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歴史観 [音楽業界]

ベルチャQの演奏会、師匠ブレイニンの奔放さとはまた違ったベルチャちゃん(てか、今や奥様だけど。ますます美しさに磨きがかかり、黒木メイサさんとの見分けが付かなくなった)のブリテン3番の後、アンコールに去る5月にボルドーで聴いてビックリしたつくりにつくった「カヴァティーナ」をまたやってくれて、もうこれでビエンナーレ終わりにしましょうよ、って気になっちゃうところを頑張ってあとひとつ、イェルサレムQの開演を待ってます。とうとう雨が降り出しました。明日、移動するミュンヘンは氷点下くらいだという。やっとホントに寒くなったパリ。

今、最後のイェルサレムQの切符を、すっかり顔見知りになったスタッフのおにーちゃんからいただきました。昨年の今頃、釜山に聴きに行ったは良いが、余りにもホールが酷くてなにがなんだか判らんかったので、やっとリベンジでありますな。スタッフみんなに拍手され、ブラボー!と言われましたっ。あたしゃ極東のパンダかっ。まあねぇ、ディレクターさんも忙しくて全部は聴いてないだろうし、その辺をウロウロしてる関係者も自分に感心のあるものしか聴かない。聴衆には何人もいるだろうが、少なくともスタッフに顔が見えている全部聴いた奴はやくぺん先生くらいなのかもねぇ。いやはや。だから何が偉いわけでもないけどさ。どっちかってば、「バカだ、こいつは」って感じでんがな。

さても、シテ・ド・ラ・ムジークの地下のアンフィシアターと音楽ホールという名の大ホールを繋ぐところに、ミュージアムショップとしてハルモニア・ムンディの出店があります。
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本とかCDとか並んでて、毎日通り抜けながら眺めているのだが、今時は音はNMLに入ってるし、本はふらんせぇえですから買ってもダメ。とはいえやっぱりvideo類だけはいろいろあって、へえこんなものが、ってのがあります。で、等々最後の最後に買ってしまいました。これ。
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『楽園の陰』なる題名のドキュメンタリー。誰がどこで作ったかよー知らんが、ともかく、ハリウッドに亡命したドイツ人芸術家たちに関する映像です。

こういう「パラダイスへの追放」系の歴史観というのは、少なくとも室内楽をやっている限り、今や完全に定着したものとなっていて、日本での「室内楽の中心は中央ヨーロッパ」という歴史観は完全にローカルで特殊なものであるなぁ、と思わざるを得ないわけですよ。

そんな歴史観のもうひとつの表明が、有名なところでは有名な、かのプロカルテット総裁ザイゼル氏の出世作、『弦楽四重奏の演奏家達』であります。このフランス国立放送で作られたドキュメンタリー、御本人はもう何年も前からもうすぐvideoにするから、と仰るのだが、未だに出てこない(出て来てるよ、という情報があったら教えて下さい!)。んで、どうやら来る3月末にこの類いのものをテーマにプロカルテットがレクチャーをやるようです。23,24日にはザイゼル氏らがなんか喋り、30日にはやくぺん先生が今、買っちゃったヴィデオの上映もあるようです。パリと、Maber-Aiuという所らしい。

なんにせよ、詳細は
www.proquartet.fr
のホームページをご覧あれ。プロカルテットのフェスティバルです。

このザイゼル氏のヴィデオ、なんとか日本でもやりたいんだけどねぇ。誰か、付き合ってくれませんかね。上映したい、といえば制作者が簡単に許してくれると思うけど、字幕作ったり、なんのかんの結構大変なんですよねぇ。


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ビデオ屋

ご無沙汰しております。
技術協賛、しましょうか?
by ビデオ屋 (2014-01-31 01:39) 

Yakupen

ご無沙汰です。今、フランクフルトのラウンジで、これから戻ります。787のプレミアム・エコノミー付きタイプは初めて。
んで、このザイゼルのvideo、ホントになんとかするときにはお手伝い願えるかたにはいろいろお手伝いしていただかないとできんだろうなぁ、と思ってます。相手がのれんに腕押しキャラなんでねぇ。その際はいろいろ、かも。

by Yakupen (2014-01-31 17:48) 

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