台湾四重奏団CDリリース決定 [弦楽四重奏]
某外資系大レコードチェーン(アメリカには店舗が一切無く、倒産してないほう)の輸入担当者A氏の最新情報によりますと、4月の第10回ロンドン国際弦楽四重奏コンクールで優勝したフォルモサQのご褒美盤CD、「EMIデビュー」からのリリース通達が正式にあったそうです。http://blog.so-net.ne.jp/yakupen/archive/20060410
収録曲は、モーツァルトK.387、シューベルト「断章」、ドビュッシー、ヴォルフ「イタリア・セレナーデ」です。http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1209794
殆どがコンクールで弾いた曲で、特に課題曲だったヴォルフは、あのトリッキーな楽譜を技術の高さだけでねじ伏せてしまったような痛快な演奏でした。1月新譜とのことですので、来月には店頭に出てくるでしょう。それにしても、これが1000円しないなんてねぇ。なんて世の中だ。
なお、フォルモサQの第1ヴァイオリンのジョセフ・リン氏は来月下旬にソリストとしての来日公演がありますし(ハクジュホールの「ライジング・スター」という新人シリーズ名、世界の室内楽業界的にはカーネギーやらコンセルトヘボウやらヴィーン・コンツェルトハウスの共同プロジェクトの固有名詞だから、ちょっと使うのまずいんじゃないかしら…ハクジュホールがそれらのリーグに入ってると誤解されるし、判ってる人からは、意図的な誤解を狙ってるんじゃないかとない腹を探られるだろうし)、チェロ嬢はNYフィル団員として来月の日本公演に登場することでしょうね。同期生となった我らがヴィオレッタの隣で弾いてたりするかも。クァルテットとしての活動は、残念ながらニュースを聞きません。情報が入ったら、ご案内しましょ。やれるのかなぁ。
以上、超々先物買いニュースでした。なお、「EMIデビュー」はヘンシェルQやベルチャQも録音していたホントのデビューのみのシリーズで、残念ながらその後にEMIとの長期契約などが保証されるわけではありません。いろんな意味でこのお皿は貴重かも。どっかの台湾企業が本気でバックアップしてくれませんかねぇ。韓国の企業は、外国で活動する同胞団体にはもの凄く援助してくれるんだけど。日本企業は…うううん、議論する気もおきんわい。いやはや。
hmv、アメリカにもありますよ。
by ごくう (2006-10-29 03:28)
おおお、今、横にいるHMVの方が、「へええ、そうなんですかぁ、しらなかった、調べておきます」と申しております。NYのHMVは数年前に撤退しちゃいましたよねぇ。
by Yakupen (2006-10-29 12:56)
あ撤退しちゃったんですか。知りませんでした。失礼しました。
by ごくう (2006-10-31 14:12)
HMVどころか、ジュリアード北側のタワーも倒産ですから、どうするんでしょうねぇ。これからはCDはバーンズ&ノーブルで買うことになるんでしょうか。
ちなみに、アメリカ合衆国から撤退しても、旧イギリス植民地のカナダはHMVの大事な市場のようで、トロントにもバスティーポからちょっと西に行ったところにデカイのがありますし(店員さんがなかなかオタクっぽい人だけど、まだいるのかしら)、カルガリのショッピングモールにも入ってました。シンガポールやら香港、オーストラリア諸都市はHMVの天下ですね。
by Yakupen (2006-10-31 14:54)
はじめまして。
ジョセフ・リンファンです。素敵な情報をありがとうございました。
早速CDを予約しました。
by qimangul (2006-11-20 09:59)
クァルテット評論界の大御所、幸松肇さんに数日前にお会いしたとき、溜池のEMIに来ているテスト盤の現物をみせてもらいました(出先だったので、音は無論聴いてませんが)。果たして国内盤が出るのか、なんとも判らないですが、外盤は既に現物は工場を出て存在しているようです。ご安心を、よっぽどのことがない限り、ちゃんと出てきそうですから。
ところで、チェロ嬢は、先日のNYフィル日本公演に乗ってたんでしょうかねぇ。アルノンクールとマゼール、ある意味では新旧の最も自意識過剰、えぐい系指揮者の東京対決だったわけだなぁ。
by Yakupen (2006-11-20 10:22)