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トロンハイム遙かなり [たびの空]

久しぶり、という感じの成田のラウンジです。最近は午前のシカゴ便とかパリ便とか、そんなメイジャー路線までゴッソリ羽田に移ってしまい、羽田国際線ラウンジは朝から深夜まで大混乱一歩手前状態なんだけど、ここ成田はすっかり暇になってしまい…と言いたいところだが、意外にもそーじゃない。混雑してます。

どうやら、月曜午前ということで、羽田からは出ていない中国の北京上海以外の各都市、ヤンゴンとかプノンペンとか、東南アジアのいろんな都市に出かけるサラリーマンの皆さんがどおおおっと利用する時間のようです。出国後の両替屋さんも、並んでるのは明らかにサラリーマンさんで、動いているのは真っ赤なマオ首席のお札ばかり。へえ、そういうもんなんだ。

ラウンジ名物饂飩蕎麦屋さんも、何故か知らないが並ぶオジサンほぼ全員が「〇〇蕎麦(若しくは饂飩)と、カレー」と頼んでます。うううん、ここで喰っておかないと夕方仕事が終わるまでまともに喰えぬぞ、と駅で「蕎麦&カレーセット」を書き込んでるニッポンの働くオッサンの姿ばかり。誰もミサイルなんかを怖がってる暇はないぞぉ、ってかい。

さても、やくぺん先生ったら、佃縦長屋を朝の7時前に出て、箱崎のTCATから縦長屋眺め、天樹眺め、ディズニーランド眺め、延々と成田に至り、向かう先はこんなところ。
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まずはシベリア越えてブリュッセル。んで、3時間の乗り継ぎでオスロ。どうやらそこまでは荷物は行ってくれるそうだが、一生懸命頑張ってくれたANAのおねーさんによれば、オスロ空港で一度引き取って国内線に積み替えるお仕事を自分でやらねばならぬそうな。ま、今は「判りました」としか言いようが無い。どうなることやら。1時間を切る乗り継ぎ時間なんだけど、SASさんがやれると言ってるのだから大丈夫なんでしょう。

で、目的地のトロンハイム空港(なんとNATOの米海兵隊駐屯地があるそうで…まさかミサゴ君が並んでたりしないだろーねぇ)に到着するのは午後10時40分。市内に向かう鉄道の最終便が10時55分で、右も左も判らぬやくぺん先生にはとても間に合う自信が無いぞぉ、とコンクール事務局に泣きついたら、じゃあ車を出してやろう、という有り難いお言葉。

となれば、流石に手ぶらというわけにも行くまい。ちょっと早めに成田に到着し、いろいろ悩んだのだけど、ま、「なんじゃこれ」と思われてもしょーがないので、穏当なカステラ、ということにいたしましょうぞ。
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迎えに来てくれる運転手さんのために、「一口ミニカステラ」なるものも買い込み、こっちは預け荷物には言わずに機内持ち込み背負子に詰め込む。

おおし、これで完了。さあ、シベリア越えて、今や世界最強のマリンコーが陣取るかつてのUボート秘密基地の街に向け、出発だぁ。
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恐らく、次の書き込みあるとすれば、北緯65度の北の街駅前ホテルから、かしら。明日の朝10時には、トロンハイム国際弦楽四重奏コンクール1次予選のトップバッター、タレイアQが登場です。そこまでに頭がまともになってると良いんだけどなぁ。

※※※

ブリュッセル空港のラウンジです。ANAさんのシベリア横断便は定刻にきっちり到着しました。アムステルダムほど「さああ、買い物しなさい」みたいなスゴい勢いで攻めてくる空港ではないのだけど、ま、それなりに騒々しい場所です。スタアラのブリュッセル航空ラウンジには、こんなもんもありまっせぇ。なんもかけないでも、すごおく甘い。
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さても、ここで3時間以上の乗り継ぎ待ちでまずはオスロ、ということになってるのだけど、今、携帯メールにSASさんから「7時発のオスロ行きが7時25分になりました。でもチェックインまだの人はちゃんと定刻にしてね」とのこと。

おいおい、オスロでのトロンハイム行き乗り継ぎ、そもそも55分しかないんですけど、それが25分押すって、30分しかない、ってことじゃないの。荷物を拾ってどうの、なんてことさせられてたら、これ、間に合わないじゃんかぁ。

さあああ、いきなり始まった波乱の北欧たびの空。もう焦ってもなにも出来ない、ひたすら流されるしかないやくぺん先生なのであーる。秋分の日が過ぎたとはいえ、ブリュッセルの午後6時前はまだ夕方。

※※※

トロンハイムの宿に到着し、深夜をまわりました。移動時間、実質、18時間、乗り継ぎ2回。ふうう…

ええ、手短に事実関係のみ。SASのブリュッセル発オスロ往きはパツパツの乗客を乗せて30分遅れで出発。案外と距離が有り、1時間以上しっかり飛んで、なんだかやたらと立派なオスロ空港に到着。一生懸命飛んでくれたのか、タッチダウン時点で9時15分過ぎ。トロンハイム往き出発時間まであと30分です。

この空港、国内線の乗り継ぎの手荷物を自分で拾って税関で確認して…という訳の判らないことをさせられると成田のANAカウンターのおねーさんに言われ、そもそもの55分乗り継ぎでもおいおい大丈夫か、という勢いだったんだけど、なんだか不思議なシステムでした。乗り継ぎ客はこちら、といっぱいいる黄色いシャツのインフォメーションのにーちゃんねーちゃんに呼び止められて、でっかい掲示板の前に待たされる。
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そこに自分の名前が出たら、「危険物無し、通過OK」ということらしく、搭乗券提示して乗り継ぎターミナルの方に通して貰える、というもの。実際に自分で荷物を手にすることはないのだけど、慣れないと何させられてるか判んないかもねぇ。

どうやら乗り継ぎがいることはターミナルもSASも承知のようで、「20分から40分程かかります」などとオソロシーことが書いてあるのだが、5分くらいで「やくぺんさんOK」という文字が出て、遙か向こうの乗り継ぎゲートに向けて走ることが出来ました。そしたらまあ、なんとバスゲートで、結局、トロンハイム往き乗り継ぎの全員の荷物通確認が済んでバスに乗るまで動かず、搭乗機までのバスに6人くらい乗せて動き出したのが、もう本来の出発時間。ま、乗りこぼしてもSASさんだってこまるわけだし、なぜかボーディングブリッジがある場所なのにバスで下まで連れて行かれたのは、もしかしたら急がせるためだったのかも。あれ、歩かせてたらあと10分はかかるぞ。

かくて、ガラガラのトロンハイム往き最終便は10分弱の遅れで出発。真っ暗なノルウェーの森の上を30分も飛んで、遙かフィヨルドの入り江(なんでしょうねぇ、暗くて判らぬ)の彼方のトロンハイムの街を眺めながら
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最強マリンコーも居るらしい空港に到着。どんな飛び方をしたのやら、定刻通りの10時40分にはタッチダウンし、小さい空港なんで荷物も直ぐに出てきて、一昨年のピアノトリオ大会のときに優勝し、このフェスティバルのレジデンシィをやるピアノ・トリオ連中(ヴァイオリンはキアロスクーロQのセカンド君)と、なんだかお爺ちゃんのヴィオラ奏者さんと一緒に音楽祭のミニバンに詰め込まれ、真っ暗なフィヨルドの入り江を岬巡りみたいにバスは走り…

やくぺん先生北欧たびの空、ともかく、宿にぶっ倒れたのは深夜過ぎでありましたとさ。トロンハイム、遙かなり。

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