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上海夏の陣 [弦楽四重奏]

上海響からリリースが来たので、まんま貼り付けます。金にならん仕事ばかりでバタバタ忙しいので、情報のみで失礼。

今世紀に10年代に入り、アジア各地で「世界でいちばん賞金額が高いヴァイオリン・コンクール」を謳う大会が次々と始まっております。シンガポールのヤン・シュトウ音楽院で始まった奴が、あっと言う間に上海の大会に賞金額で追い抜かれたわけでありまして、この類いのやり方は「世界一高いビル」競争と同じだわなぁ、と思わんでもないが…

てなわけで、第一回は日本のお嬢さんが優勝した(けど、何故かそんなに日本ではメディアの話題にもならなかった…)アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクールの第2回目が無事に開催されまする。こちら。
http://www.shcompetition.com/en/index.html

まあ、あとは勝手にご覧下さい、と言えばオシマイなんだけど、せっかくだからサラッと中を眺めておくと、やっぱり気になる審査員でありますね。スターン息子がいちばん上に出て来るのは当然として、かの「中国のカラヤン」ロン・ユー夫人、そしてブロン御大。元ニューヨークフィルの伝説のコンマスたるディクトローさんが来ているのは、上海響とNYPの関係を考えれば当然の選択でしょう。デュメイやらヴェンゲーロフやら、何だか妙に近しい名前も並ぶし。フィリップ・セッツァー氏が加わってるのも重厚感があるなぁ。

上海Qのウェイガンが加わっているのは、セッツァー氏と同じ後述の理由だろうし、無論、上海響レギュラーゲストコンマスという役職がある。でもそれだけではなく、かの名高いドキュメンタリー『Mao to Mozart』でスターンが教えている「中国の天才少年李兄弟」のひとりだからなのでしょうねぇ。今や歴史なんだなぁ、シャンの連中も。

んで、この大会の最大のポイントは、こちら。プレスリリースからまんま引っ張り出すと

The Semi-Finals will still feature a chamber music round consisting of three sections – the string quartet in which contestant will perform as the first violinist with Yi-Wen Jiang, Honggang Li and Nicholas Tzavaras from the Shanghai Quartet;sonatas and Kreisler’s works; and Mozart concerto with originally improvised cadenza.

要は、参加者はセミファイナルでウェイガンに替わって上海Qの第1ヴァイオリンとして演奏せねばならないんでありますよっ!当稿のカテゴリーが「音楽業界」じゃなくて「弦楽四重奏」なのは、それが理由なのでありますっ。

てなわけで、8月の上海、いこうかどうか悩んでます。同じ頃にハノイに…という話もありまして。

とにかく、そこに至るまで4万マイルを動かねばならない我が身、ま、近付いたら考えましょ。

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