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「このまちとであう」ための… [音楽業界]

月曜夜、カサド資料返却後にボロボロの体と海胆頭を這いずって赴いた青山こどもの城での「助成金仕分けシンポジウム」の内容がなぜアップされないのだ、とあちこちからつつかれております。ええ、あの体調ですので、「ほぼ速記」なんてやってません。ですが、12月15日より前には、主催側から内容をフォローしたものが出ると思いますので、そちらをお待ち下さい。私設電子壁新聞、社会の公器としての役割を果たさず、スイマセンです。

で、まるで違う、っても、どっかで繋がってる話。

本日、西新井で恒例となりつつある「スチューデントプロデュースコンサート(SPC)」Vol.4の記者発表会がありました。昨年くらいから北千住の藝大がご近所としてアドヴァイザー的に関わるようになり、地域的な展開が出て来たり、いろいろと外からなんのかんの言ってくれる地元の大人達も出て来たりで、なんとなく格好は付いてきてるみたいでありますな。なんせ今年のテーマは、「このまちとであう」だそうですから。学生の皆さん、いろいろとあちこちで地元の人たちと出会い、話をしているうちに、足立区ってださくないじゃん、って思うようになったそうな。

晴海でやっていたこの企画の基になったイベントは、ここまで地域を巻き込んだ形にはできなかった。やっぱり毎年やって4回目、って効果は大きい。中身については公式ブログを。http://spc20100322.blog58.fc2.com/
当電子壁新聞での過去記事はこっちへ。http://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2009-07-30

大学院生から高校生まで、記者会見終えて、ソプラノの大森智子さん、テノールの中鉢さん、それに毎度お馴染み足立区の星、白石光隆さんと一緒の記念写真。めったやたらとカッコイイ、ちょっと「東京人」っぽいポスターを掲げて「はいちーず」ってとこを、なんかしらぬが「こにしおし!」なんぞけったいなコンセプトワードを唱える連中であった。
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とはいえ、(財)足立区生涯学習振興公社が、やりたいと手を挙げてきた学生らに自由に資金と場所、可能な限りの人材を使わせ、1年間でコンサートを作らせるというこの無茶といえば無茶な企画、実現するためには財団のお金だけではとても足りません。財政厳しいのはニッポン国だけじゃないですからね。で、ここにも助成が行われています。幸か不幸か、今話題の御上関係の助成ではありません。ひとつは(財)地域創造。そしてもうひとつが、こちら。チラシの下、よーくご覧になって下さいな。
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「武藤舞 音楽環境創造教育研究基金」が助成金を出してくれています。

そう、あの武藤舞さんのご遺族を中心に、道半ばで世を去らされた娘の遺志を継いでくれる人のために、基金が創設されました。彼女がしていた勉強をする人たちに助成をする団体です。今回のSPCにも、武藤さんの後輩が何人か参加しています。

芸術や、芸術を担う人々を育成するための助成は、決して御上だけがやっているんじゃない。ってか、このようなはっきりしたモーティヴェーションを持った民間の助成の方が、よっぽど正しい「公共の芸術」の作り手なんじゃないかしら。御上なんぞ、所詮は必要悪だもん。

記者会見冒頭、自己紹介がわりに白石さんがお弾きになったコルトー編曲バッハを、北千住で学び理不尽に逝ったスポンサーたるお嬢さんに捧げたと勝手に思い、ここにアップさせていただいても、白石さん、よろしいですよね。

「このまちとであう」ための、武藤舞。

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