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メルボルン往復6万5千円也 [たびの空]

週末の深夜というのに猛烈に作文仕事で忙しい中、貧乏なやくぺん先生は大いに悩んでいるのであります。というのも、今、ちょっと話題のエアアジアさんの東京就航特別キャンペーン価格のお申し込みが、本日10月17日までなのでありますよ。本日まで、クアラルンプールまでの片道が1万7千円なのであります。

それがどーした、マレーシアフィルでも聴きに行くのかい、とお思いでしょーが、そーじゃないんだなぁ。

来年7月のメルボルン国際室内楽コンクールなのであります。

なんせ来年は、5月に大阪、6月にレッジョ、7月にメルボルンと、毎月世界のメイジャー弦楽四重奏コンクールがが並ぶ、人類史上始まって以来のトンでもない年なのであります。3年毎の大阪とレッジョは毎年一緒なんだけど、そこに4年に1度のメルボルンが重なってくる。んで、既に今から世界にまあ数ダースしか存在していないメイジャー・コンクール参加の可能性がある団体は、いろいろと頭を捻っているわけです。

中でも困るのはメルボルン。なんせ遠隔地なもので、半年以上前に地方予選をやるんですわ。ヨーロッパとアメリカ大陸でやる。アジアは、どうもやらんようだ。つまり、ある意味、もう大会は始まってるみたいなもの。ワールドカップの地区予選みたいなものです。で、地区予選に参加が許された団体はちょっと前に発表になっている。これ。
http://www.chambermusicaustralia.com.au/
イギリスの田舎の空気がプンプンに漂うのは別にしても、「あああ、殆どレッジョに重なってんだろうなぁ」という顔ぶれ。アマリリスは世界を股にかける三連チャン宣言ですなぁ。んで、正直、こりゃメルボルンは行く必要はなさそうだ、って気になってたわけですわ(チャリンコの距離でアルミンク御大の「トリスタン」もあるしさ)。ま、レッジョの結果を眺めた後でギリギリになって考えればいいや、って思ってた。

ところがぁ、でありまする。そこにこの「エアアジアのディスカウント航空券」というトンでもない困りものが出て来てしまった。

7月9日から17日にメルボルンの新しい会場でコンクールは開催されます。それに合わせて、一応眺めてましょーかと恐る恐るエアアジアのウェブサイトで値段を調べてみたら、7月7日羽田発クアラルンプール行きの格安券はまだあって、1万7千円也。んで、朝っぱらに到着し、昼間は市内まで行ってサテでも喰らってて、夜の10時過ぎにメルボルン行きに搭乗、翌9日朝に到着。ま、マレー半島からの便の基本の道ですね(実はこの前、メルボルンを訪れたときは、同じ道を通ってマレーシア航空で行ってます)。正に空の深夜バス。帰りは、日曜日に本選が終わり、翌日月曜の午前中にメルボルンを出て、クアラルンプールに夕方戻ってくる。この往復が日本円で4万円弱です。
スゴイのはそっからで、これ、殆ど宣伝されてないんだけど…その晩は羽田行きがなく、しょーがないからクアラルンプールで一泊。マレーシアフィルでもやってないかしら。んで、翌日の午前にクアラルンプールを出る羽田行きに搭乗すると、なんとなんと、これが5000円ぽっきりなんですわ。ご、ご、ごせんえん、数字の5の後にまるがみっつですっ!

つまり、本日10月17日中に予約すれば、メルボルンまでの往復が6万5千円なのであります!

うううううん…悩むなぁ。今から来年の7月の切符を予約しろ,と言われてもなぁ。そりゃあ困る、ってもんでしょ。だってその前に、はっきりしているだけでも、クリスマス前にNY往復、1月から2月にハワイ込み北米ウロウロ、恐らく3月に香港(悩むなぁ、どーしよーかなぁ)、5月は大阪で、6月はレッジョ。それだけ動いた先の9ヶ月も向こうのことをあと20時間うちに決めてくれ、ってわれてもなぁ…

以上、世間の方にはなーんの用事もない貧乏人の愚痴話でした。

この先、ロー・コスト・キャリアが日本にも本格的に入ってくるようになると、こういう悩みがジャンジャン増えていくのであろーか。それとも、もう年寄りはこういう無茶はするな、と神様が仰ってるのだろーか。だってこれって、帰りはともかく、行きは「きょーふの深夜バス2連泊!」だもんなぁ。ううううん…

追記:てな駄文を記し、倒れるように寝て、起きて、念のためにオーストラリアのバジェット・エアの勇、ジェットスターをチェックしてみたら、もうこの時期の切符を売っていて、ゴールドコスト経由で成田メルボルン往復が…6万4千円でありましたっ!いやはや、これじゃあ、大手航空会社がオーストラリア線を止めちゃうのは仕方ないなぁ。帰りなんて朝っぱらにメルボルンを出れば、その日の夕方には成田に着いちゃうもん。それに、世界のどこでも、経度変更は殆ど無く緯度が変わるだけの便は夜行便が常識で(南米に里帰りする貧乏人が集まる夜10時過ぎのJFKの大混乱ぶりったら!)、この便の動きもそれほど無理はない道程だし。

ちょっとだけ真面目なことを言えば、こんな値段のバジェット・エアがアジア太平洋地区にもジャンジャン飛ぶようになれば、自分の周囲3メートルに籠もって相手を何も知らずに愛国を言い立てる日中の右傾化教育洗脳世代のチキン共も、少しは直接異文化を学ぶチャンスも増えるんでしょうかねぇ。それとも、「中国の貧乏人共が麗しき日本を侵略するのをくい止めろ、バジェット・エア日本就航反対!」などと叫ぶんじゃろか。いやはや。

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