知らない街を… [たびの空]
唐突ですが、アブダビに行くことが本決まりになりました。
この商売、こういう生き方をしていると、「やくぺんさんはいろんなところに行ってるんでしょうねぇ」と皆様に仰られますけど、いやいや、実はそんなことない。いつもいつも、同じところに行き、世界のどこでも同じような顔に会い、同じようなことを話題にしてるだけ。逆に言えば、行かないところは絶対に行かない。知らないまーちを、あるいてぇみーたーいいいい…なんてことは、まずない。
今世紀に入り、中東湾岸地区が特にヨーロッパ系の演奏家や音楽関係者の口から盛んに出るようになった。その前は中国中国だったのが、いつのまにかアブダビドバイ、ときにカタール、なんて調子。お金が足りない話になるとドバイの…という展開になる。
へえ、と思っていたけど、まああたしゃ関係ないわなぁ、だって同じ亜細亜とはいえ、そっちまで出しゃばる用事がないし、なにしろ暑いし、暑いなら四川やらマレー半島の方が気楽だし…ってね。でも、数年前に小澤氏がマーラー室内管でドバイアブダビなんぞのツアーをする、なんて話が出て、おおおこれはネタになるかなと思ってたら、昨今お馴染みの体調不良でキャンセル、代わりにハーディングが引っ張って行った。それはそれで面白かったかな、とかも思ったけどさ。
カタールのオケの監督にサラ・チェンがなって（イスラム圏で女性監督！）、アッという間に喧嘩別れしたとか、中東にあちこちからオーディションしてオケが出来てそこに就職した女性奏者が男性団員との余りの差別に怒り狂ってるとか、そういうろくでもない話は風の便りに伝わってくるものの、へええそうなんだぁ、という他所様のゴシップじゃん、へえおもしろいねぇ…
なんかこれは関係あるかな、という気になったのは、昨年、ヴェローナQの連中に会ったときに「アブダビに行って来ました」といわれたとき。へぇ、なんでぇ、ええニューヨーク市立大学がアブダビにブランチを持っていて、そこの文化イベントとして1週間ちょっとのレジデンシィがあったんですよ。どうも毎年やるみたいですよ、ほぉ、そりゃ次にあったら絶対行くぞ、こんなことでもないと行かんもんねぇ、わあああっはっはっはぁ！
…とか言ってた。たら、昨年末に里帰りでTOKYOに戻っていたアイズリQのヴィオラ嬢と飯食ってると、「今度、ちょっと珍しいところに行くんですよ、どこだと思います、アブダビ！」ってさ。
で、でっかいピザと一緒に昼間っから飲んでたワインに勢い付けられ、おおおおおしぃ、いくいくいくいく、詳細決まったら連絡ちょ、って叫んでしまったのは、あくまでも酒の上での話ってことで…
んで、ボルドーのコンクールの前にまわれるタイミングだから、アラビア半島は話半分として、ともかく東京・パリの空路だけ押さえて（なんせ所謂ゴールデンウィークですから）、ってわけで、あとはほおっておいた。そしたらはや弥生、気にはしていたが目の前にある細かい作業を処理するうちに時は過ぎ…そんなところに数日前に連絡が入り…
かくて、途中のあれやこれ吹っ飛ばし、ともかくアブダビに行くとホントに決まったのでありましたとさ。
某媒体に原稿の話はしているのだけど、ちょっと特殊なメディアなので、ことによると「アブダビ室内楽協会」についてのまともな話は当無責任電子新聞では触れられない可能性があります。てなわけで、ノンビリと「たびの空」ネタとしてアホ話を記すだけになると思いますので、「やくぺん先生アブダビを往く」、中身的にはまるで期待せずに、請うご期待。開幕は３週間とちょっと先でありまする。
http://chambermusicad.org/concerts-2016/
アブダビで過去に西洋クラシック音楽弾いた、吹いた、はたまた聴いた、などという経験をお持ちの方、情報いただければ幸いです。
これ、エイプリルフールじゃないですよぉ。
http://musiqueadeauville.com/20efestivaldepaques/
知らない街連発って、案外、珍しい。宿がヴェネチアなみに高くて呆れかえるぞ。
それにしても、ドーヴィルからボルドーまで、やっぱり一度パリに戻らないとダメなのかぁ。未だに仏蘭西国の鉄道は日本国と同じく中央一極集中だなぁ。
この商売、こういう生き方をしていると、「やくぺんさんはいろんなところに行ってるんでしょうねぇ」と皆様に仰られますけど、いやいや、実はそんなことない。いつもいつも、同じところに行き、世界のどこでも同じような顔に会い、同じようなことを話題にしてるだけ。逆に言えば、行かないところは絶対に行かない。知らないまーちを、あるいてぇみーたーいいいい…なんてことは、まずない。
今世紀に入り、中東湾岸地区が特にヨーロッパ系の演奏家や音楽関係者の口から盛んに出るようになった。その前は中国中国だったのが、いつのまにかアブダビドバイ、ときにカタール、なんて調子。お金が足りない話になるとドバイの…という展開になる。
へえ、と思っていたけど、まああたしゃ関係ないわなぁ、だって同じ亜細亜とはいえ、そっちまで出しゃばる用事がないし、なにしろ暑いし、暑いなら四川やらマレー半島の方が気楽だし…ってね。でも、数年前に小澤氏がマーラー室内管でドバイアブダビなんぞのツアーをする、なんて話が出て、おおおこれはネタになるかなと思ってたら、昨今お馴染みの体調不良でキャンセル、代わりにハーディングが引っ張って行った。それはそれで面白かったかな、とかも思ったけどさ。
カタールのオケの監督にサラ・チェンがなって（イスラム圏で女性監督！）、アッという間に喧嘩別れしたとか、中東にあちこちからオーディションしてオケが出来てそこに就職した女性奏者が男性団員との余りの差別に怒り狂ってるとか、そういうろくでもない話は風の便りに伝わってくるものの、へええそうなんだぁ、という他所様のゴシップじゃん、へえおもしろいねぇ…
なんかこれは関係あるかな、という気になったのは、昨年、ヴェローナQの連中に会ったときに「アブダビに行って来ました」といわれたとき。へぇ、なんでぇ、ええニューヨーク市立大学がアブダビにブランチを持っていて、そこの文化イベントとして1週間ちょっとのレジデンシィがあったんですよ。どうも毎年やるみたいですよ、ほぉ、そりゃ次にあったら絶対行くぞ、こんなことでもないと行かんもんねぇ、わあああっはっはっはぁ！
…とか言ってた。たら、昨年末に里帰りでTOKYOに戻っていたアイズリQのヴィオラ嬢と飯食ってると、「今度、ちょっと珍しいところに行くんですよ、どこだと思います、アブダビ！」ってさ。
で、でっかいピザと一緒に昼間っから飲んでたワインに勢い付けられ、おおおおおしぃ、いくいくいくいく、詳細決まったら連絡ちょ、って叫んでしまったのは、あくまでも酒の上での話ってことで…
んで、ボルドーのコンクールの前にまわれるタイミングだから、アラビア半島は話半分として、ともかく東京・パリの空路だけ押さえて（なんせ所謂ゴールデンウィークですから）、ってわけで、あとはほおっておいた。そしたらはや弥生、気にはしていたが目の前にある細かい作業を処理するうちに時は過ぎ…そんなところに数日前に連絡が入り…
かくて、途中のあれやこれ吹っ飛ばし、ともかくアブダビに行くとホントに決まったのでありましたとさ。
某媒体に原稿の話はしているのだけど、ちょっと特殊なメディアなので、ことによると「アブダビ室内楽協会」についてのまともな話は当無責任電子新聞では触れられない可能性があります。てなわけで、ノンビリと「たびの空」ネタとしてアホ話を記すだけになると思いますので、「やくぺん先生アブダビを往く」、中身的にはまるで期待せずに、請うご期待。開幕は３週間とちょっと先でありまする。
http://chambermusicad.org/concerts-2016/
アブダビで過去に西洋クラシック音楽弾いた、吹いた、はたまた聴いた、などという経験をお持ちの方、情報いただければ幸いです。
これ、エイプリルフールじゃないですよぉ。
[追記]
なんのかんのなんのかんので、アブダビからボルドーに向かう前に、フランスはノルマンディー地方、往年のフランス名画『男と女』の舞台となったパリの熱海というかなんというか、まあ、そんな感じのドーヴィルという著名観光地に立ち寄ることになりました。無論、某弦楽四重奏団追っかけのためです。http://musiqueadeauville.com/20efestivaldepaques/
知らない街連発って、案外、珍しい。宿がヴェネチアなみに高くて呆れかえるぞ。
それにしても、ドーヴィルからボルドーまで、やっぱり一度パリに戻らないとダメなのかぁ。未だに仏蘭西国の鉄道は日本国と同じく中央一極集中だなぁ。
以前はIMGだかCAMIだかの支社があって大物が出演してて、私もドバイと一緒にアプローチした時期があります。
今年はユーロン先生ですね。
http://abudhabiclassics.ae/en/events.aspx
by 辻です。 (2016-04-03 01:10)
明らかにヨーロッパ大手のブランチはあるとしか思えない動きはあるんですよ。だけど、どういう考えでやってるかとか、誰がターゲットとか、判らぬ。ドバイのぽしゃってしまったオペラハウスは、明らかに「ザルツブルク音楽祭みたいなレベルのものの引っ越し公演、世界中からセレブを集めるお金持ち向けイベント」という感じはありありだったのですが。
どうもドバイとアブダビは、NYとワシントンDCみたいな感じらしく、それなりの対抗意識があるみたいで、いろいろ文化面も面倒くさいようです。ふううう…
by Yakupen (2016-04-03 14:15)