SSブログ

今年のミューカル・アメリカ大賞はフィンケル&ウーハン [演奏家]

「ミュージカル・アメリカ」大賞っても、歌って踊って楽しい娯楽のミュージカルじゃあありません。「全米音楽賞」とでも訳すべき、所謂クラシック音楽業界のその年の最大功労者を頌える名誉ある賞です。ま、日本で言えば、そうですねぇ、讀賣文学賞とか、新人じゃなくて実績ある大家に一区切りの賞を与える、って感じのもの。ちなみに昨年はアンネ・ゾフィー・ムターが大賞でした。アメリカじゃないじゃないか、と思うかもしれないけど、ムターは昨シーズンはNYPのレジデント・アーティストだったんで、NYCでは地元の人だったわけですわ。

んで、今月の頭に2012年の「今年の音楽家」が発表されました。なんと目出度や、ウーハン&ダヴィッド・フィンケル夫妻であります。
ma_cover_2012.jpg
ミュージカル・アメリカ大賞が2人の演奏家に与えられるのは初めてとのことですが、ま、これまでも数年前にクロノスQが貰ったり団体としてはあるわけで、ウーハン&フィンケル二重奏が受賞した、というのが実態なんでしょうね。
http://broadwayworld.com/article/Musical-America-Announces-2012-Awards-20111103
ま、小生なんぞからすれば、「おお、とうとうリンカーンセンター室内楽協会が受賞したか」って感じですけど。指揮者やソリスト、オペラ歌手が貰っても「ああそうですか」だけど、こういう室内楽オーガニゼーションのディレクターが偉い賞を貰うなんて、なんとも嬉しいなぁ。

リーマンショック以降、オーケストラやオペラ、はたまた実験的な現代音楽が火が消えたようになってしまったアメリカ合衆国の業界、なんせこのところ、NYCに行かなきゃならんぞ、と思うようなイベントがとんとありません。そんななかで、集客だっていつも良くはない地味な室内楽が評価されたのは、いざとなったらこういう小さな規模で地味にちきんとしたことがやれてるのがいちばんなのさ、ってことなんだろー。そう正直に受け取りたいもんです。他にあげるものがなくなっちゃったからさ、なんて思っちゃいけないよ、そこの貴方。

さても、そんなフィンケル&ウーハン二重奏、来る12月13日にはソウルのアーツセンターが10月にオープンした室内楽ホールのオープニングシリーズ、最後を飾る公演を行います。時の人の登場です、さあ、みんなでソウルに出かけましょう!その前日と前々日には、エマーソンQとジュピターQもありますから。
http://www.sac.or.kr/eng/bannerPage.jsp?htmlURL=/eng/lab2011/ibkchamber/index.html

…てなわけで、小生は当然ながら行く準備をしていたのですけど、プライヴェートで東京を離れられない状況になってしまい、昨日、泣く泣くキャンセルしました。だから、誰かちゃんと聴いてきてちょ!

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0