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今年のリンカーンセンター夏祭りは「Takarazuka」 [音楽業界]

考えてみたらこの数年、圧倒的にアメリカ合衆国、ってかマンハッタン厄偏庵にいかなくなってます。理由はハッキリしていて、リーマンショックでモルティエがシティ・オペラのディレクターだかインテンダント就任前に辞めたくらいから、この島(及びブルックリンなどその周辺)で演目が圧倒的に面白くなくなってしまったからでありまする。これはもう、しょーがないですな。それにもうひとつは、マンハッタンから本屋や楽譜屋、CDやらDVD屋さんがあっという間に姿を消してしまって、昼間に面白がっていくところがなくなっちゃったのも大きな理由。

そんななかでほぼ唯一頑張っているのが、夏の「リンカーンセンター・フェスティバル」であります。毎年、なんかでっかい妙なものをやってくれていて、数年前まではモルティエの遺産を食い潰すようにリンカーンセンターの反対側の「マンハッタンでいちばん巨大な柱のない空間」たる元騎馬隊駐屯地で《兵士たち》やら《グルッペン》やら、はたまた《旅行者》やらやったり。リンカーンセンターでも、《マツカゼ》やら《光の木曜日》の第2幕「ミカエルの世界旅行」やらやってくれた。
興味深いのは、これらは所謂「現代音楽」というよりも、「ヨーロッパ圏で今やられてるエスニックな出し物」という扱いなんですね。どういうことかというと、全体のフェスティバルのコンセプトは「世界のでっかいエスニック系出し物をまるごとご紹介」なんですわ。だから、京劇やったりインド舞踏やったり、スーパー歌舞伎だかやったり、そんななかに「ゲンダイオンガク」もある、とうこと。確かに、その通りなんだけどね。

さても、そんなリンカーンセンター・フェスティバルの今年のリリースが送られて参りました。やくぺん先生は日程から考えて絶対に無理なことは判ってるけど、はても今年はなにをやるんかいなと眺めると、へえええ…

なんといっても、今年の目玉はこれでありましょーぞ。
http://lincolncenterfestival.org/2016/takarazuka-chicago
《シカゴ》、でありますっ。それも「Takarazuka」のプロダクションであります!
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会場はDavid H. Koch Theaterということですが、なんのことはない、かつて栄光のシティ・オペラが本拠地としていたNYP本拠地の向かい、ニューヨーク・シティシアターのことでありまする。池の奥の図書館の横のちっちゃい劇場ではありませんので、ご安心を。

どういうもんなんかは良く判っている方は良く判っているでしょうし、判んない人は説明されても「へえそうですか」でしょうから、めんどーなんで説明しません。ってか、あたしゃ、説明出来ませんし。

他にも京劇ベースのミニオペラとか、能とか、《町人気族》とか、無論、毎年お馴染みのシェイクスピアとか、いろいろあります。個人的にはなぜかNYではこの数年急にメイジャーになってきちゃったジャックQがライヒ大会をやる7月19日の晩なんだけどさ。
http://lincolncenterfestival.org/2016/different-trains-triple-quartet-wtc-9-11
なんか、結局、「弦楽四重奏」ネタじゃないかい、って気もしてきたけどさ。ま、お暇ならどうぞ。

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