。おお、これなら楽勝じゃないの。

…と思ったら、ここからがフランス時間だぞ。まず、オルリーバスは40分に1本くらいしかない。で、次のバスの発車まで36分あるという。なんと、さっき出たばっかりじゃあないのぉ。いやはや、一瞬、電車移動にしようかとも考えたが、夕方のラッシュの時間に北駅やらを突っ切るのはなぁ、と思ってしまった。後になって考えれば、ラッシュなんぞない日曜日ではないか。シベリアを半日かけて越えて来たアホ頭じゃ。

かくて、延々とバスを待つです。30分早く到着したアドヴァンテージをこの待ち時間で全て使い切ってしまったわけですな。

時間になり、運転手さんがノンビリと準備を始め、5時ちょっと前くらいにドゴール1を出発。
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なんと、あたくしめしか乗客がおりません。おいおい、オルリーまでタクシー状態かい、と喜んだんだが、まあ当然ながらこれはぬか喜び。そこからドゴール2に向かい、あちこちで乗客を乗せていく。どうやらエールフランスで乗り継ぎの人はタダ券が出るようで、いろいろ確認したり、その場で面倒なことを言ったり、ここはフランス、他人のことなど考える暇があったら自己主張をする文化、バスが停留所に到着するたびに時間はどんどん経っていく。最終的にドゴール空港を出発したのは、もう周囲は真っ暗になる5時20分くらいでありました。

走り出せば速いぞオルリーバス、パリ市内に向けて突っ走る…んだけど、パリに近付くと、やっぱり日曜夕方に市内から田舎に帰る渋滞が始まります。箱崎みたいにどう考えても構造的に渋滞になるような箇所もいくつかある。リヨン駅に向かう鉄道を越え、セーヌを横切る頃には
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もう6時に近いぞ。さあ、オルリー出発は7時25分、まだチェックインもしてない一応は国際線、どうなることやら。焦るけど、もう焦っても何も出来ぬ。ANAさんが「この道で移動しなさい」と仰ってるやり方を真面目に踏襲しているので、間に合わなかったら言い立てるしかないだろう、1時間後のもう1便あるからパリ泊まりはないだろうしさ…なんて気楽に考えている他にもうなにもすることはない。

なんのかんの、オルリー空港西ターミナルに到着したのは6時20分くらい。やった、偉いぞ、エールフランスバス!
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導線滅茶苦茶なオルリー空港内部を荷物を引っ張ってイベリア航空のカウンターを探し、君たちは引っ越しなのかというような黒いにーちゃんらのチェックインを延々と待ち、なぜか3つカウンターがあるのに担当者が直ぐにいなくなっちゃうイベリア航空職員の皆さんの素敵な働きっぷりを忍耐の気持ちのみで眺め、やっとチェックイン。昨日東京でANAさんからいただいていた座席番号とはまるっきり違う席があてがわれようが、ともかく目の前にチケットがあることを幸運に思い、大混乱のセキュリティチェックに並ぶのであった。

そこから先は、あまり記憶がない。昔の羽田空港ターミナルみたいなオルリーを愛でている暇もなく、直ぐに搭乗開始で、機内に入るや寝てしまい…

結論。日曜日の夕方なら、ドゴールからオルリーへの3時間の乗り継ぎ時間で合います。但し、オルリー空港でチェックインからなにから全てやらねばなりませんので、ギリギリです。移動に慣れていない人、気の短い人、パリに転がり込める知り合いがいない人は、もう少し時間の余裕がある便を選んだ方が良いと思うです。

以上、たびの空情報でした。

追記
7日の夜です。今、明日の帰国便のミュンヘン発成田行きANAのオンラインチェックインをしました。明日はなんせ旧正月帰国ラッシュで、アジア便はぱっつんぱっつん。席があるだけ良かった、という状況です。
んで、まさかと思うけど出来たら良いなぁ、とイベリア航空のサイトに行き、ANAさんの予約番号でオンラインチェックインをしてみたら、なんとなんと、出来てしまいましたぁ!なんてこった。凄いぞ、イベリア航空。ってことは、行きもANA便に搭乗する前に佃なり成田なりでイベリア航空のサイトでやってみれば、チェックインが出来たってことですな。なんと、それなら3時間もあれば乗り換えは全然楽勝です。

うううん、やってみるもんだ。なんせ、数週間前、デルタ航空の予約番号で大韓航空のチェックインをしようとして全然ダメだったんで、どうせダメだろうと思い込んでしまっていた。人間、思い込みはよろしくないぞ。うん。まず、トライだぁ!

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