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The Battle over the Katsushika Persimmon~めじろん編 [葛飾慕情]

ハノイから戻って以来、すっかり頭がパーになってしまい、ボーッとしているうちに年が暮れ、年が明け、あっと言う間に仕事始め。ともかく葛飾オフィスにやってきて、来週金曜日に華の都ぱりぃに向かうまでに自分への秘書仕事以外に最低4本の原稿を終えねばならぬことを発見し、あらためて真っ青になってのプチお籠もり状態。新暦といえ一応は新春、うらりうらりの新開地葛飾の空の下、シジュウカラ・レストランの下に机と椅子を引っ張り出し、ノマド状態で純粋作文を1本やっつけ、昨日から2本目に入るも大いに難儀。今日は気分転換に佃に戻りましょうか、ってな土曜日の午後でありまする。世は全て事も無し…と言いたいところなんだけどぉ

なんとまぁ、どうやら葛飾オフィスの巨大柿の木の周辺、シジュウカラ・レストランが開設され、オープニング特別大盤振舞で蜜柑を出した辺りから、どうにも大変なことになっているよーじゃ。

昨年、最終的に冬場の柿の木周辺の制空権を握ったのは、凶悪狂暴ひよちゃんでありました。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2017-03-30
シジュウカラさんも雀もめじろんも、ともかく柿の木周辺に近寄ろうとする小さな飛ぶ方々を散々に追い散らし、ぎゃーぎゃー雄叫びを挙げては林檎やら蜜柑やらを喰らっている。ま、こちとらニンゲンとすれば自然の摂理に過度の介入をするわけにもいかず、せいぜいがご飯の出し方をちょっと調整してひよちゃん様の寛容な心を期待するばかりだったわけであります。

さても、この冬はちょっと状況が違うぞ。シジュウカラ・レストラン下にノマドってると、待てど暮らせどシジュウカラさんはやって来ません。全く、お姿を見ません。なんなんねん。

その代わり、なのか、この冬はどうやら前の電柱のどっか裏辺りに雀たちが塒をつくっているようで、雀軍団が跋扈しております。こいつら、なぜかフィーダーの中にタップリ入ってる佃のセレブなブンチョウさんの食い残しは気付かないようで、風でフィーダーが揺れて中身が下の物干し台に落っこち、なんとなくいつもちょっとは食べ物が落ちている状況になってることは判ってらっしゃるみたい。で、量はともかく一定のご飯は常に確保出来る場所、と判断したか、柿の木周辺に小さな群れを成している。臆病なのか慎重なのか、ニンゲンの姿が見えるとさっさと逃げてしまうのだけど、どうもいなくなるとそれなりにチュンチュン喰らいに来ているよーでありまする。
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そんな連中を追い立てているのが、毎度お馴染み、ひよちゃんなんだが、どうやら昨冬とは違う個体のようで、ちょっと小さい。まだ若いのか、世間を良く判っていないようで、追い立て方も達者とは言えず、諦めも早い。なによりも、佃のノマドの友のひよちゃんたちと違ってニンゲンの姿が見えるとさっさと逃げてしまう。

今の葛飾オフィス上空の力関係を敢えて並べれば

めじろんず≧ニンゲン(やくぺん先生)>新人ひよちゃん≧雀たち=めじろんず

となる。右と左の隅っこが同じなので、実はこの式、ホントはぐるりとまあるく繋がってるわけでんな。

さても、この新人ひよちゃんの性格が、今のパーシモン上空の壮絶な闘いを生んでいるのであーる。

シジュウカラ・レストラン下でノマドっていると、そんなわけで、ひよちゃんはいらっしゃいません。たまにやってきて、ああああニンゲンがいるだぎゃああああ、と町工場の向こうに行ってしまう。そんな状況を良いことに、柿の木周辺の蜜柑近辺で我が世の春を満喫しているのが、めじろんご夫婦たちなのであります。

そー、めじろんご夫婦、じゃなくて、ご夫婦たち。それが大問題。

現在勃発しているパーシモン上空バトルは、ひよちゃんVSではない。なんとまぁ、この世にこんなに人畜無害で可愛らしい小さな飛ぶ方々はいないと思われそうなめじろんたちの間でのバトルなのでありますよ。

現在、どうやら葛飾巨大柿の木周辺をテリトリーとしているめじろん夫妻は3組いらっしゃるよーだ。きちんと個体識別は出来ないのだけど、明らかに常にご夫妻で動くカップルがひとつ
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比較的単独行動が多いのがひとつ
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それからたまにご夫婦で来るだけのちょっと遠くにお住まいの(?)カップルがひとつ、って感じ。

出してる蜜柑はひとつじゃないんだから、みんなそれぞれにわけて喰らえば良いのに、何だか知らないけどみんなシジュウカラ・レストラン直ぐ横の枝に突き立てた蜜柑が大好きなようなのです。いちばん上手い具合に食べられるのか、それともひよちゃんから逃げやすい場所なのか、こればっかしは残念ながらメジロ語が出来ないやくぺん先生としては判りかねる。ともかく、やってることを眺めるに、明らかに好き嫌いがある。

めじろんというのはもの凄く大きな群れになることもあるわけだから、百舌くんやらじょびおくん、じょびこさんみたいな縄張りがあるわけではない筈。ああそれなのにそれなのに、このめじろんご夫婦たち、柿木近辺の空域全体を支配すべく、お互いに喧嘩をするんですわ。普段、相方を呼ぶときのちちちちちという小さな声ではなく、まるでハノイで鳥籠の中に入れられて歌を歌わないとご飯を貰えない状況にされちゃってるめじろんさんたちみたいに、もの凄くデッカい声でぴぃいいいいい、と威嚇し合う。これがシビル・ウォー状態のめじろんたち
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で、お見合い威嚇状況が煮詰まると、体ぶっつけあう肉弾戦に移行するのであります。ホントに空中であのちっちゃなめじろんが追いかけっこをしてる。

こういう状況になると、どうやらめじろんさんたち、コワい筈のひよちゃんも目に入らなくなるようで、そういうところにひよちゃんがぎゃああああああと叫びながら突っ込んで来ても、一向にお構いなし。ひよちゃん、振り上げた拳を収めるところもなく、照れ隠しのように向かいの空き家の椿の木の中に突っ込んでいくのでありましたとさ。

めじろんバトル、やくぺん先生がノマド場から姿を消し、ひよちゃんがのさばり出せばあっと言う間に収まるので、それほど心配することでは無いのだろうが…なんだかなぁ、あたしゃUNとデッカく書いた停戦監視員にすらなれぬのかいね。

新開地葛飾、ホントの冬はこれから。来週後半から3週間いなくなっている間、蜜柑も補充してくれる人はいないのだから、さても、世界がホントのお正月を迎える頃には果たしてどうなっていることやら。

シジュウカラさあああん、いらしてちょうだいなぁ。ドイツで輪っか飯買って来ますからぁ。

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