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大阪前にもうひとつ [弦楽四重奏]

ミュンヘンでのやることを全部なんとか終え(河原さんのインタビューは出来なかった、残念)、中央駅からOBBブダペスト往きレールジェットでヴィーンに向かってます。ザルツを過ぎ、もうすぐリンツ。眠い…

さても、バンフ、ミュンヘンと意外な結果に終わった対照的なコンクールを経て、いよいよ次は大阪初夏の陣というわけだが、その前に、もうひとつあるのであります。こちら。
http://www.concoursgeneve.ch/sections/quartet_2016
このジュネーヴ大会、科目は2つ(くらい)で交代に開催される「プチ・ミュンヘン」みたいなもので、弦楽四重奏の専門大会ではないし、どういうタイミングでまわってくるのかよく判らぬ(ミュンヘンARDの弦楽四重奏は4年に1度と決めてる、と昨晩公報さんが言明してました)ので、なかなか扱いにくいんだけど、ともかく、この秋にはある。前回って、ヴォーチェが勝ってガラテアが3等賞だかだったとき以来じゃないかしら。

顔ぶれはこちら。

ABEL QUARTET  South Korea
BELENUS QUARTETT Switzerland
COSMOS QUARTET Spain
CUARTETO KANTOR Spain
ELIOT QUARTETT Russian Federation
GILDAS QUARTET United Kingdom
GIOCOSO STRING QUARTET Austria
JUBILEE QUARTET United Kingdom
PHILOS QUARTET Germany
QUARTETTO LYSKAMM Italy
QUATUOR HANSON  France
ROLSTON STRING QUARTET  Canada
SMIRNOV QUARTET Switzerland
VISION STRING QUARTET Germany

見事に「ミュンヘンはちょっと敬遠しました」という見たような連中が揃っていて、それに新人若手が入ってきていて、世間的な興味がどうだというよりも、あたくしなんぞとすれば押さえられれば押さえておきたいなぁ、ってとこですな。ロルストンはもう出てこないでしょうから、実質13団体か。まあ、セッションがそれほど長くない曲が並んでるし、このクラスの大会としては妥当なところでしょう。幸か不幸か日本の団体もないから気楽だし。審査員に前回同様に今井さんもいるしさ。

なお、今回のミュンヘンで参加者一覧表には掲載されてるけど来なかったミュンヘン留学中の韓国のアベルQですけど、先輩ノブスQヴァイオリンのキム君に拠れば、メンバーのひとりが病気で泣く泣く辞退だったそうな。うううん、なんであれ、健康管理はフリーの基本だっ。うん。

周囲の風景がザルツの山々から平原っぽくなってきた。周囲からハンガリー語も聞こえ始めた。さあ、ハプスブルク帝国に入ってきたぞ。

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愛好家

ミュンヘンにしても何処にしても、審査委員長はじめ複数の審査員たちにレッスンを受けている面子が多すぎる気がします。
アメリカやヨーロッパのバイオリンコンクールなど、最近は半年から一年以内にレッスンを受けたコンテスタントの審査はしないって言うのが最近の決まりになって来ていますが。
なんだかレッスンを受けているメンバーたちが入賞しても、しらけた感じがしてきます。
いかがなものかしら、、、、?
by 愛好家 (2016-09-11 21:22) 

Yakupen

愛好家様

もちろん、その辺りはコンクール事務局はよーくわかってます。欧米のコンクールでは最近の決まり、というよりも、世界中のコンクールでその問題はまともなところなら常に最初の運営上の課題のひとつです。

詳細な議論を始めると本を一冊書ける話なんですけど、ヴァイオリンやピアノみたいに分母がやたらとでかいコンクールならともかく、室内楽とか特殊な楽器とかそもそも狭い世界でやってる場合、ぶっちゃけ、全員が知り合いです。もう、ハープなんて先生から受けてる奴らまで全員が知り合い、みたいなもんです。具体的には、大阪国際室内楽コンクールでは、参加が許された半年から8ヶ月前以降は、審査員に習ってはいけない、という規程があります。また、審査員が直接の弟子の場合はそてんそのものを減らす、というシステムを採るところもあります。ホントにいろいろです。

そういうことも含め、コンクールは「こういう風なもんだ」という決まりなどありません。それがまた面白いんですけどね。

by Yakupen (2016-09-12 12:53) 

愛好家

そうなんですよね、
審査員も自分の生徒や教えたコンテスタントが入賞するって言うのは、
自分自身の教師としての評価が上がるからで、まったく関係のない参加者が
入賞するっていうのは本当に難しくなってきていますね。
日本人の参加者は外人の先生にあまりレッスンを受けなければ、
外国のコンクールにおいては審査員と面識のない場合も結構ありますよ。
まあサントリーホールなどが室内楽セミナーやる以前なんかはまだそんなコンテスタントがいたけれども、今回なんか審査委員長まで引っ張ってきちゃうからなー。
なんだか??って感じです。


by 愛好家 (2016-09-12 13:17) 

Yakupen

愛好家さま

まあ、そういういろんな問題を含めつつ、コンクールという生き物がある、ってことです。正直、そろそろ命もオシマイかな、という気もしますし。コンクールという評価の在り方の最後を見とどけるのも仕事なのかなぁ、なんて。
by Yakupen (2016-09-12 14:41) 

愛好家

(そろそろ命もオシマイかな,)
そんな事を仰らないでください。

しかしながらコンクールの結果は、その子たちの人生を決めてしまうほど
大きな問題なんですよね。
そんな権限が果たして審査員たちにあるものか、、、
だからこそ出来るだけ公平にしなければならない責任があると思います。

まだまだ人生ありますので、長生きなさってくださいませ、、、

by 愛好家 (2016-09-12 14:50) 

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