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クァルテット二題 [弦楽四重奏]

一昨日から、パリと東京湾岸でギリシャ悲劇を巡ってチェーンメールが乱れ飛んでいて、なにをやってるんだこいつらは、と呆れられてそうな今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。一生懸命働きましょうね。

さても、来週の緊急のバイエルン&ヴィーン行き(実質1週間の滞在で、アルテミスQ、ヘンシェルQ、ダネルQ、ハーゲンQ、モザイクQを聴き、安い切符が買えちゃったんでついでにハーディング指揮ヴィーンフィルのヴェーベルンと「大地の歌」をコンツェルトハウスのオルガン脇から眺めてきます)決定のお陰で、原稿作成作業がとてつもないことになり、電子壁新聞どころじゃあない。で、今日は他人様の情報の引用でお茶を濁します。とはいえ、このカテゴリーでいつか記しておかなきゃなぁ、と思ってたこと。

①パヴェル・ハースQグラモフォン賞室内楽部門受賞!
HMVジャパンのクラシック部門を影で仕切ってるA氏から数日前に頂いた情報。もうちょっとしたら歯医者さんいかねばならんので、面倒だからまんまメールを貼り付けます。

「パヴェル・ハースQがGramophone Award で室内楽部門を受賞しました。
http://www.gramophone.co.uk/newsMainTemplate.asp?storyID=2893&newssectionID=1
弊社でも展開を始めました。
http://www.hmv.co.jp/news/article/710050119
ツェートマイアとアムラン他を抑えての受賞です。
Bartók. Hindemith String Quartets Zehetmair Quartet ECM New Series 476 5779
Brahms Piano Quartets Leopold Trio; Marc-André Hamelin Hyperion CDA67471/2
http://www.gramophone.co.uk/newsMainTemplate.asp?storyID=2869&newssectionID=1
取急ぎご報告まで。」

おお、新人でこのような快挙って、カルミナQのシマノフスキー以来ではないかしら。大手メディアが大バックアップしてるツェトマイアーQを破った、というのが嬉しいなぁ。ちなみに、パヴェル・ハースQはセカンド交代後の新メンバーで、2枚目のCDも録音したそうです。ハースの残りの曲などらしい。来日は某音楽事務所で、2009年に予定されています。乞うご期待。都内メイジャーホールの担当者の皆様、買って上げてね。

②ブロドスキーQの第1ヴァイオリン交代
ちょっと古くなっちゃったニュースだけど、BBCシンフォニーの動向をウォッチングなさってる日本語ブロガーさんが記事にアップなさってましたので(こちらですhttp://tombowling.cocolog-nifty.com/bbcso/2007/10/post_e303.html)、思い出した話。これがBBCのリリース。
http://www.bbc.co.uk/pressoffice/pressreleases/stories/2007/05_may/21/leader.shtml

ブロドスキーQといえば、今を去ること20年も前になる最後からふたつまえの民音室内楽コンクールで、最後までハレーQと優勝を争った事実を記憶なさっている方はどれほどいようか。まだ時効とは言えないので書けないけど、あのときの審査員内部での騒動は、恐らくは日本で開催された国際室内楽コンクールの審査の中でも最も緊迫したものだったんじゃないのかなぁ。

それにしても、ブロドスキーQは東京Qほども第1ヴァイオリンが交代してる印象ですね。聴衆としてはどうなんでしょう。英国はロンドン・コンクールのとき以外はとんとご無沙汰なため、小生ももうずーっと聴いてない。クロスオーバー風の活動もなんか日本ではいまひとつ知られないし、あの田中カレンなんぞに短い曲を6曲も委嘱したベートーヴェン作品18チクルス(今、ケラスがバッハの無伴奏の間に挟むために現代作曲家に短い曲を委嘱して演奏してるのと、まるで同じ発想)も話題にならなかったし。ま、クァルテットはローカルでかまわないんですけど。

さて、歯医者さんに行かねば。以上、クァルテット二題でした。


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コメント 2

dokichi

初めまして。TBありがとうございました
BBC交響楽団の情報を沖縄から追いかけてるものです
ブロドスキーカルテットって話題になってないんですね・・。
wikiのページも更新されてなかったから・・
納得できる事なんですが
BBC交響楽団を含め、注目されてもいいとは思うんですけど
(長くなってしまいましてすみません)
by dokichi (2007-10-09 23:48) 

Yakupen

勝手に引用して申し訳ありません…というか、どのような礼儀が正しいのか勝手を得ませんもので、失礼があったらお許しください。
ページは拝見させていただき、重宝させていただいております。あれだけ細かく日本語のデータにして上げて下さっていれば、BBCもさぞかし嬉しいことでしょう。今後もお続けください。

それにしても、このブロドスキーQの話もそうですが、いかに弦楽四重奏団という小規模ヴェンチャービジネスが営業的に成功するのが困難であるか、見せつけられるようですね。思えば、クリーブランドQが解散したのも、直接的にはシュタルケルの娘婿の第1ヴァイオリンがもうツアー生活は嫌だとクリーブランド管のコンマスに転職しちゃったからですし。イギリスではBBCでも随分放送していたヴェリンジャーQが、弦楽四重奏では喰えないと解散しましたし。いやはや。
by Yakupen (2007-10-10 02:15) 

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