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シンガポール0泊3日 [たびの空]

成田空港第1ターミナル北ウイング、昨年だかに新しくなった一番北側サテライトの上、4階にあるビジネスラウンジにおります。

目の前には、日が暮れて暫くしてから離陸する我がA330が先程到着し、北米からの客を降ろしてる。この機材でこのままシンガポールまで行く。おお、荷物が下ろされ始めた。A330のカーゴドアって、コックピット直ぐ後ろの右側下にあるのかぁ。後ろにあると思ってた。勉強になるなぁ。

ラウンジは空いてます。最近はどこもビジネスラウンジがとっても混んでるような気がするけど、これくらいだと気持ちいいですね。もうここにいるのは北米からの成田ハブ乗り継ぎでアジア各地に向かうビジネス客ばかりなんで、雰囲気も崩れてないし。わしゃあの夜7時以降の上り新幹線のビールの分子が飛び交った大気は大嫌いなんで、とってもありがたい。

なーんて言いながら、パソコンの横にはビール持ってきて、どうみても日本国内とは思えぬカリフォルニア巻のまわりにプチプチした魚卵貼り付けたロールやら、生春巻きやら喰らってるんだから、他人様のことは言えん。なんせ朝から歯医者に行ったり、町会新聞のテスト版を秋の交通安全運動やってる町会長さんとこに持ってったり、エスプラネードに連絡が付かずバタバタしたり、なんにも喰っとらん。機内でもタップリ喰らう予定だが、ここで小腹をやっつけて飛んでる無線ランでやまのようにメール出して出かけねば。

なんせ、今回は猛烈な強行軍。シンガポール0泊3日現地滞在28時間、原稿締め切りは明後日の朝6時にチャンギ空港を離陸する前まで。つまり、某公演終了後4時間がタイムリミット。んで、シンガポール湾にドリアン切って並べたようなこの東南アジア地区最大の文化都市のアーツセンター、主催者のエスプラネードの広報さんには未だ連絡取れず。プレスリリースはメールでいつも送ってくるくせに、どうしてこっちから連絡が出来ないのか。以前、お会いしたことがあるプログラムディレクターの個人アドレスにメールしても梨の礫。ともかく明日は朝一で直接電話し、場合によっては直接ホールに行くしかないなぁ。うううん。

仮眠場及びビジネスサテライトとしてアパートに転がり込む、かつて晴海のNPOにインターンに来ていて、佃厄偏庵の常連だった藝大でアートマネージメントやってる大学院生(現在は亭主のシンガポール赴任に同行するために休学中)、数年前には論文の調査でゆふいん音楽祭に来たら、いつものゆふいんの勢いで由布院駅アートサロンで大森潤子の伴奏させられる羽目になってしまったI夫人が、やくぺん先生をホーカーズのチキンライスやらに連れて行こうと手ぐすね引いて待っててくれてるんだけど、果たして喰えるか、白い鶏肉が誘うチキンライス!果たして拝めるのか、真っ黒い汁が香るバクテイ!

なにしに行くかは、来月18日売りの「音楽の友」誌をご覧ください。かのインドシナ半島唯一の常設団体、タン・クァルテットの取材じゃあありませんから、ご安心を。ちゃんとメイジャー系のお仕事です。

とはいえ、月刊誌来月号グラビア誌面の締め切りがギリギリなんで、果たして仕事になるか直前まで判らず、バンフやら富山やらに行ってたお陰でエスプラネード側との連絡がちゃんと取れず、上述のようなオソロシー事態になっている。明日、小澤氏の記者会見でもあろうものなら大パニックであるぞよ。いやはや。

というわけで、秋的日照均一日も過ぎた成田の空の下、真っ白なワイドボディが日暮れ色に染まるのを眺めながら、この超短期ツアーのコストを大公開してみましょー。

月島→成田空港(都営地下鉄&京成):1100円也←赤字仕事なので経費節減のため電車
空港使用税(成田&チャンギ):3360円也
現地タクシー代:約60シンガポールドル?
チケット代(エスプラネード):303シンガポールドル也
成田空港→月島(京成&都営地下鉄):1100円也
滞在先お土産(天安佃煮&佃名物栗蒸羊羹):3700円也

以上です。飛行機代がないのは、今回もマイレッジを切ってるからです(今年は大西洋往復、北米往復、香港往復、今回のシンガポール往復と、総計4回も無料で飛んでるなぁ、酷い客だこと)。今回はチケットをコンプで貰うような状況ではないので、自腹を切らねばならぬ。だから、飛行機代を出したらとてもじゃないが商売にならん。まあ、しょーがないですけどね。

あ、「音友」の海外取材コーナーやら、「レコ芸」の海外盤視聴コーナーの切符代やCD代って、書き手が自腹でやってるのが殆どです。皆さん、いいなぁ、なんて思ってるでしょうけど、ちーっとも良くないんだよ。ネーデルランド歌劇場も、スカラも、みんなチケットは自腹です。だから、最大の目標は、「せめてチケット代くらいは原稿料で取り返せ」であります。

それでもどうして行くのかと言えば、ひとつの目的がある。とってもボンヤリした目標だし、果たして形になるか判らない。恐らくは、ダメだろうと思われる構想です。でも、ちゃんと眺めておかないと後でもしも可能になった場合にとっても後悔することになるだろう。そんな「幻のプロジェクト」のための取材みたいなもの。無論、少しでも元を取らねばならぬので、短い雑誌記事は作るわけですけどね。

シンガポールまでの7時間のフライトのためのケータリングが詰め込まれ始めている。アジア地区は近いと思ってしまうので今回のような無茶な日程を作るのだが、実は案外距離がある。だから、行きはビジネスクラスにして少しでも明日を楽にし、帰りはただ爆睡して戻るだけなのでエコノミーで良い、という毎度のやりかた。秋分の日を過ぎたばかりの成田の空は、6時には暮れていく。赤道直下で毎日朝6時に夜が明け、毎晩6時に日が暮れるシンガポールと同じだ。シンガポールのチャンギ空港に到着すると、深夜の1時過ぎ。

今、シンガポールドルって、いくらなんじゃろか?


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