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渋柿の実をどう喰らうか [葛飾慕情]

昨年暮れの「名古屋のオルガンさし上げます」記事アップ以来、なにやら気がふれたような状況だったカウント数もやっと落ち着き始めた松も取れる新暦新年の2週目始め、世界は旧正月やイースターの休みまで真面目に働こうという状況なんだが、なんと今日もニッポン国は祭日らしく、金曜昼前に羽田を発ってシベリア上空に至るまでにやらねばならぬ原稿あと2本、なんとかやっつけるべくお休みモードの都営地下鉄&京成電鉄でやって来た葛飾オフィスなんだけど、まだ区のゴミ収集車も来てないし、向かいの町工場もやってないじゃんか。勤勉だけが取り柄の筈のニッポン国、いつから動くんじゃいっ!

てなわけで、弦楽四重奏ネタなどもなくはないのだけど、今やってる原稿終えるまでそっちに頭を持って行きたくないんで、どーでも良い話であります。

ええ、秋の終わり頃、関係者の皆様の絶大なるご協力を得まして、葛飾オフィス巨大柿の木にたわわに実った渋柿の収穫が無事に終わったことは当無責任電子壁新聞でも報告させていただきましたです。
http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2017-11-25
10ダース以上あったと思われる(途中からカウントが判らなくなった)渋柿の実、道ゆく人々に配ったり、ご近所にさし上げたり、無論、採り入れ参加者がお持ち帰りになったりして、手元には10数個が残りました。上の写真でトレイに転がってる奴ら。さても、こいつらをどうするべーか。「判断に困ったときはとりあえず先送り」体制を百数十年かけて営々と築き上げてきたニッポン国の善き臣民たるやくぺん先生、愛する祖国の頭の良い皆様の慣例にずずずぃいいと従い、ともかく今はてきとーにその場を繕っておいて後で考えましょ、とばかりにコンビニに行き焼酎を買おうと思ったらないじゃんか。しょーがないなぁ、まあ、同じく度の強いスピリッツならよかんべぇ。あっさりと安ヴォッカを買い込み、葛飾区指定ゴミ出し袋に柿の実を放り込み、ドバドバドバとヴォッカをぶちまける。ガッツリと縛り、冷蔵庫の中に放置して国を出て数週間、戻って来たところで引っ張り出せば、すっかり酒浸しになったふにゃふにゃの柿の実たちが転がってました。

これ、流石にこのまま喰らうのはどーなんじゃろか。んで、再び判断先送り。ヴォッカ漬けの実を引っ張り上げ、一応、綺麗に拭き取り、なーんにも入っていない冷凍庫にゴロゴロと並べたのであったとさ。

師走半ばに半島から戻り、そういえば柿の実、どうなってるじゃろか、と冷凍庫をあけてみれば、おやまぁ、すっかりカチカチに凍ってら。かき氷マシンでシャーベット状に切り刻んでしまえばそれなりに美味しく喰えそうなんだけど、そんなマシンどこにあるか判らぬ。ともかくひとつを掴み出し、ひよちゃんの天下となったシジュウカラ・レストランの水場横にいきなり出してやったのであーる。

あとは野となれ山となれ、小さな飛ぶ方々がなんとかしてくれるでしょ。なんせ柿の実がたわわだった頃は、ひよちゃんとむく軍団が争奪戦を行ってたくらいだから、ヴォッカで酔っ払うくらいなんぼのもんじゃいでまた喰らってくれるであろーよ。

正直、その柿の実がどうなったかは、いまひとつ判らないままです。いつのまにかレストラン天井部に設置された小型水場の横から物干し台に落っことされていて、ほおっておいたら、いつの間にか完全に姿も形もなくなっていた。へえええ、まさか野良猫くんたちが喰らったわけでもあるまい、一体誰が喰らったんじゃろか。かくて自然のパワーに感動しつつ、ハノイに向かったのであった。

んで、昨年の「たびの空」を全て終え暮れも押し詰まる頃、どうやら誰であれ出せばお食べになるようだ。ってなわけで、またひとつ、ころんと置いてやったら、おおおお、一応は制空権を奪っているひよちゃんに果敢にゲリラ作戦を挑みそれなりに勝利し始めているこの方が、おいしそーに喰らってるではありませんかぁ。
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へええ、めじろんも喰らうんだぁ。そりゃそーだけど、酔っ払わないか、心配だなぁ。なんせ体がちっちゃいんだからね。

かくて、年も明けて松が取れる今日この頃、冷凍庫の中には未だ半ダースを越える冷凍ヴォッカ漬け柿の実が転がっておるぞよ。鳥さん達ばかりに喰らわせるのも余りに無責任というもの。ひとつ喰らってみるべえか。てなわけで、小皿に出して、暖房を兼ねて煮込んでいる豚汁の近くに置くのじゃ。
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ほーれ、美味しそうじゃろ、皆の衆。

待つまでもなく、とろ火で煮込む部屋の暖気に、こんなお姿になっていく。
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てなわけで、いよいよ食する段階に入っているのだが、渋柿生シャーベット、まだちょっと堅すぎて、スプーンも通りません。とにもかくにも、喰らうぞ、と世間に宣言し、今は何のオチもなく、与太話はオシマイ。

柿の実に 匙突き立てて 松納め

[約2時間後の追記]

こんなんなりましたぁ。
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ヘタのところと皮にくっついた辺りはべろべろ剥がして、小雨降るシジュウカラ・レストラン上に出してやりました。今、早速、ひよちゃんのぎゃーぎゃーという雄叫びが響いておりますっ。ぶっちゃけ、思ったほど甘すぎず、お上品なナチュラル・パーシモン・シャーベットで御座いますです。

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