ペトレンコ君やってもーたか

明日の午後に電話でインタビューすることがやっと今朝になってはっきり決まった指揮者のヴァシリー・ペトレンコ氏でありますが、朝からショスタコの全集を頭っから流しながら彼方此方調べまくっていると、どうやらちょっとした時の人であることが判ってきました。

というのも、今シーズンの始めというか夏のフェスティバル・シーズンの終わり、プロムスでイギリスのナショナル・ユース管でダイクを振るという晴れがましい瞬間、その前日にオスロで出たインタビューで「可愛い女の子の指揮者がポディウムに立ってるとマズいんじゃん」なんてオッサンの本音っぽいことをまんま言ってしまい、当然のことながら騒動になったような。
http://www.theguardian.com/music/2013/sep/02/male-conductors-better-orchestras-vasily-petrenko

この話、日本では全然伝わってないみたいだし、無論、日本の招聘元が言い立てる筈もない。インタビューの話がこんなにギリギリになったのは、その辺りのこともあるのかしら、なんて邪推してしまうわけでありますが…まあ、それはそれ。とてもそんな話をするような時間がないので、安心と言えば安心です。

困るのは、相手側が「このネタ振ってくるかな」と身構えてしまってることなんだけど、指揮者なんてナイーブな人じゃやってられないような商売を７歳からやってるエリートとなれば、そんなこと心配する必要なんてなかろーなー。

それにしても、欧米社会のタブーに触れちゃった、って感じですね。ロシアではあり得ない、ってことなのかしら。まあ、ムラヴィンスキーみたいな人が最高の指揮者、というお国柄だったわけだもんなぁ。