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木枯が吹くまでは… [葛飾慕情]

新暦霜月も師走、いよいよ秋もオシマイというのに「ウラウラ」とは言わないまでも、こんな格好で大川端ノマド場に座って帝都に夕日が落ちていくのを眺めていて大丈夫なんてなんかヘンじゃね、と思わざるを得ないノンビリとした午後、皆々様、いかがお過ごしでありましょうか。

さても、この数日、毎年恒例の「コンサートベストテン」という作業を葛飾オフィスでやっていて、その話をつらつら綴ろうと思い、実際に綴っていたのだが、おっと、流石にこんな「書いてあることはみんな嘘、信じるなぁ」をモットーとする無責任私設電子壁新聞とはいえ、これはちょっとマズいかなぁ…ってなわけで、全部削除しちゃいました。ま、頭の中は整理されたから、それはそれで良かったんだけどさ。

んで、誠に以てどーでも良い話。そー、この季節恒例、葛飾オフィス巨大柿の木の下のお話でありまする。

今年は颱風による塩害の結果、柿の実の実りが早く、短い欧州短期滞在の前に柿の実採り入れ大会を済ましてしまったわけでありますが、なんせその前の半島香港ツァーとの間の時間がなさ過ぎ、穫り入れた柿の実をそのままオフィスの食卓テーブルの上に並べで出かけるしかない。で、独仏でシジュウカラ・レストランで提供する輪っか飯、カップ飯、エナジーボールなど買い込んで戻って来たら、鳥たちのために残してあった柿の実はあらかた食い尽くされ、残るは3つのみ。それも、こんなん。
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テーブル上に並んだ柿の実は柿の実で、なかなか良いあんばいにフニャフニャになっており
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さても、これらをどーしたもんじゃろかのぉ。

いくら今年は果実の実りが早いだけ鳥さん達がご飯に困り始めるのも早いとはいえ、まだ木枯も吹かないんじゃあ、流石にシジュウカラ・レストランを開店するわけにはいくまい。まだまだすっかり色付いた柿の葉がしっかり枝に残ってるわけだしさ。

とはいえ、残り少なくなった柿の実を巡ってひよちゃんとムク軍団が激しくやり合ってる罵声、怒鳴り合いが仕事部屋まで届いてくる。うううん、煩いなぁお前らぁ、じゃー、グチャグチャ柿の実を出してやるかぁ、特別サービスだよ、君たち。

柿の実出すっても、もうグチャグチャで枝に縛り付けたりぶら下げるのは無理。指をくちゃくちゃにしてつるんと皮を剥き、厳冬期には小さな飛び方々のための水飲み場にする蚊取線香缶の蓋を引っ張り出し、水じゃなくてグチャグチャ柿の実をのっける。どこに置くか、暫く悩んだが、えええい、もうこれはしょーがないと、シジュウカラ・レストランの屋根を引っ張り出し設置し、その上に乗っけたわけでありまする。

暫くすると、ひよちゃんとムクの怒鳴り合いの中に、チュンチュンジュクジュクと雀たちの声が混じり始めた。あ、ご飯だごはんだぁ、とやって来たのか、それとも実は奪い合い争うむくひよの隙を突いてチョコチョコちっちゃな口を突っ込みに来てる雀ら、わあああすごおおいもんが出たぞぉ、と驚喜乱舞しているのか。

ええい、それなら、おまえらにはお前ら専用のもんをやるわい、と、鳥さんご飯筒を持ち出し、中に佃縦長屋にお住まいのセレブなブンチョウ様たちが半年かけて食い残したヒエアワその他諸々残飯の山を突っ込んで、ぶら下げてやる。ええい、ままよ、とシジュウカラ輪っか飯もひとつ、早すぎると思いつつ引っかけてみちゃったりして。
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さあ、勝手にしろ、と葛飾オフィスを出る。ここまでが先週の話。

数日なんのかんの佃で過ごしたり、ありがたぁい《クリスマス・オラトリオ》聴きに埼玉まで行ったり、親爺の命日で遙か成田空港の向こうまで墓参りに行ったりなどして、数日ぶりに葛飾オフィスに戻ってみたら、おやまぁ、なんとゆーことでしょー
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小さな方々用飯筒が、スッカラカンじゃああーりませんかっ!

輪っか飯も明らかに減ってるのだけど、これはどなたかがお食べになられたというより、乗っかった奴らが落っことしちゃった、という感じ。おいおい、何が起きてたのやら。無論、上に置かれたとろとろ柿の実は、影も形もありませんです。はい。

てなわけで、またブンチョウ食べ残しご飯を補充し、もうひとつドロドロ柿の実乗っけて、師走を美味しく迎えられるようにして、さっさと佃に戻ってきたわけでありますがぁ…果たして、これで良かったのやら。

佃大川端ノマド場では、まだ雀たちは群れになってない。冬はそこまで来てるけど、まだ冬じゃあないぞ。荒川放水路向こうの小さき飛ぶ者たちよ、レストラン本格開店はしばし待たれぃ。

柿の葉に 霜も降らずに 待降節

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