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水元公園秋のサンコウチョウ祭り絶賛開催中 [葛飾慕情]

意外、ってか、想像していたのとはまるで違うタイプの面倒くささ、猛烈に難儀していて、ホントは9月頭に入ってなければならない初稿をまだ延々とやってる単行本作業、本日早朝、「サロン三部作」なる小生の担当するある程度纏まった部分の初稿を入れて、ふうう、次は最大の山場、「労音二部作」であるなぁ、ともかく一区切りはついたわい、とバッタリ倒れて寝てしまう。

んで、朝になって、何の祭日か良く判らない祭日の月曜日、どういうわけか葛飾区の燃えるゴミさんはちゃんといつも通りに収集に来て下さるようなので、そろそろ豚汁などがつくれる季節になったわい、と思いつつ生ゴミを纏め、所定の所に出す。ふうう、ってちょっと半端な曇り空だけどそれなりに秋らしく爽やかで、うん、これはノマドをすべえ、と荷物背負子に詰めて、ちゃりんちゃりんと走ること数キロ、新開地葛飾区民の心のオアシス、やくぺん先生晩年のノマド本拠地、312にはセシウムも降った水元公園に久しぶりに詣でたで御座いまする。

祭日の超有名観光地、ましてやお彼岸でお日柄も良いとなれば、朝の8時半頃なんてもう真昼。釣り人にせよ、はたまたカワセミ小屋で飛び込みを狙う超ロングレンズを三脚にのっけたカメラマンたちも、皆さん出勤なさってます。鬼怒川流域に大被害をもたらした先々週の大雨で、でしょうねぇ、水元大橋の内溜の半分が、まるで櫻が散った後の頃のように、どどめ色化した桜色で埋まっている。なにやらの藻が吹き溜まっているのでありましょう。そんな水面とは思えぬ風景に、ぽっかりとかいつさんが浮いては沈んでおりまする。
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流石に公園中が様々な蝉の声で埋まり鳥さん達の声を圧倒する季節は過ぎ、まだまだ緑生い茂るもオオヨシキリさんが叫ぶことはなくなった葦原の上を、数多蜻蛉達が飛んでる。季節は確実に動いてる。

森の方に向かえば、数週間前にはツツドリさんを狙ってカメラマンさんが列を成していた辺りには、祭日のおこちゃまとおかあさんが簡易テントたてて野外ブランチの真っ最中。んで、森の中には、長いレンズを抱えた鳥カメラマニアさんたちが歩き回っているぞ。順光ポイントに三脚据えちゃってる方々もいらっしゃる。
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なんじゃろか、と聞き耳を立てるまでもなく、どうやら秋のサンコウチョウ祭りが始まっているらしいことは判りました。シジュウカラの群れが動き回る下で交わされる言葉が漏れ聞こえるに、曰く一昨日は雄が森の西の方まで出た、曰く昨日は全然ダメで、今日もまだ雌しか動いていない…

日曜日の朝に京都コンサートホール北の森で一眼レフをおかしくしちゃったやくぺん先生、そもそもマニアの方々がお持ちのような凄いレンズなど無い子供の玩具みたいな写真機しかないんで、そんな話が聞こえてきても、へえええ、としか思いようがない気楽さ。そもそもラーメン屋でも数人並んでいると結構ですと思っちゃう行列や人が集まるところ嫌いなので、誰も来ないような藪の前の倒木に座り込み、パソコン出して、しっかりノマド仕事を始めたわけじゃ。

頭の上をカワラヒワの群れがぴぴぴぴと騒ぎ、奥の方の枝ではコゲラが静かに動き回り、遙か西の方を被災地方向に向けて今回の災害救助活動ですっかりスターになったらしい陸自鷹が豆粒みたいに横切っていく。NHKとTBSの報道ヘリが北に向かうのは、まだまだ取材は終わってない、ってことなんでしょうか。

そうこうするうちに「労音二部作」をどう纏めるかのだいたいの構想は出来て、共著者さんや出版委員会の編集者さんにメールにして送り付け、これで本日のノマド仕事はこんなもんでしょ、と文字通りに腰を上げ、歩くのよりもゆっくりとチャリチャリ森の中を転がす。狸はどうなっちゃったんだろうか、どうしてこの森はカラのキングはシジュウカラさんでヤマガラやコガラ、ヒガラさんたちはおらんのだろーか、なーんて思いながらシジュウカラ&エナガ軍団コゲラ付きを目で追っていると、おやぁ…なんか、シジュウカラの群れに追いかけられてるんだか、喧嘩してるんだか、見慣れぬちっちゃい方がいらっしゃるぞ。
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おお、小学生でも知ってるながああい尻尾がないから良く判らなかったが、サンコウチョウの奥さんではありませんかぁ。ジョウビタキやオオルリ、はたまたオシドリさんらと同様、亭主は派手で奥さんが滅茶苦茶地味な方でありますねぇ。

ふと気付くと、どうやら森の中をホントに追いかけて歩いている方々がいらっしゃるようで、周囲は一瞬にして超望遠レンズの群れ。
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自転車どけてくれ、なんて言われたりして。サンコウチョウの奥様、この瞬間には森でいちばんの大スターではありませんかっ。

かくて、早々にその場を退散するやくぺん先生、長いレンズ付きカメラを抱えてはするも水元公園は連休の遠出先と思しき方々にはすれ違いざまに「あっちで動いてますよ」と後ろを指差しながら、葛飾オフィス厄偏舎に戻ってまいったわけでありまする。

サンコウチョウさんたちは、もうすぐパスポートも持たずに海を越えて、中国大陸に入国なさる。成田を離陸した北京や上海行きに飛び乗れば、2時間ちょいで到着するんだけど、流石に垂直に5キロとなると、ちと遠すぎるかな。

つぐみんら 未だ来たらず 森の秋

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