SSブログ

「音楽祭の成功」って? [音楽業界]

当電子壁新聞を立ち読みにいらっしゃるような皆々様ならば、とっくにご存知でしょうけど、金沢のラ・フォル・ジュルネがこういう音楽祭になるようであります。
http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20170113/CK2017011302000025.html

このイベントを巡って、先月初めくらいに梶本音楽事務所がこんなステートメントを出し
http://www.kajimotomusic.com/jp/news/k=2609/
なんだか大変そうですねぇ感バリバリだったわけでありますが、最終的に「あんかなをメインに据えた別の音楽祭を同じ時期に開催する」ということになったわえですな。

個人的に言えば、この騒動を巡っては特に関心も無いし、何が問題だったのか知りたいとも思いません。ただ、新音楽祭の起ち上げを巡る記者会見報道などを眺めるに、うううん、と思ってしまうところがあるですよ。
http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20170113/CK2017011302000025.html

ぶっちゃけ気になったのは、「前田会長は「一年目なのでメンツにかけても成功させなくてはならない」と強調。」というところです。メンツはどーでも良いが、「成功」という言葉を使う以上、音楽祭組織の中に評価委員会みたいなものでも設置するのかな、と思ったら、どうもそういうことでもないみたい。評価委員会があるならどういう顔ぶれを並べたのかしら、というのが一番関心があったところなんだけど。

もうひとつ、テーマがベートーヴェンって、正に最初の有楽町のラ・フォル・ジュルネを思い出さざるを得ないわけでありますが、大いに残念なのは交響曲、協奏曲、ピアノ・ソナタは全曲やるというのに、室内楽は特にアナウンスがないこと。そんなものやると「成功」の足を引っ張りそうだから、なんて理由だったらイヤだなぁ。

残念ついでに記せば、プロデューサーを世代交代しなかったのも、もの凄く残念です。
http://mainichi.jp/articles/20170115/ddl/k17/040/156000c
せっかく仕切り直し、出直しをするなら、やっぱりプロデューサーを30代まで若くし、前の音楽祭からやってきた功労者は裏にまわって支える形に出来なかったんですかねぇ。世界の業界を眺めるに、やっぱりちょっと異例な高齢っぷりであることは否定しようがないでしょう。

いろいろ事情はあるのでしょうが、新しい若いプロデューサーを据え、ルネ・マルに対抗するキャラを前面に押し出すという手はなかったのかしら。そういうことがあれば、連休は金沢に詰めなきゃ、と思ったろうに。

来年以降に期待しましょ。続けば、なんでしょうが。

nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0